『お見送り』(T_T)/~~~

何で死んじゃったんだろうね・・・
何回この言葉を口にしたことか

これからだったのにね・・・
でも、役目を終えて安心して死ねたのかな

お金の心配、兄の心配
これが全ての人生だったので
解決して安心して死ぬことが出来たのだと思う

１０年間、死ぬに死ねなかった
１０年前の癌で死にそうな時
死ねない、まだやらなくちゃならないことがある
やらなくちゃならないこと・・・兄のこと
残された子供＝兄、子供のために親はどれほど身を粉に出来るか

親って子供のために生きてるようなものだ
子供には何の見返りも求めない
無償の愛、これは親にしか出来ない愛情

兄もmaiも過去の全ての感謝を込めた気持ちで
ここ数年は過ごして来たので
何一つ、後悔がありません
凝れやってあげれば良いな、って思うことは全てやりました

時には、面倒、お金掛かる、ヤダな、ってこともあったけど
死んだ時に
「やってあげれば良かったな」
って後悔するのがやなので、頼まれたことは全て
やってあげたいことは全てやってあげました

やってあげる・・・のではなく、やってあげたかった
食べてもらいたかった
着てもらいたかった
喜んでもらいたかった
何でもしてあげようと思った

ここ２年間は頑張ったんだろうな
辛い、痛い、言わない人でした
世間で良く言われてるように
「あの年代の人＝昭和一桁は我慢強い」
本当に我慢強い人でした

自分の２４歳上の姉の夫婦養子になり（父は婿養子）
１７歳上の姉とも一緒に住み
実姉（養親）、姉の連れ合い（義父）、姉、配偶者（maiの父）
４人の面倒、介護、葬儀、全て一人で抱えて、全員を見送り
最後に父を見送ったのは昭和６０年＝二女の生まれた年
あれから２７年
喧嘩しながらも離婚もせずに２０年介護して父が亡くなって２７年
一緒のお墓に入るんだね

maiにとって、おばあちゃん、おじいさん、パパ、
３人が入ってるお墓
生前仲の悪かった４人（笑）
向こうでも喧嘩してるかな？

ママが最後に言いたかったこと・・・
それはここ２年間で一杯話したのでもう言わなくて良い
何も言わないでも全部解るから
話したいことあるよね、解るよ、全部解った、安心して
maiと目が合った
目が合っただけで十分
目で話しが出来た
今も心の中で話しが出来る

maiが小さい時に
死んだら傍に来てよ
何か動かしてよ
そう言ったら
「死んだら終わり、何にも無いんだよ（＝死後の世界）」
そう言ってた
でも、仏壇って言ったかな（maiが頼んだのは）
仏壇の何かを動かして、居るよって教えてよ！
って言ったら「うん」って言ってくれた

秘儀の中のママ
生きてるんでしょう？
起きてよ
って何回も言った
何回も何回も起きて、起きてよ
今にも起きそうだった

未練はある、でも
安心して旅立てるように
見送ってあげなくっちゃね
点滴姿でも生きてて欲しい
死体でも居て欲しい
亡くなった遺族の気持ち・・・今解りました
無念です、無念でしょう
でも、この世に未練を残してはいけない
笑顔でお別れ出来るように・・・
何の心配もいらないからね
安らかにお眠り下さい