桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

育苗圃から祖光院へ

2011年01月13日 20時12分00秒 | のんびり散策

 常盤平に半日の仕事ができたので行ってきました。
 ハローワークは相変わらず空振り三振つづき。半日の仕事ではヘタを打つと足が出て、三振ゲッツーということにもなりかねませんが、打ってみなければゲッツーになるかどうかはわからないので、家にいて寒さを我慢しているよりはマシかと思い直して出かけました。
 九時に家を出たのですが、太陽は燦々と輝いているのに、ピューピューと北風。今冬は例年にない寒さではあっても曇の日が少なく、何よりかにより、風の強い日がほとんどないのが救い、と思っていた矢先の寒さです。おまけにひいたばかりの風邪は完全に治っていません。

 我が庵の最寄り駅である北小金から常盤平へ行くためには、次の新松戸で武蔵野線に乗り換えて、また次の新八柱で新京成電鉄に乗り換えると、次が常盤平です。わずか三駅ぶん行くのに、一駅乗っては乗り換え、また一駅乗っては乗り換えというように、非常に面倒です。
 都会の電車のように、プラットホームに立てば、待つほどもなく電車がやってくるというわけではなく、乗り換えるたびに数分待たなければならない。その間、ピューピュー北風。プラットホームには屋根があるせいで、陽は当たらない。

 二時半過ぎに仕事が終わったので、松戸市の育苗圃というところへ行ってきました。昼休みの雑談中、仕事をしていた場所のすぐ近くにあると教わったのです。


 


 正しくは松戸市営金ヶ作育苗圃というようです。広大な土地にいろいろな樹木、草花や野菜の苗に混じって、八十種類ものハーブが植えられているそうです。
 広さはどの程度あるのか、入口に左の画像のような地図があるだけで、パンフレットのたぐいはないので、しかとはわかりません。家に帰ったあと、インターネットで調べてみましたが、詳しく説明したページはないようでした。

 松戸地方はクリスマスイヴの日から雨がありません。こんな季節に見学にくるような酔狂な人間はいないとみえて、順路には足跡一つありませんでした。私が歩を進めるたびに土埃が立ちます。おまけに熄む気配のない強い北風。
 ここを教えてくれた人が「いまの季節は行っても駄目だろうけどね」と付け足しましたが、「まあ、春になったらまたきてもいいから、事前に一度」と答えてきたのでした。
 陽射しは結構強いのですが、それをチャラにしてしまうような寒気と北風、です。足早に巡って写真だけ撮りました。

 


 上=ポットマジョラム、下=アップルミント。

 


 上=キャットミント、下=サントリナ。

 


 上=ローズマリー、下=ベチバー。

 季節柄、花はまったく見られませんし、葉が枯れてしまっているものもたくさんあります。これはこんな季節にきた私が悪いのだから致し方ない。
 しかし、いまの季節は枯れているとしても、標識がなく、何がなんだかわからないものが多い。日当たりがいいので、折角標識があっても、灼けてしまって判読できないものもあります。

 よーく考えてみれば、ここは苗を育てる施設であって、植物園ではないのだから、見せることが主体ではないのです。見たければ「見ることもできる」施設なのです。だから、イーンジャないか、とも思いますが、それだったら、標識は全部とっぱずしてしまえば、と独り言をブツブツ。 



 常盤平駅に戻る途中に祖光院という曹洞宗のお寺があったので寄ってみました。



 細い径を歩いていたら、墓石が見えたので寄ったのですが、裏口から入ることになりました。「参詣者」と「老人」以外は通行禁止の看板。私が入った裏口には建てられていなかったので、通り抜けてしまってからしか気づきません。通り抜けたところで大して近道になるとも思えませんが、通る人が多く、迷惑しているのでしょう。

 


 境内の半分ほどは林で、林の下草になっているのはどうやらすべて曼珠沙華のようです。画像下・掲示板に貼り出された曼珠沙華の写真。赤色だけでなく、黄や白の花もあるみたいです。
 こんなところがあったとは……わずか数か月前、花の季節に知るべきでした。



 これは松戸市のホームページ「私が好きな松戸の景観スポット」から拝借した画像です。



 今年の秋、忘れずに見にきましょうと、北風の冷たさも忘れるような気分になって帰り道を辿っていたら、熊野神社の前を通りかかりました。

 ここでも偶然にしては思わぬ収穫。梛(ナギ)の樹があったのです。
 樹下に石碑があり、三人の氏子がいまから二十四年前、熊野の本宮大社に参詣したとき、本宮大社のご神木である梛の苗木を持ち帰って育て、十五年前の平成八年にこの神社に奉納した、という旨が刻まれています。

 これが梛の樹か、と思って見上げました。
 梛という樹があるのを知ったのは随分前のことですが、見たことはありませんでした。
 どのような経緯で知ったのかというと、北条政子に関して調べていたときのことです。政子は頼朝との結婚を父・時政に反対され、いまでいうなら駆け落ちをしたのですが、親の目を盗んで密会を重ねていたのが熱海にある伊豆山神社の梛の樹の下でした。駆け落ちが成功して、めでたく頼朝の妻となったあと、梛の葉をお守りとして大切に持っていたと伝えられています。

 その樹の下で密会を重ねた記念、というだけではなく、梛の葉は裏表の違いが少ないことから、裏表がない心に喩えられるということがあります。
 また葉が対生なので、仲のよいこと、つまり縁結びの象徴でもあり、葉脈が平行脈なので、葉がちぎれにくいことから、縁が切れないということにもなるからです。

 マキ科の常緑高木です。葉っぱの様子を見たかったのですが、葉のあるところは高過ぎて全然わかりません。葉っぱが落っこちていないかどうか捜しましたが、ありませんでした。


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