妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
【雑感】勃興する中国と孤立する米国【中文/学習時報】
http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/21/content_7117373_1.htm
学習時報は中共党中央学校の機関誌であるので、これに掲載された論文は中共中央の意思とみてよい。
論文は、米国の対テロ戦略を覇権主義だとし、ブッシュ支持率の低下を併せて、米国の覇権主義が行き詰っていると説く。
対テロ→覇権主義 と摩り替えている時点で詭弁なのだが、恐らく自国内でも対テロを名目に民衆を弾圧しているので、米国も同じだと思ってしまうのだろう。
11月26日
・新華社(要約)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-11/26/content_7140319.htm
1975年:
中国初の人工衛星打ち上げに成功。ソ連、米国に続く世界第三位の衛星回収技術保有国家になった。
・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/11%E6%9C%8826%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8
1941年 - アメリカのハル国務長官がハル・ノートを提示。
【妄言】EPA妥結―東アジア共同体への一歩【和文/朝日社説】
http://www.asahi.com/paper/editorial20071120.html#syasetu1
夢物語と見られてきた「東アジア経済共同体」の構想が、将来の目標へと姿を変えてきた。
日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)がきのう妥結した経済連携協定(EPA)には、長い目でみれば、そんな大きな意味がある。
関税の撤廃・削減を進める自由貿易協定(FTA)に、サービス貿易や投資分野も含めた協定がEPAである。
今回の特徴は、ASEAN10カ国という「面」と結ばれる点だ。日本はこれまでASEAN内の6カ国と個別にEPAを結んできたが、これで二国間の「線」の関係が「面」へ発展する。
ASEANとの間では、中国と韓国がすでにそれぞれFTAを結んでいる。遅まきながら、日本もこれに加わることが決まったわけだ。
その結果、ASEANが車輪の中心部(ハブ)のような存在となって、日中韓との間で経済圏をつくることになる。これに加えて日中、日韓、そして中韓が互いにFTAを結べば、東アジア経済共同体へ向けての骨組みができる。
もちろん、そこに至るのは簡単ではない。日韓FTA交渉は、日本のコメ市場開放に加え歴史問題もあって3年間も中断したままだ。日中にいたっては、まだ交渉入りのムードさえない。
これを機会に、ASEANというハブを生かして前向きに動くべきだ。
東アジアの各国が力強い発展軌道に乗り、世界経済の成長センターになっている。経済共同体をめざして連携を強めていけば、各国にとって大きな果実を生み出すはずである。
その利益を今回の協定でみると、輸入額の9割前後の関税が段階的に撤廃される。たとえば、日本から液晶パネルをマレーシアへ輸出し、そこでテレビに組み立てて、フィリピンへ輸出したとしよう。いまは国境を越えるごとに関税がかかるが、協定で無税となる。
協定には不十分な点もある。日本は農業を守るためにコメや乳製品を対象から除外し、タイやベトナムは自動車を除いた。日本には国内市場を率先して開き、連携を進化させる責任がある。
一方で、現在進められている世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉も、もちろん大切だ。ただ、150もの参加国の利害が絡み合って立ち往生している。日本はこれからもWTOとFTAの両輪で走らざるを得ないだろう。
ASEANは創設40周年を迎えた。ベトナム戦争の悲惨な戦場から、共通の市場をめざして一歩ずつ進んできた。10年前のアジア通貨危機も克服し、経済が発展している。共同体へ向けて歩み出すところまで来たことは感慨深い。
ASEANはきょうの首脳会議で、共同体創設への基本となる憲章を採択する。欧州連合(EU)をお手本としたこれからの歩みが順調に進むよう、日本も側面から関与していきたい。
読み込むと何が言いたいのか分からなくなってくる文学的な難文、典型的な朝日社説ともいえる。
レトリックを分析すると、冒頭で「遅まきながら、日本もこれに加わることが決まった」と、日本とASEANとの結びつきの薄さを認識するような事を書いておきながら、後の方では「日本には国内市場を率先して開き、連携を進化させる責任がある」とまるで日本がASEANの主役であるかのような書き方をする。このように、微妙に前提をずらされると、読まされる方は混乱するしかない。
丁度神経症を患った人と会話するとこのような感じになる。まさか大新聞社が社員の神経症を放置するわけはないから、書いているうちに興奮してきたのだろうと思われるが、どちらにしてもはた迷惑ではある。
東アジア経済共同体について述べると、あくまでも日本とASEANがEPAを締結しただけなのに、ASEAN+日中韓の枠組みまで広げるのはとばし過ぎだといえる。そもそも主役は時間をかけて地域経済を展開してきたASEANであり、それ以外の三カ国がただ乗りすることは許されない。
更にいえば、ASEAN諸国と中国はアウトソーシング先における競合であるので、下手に一くくりにすると日本の商売がややこしくなる。
その視点から見ると、うえの前提ずらしは「東アジア経済共同体」なるものが自分にとって都合のよい人々、の代弁ではなかろうかとも思える。
もっとも、ここは「大東亜共栄圏復活ですか?」の一言で済むだろう。
【雑感】日本人はなぜ鯨を食うのか【中文/中国青年報】
http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/20/content_7108404.htm
・伝統文化に固執しているから
・戦中戦後の食糧不足の時代に食ったから
・欧米への嫌がらせ
安倍訪中以降、掌を返したように親日傾向の中国マスコミであるが、捕鯨問題は日本叩きの尻馬にのりやすい為か、喜んで叩いてくる。
冷静な政治的主張の青年報も例外ではない。
もっとも、この記事については論理展開が無茶苦茶で。途中から捕鯨の話がどっかいってしまっている。
終いには、ソースを明かさない米国マスコミの認識を紹介すると称して、次のような「歴史認識」を披露する始末。
日本の右翼は、第二次世界大戦を、アジア人民を植民地支配から解放する正義の戦争だとみなしているのだ。
別に捕鯨がテーマでなくともいいと思われる。
記事の冒頭では、鯨の解体作業の血腥い様子を描写し、捕鯨への反感を誘導しているが、レッサーパンダを食う中国人には書かれたくない。
【雑感】「レッサーパンダもおいしいよ」!?食品市場なのに、貴重な保護動物がゾロゾロ!―広東省南海市【和文/レコードチャイナ】
http://www.recordchina.co.jp/group/g12598.html
11月20日
・新華社(要約)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-11/20/content_7102857.htm
1999年:
中国発の有人人工衛星「神船一号」が、酒泉衛星発射センターより打ち上げ。
・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/11%E6%9C%8820%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8
1940年 - ハンガリー、ルーマニア、スロバキアが日独伊三国同盟に加盟。
1945年 - ドイツのニュルンベルクで第二次世界大戦の戦犯を裁く国際軍事裁判(ニュルンベルク裁判)が始まる。
【雑感】中国は参加せず ロシア悲願の第五世代戦闘機はインドと共同開発【中文/環球時報・環球網】
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-11/19/content_7102084.htm
ロシア第五世代戦闘機と喧伝されているSu-47ビェールクト(Беркут)について、プーチン大統領を初めロシア関係者の開発に向けての強い希望と、予算という資本主義的な問題の解として、当然中国かインドと共同開発するものと考えられていたところ。ここにきて「中国は次世代戦闘機を自主開発するのでパス」と中国(一般)紙が報道。
これが解放軍報あたりだったらまだ信憑性はあるのだが、人民日報抗日新聞ではかなり眉唾。
Su-47は単なる「SFっぽい見かけのマルチロールファイター」に過ぎないので、この程度の扱いもしかたないかとも思えなくもない。
それよりも、中国が一体どのような次世代戦闘機を開発してくるのか楽しみではある。
【雑感】ウォールストリートのシンボルに上る中国人観光客【中文/金羊網-羊城晩報】
http://news.xinhuanet.com/photo/2007-11/19/content_7102101.htm
CCTVメインキャスター王芳氏が、ニューヨークで目にした光景をブログに書き、話題になっている。
中国人観光客は男も女も先を争って牛に上った。うまく上れない人が、他人に押し上げてもらうと笑いがこだました。
居合わせたアメリカ人が頭をふりながら「君達は中国人か、それとも日本人か?」と尋ねると、一人が胸を張って答えた
「私は中国人だ!」
大勢の観光客が彼等の周りに人だかりをつくった。
騒ぎを見ていた清掃業者は
「二年ばかりここで仕事をしているが、この彫刻に上った奴を見たのは初めてだ」
と語った。中国人観光客が彫刻を独占し続けたため、ほかの観光客は牛のケツから記念写真を撮るしかなかった。
民度向上キャンペーン中の新華社も転載。
【別報】香港紙:牛に乗って記念撮影 大陸観光客がウォール街でとんだ恥さらし【中文/新華網】
http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/19/content_7104163.htm
こちらを見ると、もとは香港紙『太陽報』が報じたようだ。
筆者としては、新華網の最後の一段がすばらしい。
ああ、五千年の文明歴史を持つ礼儀の国である中国の観光客が、上品な陋習を忘れた国内のまま大洋を越え、国人の面子をつぶし、あまつさえ中華文明の面子もつぶすとは。この”彫刻に上る中国人観光客”の画像が公開されて非難がまきおこった、人々はあと200日にせまった北京オリンピックを思い出し「我々は大丈夫なのか?」と自問するのだ。
そこで「5000年の文明歴史」とか「礼儀の国」とかの話が出てくるのと、観光客の恥さらしは同じ病気の諸症状の一つにしか見えない。
11月19日
・新華社(要約)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-11/19/content_7098129.htm
1991年:
米国スターウォーズ新計画を提出。250億ドルの資金で、前世紀90年代に陸上配備された対ミサイルシステムを元に、米国を敵ミサイルから防衛する計画です。
・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/11%E6%9C%8819%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8
1493年 - クリストファー・コロンブス、現在のプエルトリコにヨーロッパ人として初めて上陸
1863年 - エイブラハム・リンカーンによるゲティスバーグ演説が行われる。
11月18日
・新華社(要約)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-11/18/content_7092824.htm
1963年:
人民解放軍”愛民模範”欧陽海が身を捨てて列車を救い、壮烈犠牲。
旅客列車の安全を守る為、軌道から軍馬を出そうとして轢死。
・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/11%E6%9C%8818%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8
【雑感】深読みしてたらつかれたのであっさりと
新華網をざっくり見ただけで、日本に関した記事がボロボロ出てきた。なにかが動いている感じはするのだが、妄想する気力もないので羅列のみで失礼。
【雑感】日本が中国復興に対応を始めた【中文/環球時報】
http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/17/content_7092477.htm
【雑感】日本にとって中国以外に未来はない【中文/環球時報】
http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/17/content_7093708.htm
「省エネ技術をもってくれば使ってやる、その方が小日本の利益にもなるだろう」
「近代に入って欧米の猿真似を続けてきた日本ももう中国の真似をするべき時、という声が小日本国内でも起こっている」
という、民族主義新聞、環球時報の夜郎自大記事。
【雑感】日本「自由と繁栄の弧」放棄を過大評価するな【中文/国際先駆導報】
http://news.xinhuanet.com/herald/2007-11/16/content_7084865.htm
一方、どちらかというと民族主義的傾向の切り口が多い、国際先駆導報は「福田によるハト派外交にだまされるな」という記事。
自画自賛しているうちはいいのだが、青年報とかこの手の冷静な分析記事を出されると、脅威を覚える。
【雑感】「俺を信じろ!」嫦娥一号は行方不明になってなどいない【中文/中国網】
http://news.xinhuanet.com/tech/2007-11/17/content_7094467.htm
月の立体画像を送ってきたり、地球の出のハイビジョン動画を送ってきたり、粛々と仕事をこなしているかぐやに比べ、追跡不能になったり、制御不能になったり、それよりなにより打ち上げた輸送ロケットの残骸以降CG以外の証拠が出てこない嫦娥一号。
中国のネットでも「実は失敗してんじゃねーの」という声が上がっているらしく、計画副責任者自らが「私を信じてください」と証言。
結局証拠は提示してない模様。
上の環球時報の記事では、「日本のマスコミも嫦娥一号を評価している」事をもって、日本が中国を重視する一つの論拠にしているのだが、これでは・・・
【雑感】中間線日本側でも共同開発 東シナ海ガス田、政府打診 中国「試掘なら軍艦出す」【和文/産経】
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071117/plc0711171358008-n1.htm
1945年以降、侵略的軍事行動を一切行っていない国家に対して字義通りの砲艦外交。
護憲派や無防備都市を唱える人は、譲歩を主張するのだろう。
とまあ、さばききれないほど大漁なのではあるが、下の記事が一番インパクトがあった。
【雑感】来年は子年だから「黄金ネズミ」【中文/新華網】
http://news.xinhuanet.com/photo/2007-11/16/content_7089335.htm
まだ年が明けていませんが、山東省煙台の宝石店では「ネズミをモチーフにした黄金のアクセサリー」を並べ、買い物客にアピールしています。
「黄金ネズミ」のストラップ
「黄金ネズミ」のオーナメント
いや、これ「黄金ネズミ」じゃないから、煙台でこそこそやる分にはいいけど、ネットで全世界に流したらマズイから。
(画像にしっかりXINHUANETのロゴ入れたら余計まずいでしょ)
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