妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
【雑感】中国「日中関係良い」5割 日本と反対、食の安全影響【和文/産経】
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080908/edc0809082123003-n1.htm
民間非営利団体「言論NPO」が中国英字紙チャイナ・デーリーとの共同世論調査の結果を8日発表、日中関係は「良い」と答えたのは中国が54%に上ったのに対し、日本は13%で、逆に「悪い」との回答は日本が46%、中国が13%と、日中関係の現状認識が対照的であることが明らかになった。
調査では「日中関係の障害となる問題は何か」との質問(複数回答)に対し、両国ともトップは歴史問題だったが、日本では46%が中国食品などの安全問題と回答。中国で同問題を挙げたのは3%で、中国製ギョーザ中毒事件などをめぐる認識の隔たりが、日中関係の現状認識にも影響したようだ。両国民の8割以上が「日中関係は重要」としたが、日中関係が今後良くなると答えたのは、中国の81%に対し、日本は32%にとどまった。
調査は今年6-7月、日本側は1000人、中国側は北京、上海などの約1560人を対象に実施された。(共同)
中国側では、同じ調査内容をちょっと異なるニュアンスで報道している。
・第四次中日共同世論調査結果:両国関係は明らかに改善【中文/青年報】
http://news.xinhuanet.com/world/2008-09/09/content_9866694.htm
要訳:
中国では「(両国関係が)とても良い」「比較的良い」と答えたのは、42.5%と56%、昨年に比べて34.3ポイント上昇した。
日本では同じ質問に対する回答が、13%と44.8%、昨年に比べ6.5ポイントと28.8ポイント上昇した。
両紙とも嘘を書いている訳ではなく、それぞれが都合よく数字を解釈、換言すれば同じコインの裏と表を描写しているだけであり、国際関係の報道ではよくある話。
筆者にとって興味深いは、中国側の回答が「とても良い、ちょっと良い」をあわせて98.5%に達する点。
世論調査が90%を越えるとは、独裁国家の面目躍如というべき。
同じ内容を伝えた、新華社の記事では、ニュアンスにとどまらずかなり内容そのものが違う
・日本の知識階級は首脳会談の成果を認識【中文/新華ネット】
http://news.xinhuanet.com/world/2008-09/08/content_9864888.htm
抄訳
中国では3.1%と51.2%が「とても良い」「比較的よい」と回答。
日本の75.6%が「中国の印象は悪い」と回答している。
下の内容は、時事も報道しているhttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008090800891ので、間違いではないとして。
日中関係がよいと回答した中国側のパーセンテージ、13%と3.1%では全く違うのだが、これはなにを意味するのか。
まさかタイプミスということはないと思うのだ。
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