妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
「トンへ」と「ドンハイ」と「東洋」は別物です
国際標準地図から消えるきっかけが作られたとばかり思われていた「日本海」が蘇った。韓国政府は日本のロビー活動に隙をつかれた形となった。
(略)
▲執拗な日本=「日本海」が空白で残されることになると、日本列島は沸き立った。1929年の初発刊以降、「海洋の境界」は世界の海の名称の標準の役割を果してきた。IHOの最終案は今年8月中旬から69の会員国が参加する投票を行い、11月末まで投票を終え、過半数の35カ国以上の同意を得れば確定するはずだった。
日本政府は直ちに「世界地図の97%が日本海を使っている」などという理由を挙げ、「撤回運動に突入する」と宣言した。マスコミは「日本海が消える」と特筆大書し、政府を促した。日本の各国大使館や国際機構の担当職員たちは、1対1で該当国の政府関係者や国際機構の職員と面談し、説得作業を展開した。「5万部の広報冊子を制作、配布しながら、撤回運動を繰り広げている」という話も流れた。
(略)
▲予想外の韓国政府=外交通商部の当局者は22日、「われわれも日本に対抗して活動を行ってきたが、3人の理事が一方的に投票を中断させるとは思いもしなかった」とし、「公式的には言えないが、日本が新たな理事を働きかけたようだ」と話した。
3人で構成されたIHO理事国は9月初め、ギリシャ、米国、チリに変わった。政府は「日本側のロビー活動に彼らが動かされた」という話をしたいようだ。
しかし、日本政府の公開的なロビー活動に対し、韓国政府は「20年間にわたってやっとまとまった第4次改正版の最終案を日本がそう簡単に中断させることはできないはず」とのんきに話していた。
外交部は張在龍(チャン・ジェリョン)駐フランス大使を20日、IHO事務局のあるモナコに緊急派遣し、「国際慣行上、投票の途中に最終案を撤回し、投票を中断させることはあり得ないこと」と抗議した。
いやー、悪いやつだな日本って(笑)。詳しくは、海上保安庁のHPで確認してね。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/cue/KIKAKU/nihonkai/index.htm
私見をいわせて貰えば、韓国から見た方位の海域呼称では国際的にはまずいわな。
行進
歩行速度で筆者は書きました。
1.「後ろから蹴り倒したくなります。」
2.「こいつらを、突然大阪の人込みの中に放り出したらどうなんのかね?ショック死すっかね?」
よく考えたら、半世紀以上も前に結論が出ておりました。1942年4月のいわゆる「バターン死の行進」がそれです。
あの時はバターン-サンフェルナンド間、全行程60キロを4日-5日で歩いた(歩かせた。歩かせられた)。一日6時間、5日かけて歩いたとして
60km/6(houres/day)/5(days)*1000(m/km)/3600(s/min)=0.56(m/s)
捕虜の方々(米兵1万2000名、比兵6万4000名、非戦闘員2万名、資料によって差あり)は、栄養失調、マラリア、デング熱でふらふらだったことを勘案しても妥当なところじゃないかと思われます。
そら、健康な連中でもフィリピン人やアメリカ人一日12キロも歩かせたら死にますわな。
ちなみに死亡・行方不明者数は、マニラ軍事法廷の「起訴事実」によると
米人1200名(10%)
フィリピン人1万6000名(20%)
バターン死の行進」ってのも日本軍による捕虜虐待の代名詞のようにいわれてますけど、こっちもマラリアに罹患して、その上くそ重い装備担がされていらいらしてんのに、たらたら歩かれたら「後ろから蹴り倒したくなります」わな。
結論:フィリピン人を2キロ以上歩かせてはいけない。
当時の日本が「皇軍将兵は捕虜になどならん」との理由からジュネーブ条約を批准してなかったり、したがって日本軍が捕虜の取り扱いを将兵に教育していなかったのは事実。そんなことやってっから、余計「あいつらはジュネーブ条約も批准しとらん」とかいわれて針小棒大されっちゃうんだってば。
まあ、世界の動きにあわせて機械化(自動車化)したかったのに、貧乏でトラックを買えなかったので仕方なく歩かせたってのが本当のところ。真面目に戦争などする気もなかったのがこれでも分かる。
「日本は戦争などしない」との理由から、真面目に有事を考えてないのは今も変わらん。
2005年追伸:最近はかなり真面目に考えてますな。
歩行速度
「…こいつらで二番目なら、一番は一体どこじゃい。」
インターネットで、あの言葉この言葉で検索してもでてこない。ただ出所のあやしいデータとして、次の3点は出てきた。
歩くのが遅い都市と早い都市。
マニラ: 1.24m/s
東京: 1.56m/s
大阪: 1.60m/s
やっぱり、世界一歩くのが遅いんじゃねえかこいつら?だって、こいつらより歩くのが遅い国民がいたら、そっちの名前がでるだろうがよ。そんな事を考えながら工場の中を巡回していたら、ワーカーの皆様の歩行速度は0.8m/s位でしたね。
大阪の半分かい。
すんごいですよ、すれ違うのがやっとの狭い通路を0.8m/sで歩かれると。後ろから蹴り倒したくなります。日本の空港で、動く歩道を塞ぐように佇んでおられる外人に感じる殺意、あれと一緒ですな。もう、どうでもいいけどよ。
適当に調べいて印象を持った「歩行速度が遅い国」の傾向。
・ ラテン系
・ イスラム系
確かにこいつらは遅いですな。ついでに食事も遅いですな、そのくせ行列はいやがるは、一度車に乗るとすっとばすはで、気が長いのか短いのかよくわからないとこも似ていますな。
こいつらを、突然大阪の人込みの中に放り出したらどうなんのかね?ショック死すっかね?
純粋培養
1.国旗
外国の集会では、時に国旗が掲揚される場合がある。その集会に招待された中年以上の日本人は、その国の国旗掲揚時どうしたらいいか分からない、まず起立しない。起立しても神妙な顔をしてればいいものを、ポケットに手ぇ突っ込んでみたり、ひどいのになると雑談しているのもいる。自国他国のものを問わず、国旗に対して敬意を示さなければならない、とは教えられていないのだから仕方ない、とは思うが腹が立つ。
2.国歌
同様に国歌斉唱時、その国の国民ではない以上一緒になって歌えとは言わないが、せめておとなしくしていてもらいたい。
3.他国の文化への敬意
筆者が当時住んでいた国(キリスト教国)では、デパートでもお祈りの時間があり館内放送でお祈りの言葉が流される。買い物客、従業員共にその場で動きを止めとにかく静かにしている。うろついているのはまず日本人だと思ってよい、これは非常に目立つ。その国の文化を、尊重しようと思うか思わないかの姿勢の違いである。
4.史実誤認
アメリカと日本が戦争していたと知らない若者がいた。当然負けたとも知らない。
5.加害者としての歴史
アメリカと日本が戦争していた事を知っていても、アジアではかなり感謝されていると知らない若中年がけっこういる。
6.毛主席
天安門広場で、門に掲揚されているかの毛沢東の肖像画を指して「あの人誰ですか」と筆者にたずねたお嬢さんがいた。「共匪の親玉」と教えてあげたらきょとんとしていた。
この手の問題に関しては、憲兵が軍刀をがちゃつかせるような発言になってしまい自分でも嫌なのだが、まあ、日本人は「箱入り娘」だと思えば腹も立たないか。
それはそうだが、アメリカに乗せられるように開戦を選択し、それに歓呼した1940年代とさしてメンタリティが変わってないように思え、暗澹たる気持ちになるのである。
亡命事件
北京の韓国大使館に北朝鮮脱出父子、父親が連行される
【ソウル13日=浅野好春】韓国外交通商省などによると、在北京の韓国大使館領事部で13日午前11時(日本時間正午)ごろ、北朝鮮脱出住民の男性(56)とその息子(15)が亡命を求めて駆け込んだところ、中国人保安要員が領事部の建物内に入り、父親を連れ出した。男性は東門の外にある警官詰め所に監禁され、領事部職員が抗議するとともに移送阻止を図ったが、約5時間後、警察のワゴン車で別の場所に身柄を移された。
聯合ニュースによれば、警官十数人が男性を移送する際、止めようとした同領事部の朴基俊領事、辺哲煥書記官、現地採用の職員、取材に集まった韓国人記者に対し十分間にわたって無差別に暴行し、領事部の3人と聯合ニュース記者が顔や足などに負傷した。
一連の駆け込み事件で中国側が公館内に入って北朝鮮住民を連行したのは、先月8日に中国・瀋陽の日本総領事館で起きた亡命者連行事件以来、2回目。今回のケースは武装警察の侵入ではなかった点で瀋陽事件とはやや異なるが、今後、中韓の外交問題に発展するのは必至だ。問題の中国人保安要員は、中国外務省の外郭組織から大使館警備のために派遣されており、一般にこのような派遣要員は当局と密接に連携している、と考えられている。韓国政府は、保安要員が韓国側の了解を得ずに建物に入り込んだのは「領事関係に関するウィーン条約への違反」としており、14日にもソウル駐在の李浜・中国大使を呼んで正式に抗議する方針。
駆け込んだ息子は現在、同領事部内で保護中。領事部内にはすでに17人の北朝鮮脱出者が保護されていたが、最終的に韓国行きを求める韓国側と、身柄引き渡しを求める中国側との交渉は難航しており、今回の事件がこの交渉に悪影響を及ぼすことも懸念される。(読売新聞)
<駆け込み事件>北朝鮮を脱出した親子2人 韓国大使館領事部に
北京の韓国大使館関係者によると、北朝鮮を脱出した親子2人が14日午前10時35分(日本時間同11時35分)、外国公館などが入居する外交ビル内にある同大使館領事部に駆け込み、中国の警察当局が父親を拘束した。この際、警察官十数人が父親を保護しようとする同大使館員らに暴行、数人がけがをした。(毎日新聞)
[6月13日21時42分更新]
映像はないのか、映像は。あと日本のマスコミもなんかトーン低くないか?やっぱり自称戦勝国同士の喧嘩だから遠慮してんのか?
瀋陽の時よりも、怪我人出てる分ニュースバリューあるとおもうんだがなあ。ワールドカップ程じゃないですか。そういや天安門事件ん時に北京から脱出したが、ANAの機内で野球見せられて涙が止まんなかったなあ、ばかばかしくて。あれ以来なんか、すぽおつが嫌いなんだよなあ。
実は、12日の中央日報に以下のような記事が。
中国「第三国公館入りの北朝鮮脱出者にも、引き渡し要求」
中国政府は、北京駐在の韓国大使館に駆け込んだ北朝鮮脱出者17人の身柄処理に関する韓国側との交渉過程で、「今後、他国公館に駆け込んだ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)脱出者に対しても、身柄引き渡しを要求する」と通報したことが分かった。
ソウルの外交消息筋は12日、「中国政府は、韓国政府が『中国側の北朝鮮脱出者身柄引き渡し要求は、北朝鮮脱出者が第三国公館に駆け込んだ時の処理過程と比べ、差がある』と指摘したことに対して、このような立場を伝えた」と話した。
これを受け中国政府は8日、北京駐在カナダ大使館に駆け込み韓国亡命を要請した北朝鮮脱出者2人に対しても身柄引き渡しを要求したことが分かった。
これは、中国政府が北朝鮮脱出者処理問題と関連し、強硬に対処することを明確にしたことであるため、関心を集める。
政府当局者はこれに関し、「北朝鮮脱出者の身元確認のため、中国側の身柄引き渡し要求の必要性は認めるが、身柄引き渡しは北朝鮮脱出者の韓国行きを保証してからにすべきだ」と述べた。
昨日の今日だからなあ、うーむワールドカップで一勝もできないから、切れたな中国。
おちゃらけてばかりもいれないので、追記しておきます。筆者にも息子がいます。もし筆者がこの父親の立場だったら、自分が盾となって息子が逃げ込めた事を喜びます。
瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について -解決編-
そこんとこを直さない限り、この手の事件は必ず再発するのですが…。「アノ国」が自分で体制を変えるとも思えんし、韓国はドイツの実例みてびびってるから無理だろうし。
で筆者は、現実的なオプションを考えてみました。
現実的なオプション
1.「アノ国」に、ビンラディン氏の親戚の近所の友達の人をかくまってもらい、テキサスおやじに攻撃してもらう。
2.世界で一番経済的に勢いのある中国に「アノ国」を併合してもらい、面倒をみてもらう、幸い地続きだし。
実際、どうなるんだろう。いや、どうするつもりなんだろう。
さて、ここで問題です。今回の事件で一番損したのは
- 岡崎清 (瀋陽総領事)
- 孫永涛 (武装警察遼寧総隊瀋陽支隊・第八中隊、エルボーもらって鼻血出してた)
- 川口順子
- 泣いてた女の子
- 小泉純一郎
何でしょう
次の問題です。今回の事件で一番得したのは
- 若き指導者
- 田中真紀子
- 共同通信のカメラマン
- 鈴木宗男
どっちでしょう。そいつが犯人です。
(このテーマ終わり)
瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について -バッシング編-
<二つの顔の日本外交、大恥の危機>
中国瀋陽の日本総領事館の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)脱出者連行事件で、日本外交が国際的な大恥をかく危機に陥っている。
事件を撮影したビデオが公開されたことで、領事館の不審な対応姿勢が1つ1つ明らかになった上、頻繁に話を変えることと中国の反論などで、誠実性、道徳性まで疑われるようになったのだ。日本の世論も、子供を含めた北朝鮮脱出者を一方的に連行した行為を放置したり、手助けしたような日本の外交官らを鋭く叱責する雰囲気だ。
外務省は当初「中国警察が同意無しに総領事館に入り、2人を強制的に連行したことは、外交公館無断侵入を禁止したウィーン条約違反だ」として中国を責めたてていた。しかし時間が経つにつれ、このような主張は信憑性がなくなっている。
中国政府は11日「警察は同意を受けて領事館に入り、5人を連行するときは、日本領事が携帯電話で上司と通話をした後で同意してくれた」と反論した。
日本の各マスコミは12日▽総領事館の職員が領事館の敷地に落ちた中国警察の帽子を拾って渡し▽北朝鮮脱出者2人が総領事館内で約10分間放置されていた事実などを挙げ、領事館側の連行を「ほう助」した可能性を提起している。
非難世論の中で、亀井静香元自民党政調会長は、「川口順子外相は辞任しなければならない」と主張した。
ひいては今回の事件を機に日本政府の「難民忌避症」もやり玉に挙がった。難民制度が登場した1982年以後、難民認定申請をした外国人2179人中、難民に認められた人は12%の216人にすぎない。同じ先進国の米国(38%)、英国(25%)などに比べれば非常に低い。
中嶋嶺雄前東京外国語大学学長は「今回の機会を機に日本政府も難民問題に積極的に乗り出さなければならない」と強調している。
中央日報 東京=呉デ泳(オ・デヨン)特派員 < dayyoung@joongang.co.kr >
叩かれている人 | 叩いている人 | 理由 |
1.日本政府 | 韓国のマスコミ | 敗戦国で叩きやすいから |
2.日本政府 | 日本のマスコミ | 嫌いだから |
3.日本外務省 | 日本のマスコミ | 不祥事連発で叩きやすいから |
4.瀋陽日本総領事館 | 各方面 | 間抜けだったから |
5.中国政府 | アメリカ | ウイーン条約を守らないから |
1-3は、これはもう条件反射だから仕方ないですわな。5もあの訳のわからん反論してくる中国に文句つけられんのも、アメリカしかいないのは納得できるとして。
領事館の対応って、…あれはああしかできなかったんじゃないの?状況と彼らの能力から考えると。
ケーススタディ:
あなたは海外の事業所に出張(出向でもいいが)中です。いつものオフィスで、いつもと変わらぬ仕事をしていました。入り口が騒がしいので行ってみると、女性二人とガードマンがもみ合っています、子供もいるようです。女性が話す言葉はわかりません。
- どうできます?
後知恵でよければ、何とでも。
<対応に不手際、総領事ら処分へ>
中国・瀋陽での北朝鮮住民亡命未遂事件で、外務省対策本部は12日、瀋陽総領事館に事件発生時やその後の対応に様々な不備があったとして、岡崎清総領事らを処分する方向で検討に入った。
事件発生時に同総領事館の副領事が中国武装警察官に適切な対応をしたとはいえない点や、総領事館の敷地内に入った北朝鮮住民の人数をめぐる発表が二転三転するなど、不適切な点があったことを問題視したためだ。(読売新聞)[5月13日6時42分更新]
あの状況で冷静にガードマンに話しを聞いて対処できるなんて人は異常人ですぜ。普段からそのような状況を想定しておいて常に備えておけば、普通の人でもなんとか対処できるかもしれんが。
「備えは常に」の精神で=総領事館事件の調査結果受け中谷防衛庁長官
中谷元・防衛庁長官は14日午前の閣議後の記者会見で、外務省が発表した中国・瀋陽総領事館事件の調査結果について「いつ何が起きるか分からないという気持ちを持って、『備えは常に』の精神が大使館、外務省職員に必要だ。中国の警察官が敷地内に入った場面で、身をもってアピールしなければいけない」と述べ、総領事館側の対応を批判した。 (時事通信)[5月14日11時2分更新]
普段から異常事態を想定している時点で、そいつは十分に異常ですわな。
筆者はフィリピン時代には、常に催涙スプレーと特殊警棒を携帯してましたが、今にして思えば異常だったわなあ。しまいには、「強盗いないかなあ」なんて探したりしてね。
ましてや、領事館員なんてのは区役所の出張所のおっさんと同じで、いわば役人らしい役人。臨機応変の対応なぞ期待するほうがどうかしている。
あと、領事がいたらどうとかいうマスコミもいますが、1941年12月7日(現地時間)を引き合いにだすまでもなく、日本の外交官は肝心な時には在外公館にいない事になっている。伝統です、あきらめましょう。
要するに、駆け込ませる領事館の選定を間違えたんですな、支援者の人が。また筆者の話、北京時代には「もしなんかあったら日本大使館は頼りにならないから、逃げ込むのならアメリカ大使館だ。」とよく友人と話していたものですよ。
一番納得いかないのは、北朝鮮についてなぜだれもコメントしないのか、だったりする。
(このテーマ続く)
瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について -人道編-
<総領事館連行事件>「第3国出国」も選択肢の一つ 政府検討
中国・瀋陽の日本総領事館内連行事件で、政府は中国の武装警察官に連行された北朝鮮の住民5人について、引き続き早期の身柄引き渡しを求めると同時に、人道上の配慮から、第三国への出国による解決も選択肢の一つとして中国側と交渉する方針だ。事件をめぐって両国は互いの主張を譲らず長期化する様相も出ている。(毎日新聞)[5月11日23時29分更新]
<総領事館連行事件>中国も出国を容認か
事件の解決を模索する中国側も、今後の日本政府との折衝などを経て北朝鮮住民5人の出国を認める可能性が高い。5人を「身元不明者」としていることがポイントになっている。在日中国大使館の黄星泉参事官は11日、5人について「公安局に連行後、初めて亡命希望者とわかった」と語ったが、国籍には言及していない。 (毎日新聞)[5月13日3時2分更新]
<総領事館連行事件>亡命希望の5人 韓国が受け入れ方針
【ソウル堀信一郎】韓国政府は12日、中国・瀋陽の亡命希望者連行事件で中国側に連行された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の5人を韓国に受け入れる方針を固めた。韓国政府は今回の事件は、人道的な見地から速やかに対応すべきとの立場だ。中国政府が5人を北朝鮮に送還するという最悪のシナリオを避けるためにも、第三国経由での受け入れの方針を固めた模様だ。韓国政府当局者によると、受け入れの意志は既に中国側に伝えたという。
早期の身柄引き渡しを強く求めている日本政府も、5人の安全確保を最重視する考えだ。中国政府が応じれば、これまでの中国における北朝鮮住民の亡命事件と同様、5人をいったん第三国へ出国させ、韓国に移す形で決着が図られる公算が強くなった。
韓国政府は、5人が日本総領事館から連行された際の事実関係を巡って日本と中国が対立していることを憂慮。当局者は「日中間の外交摩擦が、今後の処置に影響を与えてはならない」と述べた。さらに韓国側は、5人が韓国への亡命を希望しているとみており、「5人が望むように処理されなければならない」との立場を表明した。
今回の事件について韓国政府は、基本的には日中両国の問題という考えだ。だが、両国の主張に隔たりがあることから、事件が長期化するのではないかと憂慮している。 特に、亡命希望者が北朝鮮に送還された場合、亡命者は「極刑」を避けられず、韓国政府としては同じ民族が処罰されることは避けたいところだ。北朝鮮も、食糧難を理由に亡命希望者が相次いでいることに神経をとがらせている。北朝鮮の亡命希望者の存在が、世界的に注目を集めると北朝鮮はメンツを傷つけられることになる。このため韓国政府は、日中間の対立には触れずに「人道的な見地」を強調し、中国政府に受け入れ意志を伝えたものとみられる。
8、9日の両日、相次いで瀋陽の米国総領事館に駆け込んだ北朝鮮住民の計3人についても、韓国への亡命を受け入れる方針だ。(毎日新聞)[5月13日3時40分更新]
<第3国移送を容認=小泉首相>
小泉純一郎首相は13日夜、中国・瀋陽の日本総領事館における亡命者連行事件の事態打開のため、拘束された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の5人を第3国に移送する案について「よく交渉し、お互い話し合いを続けて、いい解決に結び付けばいいと思っている」と述べ、容認する考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。 (時事通信)[5月13日21時3分更新]
<総領事館内連行事件>中国が「マニラ経由」を打診
【マニラ井田純】フィリピン外務省筋は13日、中国・瀋陽の亡命希望者連行事件で中国側に連行された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の5人について、中国当局からフィリピンに第三国の出国先として受け入れることができるかどうか打診があったことを明らかにした。すでに5人を受け入れる方針の韓国側からも同様の打診があったという。日本、韓国両政府は人道的観点から速やかな対応を求め、中国と水面下で折衝を開始した。事件は5人がフィリピン経由で韓国入りするという形で週内にも決着する可能性が高まってきた。
フィリピンは97年、当時北朝鮮の最高幹部の1人だった黄長ヨプ(ファンジャンヨプ)・朝鮮労働党元書記が北京で亡命を求めた際も第三国として一時滞在を許可した経緯がある。今年も亡命希望者26人を韓国への亡命前に一時滞在させている。
フィリピン外務省筋によると、中国当局者は8日の事件発生直後から在北京のフィリピン大使館に接触。両者の数回にわたる協議の中で、5人をマニラ経由で出国させたいという意思を表明したという。
中国側は最終的な亡命先には言及しなかったが、韓国政府は第三国経由で受け入れる意思をすでに中国側に伝えている。フィリピン政府は、中国政府からの非公式な打診と受け止めており、関係当局で受け入れに向けた具体的な協議を始めた。
同外務省筋は「これまで個別のケースごとに判断して、人道的見地から一時滞在を認めてきた。今回の件については、正式な要請はない」と慎重な姿勢を示している。だがフィリピンは、北朝鮮住民の亡命事件がアジア全体の安全保障に影響を与える問題として重視、過去の受け入れ実績もあるため、正式な要請があれば受け入れる可能性が高いとみられる。(毎日新聞)[5月14日9時21分更新]
以下のようなやりとりがあったものと思われる。(定冠詞、本文)
日「5人の身柄を引き渡し正式に謝罪せよ。どっか関係ない国経由して、出てってもらちゃえば?」
中「武装警察官は副領事の同意を得て領事館に入った、我が方に落ち度はない。そうアルな、前にもやってるアルし。」
韓「日中は良心の呵責を覚えないのか。うちだったら別にいいニダ、直接くるのはまずいけどムニダ。」
米「米国はウィーン条約の義務を非常に真剣に受け止めており、他国にも同じことを期待する。」
日「我が方の調査では副領事は同意していない、あまつさえ両手を広げて阻止しようとしている。これは明らかに日本の主権侵害である、改めて5人の身柄を引き渡しと謝罪を要求する。この前はマニラ経由だっけ?」
中「日本は理非曲直を問わず、横暴に、むきになって不合理な要求を突き付け、中国に屈服を迫っている。ちょっとフィリピンに電話してみるよろし。」
韓「こうした日本の2つの顔のうちどちらが真実なのか。それじゃ、うちも連絡しておくニダ。」
中「自民党要人や右翼メディアは、事件に乗じて極めて扇動的な反中国言論をまき散らしている。ギンゴナ(テオフィスト・ギンゴナ:フィリピン共和国副大統領(外務長官兼務))先生アルか?」
比「オウ!ドントアングリー、一体ナニ事カ?」
中「先生ニュース見てないアルな?朝鮮人が日本領事館に亡命して大変アルよ。」
比「フィリピンじゃ、大したニュースになってマセーン。」
中「フィリピンの新聞などどうでもよろし、亡命者をマニラ経由で出国させたいアル。」
比「OK ノープロブレン」
中「えらい簡単アルな。韓国からも連絡がいくアルよ。」
韓「われわれは2つの顔を持った国家をどうやって相手にすればいいのか。ヨボセヨ、ミスター.ギンゴナ?」
比「OK ノープロブレン」
韓「まだなにも言ってないスミダ。」
比「中国が連絡よこしたばっかりネ、問題ないネ。」
日「5人の引き渡しを求めるとともに、中国側に対して陳謝と再発防止を求める。どうだった?」
中「馬木副領事は、お辞儀をしながら中国語で「謝謝、謝謝(ありがとう、ありがとう)」と言って、今回の事件に対する処理に満足の意を表明した。OKアル。」
だからだんだんトーンが高くなったのか、むう、中国の方が面白いこといってるなあ。いずれにせよ、うまくいくといいですね。
(このテーマ続く)
瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について -国際政治編-
<亡命>北朝鮮の住民5人 瀋陽市の日本総領事館に駆け込み図る
中国遼寧省瀋陽市の日本総領事館で8日午後2時ごろ、北朝鮮を脱出した住民5人が亡命を求め敷地内に駆け込もうとした。うち2人はビザ申請窓口の待合室まで入ったが、敷地内に侵入した中国の武装警察官に拘束された。大使館や総領事館など在外公館は治外法権が認められており、日中間の外交問題に発展した。(毎日新聞)[5月8日21時13分更新]
Y!ニュースで見る限り、日本の報道機関ではこれが一番早かったようです。ただ、世界的に見ると朝鮮日報のが早くて、事件のわずか1時間後には次のように報道してました。
朝鮮日報:http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2002/05/08/20020508000017.html(5月8日 16:10)
でまあ、この事件に対する日本政府第一のリアクションがこれ。
<総領事館内連行>「冷静に」首相 「中国の回答待ち」川口外相
小泉首相は8日夜、中国・瀋陽市の日本総領事館の敷地内から、中国の武装警察官が亡命希望の北朝鮮の2人を連行した事件について「中国がどういう立場でやったのか、よく調べて慎重に、冷静にやりなさいと言ってある」と記者団に述べた。また、川口外相は、「中国の回答を待っている段階だ」と述べた。(毎日新聞)[5月9日10時32分更新]
上のコメントではごく冷静ですが、日が変わって5月9日になると途端にトーンが高くなります。
<中国警官立ち入りは遺憾=安倍副長官-副大臣会議、批判相次ぐ>
安倍晋三官房副長官は9日午前の記者会見で、中国・瀋陽の日本総領事館に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の住民を追って、中国の警察官が構内に立ち入ったことについて「わたしどもとしては遺憾に思う。ウィーン条約で保障されている権利が各大使館、領事館にはある」と中国側に遺憾の意を示した。(時事通信)[5月9日11時4分更新]
<総領事館駆け込み>亡命希望の5人の身柄返還を中国大使に要求
中国・瀋陽の日本総領事館で中国の武装警察官が亡命希望の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)住民を連行した事件で、竹内行夫外務事務次官は9日午前、中国の武大偉・駐日大使を外務省に呼び、総領事館敷地内の無断立ち入りに抗議するとともに、亡命希望の5人の早期の身柄返還を求めた。(毎日新聞)[5月9日12時40分更新]
中国側に誠意ある対応求める=小泉首相-領事館駆け込み
小泉純一郎首相は9日昼、中国・瀋陽の日本総領事館に中国の警察官が立ち入り、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の住民を拘束した問題について「ウィーン条約違反だと思う。だから抗議している」と強い遺憾の意を表明した。「誠意ある中国側の対応を求めて行く」との考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
また、「今後さらにハイレベルで抗議することはあるか」との質問に、首相は「いや(中国側が)どういう対応されるかを見て、検討したい」と述べた。北朝鮮住民が駆け込むとの事前情報を政府として把握していたかどうかについては「わたしは聞いていません」と語った。(時事通信)[5月9日13時4分更新]
中国相手にこういう態度をとると、ごく簡単に以下のような反応を引き出す事が可能です。
<「武装警察官は副領事の同意を得て領事館に入った」 外交部>
外交部の孔泉報道官は10日、瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について談話を発表した。孔泉報道官の談話は次の通り。
(1)5月8日発生した瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件で、中国側は全力をあげて事実関係の調査を行なった。調査の結果によると、5人の身分不明者は同日午後、領事館の正門から強引に進入を試みた。中国側の武装警察官は進入を阻止しようとしたが、うち2人が総領事館に進入。武装警察官は副領事の同意の下、領事館内に入って2人を連れ出した。その後、領事館職員の一人が中国側に事情の説明を求め、公安当局者が5人を連行することに同意したうえで、武装警察官に感謝の言葉を伝えた。
(2)ウィーン条約の規定によれば、中国側は領事館の安全を守るために必要な措置を講じる義務を負っている。(進入しようとした)5人は正当な手続きを踏まず、身分も明らかでないうえ、領事館に強引に進入しようとしており、領事館および職員らの安全を脅かす危険性があった。武装警察官の行為は純粋な責任感によるもので、同条約の関係規定にも合致している。中国側が勝手に領事館に入り込んだという言い方は成立しない。日本側は冷静になり、中国側の措置を善意的にとらえるべきで、事態を深刻にすべきでない。
(3)中国側は一貫して中日関係を重視しており、両国間の偶発的事件に対して冷静かつ慎重に対処している。1998年5月には、日本の数名の警察官が在日中国大使館の本館に勝手に入り込み、身分不明者を強制連行した。(同事件においても)中国側は上述の精神で対処している。「人民網日本語版」2002年5月11日
「あらあら、子供みたいな事いって、詭弁にもなっちゃいない、昔とちっとも変わってないのね。国際社会じゃあ通用しないって、いつになったら学習するのかしら。」なんて言うなあ。例えば
米報道官、中国の対応に遺憾の考え…瀋陽亡命事件
【ワシントン10日=永田和男】バウチャー米国務省報道官は10日、瀋陽亡命事件に関連して、「米国はウィーン条約の義務を非常に真剣に受け止めており、他国にも同じことを期待する」と述べ、中国側の対応を遺憾とする考えを示した。
また、「(亡命希望者は)北朝鮮で迫害を受けるために送り返されるべきではない」として、送還には反対する立場を表明した。
武装警察官の総領事館侵入をめぐる日中間の対立については、「中国と日本の間の問題だ」と述べた。(読売新聞)[5月11日21時57分更新]
中国の談話のポイントは、(3)の「中国側は一貫して中日関係を重視しており、両国間の偶発的事件に対して冷静かつ慎重に対処している。」であって、この一文に「いやもう、うちも若いのが先走ってしもうて正直困ってまんねや。」という外交部のぼやきを汲み取らなければならない。「そっちも同じ事してはんねんで、そやけどうちら引いたったんで。」などと余計な事も言っているが。
そのあたりについては、次の記事が正鵠を突いていると筆者は考えます。
<中国、身柄処遇を慎重検討=日本の反発に戸惑い-引き渡し拒否、出国容認か>
【北京10日時事】瀋陽の日本総領事館を舞台にした亡命駆け込み事件をめぐり、中国政府が苦しい立場に置かれている。日本政府は10日、総領事館内から連行された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)住民5人の身柄引き渡しに加え、陳謝と再発防止の要求を突き付けた。「国際法違反はない」との公式見解を打ち出した中国が直ちに受け入れる可能性はほとんどないが、予想外に激しい日本の反発に戸惑っているとみられ、中国政府は5人の処遇を慎重に検討している。
中国の国内メディアは事件を一切報じていない。9日の外務省定例会見でこの問題に質問が集中し、孔泉報道局長は「領事関係に関するウィーン条約にのっとった行動だ」と武装警察官の館内侵入を正当化した。しかし、会見の一問一答をそのまま掲載する同省ホームページでも、領事館事件に関するやりとりはすべて削除された。徹底した報道管制は、逆に中国当局の苦境を物語るものと言える。
外務省の劉古昌次官補は9日、阿南惟茂駐中国大使に対し、「5人の身元を確認中で、まだ国籍も分かっていない」と慎重な言い方をした。方針を決めるまでの一種の時間稼ぎのように見える。
5人の処遇については(1)日本側に引き渡す(2)北朝鮮に強制送還する(3)第3国へ出国させる-の3通りが想定されるが、原状回復には、警官侵入の違法性是認と当初の主張の撤回が必要であり、極めて受け入れ難い選択。といって、厳しい処罰が待ち受けている本国へ送還すれば、国際的批判を呼び、中国の対外イメージを著しく傷つけるのは確実だ。 (時事通信)[5月10日23時2分更新]
まあ、そこんところがよく分かってないガイムショーの御役人様は「いつそんな事いったんだよ、いつそんな事したんだよ、何年何月何日何時何分何秒。」と、こちらも子供のような事いってますが、あまりにも馬鹿馬鹿しいので引用しません。
経済大国と国連常任理事国の水掛合戦に、もはや幼女の泣顔は完全にどっかいっちゃってます。単なる、「亡命失敗」という一昔前によくあった事件でよくもまあここまで遊べるものだ、と感動すらしてしまいます。
70-80年前だったら「在外公館保護」の名目で一個師団…は多過ぎるから、一個連隊くらい派兵して、近場の海上に軽巡浮かべときゃ済んだのに、面倒になったものだ。でも金にならんから止めといたほうがいいな。
などと危ないことを書いていたら、次の記事が見つかって笑ってしまった。
<中国メディア、ネットで反撃=「日本は横暴」と非難論評-瀋陽総領事館事件>
【北京14日時事】中国・瀋陽の日本総領事館事件の発生以来、報道を抑制してきた中国メディアが、日本側の調査結果が発表された13日夜から「反撃」に出始めた。通信社の中国新聞社は、在日中国大使館が発表した総領事館員と武装警官のやりとりを実名入りでホームページに掲載。英字紙チャイナ・デーリー(電子版)は「外交問題に発展した真の原因は、日本の民族主義と右翼思想の急膨張にある」とする長文の論評を掲げた。
「日本が(事件に)事寄せて外交風波をつくりだした」と題する同紙の論評は、日本が「理非曲直を問わず、横暴に、むきになって」不合理な要求を突き付け、中国に屈服を迫っていると指摘。自民党要人や右翼メディアは事件に乗じて「極めて扇動的な反中国言論をまき散らしている」と非難した。 (時事通信)[5月14日7時2分更新]
はい、私は「民族主義者かつ右翼思想家」でありまして、当ブログは「極めて扇動的な反中国言論をまき散らす」右翼メディアでございます。ただ、どうせだったら、
「反動的自民党要人や帝国主義的右翼メディアは、事件に乗じて極めて扇動的かつ反革命的な反中国言論をまき散らしている」
とまで言って欲しかった。50~60代のおっさんが聞いたら涙するぞ、催涙ガスの臭い思い出して。あ、今の若い中国人のボキャブラリーにないか。
(このテーマ続く)
瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について -映像編-
ゲートに二三歩踏み込み、女性二人を引きずりだす、草色の制服を着た屈強な公安。その脇を駆け抜ける男、白い運動靴がやけに目に付く。
泣き喚く二人の女、投げ出される幼女。
逃亡生活中に生まれたが故に、彼女にとってはおそらくは祖国の体制よりも恐ろしい存在であるであろう草色の制服を着た公安、に目の前で母親が取り押さえられ、泣く以外に術をしらない幼女。
保護を与えるべき人々をさておき、制帽を拾って公安に渡すまぬけな領事館員。
とまあ、かような映像が世界に配信されました。なんというか、陳腐かつあまりにも扇動的な、ワイドショーでしかお目にかかれないような映像でしたな。現実だからいいものの、もしこれが映画だったら、こんな脚本、演出とおらないでしょ今時。こんなような文章書けなどと言われてもなるべく書きたくねえなあ、必要あれば別だけど。
陳腐なだけに人々に与えた影響は大きく、日本政府は大騒ぎ(詳しくは次稿にて)。挙げ句の果てにはやっぱり出てきたよ、こんなのが。
<中国大使館に侵入の男逮捕=瀋陽総領事館事件に抗議-警視庁>
東京都港区の中国大使館に侵入しようとした住所不定の塗装工の男(55)が、建造物侵入の現行犯で警視庁麻布署に逮捕されていたことが、11日分かった。調べに対し、男は「中国・瀋陽の日本総領事館亡命未遂事件をテレビで見て、子供がかわいそうだと思い抗議しに来た」などと供述しているという。男は当時、かなり酒を飲んでいたらしい。 (時事通信)[5月11日14時2分更新]
筆者にもそろそろ2歳になる女児がいますが、「子供がかわいそうだ」というのは大きいですわな、その意味で今回の映像は反則、だけど撮影させた連中の目的は達成できたといえる。
ただねえ、カメラを回していた人、亡命を待っている間「失敗した方がニュースになるのに」とか、実際に泣き叫ぶ幼女の顔を撮って、「こりゃいい画だ」と一瞬でも思いませんでした? いやなんとなく、見てて思ったもんで。
今回の結論、「かみさんと娘を見捨てちゃいかんよ、旦那。俺だったら一生後悔しちまうぜ。」
(このテーマ続く)
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