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【雑感】4/29外交部スポークスマン定例記者会見【中文/外交ネット】

http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t430205.htm


Q:中央政府とダライ方面、対話の具体的な状況について。中国側の担当者はだれか、中国側はどのように連絡をとっているのか?ダライの反応、及び対話の日程。
A:私の理解では、協議の具体性についてはいまだ調整中であり、細部については公表されていない。中共中央のダライに対する政策は一貫(略)

Q:私の認識では、ダライ方面と対話に関する中国側代表は、統一戦線工作部宗教担当官僚の筈。今回も、その部署が接触しているのか?あなたはただ今、協議についてはまだ調整中だと述べたが、それはダライ方面の調整か、中国政府内部の調整か?
A:あなたが中国とダライ方面について了解したがっている事は理解しました、しかし私はこの方面の情報に接触する権限がない。この件については、関係部門が適切な時期に必ず対外的な発表を行うと信じている。


 目先の状況として、筆者が一番嫌がっている、中共とチベット亡命政府との対話であるが、昨日の記者会見から分かった内容。
・公式発表としては「調整中」とされている
・つまりこれまでのように門前払いではない
・中共とチベット亡命政府間の調整は、外交部以外の組織がおこなっている
・その調整に外交部は参加していない

 対外的は発表については中国政府を代表しているはずのスポークスマンが
「この件については、関係部門が適切な時期に必ず対外的な発表を行うと信じている」
と、他人事とも取れる意味深な発言をしたことで、筆者のなかでは信憑性が高まってきている。
 詐欺師と外交官の話を、額面通りに受け取るつもりはない。それでも、これまで自分の権限の及ぶ範囲内において、クソミソにけなしてきた彼等が、このように引いた、見方によっては率直な話し方をするのは異例。
 別組織が進めているのか、上部組織が進めているのか、そこまでは情報が足りないので不明。

 なんとなく不安を覚えつつ、今できるのは経過観察くらいか。

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【雑感】最も壮観な聖火リレー 平壌40万人が熱烈歓迎【中文/新華ネット】

http://news.xinhuanet.com/photo/2008-04/29/content_8071029.htm

 

 この記事を見て、聖火が世界中でこのように歓迎されるものと、中国人民は根拠なく思い込んでいたのだと、つくづく思った。
 自我形成以前から、裸の王様的予定調和セレモニーばかりをみせられたのが、思い込みの原因である。
 とはいえ、そのような「肥大した自意識と相反した現実に対するコンプレックス」すなわち「幼児的ヒステリー」を満足してくれるように反応してくれる専制国家は、現在の地球上で北朝鮮くらいしかない。
 身の丈を知らずにオリンピックを開催し、大恥をかいた国家はこれまでにも多数存在し、その中には歴史上の存在になった国家もあるのだが、今年のオリンピック開催国はどうなのだろう?

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【雑感】日本を軽く制圧する 中国の五大兵器【中文/新華ネット】

http://news.xinhuanet.com/mil/2008-04/25/content_8049765.htm

・武直-10中国陸航、トップクラスの奘備:
台湾の軍事雑誌の評価では、アパッチより強い。

・殲10戦闘機
日本の戦闘機を圧倒

・現代Ⅱ級駆逐艦-日米海軍は夜も眠れない
米国国防新聞によれば、対潜能力で劣るものの、防空能力では日本の金剛級をはるかに凌ぐ。

・長距離自走砲(訳註:原文を直訳)-50キロ先を狙う

・空警-2000(訳註:防空システムらしい) 性能は米露をもしのぐ

 

 感想:
 戦闘機が仮想敵国の戦闘機を圧倒できるなら、海上艦に仮想敵国を上回る防空力は必要ないと思うのだ。
 ともあれ、平和憲法をもつ国を名指しでこの強力な軍備、好戦的な国ですね、とても怖いです。

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【妄言】北京五輪―長野のリレーは済んだが【和文/朝日社説】

http://www.asahi.com/paper/editorial20080427.html#syasetu1

 「フリー・チベット」。対する一方は「がんばれ中国」。英語や中国語の叫び声が激しく行き交う騒然とした信濃路を、北京五輪の聖火リレーがゆっくりと走った。

 冬季五輪を開催した長野が聖火を迎えたのは10年ぶり。チベット問題をめぐり善光寺が出発地を返上して日本国内の関心も高まったが、心配された騒ぎや混乱は小規模にとどまった。まずは良かったと思う。

 現場では、走者の姿を沿道から見るのは難しかった。約100人の警備陣に囲まれ、炎がちらちらのぞく程度。聖火が首をすくめながらおずおずと進んでいくかのようだった。

 妨害活動はあった。卵が投げ込まれたり、チベットの旗を持った男が沿道から飛び込んできたり。6人が警察官に逮捕された。

 にらみ合いや小競り合いも起きたが、大事にはいたらなかった。チベット人の人権を守るよう訴える人たちも、五輪の支持を叫ぶ中国人のグループも、興奮の中にも冷静さを保とうとする姿がうかがえた。

 これまでの混乱から、双方とも学ぶものがあったはずである。平和と、そのなかで自らの主張を社会へ訴えることのできる自由と。長野はその大切さを確認する機会にもなった。

 リレーの前日、中国政府はチベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世側と協議する準備を進めていることを明らかにした。そうした微妙な空気の変化が影響したのかもしれない。

 聖火はこの後、ソウルと平壌、ホーチミン市などを経て、来月からは中国の国内を走る。僧侶や住民などの抗議行動が起きているチベット自治区や、新疆ウイグル自治区などでのリレーは、これまで以上に国際社会の関心を呼ぶだろう。

 対話が進まなければ、聖火の足取りは再び混乱しかねない。中国政府は対話をポーズに終わらせてはならない。

 聖火リレーに関心が集中しているが、追い込みを迎えた五輪の準備の方も、まだ難問が山積している。

 なかでも大気の汚れは深刻だ。マラソンの男子世界記録保持者ハイレ・ゲブレシラシエ選手(エチオピア)がマラソンには出ないと表明するなど、健康への悪影響を心配する声は多い。環境問題に対する世界の不安に、中国は直面している。

 交通渋滞も心配だ。中心部の渋滞を制御できなければ、五輪期間中に日常の機能がマヒしかねない。

 次々にあげればきりがない。急速な経済成長のために、環境や都市の発展についてバランスがとれていないのだ。そのうえ、大規模な国際大会を運営する経験も乏しい。

 北京五輪の開催まで、30日であと100日である。


 チベット関係について、朝日は人権擁護のスタンスを崩そうとしていない。それは認めた上で、中国政府がチベット亡命政府との「対話」を言い出したこの時期に、社説で中国に不利な内容を敢えて述べるのは、ソフト路線を印象付けたい中共の意向があるのではなかろうか、と勘ぐってしまう。
 今までが今までだけに。
 言わんとすることは正論なので、妄言呼ばわりするのは、少々気の毒かもしれない。

 一点、筆者とは価値観が異なると思える一文「平和と、そのなかで自らの主張を社会へ訴えることのできる自由と」
 筆者は自由を平和の上に置いている。自由の為には、血を流すことを厭ってはいけない。元来、自由(基本的人権すべてがそうであるが)とはそういうものだ。
 朝日のこの書き方だと、平和と自由を並立させているように見える。
 二者が相反した時、どのような対応を示すつもりだろう?

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【雑感】中国がダライ・ラマ側と対話へ、五輪控え収拾に動く【和文/日経】

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080425AT1G2404N24042008.html

 【北京=尾崎実】中国政府が近くチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の代理人と直接対話する方針であることが、25日分かった。国営の新華社が関係当局者の話として「中央政府の関係部門がダライ・ラマの個人的な代表と接触し、協議するつもりだ」と報じた。チベット騒乱の鎮圧に端を発した国際社会の批判が長引く中、北京五輪を控えた中国は事態の収拾に向けて本格的に動き出した形だ。

 中国政府とダライ・ラマ側の対話が実現すれば昨年7月以来。欧米各国や日本などから双方の対話を求める声が強まっていた。対話の具体的な時期や場所は明らかになっていない。(25日 22:21)


 3/16に書いたように、一月前にこの対応を取られていたら、中共は、少なくとも短期的・対外的には面子がたち、聖火リレーにたいする抗議もなく、国際社会が中国社会の現状を知ることもなくかっただろう。
 筆者としては、それをされるを恐れていた。
 カルフール、マスコミへの逆切れという形で政府、国民みずからがそれをアピールし、世界中が中国の異質性を確認した今となっては、国外的には形式的な意味しか持たず。

 昨日まで「チベットは中国古来の領土(中文)」と言い張り、今朝まで、「中国統一の敵ダライ集団(中文)」とクソミソにけなしていたチベット亡命政府と対話、などと発表した日には。
 国内的には、そのダブスタに求心力を失う以前に、弱腰として、人民に足元をみられかねない。

 中共としては、目先の国際的体面以外には、デメリットしかない。上記エントリーでは「長期的には」と但し書きをつけたが、タイミングがずれたために、「目先以外」に時制が変化してしまっている。
 あるいは、それから先まで読んだ手であるのか、そこまではわからない。
 というか、新華ネットを見る限り、対話の雰囲気は毛ほどもない。尚、米中接近は記憶している年齢なので、中共の機会主義は充分承知している。

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【雑感】ジンバブエ向け武器積んだ中国船、荷揚げ出来ず帰航と【和文/CNN】

http://www.cnn.co.jp/business/CNN200804240037.html

大統領選絡みの厳しい与野党対立が続くアフリカ南部、ジンバブエ向けの武器、弾薬類を積み南アフリカのダーバン港で荷揚げを計画していたものの港湾労組がこれを拒否していた中国貨物船の問題で、中国外務省報道官は24日、同船が帰航に向かったと述べた。

同船はその後、モザンビークなどジンバブエ隣国への寄港を計画したものの、米国がジンバブエの政治危機を理由に関係諸国に立ち寄り拒否を要請。ブラウン英首相もジンバブエへの武器禁輸を呼び掛ける中で、寄港を受け入れる国はなかった模様だ。

港湾労組は荷下ろし拒絶について、武器類がジンバブエのムガベ政権に国民弾圧や反政府勢力の締め付けに用いられる恐れがあると説明。南アの裁判所も労組支持の見解を打ち出していた。

中国外務省報道官は、帰航の理由についてジンバブエが当初の期日通り、荷を受け取らなかったためと主張。中国政府は今回の輸出取引について、ジンバブエで3月下旬に実施した大統領選前に合意しており、同国の政治混乱とは無関係とし、米国の横やりを非難している。また、中国はアフリカ南部諸国と友好関係を維持しているとも述べた。

港湾労組などによると、積み荷には銃弾、小火器、迫撃砲弾、ロケット弾が含まれる。米政府高官は、荷の受取人はジンバブエの治安部隊とも明かしている。

ジンバブエでは、大統領選の公式結果がいまだに発表されない異例の事態になっている。野党は独自集計を基に勝利を宣言、発表の遅延は5期目を目指すムガベ大統領の権力維持のための工作と非難している。拘束など野党に対する弾圧が始まったとの報道もある。

同国は経済政策の失敗で食糧生産が停滞、超高率のインフレに見舞われて日常生活品が不足し、南アフリカへ逃れるジンバブエ人も多い。


 要約すると、社会・政情が不安定な国の体制側に、中国が武器を輸出し。その武器が民衆の弾圧に使用される恐れがあるため、欧米が揚陸をやめさせた、という事件。
 独善において、長い歴史を持つ「中華人民」。ましてや、世界中で叩かれまくり、生来の被害妄想に輪をかけている昨今、スルーなどできるわけがない。

・西側、アフリカでの中国武器輸送船拒否を誇張、中国への新たな圧力に【中文/環球時報】
http://news.xinhuanet.com/world/2008-04/23/content_8033676.htm

・外電、中国軍人がジンバブエを管理、と捏造【中文/国際先駆導報】
http://news.xinhuanet.com/world/2008-04/24/content_8041680.htm

 要約:
 中国は正常な商取引をしている。これは中国に圧力をかけようとする、CIAの陰謀だ。
(要約は2記事とも同じ)

 民族主義において双璧をなす、この2紙ならではの電波記事。
 先進国に暮らしていると、ほとんど意識せずにいられることだが、この惑星上では「食事のために人が命を落とす」社会のほうがまだ多い。
 そこに武器を売りつけようというのだから、中国が叩かれるのも当然ではある。
 それがわかっていても、叩かれ弱いのが「中華民族」の民族性なのである。尚、素でわかっていない人民の方が多い可能性も、多分にある。

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【雑感】中国当局、「防衛隊」100人派遣・日本と見解相違、警備上の混乱も【和文/日経】

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080425AT1G2404N24042008.html

 長野での聖火リレーに向けて中国当局は25日、100人超のスタッフを日本に派遣する。日本に住む中国人留学生らも現地に多数集結する見通しだ。ただ各国でリレーに伴走してきた中国の「聖火防衛隊」の役割を巡っては日本側と見解が相違。リレー成功を目指す中国側の一連の動きは、かえって警備上の混乱を招く危うさもはらんでいる。

 「北京五輪を支持し、中日友好を促進しよう」。全日本中国留学生学友会など約40団体は14日、在日中国人向け新聞やネットで、一斉に長野の聖火リレーへの参加を呼びかけた。当日は約2000人が集まる見通し。ある男子留学生は「中華民族の空前の結束力を示したい」と意気込む。

 

 組織委員会が、なにを持って聖火リレーの成功、と考えているかは知らない。
 個人的には、今回のオリンピックでは、中国当局の独善的な体質があからさまになればいいと考えていた。
 筆者のその願望は、聖火リレーが走り出した時点で、ほぼ満足されたといってよい。(当局のみならず、人民レベルでここまで独善的な集団的傾向をもっている、とまでは思っていなかったが)
 上記の記事を見る限り、どうやら中国当局、というより「華人」とやらは、ダメ押しで筆者を楽しませてくれるようだ。

 朝日によれば、「中国側」は、防衛隊は警備活動を行わない、と確約した事になっている。
 五星紅旗を手に集まった「華人」に埋め尽くされた長野市内、これらがお茶の間に放映されただけで、日本の国民感情がどうなるか、興味深いものがある。
 もっとも、チベットからみにしては珍しく、朝日のこの記事は中国寄りの感じがある。
 毎日の記事では「中国側から(暴漢の逮捕など)公権力の行使は行わないと確約を得たうえで受け入れている」となっており。日経の分析のとおり、日中で「公権力」の概念が一致しているとは思えない。
 もっともそれを言ったら、中国内部でも組織委員会と防衛隊で「公権力」の概念は、バラバラだろう。
 筆者にとって、この前座のオチは既に終わっており、幕間のやりとりを待つ心境ではあるが、明日現場でなにがおこるか、実に興味深い。

 さらにうれしいのは、まだ本番が始まってもいないことなのだ。
 それが悲劇なのか喜劇なのか、観客によって評価は異なる。


 尚、下記のニュースを見る限り、安易に「命をかけて」しまっているあたり、筆者には茶番に思える。

・長野に「命がけで守る留学生」4千人が日本中から集結―中国で報道【和文/Record China】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000012-rcdc-cn

2008年4月24日、新華社系「国際先駆導報」の報道によると、今月26日に長野で行われる北京五輪聖火リレーには、「命がけで聖火を守る」ため、日本国内の中国人留学生約4000人が長野に集結することがわかった。

(中略)

「26日当日、長野の街には命がけで聖火を守る中国人留学生が多数集結するだろう」

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【雑感】米国はダライ集団の中国分裂活動への支持を止めよ【和文/人民日報】

http://j.people.com.cn/2008/04/23/jp20080423_87240.html

  この米国務省官僚は中国側の断固たる反対を顧みず、頑なにダライと面会した上、中国の内政である西蔵問題にあれこれ口を挟んでいる。これは国際関係の基本ルールに著しく反し、中国の内政に干渉する、極めて誤った無責任な行為である。私たちはこれについて、すでに米側に厳正な申し入れをした。


 国際関係のローカルルールはさておき。
 上記会見要約:
 中国に逆らうばかりか、あれこれ指図する米国務次官が憎い。


 これが、中国政府の公式見解である。
 民族主義をいくら押さえ込んでも、政府がこんな事を言っていたのでは、変な内圧が溜る一方だ。
 もし長野で何事かあったら、その内圧はどこに向かうのだろう?(直接聖火がどうこうでなくともよい、小日本人が雪山獅子旗を持っているだけで、世界中から集まった「華人」が何事かを起こしてくれる)
 もちろん、武力装置を手放さない、もしくは武力装置に見放されない限り、そう簡単に体制が転覆するものではない。
 せいぜい社会不安が、ボディーブローのように効いてくる程度であろう。

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【雑感】無知な「チベット問題調整官」【和文/人民日報】

http://www.people.ne.jp/a/f86f73a1561c436f9615b6e8431ed829

 21日付「ワシントンポスト」は、ポーラ・ドブリアンスキー米国務次官(民主およびグローバル問題担当)の寄稿を掲載した。ドブリアンスキー氏は「チベットの前進への道」と題するこの寄稿の文末で、その肩書をわざわざ「米国政府チベット問題特別調整官」と明記している。

 まず、この肩書自体に非常に問題がある。一般的な常識として、調整官たるもの係争双方の認可が必要だ。だがドブリアンスキー氏のこの肩書は、第三者たる米国政府の一方的な願望であり、外部からの押しつけの産物であり、中国政府は彼女のこの自作多情な肩書を承認したことはない

 第2に、もし調整官であるなら、係争双方に対して超脱的で不偏不党の公正な立場を取るべきだ。だがドブリアンスキー氏は一方の声のみに耳を傾け、一方の言い分のみを信じているだけでなく、公然と一方に肩入れし、もう一方を非難しており、公正さなど微塵もない。

 第3に、調整官たるもの担当問題への深い理解と相当な研究が必須であり、一知半解や聞きかじりで揚げ足取りにかまけ長弁舌を振るうのでは、専門家の物笑いになるだけだ。ドブリアンスキー氏はこうした失笑ものの過ちを犯しているのである。まず、西蔵(チベット)問題に対する彼女の理解について話そう。西側メディア数社の歪曲報道と米国公館からの事実と異なるブリーフィングのみを頼りに、「平和的な抗議」と位置づけ、かつ中国に釈放を要求する。これがもし悪意によるものでないとしたら、余りにもいい加減である。国内外の多数のカメラが記録したのは、明らかに「チベット独立」分子が商店を焼き、学校に突入し、自動車を破壊し、無辜の市民を殺し、斬りつけるシーンだった。こうしたあからさまな暴行が、なんと「平和的な抗議」になるとは!

 また、今回の暴力事件の原因は完全に、小数の「チベット独立」分子がダライ集団の教唆の下、オリンピックの機に乗じ、中国分裂・西蔵独立の挙に及んだことにある。これは西側メディアでさえ否定していない。それなのにドブリアンスキー氏は寄稿で「中国がチベットの人々の宗教、文化、その他の自由を長年抑圧してきた」結果などとしている。目を開けながらでたらめを言っているということではないか!西蔵に行ったことがある、または西蔵に少しでも興味がある人なら皆、西蔵の各寺院が人々で賑わい、読経が朗々と流れており、西蔵人民の宗教の自由が政府に妨害されたことなどないということを知っている。中国中央政府は数度にわたり巨額を投じて西蔵の寺院を修繕し、文化財を保護し、古典籍を整理した。これは誰の目にも明白な事実だ。ドブリアンスキー氏がなぜこれを見て見ぬふりするのか知らないが、まさかこれが、いわゆる「調整官」の西蔵に対する理解だとでもいうのか?

 ドブリアンスキー氏や米議会はダライ・ラマを「平和の人」に祭り上げ、西蔵の自治を要求するのみで独立は主張していないと認め、しかも彼は暴力に反対し、北京五輪を支持しているとまで強弁している。これまでに暴き出された多くの鉄の事実は、ダライ・ラマの発言と行動が違うことをとっくに証明している。彼は聴衆を前に盛んにきれい事を口にする一方、その裏では暴力を画策している。ダライ・ラマは「世界最大の偽善者」といっても過言ではない。ドブリアンスキー氏が07年5月にブリュッセルで開かれた第5回「チベット支援団体国際会議」に出席したことを示す記録がある。まさにこの会議で「チベット独立」組織は「今後15カ月間、北京五輪を行動の主要な標的とする」「戦略計画」および「行動計画」を採択したのである。しかも「チベット独立」活動組織の行動指揮部は米国務省のあるワシントンに置かれているのである。まさかこの会議出席歴のある「米国政府チベット問題特別調整官」が、ダライ集団による北京五輪破壊活動を少しも知らなかったとでも言うのか?それでいて「北京五輪支持」を称すとは、欺いているのは自分なのか?それとも他人なのか?


 筆者は、ドブリアンスキー国務次官の寄稿を、確認していないのだが。
 上記記事要約:
 自分に逆らい、真実を発表する米国務次官が憎い。

「一般的常識」として、自分勝手な認識を持ち出し理論を展開するあたりから始まり、自分にのみ都合のよい結論をまくしたてるあたり、典型的な詭弁として記憶してよい。
 それにしても、抗日戦争か朝鮮戦争か中ソ対立中のような、品のない文章だ。世界中を敵に回しかけている認識があるので、逆にパニックになっているようにも見える。

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【雑感】欧米在住の中国人、西側の歪曲報道に反対【和文/人民日報】

http://j.people.com.cn/2008/04/21/jp20080421_87075.html

  米国、フランス、英国、ドイツ在住の華僑・華人と中国人留学生は19日、各種の活動を次々に催し、北京五輪開催への支持、および拉薩(ラサ)での「暴行・破壊・略奪・放火」の重大な暴力犯罪事件に対する西側メディアの事実と異なる報道や、聖火リレーでの「チベット独立」分子寄りの報道への反対を表明した。

  米国の華僑・華人はワシントンD.C.の連邦議会前の広場で「嘘を批判し、真相を暴き、暴力に反対し、オリンピックを迎える」を目的とする平和的な集会を自発的に開いた。参加者らは【プラカードや横断幕を高々】と掲げ、過去半世紀余りに西蔵(チベット)で起きた多大な変化を通行人に説明し、CNNなど米国メディアによる西蔵関連の歪曲報道への反対を表明した。在米20年以上の多くの中国系市民は集会の情報をネットで知り駆けつけた。ワシントンD.C.の華僑・華人が自らの正義の声をこうした形で表明するのはこれが初めてだという。

  フランスの華僑・華人と留学生はパリのレピュブリック広場で盛大な集会を開催。北京五輪を支持し、仏メディアの事実と異なる報道に反対し、中国の国際イメージを守ると表明した。広場に入ると、留学生らのうちある人は中仏両国旗やPR手帳を配り、ある人は中国の地図をプリントしたTシャツを配り、ある人は長い布を広げ北京五輪支持の署名活動を行い、ある人は西蔵に希望小学校を建設するための募金活動を行い、またある人は「北京五輪支持、メディアの不公平に反対」と書かれた巨大なプラカードを手にデモ行進を行った。

  英国の中国人留学生はロンドンの有名なウェストミンスター宮殿前でサイレントデモを行い、BBCなど英国メディアの歪曲報道に抗議した。参加者は大多数は20代の若者で、英国各地から駆けつけた。午前10時から午後3時までの間、若い学生達は空腹も忘れ、疲労も忘れ、ただ真相を報道するよう英国メディアに求め、特にBBCには二度と中国を意図的に悪魔扱いしないよう求めた。

  ドイツ各地から駆けつけた数千人の華僑・華人、および一部ドイツの友人はベルリン中心部から「オリンピックの政治化に反対し、西側メディアの事実と異なる報道に抗議し、各国国民の友愛と共生を促す」との共通の心の声を発した。延々と続く威風堂々たるデモ隊は、ドイツ連邦報道局前のフリードリッヒ駅を出発し、ベルリン最大の繁華街であるフリードリッヒ通り、ウンター・デン・リンデン通り、ライプツィヒ通りなどを経て、ドイツ統一後のベルリン第3の中心地であるポツダム広場で集会を行った。主催者側によると参加者は4000~5000人。在ドイツ華僑・華人・中国人学者・中国人留学生による過去最大規模の活動の1つだという。


 東京新聞によれば、中国国内向けの人民日報は冷静な対応を訴え。

・反仏デモ拡大を警戒 中国当局 人民日報『冷静さを』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008042102005322.html

 とはいえ、一方では、タイトルのような、大時代的な、自意識過剰の文章も臆面なくのせていたのでは、上がる民度も下がろうというもの。
 論評は読まなければ理解できないが、扇動記事は見ただけで分かった気になれるからだ。

 個人的には「延々と続く威風堂々たるデモ隊」このフレーズに痺れた。実に懐かしい。
 現実的な話をすれば、暴力装置を抑えている体制が、デモ程度で直接の影響は受けない。社会不安が増し、国際的な信用が低下し、外国資本が逃げ出し、長期的に失血症状になるのが関の山。

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