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尖閣諸島:上陸図った中国の活動家ら4人、当局に拘束か(和文、毎日)

http://mainichi.jp/select/world/news/20071031k0000m030038000c.html

 【台北・庄司哲也】尖閣諸島(中国名・釣魚島)の中国領有権を主張し、船で同諸島に上陸を図った中国の活動家ら4人が30日、中国福建省のショウ州市の港に戻った。香港の活動家団体「保釣行動委員会」の陳裕南・副主席によると、4人は帰港後、市当局に拘束された模様で、「当局によりホテルに軟禁されている」という。中国の活動家団体「中国民間保釣(尖閣防衛)連合会」のホームページも同日から閉鎖されており、関係者が当局に事情を聴かれているとみられる。


「退任されられた曽慶紅に象徴される一派、によるちょっとした嫌がらせ」(10/29拙稿)などではなく。
 ただ単に、独裁政権の恐ろしさをわきまえずに、中国で政治的パフォーマンスを繰り広げた連中の売名行為、という事にされたようだ。
 真実もさして遠くないとは思うのだが、本当に中共にとって都合の悪い活動をしているのであれば、あの国では簡単に長期拘束される。政治的駆け引きの結果かどうかは分からないが、中共内部ではまだまだ利用価値があると考えられているのだろう。


 とはいえ、30日に出された、中共外交部の公式声明と、昨年10月の同様の事件を見比べるとまた違った感想も出てくる。内容が(尖閣領有に向かって)一歩踏み込んでいるのだ。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007103001000626.html

 以下に中共外交部の公式HPから、訳文を載せる。 

2006年10月22日
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t277037.htm

 釣魚島と付属の島しょは古来、不可分の中国領土の一部であり、中国はこれらの島に争いのない主権を有している。中国政府が釣魚島と付属の島しょ領土主を権維持するという確固とした意志に変わりは無い。

 我々は一貫して中日間の釣魚島主権問題について話し合いで解決するよう主張してきた。我々は日本側に対し、中国側人員の行動に冷静に対応し、中国側人員と船舶の安全に危害を及ぼさないよう強く求める。


2007年10月30日
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t376533.htm

 この問題について我々の立場は、釣魚島と付属の島しょは古来、不可分の中国領土の一部であり、中国はこれらの島に争いのない主権を有している。

 日本側が中国側の人員に対してとった行動は国際法違反であり、中国の主権侵犯であり、無法行為だと考えている、中国側は断固として反対する。

 (活動家の拘束云々については、記載なし)


 見て分かるとおり、「話し合いによる解決」がずっぽり抜け落ち、代わりに日本の対応を非難する声明が挿入されている。
 中国国内の少数民族自治区やスプラトリー諸島に見られるように、中共が領土を拡張する際の手段は、「まず歴史的領有権を勝手に宣言、平和的解決を国際的にアピール。数十年単位の時間をかけ、力関係に応じてじわじわと支配していく」というもの。(チベットは力ずくで支配してしまったが)
 そのパターンで見ると、彼等は尖閣諸島を、「係争中の領土」から「不法に占有されている領土」に格上げしたのが理解できる。
 はねっかえりの売名行為、で処理されてしまった今回の漁船騒ぎの真の目的は、この公式声明ではなかろうかとさえ思える。もちろん、日本という相手がある話なので、目的は一つだけではなかろうが。

 尚、この変化をもたらした原因は日本側にある。
 28日、日本は即座に領海侵犯に対して抗議している。それに対してこのような強硬姿勢を示すという事は、もともと福田首相の融和主義的な姿勢が、中共に対して誤ったシグナルを送ってしまっているのだ。

 抗議公式声明に表現されなくなった部分、に対して抗議するのはなかなか難しいものがあるのだが、せめて中共に対し「上記声明の真意、とともにどんな国際法に違反しているのか」正式に質問しておかなければならない。
 でないと、次は技術的な謝りではなく、堂々と海洋調査船が人民の海軍とともに測量を始め、日本の抗議に対しては「内政干渉」で片付けられるだろう。

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10月31日

・新華社(抜粋、原文の雰囲気をなるべく壊さないように翻訳)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-10/31/content_6973324.htm

1918年:
ハンガリーでブルジョア民主主義革命が勃発。欧州最大王朝の一つであるハプスブルク王朝の、ハンガリーに対する封建統治が終了。


・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%8831%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

なし

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10月30日

・新華社(抜粋、原文の雰囲気をなるべく壊さないように翻訳)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-10/30/content_6969115.htm

1927年:
中共広東東江特別委員会は、広東軍閥内部矛盾(原文ママ)激化を機に、南昌蜂起の協力下、海陸豊農民に武装蜂起を指導、彭湃の主宰で広東省で初めて共産主義政権を成立。
海陸豊ソビエト政府であり、以後、武装蜂起した農民軍は工農革命第2師に改編。



1946年:
機関車”毛沢東号”が正式に命名。機関車”毛沢東号”は、指導者の名前を命名した中国で始めての機関車である。

 

・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%8830%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

1961年 - ソ連がノヴァヤゼムリャ上空で、史上最大の水爆実験(ツァーリ・ボンバ)を実施。

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新テロ特措法案めぐり平行線 党首会談、11月2日にも再会談へ(和文、産経)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071030/plc0710301301007-n1.htm

 自民、民主、与野党の党首会談が開かれた。筆者は、昔のように、密室で文字通り政治的に決められてしまう事を危惧していた。
「自衛隊の海外派遣はきちんとした原則に基づくべきだ。国連の活動の枠内でしか許されない。その場その場の必要性だ、なんだかんだと理屈をつけて海外に兵を出して大変な失敗をした例が半世紀前にあるではないか」
などと

1、OEF-MIOと支那事変という、類似性のない作戦を意図的に混同(旧軍が参加した国際軍事行動として、OEF-MIOと比較したいのであれば、北進事変を引用するべき)
2、何度もいうように、OEF-MIOは安保理が謝意を表明しており、完全に国連の活動の枠内である

二重の意味で詭弁を展開してはいるが、日本の民主主義を戻さなかったという一点において、10/30現在評価したい。

 

 日本企業所有タンカーが海賊にのっとられた事件、まとめ

10/28:ソマリア沖で日本企業所有のタンカーが海賊にのっとられる
10/29:朝日は「乗組員の中に日本人はいないという」「周辺国」が追跡中と端から気の無い報道。

10/30:実は上記記事の「周辺国」は、パキスタンであったと読売が報道

10/30:朝日がテロ特措法に基づく最後の給油先は「パキスタン艦」だったとあっさり報道

10/30:東京新聞がパキスタン艦は万歳、君が代演奏で謝意を表明と報道

10/30:米駆逐艦2隻が、タンカーを追跡中とCNNが報道


 現在進行中の安全保障問題を、国内政治の材料だけの為に取引に使おうとした、その民主党に国際情勢が突きつけた皮肉、というほか無い。
 前にも書いているが、どうせ給油は止めるのだから、なぜ外国に関わらなければならないのか、自分たちはどうしたいのか、徹底的に議論する機会にすればいい。

 もっとも、日本企業所有とはいえ、日本人乗組員が一人も乗っていないインド洋を航行しているタンカー、を大多数の日本人が現実感を持って共感できるとは思えない。もっとマンガのような分かりやすさでなければ、世論は動くまい。

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中国の活動家4人乗せた船、尖閣諸島に接近 上陸の意向(和文、朝日)

http://www.asahi.com/international/update/1028/TKY200710280111.html

 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中国の活動家グループは28日、メンバー4人を乗せた抗議船が同諸島に接近したことを明らかにした。メンバーを同諸島に上陸させる意向を示している。

 中国の活動家でつくる中国民間保釣連合会(保釣は釣魚島の領有権保持の意味)によると、抗議船は25日ごろ、中国福建省を出発。28日夕までに同諸島から約7カイリ(約13キロ)の海上に到着した。同会は「釣魚島が中国の領土である歴史的事実を、日本の国民に平和的に訴える」としている。

 同会によると、同諸島に抗議船を出すのは02年以降4度目。今年8月、同様の主張をする香港の活動家グループが抗議船出航を計画したが、香港当局が許可しなかった。中国政府が「日中関係は好転しつつあり、大局を見る必要がある」との書簡をグループに送るなど牽制(けんせい)していた。

    ◇

 海上保安庁によると、同庁の巡視船が28日午後5時35分ごろ、尖閣諸島の西約27キロの海上に、中国籍とみられる青色の漁船を発見した。船は同6時22分、中国国旗を掲げ、同島の西約22キロの領海線を越えて侵入。巡視船が退去するよう警告を続けたところ、同7時20分、島に約20キロまで接近したところで反転、同35分に領海を出た。


 中国政府ははねっかえりを抑えている、という内容ではあるが、国内報道では朝日が最も中国側の内情に踏み込んだ表現をしている。
 彼等の目的が口上通りのものだとしたら、領海侵犯という方法は明らかに逆効果である。日本を除いた世界中が、自分の信じる法則で回っていると思い込める人間を除いて、そのような真似はしない。
 つまり、彼等が間抜けでないとしたら、彼等の目的は別にあると考えた方が合理的である。

 シンプルに彼等の売名行為にしては、政治的パフォーマンスの舞台として中国はリスキーすぎる。
 17大が終わったばかりのタイミング、前回香港当局が出航を許可しなかったため、今回は大陸のアモイから出港しかも船首には堂々と「ビン(門+虫)龍漁F839」と表記したままにしてあるなど、この騒ぎで一番立場が悪くなったのは胡錦涛であり。
 退任されられた曽慶紅に象徴される一派、によるちょっとした嫌がらせ、ではなかろうかと考えるのが一番素直に思える。

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10月28日

・新華社(抜粋、原文の雰囲気をなるべく壊さないように翻訳)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-10/28/content_6955717.htm

1947年:
我が東北野戦軍は9縦隊、27師を集中、遼西黒山、大虎山地区において蒋介石が急派した西進兵団に対し、全線攻撃を開始、二日一晩で分割、包囲、廖耀湘の第9兵団、5個軍部、12師(旅)合計10万人あまりを殲滅、東北“討伐”中将、副総司令官兼第9兵団司令官、廖耀湘を捕虜にした。

 

・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%8828%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

なし

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韓国”金大中誘拐”報告書発表 日本が責任を負うべき(中文、新華網)

http://news.xinhuanet.com/world/2007-10/25/content_6940572.htm

 金大中事件謝罪問題、についての新華社報道。
 報告の中で金大中事件の政治的解決を批判した、過去事件の真相究明委員会自らが、「日本側は我々の立場を理解し静かにした方が互いのためだ」「こんなことで気分を害するなら小さな国だと思う」などと政治的解決を要求している様は喜劇的である。

「報告書は述べた、当時の日本政府と朴正煕政権は共謀して事件を隠蔽、対応する責任がある」と、ちょっと微妙なニュアンスは見られるものの、全体的には委員会、金大中スポークスマン、町村外相それぞれの発言を載せたある意味中立的なもの。

 スルーする訳でも、抗日に歪曲する訳でもなく、胡錦涛二期体制になって多少姿勢が変わったのだろうか?


 24日に書いたとおり、筆者の価値観として、韓国国家組織が韓国公民を日本国内から拉致したというのであれば、明らかな日本の国家主権侵害であり、外交問題に他ならない。
 冷戦中であったこと、韓国が分断国家の民主主義側であること、日本が政治手段としての戦争を放棄していること、その時代背景が絡み合った結果として、この問題は文字通り政治的に解決された、ものと解釈している。 

 韓国、日本共、今後の官民の動向が楽しみ。

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10月27日

・新華社(抜粋、原文の雰囲気をなるべく壊さないように翻訳)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-10/27/content_6949652.htm

1927年:
毛沢東率いる秋収蜂起労農革命軍が、江西井岡山茨坪に中国初の農村革命根拠地創建を開始――井岡山革命根拠地闘争である。井岡山革命根拠地創建は、中国革命、武力による政権奪取の為に、農村より都市を包囲し最終的には都市を奪取し全国へと到る勝利の正しい路線への第一歩である。

1930年:
台湾省霧社で、高山族同胞が日本侵略者に抵抗する、霧社武装蜂起が勃発。台湾を占領する日本軍千人近くを死傷させた。後日本殖民政府の残酷な鎮圧にあい、武装蜂起指導者と二千人あまりの高山族が殺害された。

1966年:
中国が初の核弾頭ミサイル発射実験に成功。ミサイルは正常に飛行し、弾頭は予定された距離の目標に正確に命中、核爆発した。これは、中国科学技術と国防力の快速な前進と発展を意味する。

2002年:
北京時間11時17分、中国太源衛星打ち上げセンターから、長征4Bに載せて中国独自開発、伝送型遠隔探査衛星“中国資源2号”の打ち上げに成功。 

 

・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%8827%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

1930年 - 霧社事件
1981年 - ウィスキー・オン・ザ・ロック、ソ連海軍のウィスキー級潜水艦U-137がスウェーデンの領海内で座礁、両国間の外交問題に発展する。
1991年 - トルクメニスタンがソビエト連邦から独立。
1995年 - ラトビアが欧州連合への加盟を申請。

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"嫦娥1号"運搬ロケットの残骸が安全に墜落[写真](中文、中国新聞網)

http://news.xinhuanet.com/photo/2007-10/26/content_6948803.htm
http://news.xinhuanet.com/photo/2007-10/26/content_6948803_1.htm

わが国が、西昌衛星発射センターから、嫦娥1号打ち上げに成功。嫦娥1号を打ち上げた長征3A運搬ロケットの1級残骸(原文ママ)は、24日18時16分、計画通り予定範囲に安全に墜落、政府の関連部門が徹底して疎開させたため、一人も死傷者はでなかった。


 中国は内陸からロケットを打ち上げる、現行のロケットはスペースシャトルですらブースター他を使い捨てにするので、捨てられた部品で地球の重力に囚われたものは、放物線を描いて地表に落下する。1996年には長征3Bロケットが西昌市に墜落、第一弾ブースターに推進剤として使われている非対称ジメチルヒドラジンが人口密集地帯に飛散、500名(公式発表)の死者を出している。
 嫦娥1号については、打ち上げを一般公開(有料)した手前、ブースターがどうなるかまで「情報公開」したようだ。

 疎開うんぬんより、ブースターの部品が背景、周囲の道具立てに溶け込んでいるように見える。
「1級残骸」という単語は、「1段ブースター」のことなのか、他に「2級残骸」「3級残骸」・・・とあるうちの1級なのかよく分からなかった。

 さて、中国ではなにかと嫦娥1号に比較して報道される日本の「かぐや」について。中国では「月の(原文:月亮)女神」と表記しているようだが、日本では月の神様(=夜神、海神)は男神なので間違い。
 別に日本神話に詳しくない中国人の都合に合わせる必要もないので、ミッションの性質からすると、SELENEの愛称は「つくよみ」よりも「かぐや」の方がふさわしいと思う。蛇足だが、中華思想のお陰だろうか、彼等が自国以外の神話、故事に驚くほど疎いのは事実である。



 国際先駆導報の紹介する「かぐや姫」
 念のために書いておくが、竹取物語は平安初期に書かれたとされている。

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10月26日

・新華社(抜粋)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-10/26/content_6940963.htm

1958年:
中国人民志願軍(原文ママ)は、党と祖国人民の与えた光栄な使命を完遂し、全員朝鮮より撤退。


・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%8826%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

1909年 - 伊藤博文が哈爾浜で韓国のテロリスト安重根に暗殺される。
1979年 - 朴正煕が暗殺される(朴正煕暗殺事件)。

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