【日本社会の「差別」指摘 国連人権委報告】
【ニューヨーク=長戸雅子】国連人権委員会のディエヌ特別報告者(セネガル)は七日、国連総会第三委員会(人権)で差別問題に関する報告を行い、日本についても在日韓国、朝鮮人への差別や同和問題が存在すると指摘した。
この報告に中国代表は「人種差別は日本社会にあり、特定の政治家、悪名高い東京都知事らの人種差別主義的な発言がある」と日本批判を展開した。さらに韓国代表も日本社会に残る「差別への懸念」を表明、北朝鮮の代表も日本を批判した。
ディエヌ報告者は七月の訪日調査を踏まえ、在日韓国、朝鮮人や中国人のほか、アジア、中東、アフリカからの移住者も「差別の対象になっている」と述べ、人種、外国人差別を禁止する法整備や教育を日本政府に求めた。さらに「外国人差別的な東京都知事の発言に日本政府がどういう立場を取っているのか説明を求めたい」と中国の主張に全面的に沿った見解を示した。
こうした日本批判に対し、高瀬寧・国連代表部公使は「何らかの形の差別が存在しない国はほとんどないと考える」と述べ、教育分野で差別解消に向けた取り組みを行っていることを強調した。
(産経新聞) - 11月9日2時52分更新
ディエヌ特別報告者の指摘に賛成する国と地域が、現在日本をよく思っていないらしいところとここまで綺麗に重なると。「実は裏でつながってるんじゃないの?」と勘ぐりたくもなってきます。
新しいカードにでもしたがっているのでしょうか?二国一地域にも(というかこの差別用語でいうところの「差別」を問題にした場合、全ての国連加盟国にすら)見事にはねかえってきそうなカードなんですが。
第三次小泉内閣の対応が今から楽しみです。
この問題に微妙に絡みそうなブッシュ(Jr.)親爺の発言がありました。
【米国の対中貿易不均衡は「やっかいな問題」=米大統領】
[ワシントン 8日 ロイター] ブッシュ米大統領はアジア歴訪を控えた8日、米国の貿易不均衡は「やっかいな問題」との認識を示すとともに、中国は市場開放や通貨の柔軟性促進に向け一段の努力をすべき、と指摘した。 ブッシュ大統領は、アジアの記者らとの懇談で、7月の人民元切り上げを「力強い前進」と評価した。
ただ、大統領は、来週のアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会合や中国訪問中に胡錦濤・中国総書記に人民元問題でさらなる圧力をかける予定で、「米政権としては、中国が米中関係のみならず世界のために、自国通貨が市場ベースで評価される方に向かって前進し続けるべき、と信じていることを彼(胡・総書記)に念押しするつもりだ」と語った。
米国企業が中国市場に参入しやすくなるよう求めているブッシュ大統領は、「中国と米国との貿易収支は、わが国にとってやっかいな問題だ」と付け加えた。
ブッシュ大統領が胡・総書記と会うのは、9月の国連総会首脳会合以来。
大統領は、胡・総書記とは「非常に良好な」関係にあると述べたが、米中関係は良い部分と悪い部分が混在している、との認識を示した。
米議会では、人民元問題に一定の進展が認められなければ中国に制裁関税を課す法案が出されている。
ブッシュ大統領は、APEC会合について、エネルギー問題での協力に関してさらに協議する必要性を指摘するとともに、「世界中の知的財産権に高い関心を向ける」場となることに期待を示した。
今回のアジア歴訪中、大統領は12月に香港で開かれる世界貿易機関(WTO)閣僚会議で多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)の進展を図ることの重要性を強調する方針。
鳥インフルエンザの流行に備えた対策もアジア首脳との会談で取り上げたい問題のひとつ、とした。
また、胡・総書記に対しては中国が信仰の自由を認めるよう促す考えを示した。
(ロイター) - 11月9日9時38分更新
最終行に注目ください
>また、胡・総書記に対しては中国が信仰の自由を認めるよう促す考えを示した。
「信仰の自由」が体制によって侵害されるのは、あきらかに「自由権⊂基本的人権」の侵害でであり、筆者が考えるところの「信仰による差別」に該当します。これについては差別の語意が筆者と違うらしいディエヌ氏にも、おそらく同意してもらえるでしょう。
関係ありませんが、この記事に「全世界は知らんと欲す」の一文を追加したくなりました、史実とは逆ですけどね。