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●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》

2025年05月30日 00時00分16秒 | Weblog

[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))]


(2025年05月29日[木])
まず、触れておくべき大事なこと。完全なるでっち上げによる大川原化工機冤罪事件…この源流はまたしてもアベ様の「経済安保」だった点。数多のアベ様案件の一つ。
 大事なポイントはアベ様政権と《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…《3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた経済安保の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である経済班が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこないみずからの出世のため一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている》(長周新聞)。《◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転 …法廷で問われた警察官は…公安部長が経産省に圧力をかけたと推測》(東京新聞)。

   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警察、
      検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)

 完全なるでっち上げ、大川原化工機冤罪事件…死者は蘇らない。国や「ト」は東京地裁の判決を受入れ、控訴すべきではなかった。まさか、今回の東京高裁判決も不服として、上告したりしないでしょうね? でっち上げで死者を出し、無辜の会社にトンデモナイ損害を与えて、この賠償額ではとても治まらない大損害。単なる冤罪事件ではない。完全に事件がでっち上げられたもの。
 岩崎加奈記者による、東京新聞の記事【無実の罪で勾留、がんで死亡…「司法は過ちを認めて」 大川原化工機・元顧問の妻が憤る人質司法のひどさ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407392)によると、《軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で言い渡される。同社顧問を務め、勾留中に判明した胃がんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の妻(76)=静岡県富士宮市=は本紙の取材に、司法によって人生を狂わされたことへの無念の思いを語った。(岩崎加奈)》。

 当然の判決だ。
 同紙の記事【逮捕・起訴は「違法」…損害賠償額はアップ 大川原化工機冤罪事件で東京高裁「合理性を肯定できない」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407770)によると、《軍事転用可能な機械を不正輸出したとして社長ら3人が逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、大川原正明社長(76)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日あり、東京高裁(太田晃詳裁判長)は一審東京地裁に続いて逮捕・起訴は違法と認め、400万円増額して都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた。警視庁公安部が輸出規制に該当すると解釈して逮捕に踏み切ったことに「合理性を肯定することはできない」と指摘した》。

 さらに、小野沢健太・西川正志両記者による、同紙の記事【市民の人生を破壊した「無理筋捜査」はどう強行されたのか 大川原化工機冤罪 控訴審で明らかになった経緯】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407872)によると、《東京高裁が28日の判決で、大川原化工機事件の捜査の違法性を断じた。控訴審で証拠提出された経済産業省と警視庁公安部との打ち合わせメモからは、経産省側の懸念に耳を貸さず逮捕へと突き進む公安部の強引な捜査の実態が浮かぶ。立ち止まる機会があったのに「無理筋な捜査を続けた結果、冤罪(えんざい)事件が生まれた。(小野沢健太、西川正志)》。

   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407392

無実の罪で勾留、がんで死亡…「司法は過ちを認めて」 大川原化工機・元顧問の妻が憤る「人質司法」のひどさ
2025年5月27日 06時00分

 軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で言い渡される。同社顧問を務め、勾留中に判明した胃がんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の妻(76)=静岡県富士宮市=は本紙の取材に、司法によって人生を狂わされたことへの無念の思いを語った。(岩崎加奈)


 大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部は2020年3月、軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとする外為法違反容疑で大川原正明社長ら3人を逮捕。東京地検は起訴したが、2021年7月に取り消した。約11カ月間、身柄拘束された社長らは逮捕・起訴は違法だとして損害賠償請求訴訟を起こし、証人尋問で公安部捜査員は事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。東京地裁は2023年12月、捜査の違法性を認め約1億6000万円の賠償を命じた。双方が控訴。高裁での審理で、別の捜査員は事件について「決定権を持つ人の欲だと思う。問題があった」と述べた。


◆突如、断ち切られた理想の老後

 相嶋さん夫妻は2018年春、富士山が一望できる中古の一軒家を購入した。富士宮には、大川原化工機の研究所がある。顧問として後輩たちの技術指導をしながら、竹細工作りを新たな趣味にしたい。孫たちも呼んで笑って過ごしたい―。夫妻の理想の老後は突如、断ち切られた

     (富士山が見える自宅で、静夫さんの遺影を手に
      無念の思いを話す妻=静岡県富士宮市で)

 2020年3月11日午前8時ごろ、5人の捜査員が自宅に上がり込んできた。午前11時ごろ、失望した表情の静夫さんは「東京に行く」とだけ妻に伝え、捜査員らと自宅を出た。翌日昼ごろ、静夫さんが逮捕されたと知った。1年間、富士宮と東京を往復して事情聴取に真摯(しんし)に向き合った挙げ句の逮捕に、あぜんとした


◆治療を受けられるよう「うその自白をして」と求めた

 9月23日、東京拘置所で静夫さんは動けなくなるほどの貧血に襲われた。精密検査や治療を受けたいと保釈請求をしたが、認められなかった。「なんでこんな目に遭うんだ」。気丈で弱音を吐いたことがなかった静夫さんが接見の際、悔し涙を見せた

 10月16日、ようやく認められたのは、1日8時間だけ外出が許される勾留執行停止。大学病院での診察で進行性のがんの疑いが分かったが、勾留中を理由に病院側に治療を断られた。妻は、保釈を得るためにうその自白を静夫さんに求めたが、静夫さんは首を縦に振らなかった。「犯人扱いされてもいいから夫には生きていてほしかった」と当時の思いを語る。

     (東京拘置所(資料写真))

 10月27日、2度目の勾留執行停止の際にようやく治療に応じる病院が見つかった。11月5日に入院したが、既にがんは肝臓に転移していた。2021年2月7日、静夫さんは被告の立場のまま帰らぬ人となった。妻は悔しさとむなしさで涙も出なかった。


◆私のような人を二度と生み出さないで

 何度も静夫さんの後を追うことが頭をよぎったが、親戚たちにこれ以上、迷惑はかけられないと思いとどまった。社交的な性格だったのに、人と会話する気力を失った。体重は15キロも減った。庭には家のシンボルとして、静夫さんと最後に日帰り旅行したときに購入した河津桜を植えたが、花をつけるたびに胸が締め付けられる。

 拘置所の脆弱(ぜいじゃく)な医療罪を認めなければ長期に身柄拘束される人質司法」に怒りを覚え、今すぐ変えてほしいと願う。損害賠償請求訴訟で争うしかないが、求めているのはお金ではない。「私のような悔しさとむなしさの中で生きる人を二度と生み出さないためにも、司法は自分たちの過ちを潔く認めて謝罪してほしい
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407770

逮捕・起訴は「違法」…損害賠償額はアップ 大川原化工機冤罪事件で東京高裁「合理性を肯定できない」
2025年5月28日 19時57分

 軍事転用可能な機械を不正輸出したとして社長ら3人が逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、大川原正明社長(76)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日あり、東京高裁(太田晃詳裁判長)は一審東京地裁に続いて逮捕・起訴は違法と認め、400万円増額して都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた。警視庁公安部が輸出規制に該当すると解釈して逮捕に踏み切ったことに「合理性を肯定することはできない」と指摘した。


◆異例の裁判 現職警察官が捜査批判

     (大川原化工機への捜査を巡る訴訟の控訴審判決を受け、
      東京高裁前で「全面勝訴」と書かれた紙を手にする
      大川原正明社長(中央)=中村千春撮影)

 訴訟は、証人出廷した現職の警察官が「日本の安全を考えたものではなく決定権を持つ人の欲だと思う」などと捜査を批判する異例の展開となった。大川原化工機の機械を輸出規制の対象とした、警視庁と東京地検の判断が合理的だったかどうかが争点だった。

 外為法は生物兵器への転用を防ぐため、使用者が細菌感染しないよう内部を殺菌できる機械の輸出を規制。霧状の液体を高温のヒーターで乾かし、粉ミルクなどの生産に使われる同社の「噴霧乾燥機」を巡り、起訴後の同社側の実験で、温度が上がりきらず菌が残る箇所があることが判明し、地検は起訴を取り消した

 控訴審で原告側は、輸出規制の解釈を巡る警視庁公安部と経済産業省の打ち合わせメモなどを新証拠として提出。公安部の解釈に対して経産省が否定的な見解を示しており、噴霧乾燥機を捜査対象にしたこと自体が事件の捏造(ねつぞう)」だったと主張した。


◆東京高裁の判断は

 太田裁判長は判決理由で、公安部の解釈は国際合意にそぐわず経産省も否定的だったと認定。解釈したこと自体は「不合理とまでは言えない」としつつ「解釈を前提として逮捕したことの合理性は肯定できない」と指摘した。

 その上で、解釈を再考することなく、大川原化工機側から温度が上がらないとの指摘があったのに、再実験もせずに逮捕・起訴したことは合理的根拠を欠き違法と断じた

 取り調べについては一審判決に続き、原告1人に対し、故意に誤解させて供述調書にサインさせるなどの違法があったと認めた


◆捜査・起訴の違法を指摘された警視庁と検察

 判決を受け、警視庁は「判決内容を精査し対応を検討する」とコメント。東京地検の新河隆志次席検事は「国側の主張が認められなかった。上級庁と協議し適切に対応する」との談話を出した。

 大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部が2020年3月、国の許可を得ずに噴霧乾燥機を中国に輸出したとして、外為法違反容疑で大川原化工機の社長ら3人を逮捕し、東京地検が起訴。地検は2021年7月、犯罪に当たるか疑義が生じたとして起訴を取り消した。経済産業省の省令は輸出規制の対象を「定置した状態で内部の滅菌または殺菌をすることができる」と規定。公安部は、ヒーターの熱で細菌を1種類でも死滅させることができれば輸出規制に該当すると独自に解釈して捜査した。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/407872

市民の人生を破壊した「無理筋捜査」はどう強行されたのか 大川原化工機冤罪 控訴審で明らかになった経緯
2025年5月29日 06時00分

 東京高裁が28日の判決で、大川原化工機事件の捜査の違法性を断じた。控訴審で証拠提出された経済産業省と警視庁公安部との打ち合わせメモからは、経産省側の懸念に耳を貸さず逮捕へと突き進む公安部の強引な捜査の実態が浮かぶ。立ち止まる機会があったのに「無理筋な捜査を続けた結果、冤罪(えんざい)事件が生まれた。(小野沢健太、西川正志)

     (大川原化工機への捜査を巡る訴訟の控訴審判決を受け、
      記者の質問に答える大川原正明社長(左から3人目)ら
      =東京・霞が関の東京高裁前で)

◆経済産業省側は当初、警視庁の考えを否定していた

 「警部、警部補レベルではどうにもならない。警察の上層部から経産省にお願いをしたと認識しています」

 2024年10月、東京高裁の法廷で、輸出規制を所管する経産省との打ち合わせを担当した元公安部捜査員の現職警察官が、淡々と証言した。大川原化工機の機械は規制の対象と言えるのか。捜査はスタートから難航していた。

 メモによると、公安部と経産省は2017年10月〜18年2月、計13回の打ち合わせを重ねた。経産省の担当者は当初から、規制の定義があいまいなことに懸念を示し「警察の実験方法は一般的ではない」などと否定的な見解だった。公安部の説明に「警察に都合の良い事実のみを経産省に伝えているのではないか」と激高する場面もあった。

 2018年1月には「これ以上、係員レベルで話をしても平行線」。同2月2日には「警察が滅菌、殺菌できるということを満たしていない」と、規制対象に該当しない趣旨の発言もあった


◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転

 その6日後の打ち合わせになると、経産省は一転して家宅捜索することを「問題ない」と容認。一方で、捜索で得た情報に基づく別件での事件化を望むなど、後ろ向きな姿勢は崩さなかった。

 この間に何があったのか。法廷で問われた警察官は、当時の上司が「もうどうにもならないから空中戦をやってもらうしかない」と話していたことを明かし、公安部長が経産省に圧力をかけたと推測した。

 経産省の容認から約2年後、公安部は大川原化工機の社長ら3人を逮捕。この警察官は法廷で「(捜査の決定権を持つ人の欲なんでしょう」と捜査方針への不信感をあらわに………………。
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●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」

2025年01月14日 00時00分16秒 | Weblog

[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))]


// (2025年01月09日[木])
今日もしつこく大川原化工機でっち上げ事件。あまりに酷すぎる。完全にでっち上げられた事件によって、病気でお一人が亡くなっているというのに…。《不起訴処分について、大川原化工機社側代理人の高田剛弁護士は「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われることは不当警察犯罪が繰り返されないようにするためには、裁判所の判断は不可欠だ」とコメントした》(東京新聞)。
 警視総監賞警察庁長官賞まで出しておきながらの完全なるでっち上げ事件なのに、東京地検は《警視庁公安部元捜査員の男性3人を嫌疑不十分で不起訴》!? 一体、検察はどうなっているのか? 《地検は「罪を認定することに疑義があり、事情を総合考慮した」と説明したが、詳しい理由を明らかにしていない》ってどういうこと?

 東京新聞の記事【大川原事件、元公安部3人不起訴 うその捜査報告書作成容疑】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/378028)によると、《「大川原化工機」の社長ら幹部が外為法違反罪などの起訴を取り消された事件で、東京地検は8日、虚偽の文書を作成したなどとして告発され、虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで書類送検された警視庁公安部元捜査員の男性3人を嫌疑不十分で不起訴にした。同庁などによると、3人は当時警部と警部補、巡査部長で、警部は既に退職した。巡査部長の書類送検容疑は2019年5月、同社の「噴霧乾燥装置」に関する温度実験で、うその捜査報告書を作成した疑い。退職した警部と警部補は20年3月、同社元取締役島田順司さんの言い分を聞き取る弁解録取書を裁断した上、過失で破棄したとする虚偽の報告書を同庁に出すなどした疑い。》

 完全なるでっち上げ事件なのに、東京地検は腐りきっている。
 東京新聞の記事【大川原事件、元公安部3人不起訴 東京地検「故意の認定困難」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/378028)によると、《巡査部長の書類送検容疑は2019年5月、同社の「噴霧乾燥装置」に関する温度実験で、うその捜査報告書を作成した疑い。退職した警部と警部補は20年3月、同社元取締役島田順司さんの言い分を聞き取る弁解録取書を裁断した上、過失で破棄したとする虚偽の報告書を同庁に出すなどした疑いで書類送検されていた。大川原化工機側が24年に告発した。告発状によると、島田さんは警部補に弁解録取書の一部修正を求めたが、警部補は指摘の通りに直さず、署名後に気付いた島田さんから抗議を受け、その後破棄した》。

 アンケート破棄など、デタラメ続き…完全なるでっち上げ事件なのに、東京地検は《警視庁公安部元捜査員の男性3人を嫌疑不十分で不起訴》にして、デタラメの上塗り。
 TBSテレビの記事【【速報】「大川原化工機」冤罪事件で警視庁公安部捜査員ら3人を不起訴 東京地検 虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検】(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1654934?display=1)によると、《機械メーカー「大川原化工機」をめぐる冤罪事件で東京地検はさきほど、取り調べで作成した調書をわざと破棄したなどとして書類送検されていた警視庁公安部の捜査員だった3人をいずれも不起訴にしました。…この事件をめぐって、「大川原化工機」側が捜査を担当していた公安部の捜査員だった3人を刑事告発し、警視庁捜査2課が去年11月、この3人を公用文書毀棄と虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検していました》。

 そりゃぁ、高田剛弁護士も怒るでしょうよ。
 東京新聞の記事【大川原化工機代理人「警察犯罪を裁く機会が奪われた」 虚偽の文書作成疑い、警視庁公安部の3人が不起訴に】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/378123)によると、《不起訴処分について、大川原化工機社側代理人の高田剛弁護士は「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われることは不当警察犯罪が繰り返されないようにするためには、裁判所の判断は不可欠だ」とコメントした》。

 一方、国賠訴訟控訴審が昨年末に東京高裁で結審。
 昨年末の記事。来春2025年5月28日、完全なるでっち上げ事件、大川原化工機国賠の控訴審での判断は? 《元警視庁公安部捜査員…1人は「(立件は)日本の安全を考えたものではなく…」》、つまり、《逮捕の時期は、安倍政権が経済安保を推進していた時期だった》(長周新聞)。公安部という《組織》を暴走させた元凶を辿っていくと、またしても、アベ様なのだ。
 アサヒコムの記事【大川原化工機国賠、控訴審が結審 遺族「判決で正義示して」 来年5月判決】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16114484.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《生物兵器の製造に転用できる機器を無許可で輸出したとして逮捕・起訴され、その後に起訴が取り消された「大川原化工機」(横浜市)の社長らが、東京都と国に賠償を求めた訴訟の控訴審が25日、東京高裁で結審した。判決は来年5月28日に指定された》。
 東京新聞の記事【大川原訴訟控訴審、5月判決 社長ら、捜査の違法性主張】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/375816)によると、《弁論で社長側は「逮捕した警視庁公安部の法令解釈は合理性を欠き、求めた訂正を行わないまま供述調書を作成するなど違法行為があった」と主張。都側は「不当な捜査が行われた事実はない」と反論した》、《10月には元警視庁公安部捜査員3人への証人尋問が行われ、うち1人は「(立件は)日本の安全を考えたものではなく、決定権を持つ人の欲だと思う」と述べていた。昨年12月の一審東京地裁判決は、社長ら3人の逮捕は根拠を欠き、東京地検の起訴も違法だとして、都と国に約1億6千万円の賠償を命じた》。

   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1654934?display=1

【速報】「大川原化工機」冤罪事件で警視庁公安部捜査員ら3人を不起訴 東京地検 虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検|TBS NEWS DIG
TBSテレビ 2025年1月8日(水) 13:44

 機械メーカー「大川原化工機」をめぐる冤罪事件で東京地検はさきほど、取り調べで作成した調書をわざと破棄したなどとして書類送検されていた警視庁公安部の捜査員だった3人をいずれも不起訴にしました。

 神奈川県横浜市の機械メーカー「大川原化工機」の社長らは2020年、不正輸出の疑いで警視庁公安部に逮捕されたものの、その後、起訴が取り消されています。

 この事件をめぐって、「大川原化工機」側が捜査を担当していた公安部の捜査員だった3人を刑事告発し、警視庁捜査2課が去年11月、この3人を公用文書毀棄と虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検していました。

 起訴が取り消された「大川原化工機」の社長らが国と都に賠償を求めた訴訟では、1審の東京地裁があわせておよそ1億6000万円の支払いを命じていて、捜査員が元役員の調書を作成した際、元役員に指摘された誤りを修正したように装って元役員に署名させていたことを「違法と認定しています。

 この訴訟は「大川原化工機」側と国と都側の双方が控訴していて、東京高裁は5月28日に判決を言い渡す予定です。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/378123

大川原化工機代理人「警察犯罪を裁く機会が奪われた」 虚偽の文書作成疑い、警視庁公安部の3人が不起訴に
2025年1月8日 18時42分

 噴霧乾燥機を不正輸出したとの外為法違反容疑で「大川原化工機」(横浜市)の社長ら3人が逮捕され、後に起訴が取り消された事件を巡り、虚偽の文書を作成したなどとして告発され、虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで書類送検された当時の警視庁公安部の捜査員3人について、東京地検は8日、不起訴(嫌疑不十分)とした


◆東京地検は「罪を認定することに疑義がある」

     (東京地検)

 地検は「罪を認定することに疑義があり、事情を総合考慮した」と説明したが、詳しい理由を明らかにしていない。告発した大川原化工機社側は検察審査会に審査を申し立てる方針。

 警視庁捜査2課は大川原化工機社側の告発を受け、2024年11月、捜査を担当した警部、警部補、巡査部長の男性3人を書類送検。書類送検容疑は、逮捕された同社役員(当時)への取り調べで作成した弁解録取書を故意に破棄するなどしたほか、噴霧乾燥機の温度実験をした際、立件に不利なデータを外して捜査報告書を作成したとされた。

 不起訴処分について、大川原化工機社側代理人の高田剛弁護士は「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われることは不当警察犯罪が繰り返されないようにするためには、裁判所の判断は不可欠だ」とコメントした。

 警視庁は「地検の処分については答える立場にないが、引き続き適正な業務遂行に努めてまいります」としている。

 大川原化工機が東京都と国に損害賠償を求めた訴訟では、東京地裁が2023年12月の判決で、必要な捜査が尽くされず逮捕や起訴は違法と認定。都と国に計約1億6000万円の賠償を命じた。同社側と都、国側の双方が控訴し、東京高裁は今年5月28日に判決を言い渡す。


【関連記事】大川原化工機冤罪事件、当時の公安捜査員3人を書類送検 不利なデータを外して捜査報告書を作成した疑い
【関連記事】悪意に満ちたウソ・脅し、変更された供述調書… 大川原化工機冤罪事件が浮き彫りにした取り調べの問題点
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/375816

大川原訴訟控訴審、5月判決 社長ら、捜査の違法性主張
2024年12月25日 11時41分 (共同通信)

     (東京高裁に向かう大川原化工機の
      大川原正明社長(左端)ら=25日午前)

 生物兵器製造に転用可能な装置を無許可輸出したとする外為法違反罪の起訴が取り消された大川原化工機(横浜市)の大川原正明社長(75)らが、東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審口頭弁論が25日、東京高裁であり結審した。太田晃詳裁判長は判決期日を来年5月28日に指定した。

 弁論で社長側は「逮捕した警視庁公安部の法令解釈は合理性を欠き、求めた訂正を行わないまま供述調書を作成するなど違法行為があった」と主張。都側は「不当な捜査が行われた事実はない」と反論した。

 問題となった装置は霧状の液体を熱風で瞬時に粉末化する「噴霧乾燥装置」。輸出規制対象の「滅菌または殺菌できるもの」に当たるかどうかが判然としていなかった。

 10月には元警視庁公安部捜査員3人への証人尋問が行われ、うち1人は「(立件は)日本の安全を考えたものではなく、決定権を持つ人の欲だと思う」と述べていた。

 昨年12月の一審東京地裁判決は、社長ら3人の逮捕は根拠を欠き、東京地検の起訴も違法だとして、都と国に約1億6千万円の賠償を命じた
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●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》

2024年11月24日 00時00分52秒 | Weblog

[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))]


 (2024年11月07日[木])
公安警察による完全な大川原化工機でっち上げ事件、その国賠訴訟の一つで酷い判決。
 福島みずほさん《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて8回の保釈却下なのか》。どう考えても、東京拘置所医師にも大きな責任があるはずでしょ?
 米田優人記者による、アサヒコムの記事【勾留中にがん判明し死亡、二審も拘置所の責任認めず 大川原化工機】(https://www.asahi.com/articles/ASSC614F1SC6UTIL02FM.html?ref=tw_asahi)。《起訴を取り消された「大川原化工機」(横浜市)への捜査で逮捕・起訴された同社顧問の相嶋静夫さん(当時72)が死亡したのは東京拘置所の医師が対処を怠ったからだとして、遺族らが国に賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(木納敏和裁判長)は6日、訴えを退けた一審・東京地裁判決を支持し、遺族側の控訴を棄却した》。
 加藤益丈記者による、東京新聞の記事【勾留中のがんで死亡、大川原化工機の元顧問遺族「拘置所で健康が犠牲、裁判所も認めた」 国賠訴訟、控訴は棄却】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/365165)によると、《判決後、相嶋さんの長男(51)は報道各社の取材に応じ「判決は残念。拘置所に入ると健康が犠牲になると、裁判所も認めたこういう国に生きているんだと理解した」と憤った》。

   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題
   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

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https://www.asahi.com/articles/ASSC614F1SC6UTIL02FM.html?ref=tw_asahi

勾留中にがん判明し死亡、二審も拘置所の責任認めず 大川原化工機
米田優人 2024年11月6日 13時45分(2024年11月6日 17時16分更新)

     (東京高裁での判決後に取材に応じる相嶋静夫さんの
      長男(右)と代理人弁護士=2024年11月6日午後、
      東京・霞が関、米田優人撮影)

 起訴を取り消された「大川原化工機」(横浜市)への捜査で逮捕・起訴された同社顧問の相嶋静夫さん(当時72)が死亡したのは東京拘置所の医師が対処を怠ったからだとして、遺族らが国に賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(木納敏和裁判長)は6日、訴えを退けた一審・東京地裁判決を支持し、遺族側の控訴を棄却した。

 相嶋さんは2020年、軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとして外国為替及び外国貿易法違反容疑で逮捕された。勾留中に胃がんと判明し、21年に亡くなった

 高裁判決は一審と同様、血液検査で貧血の数値が出た際に経過観察とした拘置所の対応について、他の検査で異常がなかったため「不適切とはいえない」などと判断。ただ、がんが判明した後の転院について、拘置所が相嶋さんに具体的な説明をしなかったのは丁寧さを欠いたと指摘した。

 判決後、相嶋さんの長男は「率直に残念だ」としつつ、「一審に比べて私たちの心情に配慮してくれたのかなと思う。拘置所には同じような犠牲者が出ないように改善をしてほしい」と話した。(米田優人
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/365165

勾留中のがんで死亡、大川原化工機の元顧問遺族「拘置所で健康が犠牲、裁判所も認めた」 国賠訴訟、控訴は棄却
2024年11月6日 17時13分

 外為法違反罪に問われた社長らの起訴が取り消された「大川原化工機」(横浜市)元顧問の相嶋静夫さん=当時(72)=が、拘置所の対応が不適切だったためにがんで死亡したとして、遺族が国に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は6日、請求を認めなかった一審東京地裁判決を支持し、遺族側の控訴を棄却した。

     (東京高裁が入る裁判所合同庁舎(資料写真))


◆裁判長「医学的に不適切とは言えない」

 相嶋さんは2020年3月、大川原正明社長らとともに警視庁に逮捕された。東京拘置所に勾留中の10月に胃がんと判明。拘留停止を経て11月に横浜市内の病院に入院したが、21年2月に亡くなった。

 木納敏和裁判長は判決理由で、相嶋さんが胃痛を訴えた後、拘置所の医師がすぐに内視鏡検査などをしなかったことについて「医学的に不適切とは言えない」と指摘。外部の病院に入院させなかったことも「緊急性は認められない」とし、いずれも医師に義務違反をはなかったと判断した。

 ただ、相嶋さんが外部の病院で専門医による胃がんの治療を受けられると理解していなかったことがうかがれる」と指摘。「今後このような事態を防ぐ対応を検討することが望まれる」と国に注文を付けた。

 判決後、相嶋さんの長男(51)は報道各社の取材に応じ「判決は残念。拘置所に入ると健康が犠牲になると、裁判所も認めたこういう国に生きているんだと理解した」と憤った。(加藤益丈


 大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部が2020年3月、軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとする外為法違反容疑で大川原正明社長ら3人を逮捕し、東京地検が起訴したが、21年7月に取り消した1年近く身柄拘束された社長らが国と東京都に賠償を求めて提訴。東京地裁での証人尋問で、公安部捜査員が事件を捏造(ねつぞう)」と証言した。地裁判決は捜査の違法性を認め、1億6000万円の賠償を命じたが、双方が控訴。高裁での審理で、別の捜査員が事件について決定権を持つ人の欲だと思う問題があったと述べた。12月25日に結審予定。


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