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●裁判員制度下で少年死刑判決

2010年11月26日 05時07分05秒 | Weblog

Asahi.com記事の一部。宮城県石巻市の事件で、裁判員制度の下で、被告の少年に対して初めての死刑判決が出ました。裁判員の方の感想などが記事に出ていました・・・。「死刑のスイッチ」を押すトラウマ・・・。

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【http://www.asahi.com/national/update/1125/TKY201011250518_01.html】

 ・・・・・・判決後に仙台地裁で会見した裁判員は、5日間にわたる審理の過程で感じた悩みを交え、「厳しかった」と振り返った。
 判決後、6人の裁判員のうち「4番」と「6番」の2人の男性が、匿名を条件に記者会見に応じた。4番の30代会社員は、カメラ撮影にも応じた。死刑判決に加わった裁判員が、撮影に応じたのは初めてのことだ。
 「自分の中で、この子に対して、何が一番良いのかと考えた」。年齢を公表しなかった6番の男性は、そう語った。4番の男性は「人の命を奪うのは年齢を問わず、大人と同じ刑で判断すべきだと思った」と話した。
 目の前の少年に、立ち直る可能性はあるか――。結論に至るまでは2人とも思い悩んだという。
 「心の言葉で話してほしい」。公判での被告人質問。4番の男性はまず、少年にそう語りかけた。少年の心に迫ろうと、母親への思いや社会復帰ができた場合の考えなどを続けざまに聞いた。「涙を流して答えてくれた。つくられた言葉ではなく、少年の思いの中から出してくれた言葉だと思った」と振り返った。
 法廷では少年のほかに、その母親、元交際相手、被害者の遺族といった、ときに涙しながら語る証人らに直面した。「それらを自分の中に収めて結論を出さなければならないんだと思ったとき、厳しかったです」
 死刑選択の基準とされる永山基準については裁判官から説明を受けた。だが、「基準より、被告、被告の母親、被害者の方々の思いを一番重視した。私は被告の心の言葉を求めたし、その時の自分の思いを重視した」と明かした。
 「どんな結論を出しても、被告と被害者、どちらからも恨みや納得できないという思いを持たれる。怖くて、一生悩み続けるでしょう」
 一方、6番の男性は、結審後の土日の休みは、友人や家族と一緒にいることが耐えられなくなった。「何かの拍子にしゃべってしまいそう」。そう思い、図書館にこもって裁判を報道する新聞記事を読んだり、公園で1人で求刑について2~3時間も思案にくれたりした。自分の中に判断基準が欲しかったが、時間がたつにつれ、どうしていいか分からなくなった。だから、判決の日を迎えることが「嫌で嫌でしょうがなかった」。
 「少年にかけたい言葉」を問われると、2人ともしばらく目線を落とし考え込んだ。6番の男性は、言葉を絞り出すように話した。「自分のやったことをまず反省してくださいと言いたい。なぜこのような判決になったのか考えてほしい」(篠健一郎)
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