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●死刑存置賛成派と飯塚事件

2013年01月18日 00時00分25秒 | Weblog


asahi.comの記事http://www.asahi.com/national/intro/TKY201211270944.html)。東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013010702000121.html)。最後に、飯塚事件について、朝日新聞記事のCMLからの孫引き(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021864.html)。

 死刑存置がこんなに多い国って他にあるのか? 「死刑容認85%って本当?」 フランスかどこかでは1件の無実者の死刑で、死刑廃止を決断した、と聞いた。我国は、飯塚事件の久間三千年さんにどう責任を? 

   『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~


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http://www.asahi.com/national/intro/TKY201211270944.html

2012年11月28日03時00分
死刑容認85%って本当? 「設問に偏り」日弁連検証

 【田村剛】死刑制度について、国民の85%が本当に容認しているのか――。政府の世論調査の質問の仕方について、日本弁護士連合会が27日、2人の専門家を招いて意見を聞いたところ、「設問の表現に問題があり、85%が死刑を容認しているとするには無理がある」との結論が報告された。

 政府は1956年か…
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013010702000121.html

【コラム】
筆洗
2013年1月7日

 想像するのも難しいが、少し考えてみていただきたい。あなたは独裁政権によって、あらぬ罪を着せられ、死刑判決を受けた。重い病にも苦しんでいる▼監禁先の病院を突然、外国人が訪れて言う。「ここに、あなたを死刑にするなという趣旨で、世界中から集めた署名があります」。地獄に垂らされた糸を見る思いになるだろうか。いずれにせよ冷静ではいられないはずだ▼反骨の哲学者・鶴見俊輔さん(90)が言っている。「もし私だったら、サンキュー、サンキューぐらいが関の山でしょう」。だが、その無実の死刑囚は違った。彼は思わぬ訪問者に驚きつつも片言の英語でこう語ったという▼「あなたたちの運動は、私を助けることはできないだろう。しかし私は、あなたたちの運動を助けるために、署名に参加する」▼鶴見さんが一九七〇年代、独裁政権下の韓国を訪れた時に、体験した話だ。どんなに絶望的な状況でも、冷静に、こびずへつらわず、礼儀と相手を思いやる心を忘れない。この死刑囚こそ、韓国民主化運動を象徴する抵抗詩人・金芝河(キムジハ)さん(71)であった(鶴見俊輔著『戦争が遺(のこ)したもの』)▼その詩人が死刑宣告から三十九年ぶりに、再審で無罪を勝ち取った。かつて自分を弾圧した朴正熙(パクチョンヒ)大統領の娘、朴槿恵(パククネ)さんが新大統領に選ばれた直後の無罪判決。怨讐(おんしゅう)から和解へ。時代の針が進んだのだろう。
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http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201301100504.html
     http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021864.htmlからの孫引き】

・・・・・・。

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死刑、法相ら13人が決裁 執行、命令の2~4日後 34人の手続き一部開示/朝日新聞11日朝刊

 過去5年間に執行された死刑について朝日新聞が法務省に情報公開請求したところ、法相や同省幹部ら13人が決裁し、法相の命令から2~4日後に執行されていたことが分かった。対象者の選定や執行状況などは「(今後の)執行に支障を及ぼす恐れがある」として黒塗りにされたものの、執行手続きの主な流れが明らかになった。

 2007年12月~昨年9月に自民、民主両党の計6人の法相が決裁して執行された34人の死刑囚について、「死刑執行命令書」など10種類の文書計1137枚が開示された。

 開示文書によると、死刑判決の確定から1~6カ月程度で、検察庁が法相あてに執行を求める「死刑執行上申書」を提出していた。「執行命令は確定から6カ月以内」と刑事訴訟法が定めているためとみられる。

 だが実際は、確定から執行までは最短で1年10カ月、最長で15年2カ月。法務省刑事局が執行対象者を選び、法相や省幹部が審査・決裁することから、執行手続きが動き出していた。

 決裁文書は2種類。「死刑事件審査結果(執行相当)」と題する文書には法相と法務副大臣の署名と、事務次官や官房長、刑事局長ら省幹部5人の押印があった。「死刑執行について」という文書もほぼ同じ日に決裁され、矯正局長や保護局長ら別の幹部6人の印が押されていた。

 文書の多くは黒塗りだったが、同省幹部によると、死刑確定までの裁判の経緯や再審請求の有無、執行を停止すべき理由がないことなどが記されている。省幹部と副大臣の決裁後、最後に法相の署名を得るという。

 法相が署名すると、その日のうちに法相名の「死刑執行命令書」が作成され、検察庁に送られていた。その1~3日後には、死刑囚を収容している拘置所長に検事が「死刑執行指揮書」を送り、執行日を指定。法相の決裁から2~4日後に執行されていた。

 法相の公式な命令となる「死刑執行命令書」には、法相は自ら署名しておらず、印字された法相名の横に公印があるのみ。事務担当者が押しているという。「死刑事件審査結果」への署名が、法相による執行前の最終確認となっている。

 一方、決裁文書の一部には記載ミスも見つかった。

 09年1月に4人が執行された際、当時の森英介法相が署名した「死刑事件審査結果」の決裁日は、「平成20年(08年)1月26日」と年が誤って記されていた。署名・押印した法相ら7人はミスに気付いていなかった。08年2月の執行分では矯正局長らが押印した文書の決裁日が漏れていた。

 執行の審査について法務省はこれまで「慎重に慎重を期している」と説明してきた。

 同省刑事局は「単純ミスで、文書の効力は変わらないと考えているが、誤りがあったことは申し訳ない」としている。


●再審請求 飯塚事件、経緯黒塗り

 08年10月28日に福岡拘置所で執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚(当時70)の文書も開示された。92年に福岡県飯塚市で小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」の犯人とされたが、遺族が再審請求で「元死刑囚と真犯人のDNA型が一致しない」と訴えている。

 死刑確定後の07年2月7日付で福岡高検が当時の長勢甚遠法相あてに提出した「死刑執行上申書」には、「捜査の端緒及び検挙に至った経緯」が3枚にわたり記載されているが、すべて黒塗りとされた。

 「死刑事件審査結果」は、当時の森法相らが執行4日前の08年10月24日に決裁。氏名や生年月日、犯罪事実の大半は開示されたが、それ以降の8ページ半はすべて黒塗りだった。

 執行後、福岡高検から法相に送付された報告書には「死刑執行始末書」が添付されていたが、「執行経過」の欄はすべて黒塗り。拘置所からの報告文書にある「本人の刑に対する心情、遺言等」は1行に満たない記載があったが、これも黒塗りとされた。(田村剛)


◆キーワード

 <死刑と情報公開> 法務省はかつて、死刑執行の事実自体を公表していなかったが、1998年11月から執行した事実と人数だけ公表を始めた。2007年12月に当時の鳩山邦夫法相の意向で死刑囚の氏名と犯罪事実、執行場所を公表するようになり、それ以降はこれに付随する情報が開示されるようになった。
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