[↑ ※『公安の体質 招いた冤罪/現場責任者の「暴走」止められず/被害の社長「個人責任、曖昧なまま」』『捜査指揮「機能不全」/「逮捕は過ち」警視総監謝罪/大川原冤罪 検証結果』『第三者なき検証 本質見えず/ジャーナリストの青木理さんの話』(2025年08月08日[金]、朝日新聞)] (2025年08月12日[火]) [Hatena Blog『日々読学』]
完全なるでっち上げ事件・大川原化工機冤罪事件。《警察内部の検証》でお茶濁しでは、同じことがまた起こる…。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無しで済ますつもり? 検察の誰か、責任を取りましたか?? そして、事件の源流はまたしてもアベ様、「経済安保」。
遠藤浩二記者による、毎日新聞の記事【「当たり前の言葉並んでいるだけ」 大川原側、検証報告に失望隠さず】(https://mainichi.jp/articles/20250807/k00/00m/040/365000c)によると、《冤罪の根源には踏み込まず――。「大川原化工機事件」で警視庁が7日に発表した検証報告書では、肝心な点が未解明のまま残された。捜査に疑問を持ってきた捜査員、ぬれぎぬを着せられた大川原側からは厳しい目が向けられている》、《大川原側代理人の高田剛弁護士は、警視庁が冤罪の原因を「捜査指揮系統の機能不全」と結論付けたことに強い違和感を覚えたという。「事件が欲しくてたまらない管理官と係長が暴走し、無理な省令解釈を作って、大川原の従業員をだまして供述調書を取ったというのが事件の構図だ。警視庁に不都合な事実を検証し切れていない」と訴えた》。
高田剛弁護士の図面から、名前を拾ってみると:
●新美恭生氏 … Wikipedia《2018年2月8日、経産省は突然、ガサ入れ(強制的な家宅捜査)を容認する姿勢に転じた。同省の課長補佐は「公安部の新美恭生部長が動いたと聞いている」と説明した[26]》
●近藤知尚氏 … [《佐藤氏を叱責して検証結果を破棄させた部長:近藤知尚氏 近藤氏は警視庁公安部長として大川原化工機事件のガサ・逮捕立件を実行した後、2020年8月に警察庁警備局外事情報部長に就任 冤罪検証の揉み消しは厳しく追及されるべきだ》(高田剛弁護士)](https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/423866f2f6a7418236883049df1dd382)
●迫田裕治氏 … Wikipedia《2017年2月 - 警察庁警備局公安課長[12] 2018年4月 - 警察庁警備局外事情報部外事課長[12] 2019年8月 - 長崎県警察本部長[6][12] 2020年8月 - 警視庁公安部長[7] 2021年9月 - 警察庁警備局外事情報部長[8][12] 2022年8月 - 警察庁警備局警備運用部長[9][12] 2023年6月 - 警察庁警備局長[2][12] 2025年1月 - 警視総監[3][12]》
●中島寛氏 … [《中島寛公安部長は19日にあった会見でアンケートの存在や破棄された事実を認めた上で、アンケート結果については「課の組織運営や業務管理に活用した」と述べた。アンケートについては、9月の東京都議会でも取り上げられていた。五十嵐えり都議(当時、現・衆院議員)が実施の有無などについて質問し、緒方禎己警視総監が「訴訟が係属中なので、お答えは差し控える」と答弁していた》(アサヒコム、2024年12月25日)](https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cd9c0cc1b61320176328f024f562c5d9)
●高橋靖夫氏 … デイリー新潮《安積警部補が自身の判断で四ノ宮氏が言ってもいないことを「創作」し、立件に都合のよい調書やメモを仕立てたとは思われるが、報告先は第一課長の高濱裕章警視、さらには後任の高橋靖夫警視である。彼らの階級は安積警部補よりずっと上である》
●名倉圭一氏 … CALL4《被疑者弁解録取状況報告書 令和2年3月25日 警視庁公安部外事第一課長 司法警察員警視 名倉圭一殿 警視庁公安部外事第一課 司法警察員警部補 安積伸介 被疑会社大川原化工機株式会社ほか3名に対する外国為替及び外国貿易法違反 (無許可輸出) 被疑事件につき、令和2年3月11日、被疑者島田順司の弁解を録取した状況は、下記のとおりであるから報告する。...》。この件は、次のことに関連している…(東京新聞)【大川原事件、元公安部3人不起訴 うその捜査報告書作成容疑】《「大川原化工機」の社長ら幹部が外為法違反罪などの起訴を取り消された事件で、東京地検は8日、虚偽の文書を作成したなどとして告発され、虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで書類送検された警視庁公安部元捜査員の男性3人を嫌疑不十分で不起訴にした。同庁などによると、3人は当時警部と警部補、巡査部長で、警部は既に退職した。巡査部長の書類送検容疑は2019年5月、同社の「噴霧乾燥装置」に関する温度実験で、うその捜査報告書を作成した疑い。退職した警部と警部補は20年3月、同社元取締役島田順司さんの言い分を聞き取る弁解録取書を裁断した上、過失で破棄したとする虚偽の報告書を同庁に出すなどした疑い。》
●増田美希子氏 … Wikipedia
さらに、高田剛弁護士のつぶやきの図面から、名前を書き出してみた:
公安部長: 新美恭生 近藤知尚 迫田裕治
参事官1: 堀内尚 中島寛
参事官2: 高橋純 竹内一成 高橋孝夫
公安総務課長: 石井敬千 貝沼諭 大嶌正洋
外事1課長: 高浜裕章 高橋靖夫 名倉圭一 増田美希子 佐藤快孝
管理官: 宮園隼人 渡辺誠
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【https://mainichi.jp/articles/20250807/k00/00m/040/365000c】
「当たり前の言葉並んでいるだけ」 大川原側、検証報告に失望隠さず
2025/8/7 21:18(最終更新 8/7 22:59)
(警視庁と東京地検の違法捜査の検証結果が公表され、
記者会見する大川原化工機の大川原正明社長(中央)ら
=東京都千代田区で2025年8月7日午後4時58分、
和田大典撮影)
冤罪(えんざい)の根源には踏み込まず――。「大川原化工機事件」で警視庁が7日に発表した検証報告書では、肝心な点が未解明のまま残された。捜査に疑問を持ってきた捜査員、ぬれぎぬを着せられた大川原側からは厳しい目が向けられている。
あらぬ疑いをかけられた大川原化工機は検証報告書の公表後、記者会見を開いた。求め続けてきた検証結果だったが、大川原正明社長(76)が「個人個人の責任に深く突っ込んでいない」と語るなど不満を指摘する声が相次いだ。
大川原側代理人の高田剛弁護士は、警視庁が冤罪の原因を「捜査指揮系統の機能不全」と結論付けたことに強い違和感を覚えたという。「事件が欲しくてたまらない管理官と係長が暴走し、無理な省令解釈を作って、大川原の従業員をだまして供述調書を取ったというのが事件の構図だ。警視庁に不都合な事実を検証し切れていない」と訴えた。
(大川原化工機事件に関する警視庁の検証報告書では
未解明な点が多数残された)
大川原社長とともに逮捕され、約11カ月間勾留された元取締役の島田順司さん(72)は任意の取り調べで「不正輸出はしていない」と何度も訴えたが、一度も調書にされなかった。隠し録音したボイスレコーダーには「なんで供述している通り書いていただけないのですか」と繰り返す様子が記録されている。
警察は今後、不正輸出事件で取り調べの録音・録画をする方針で、島田さんは「一歩進んだ」と評価した。一方で、再発防止策の全体像には「徹底、強化、充実など当たり前の言葉が並んでいるだけ」と失望を隠さなかった。
会見には、勾留中にがんが見つかり被告の立場のまま亡くなった元顧問の相嶋静夫さん(享年72)の長男(51)の姿はなかった。代わりにメッセージが読み上げられ、「我々が望んだ第三者を入れた検証にならずに遺憾。本事件でもはや警視庁、検察庁は国民の脅威になってしまった。深く反省し、国民の信頼を得られることを望む」とした。
大川原側が捜査の責任を問うために起こした訴訟では、3人の警部補が証人出廷して捜査を批判した。警視庁側は3人の証言を裁判で「壮大な虚構」と否定したため、大川原側が撤回を求めていた。検証報告書では「将来にわたって職員が自由に意見を述べることを萎縮させかねない点においても不適切」と撤回した。島田さんは「当たり前だ」と受け止めを語った。【遠藤浩二】
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》』
『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに』
『●大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し、上層部を守り下部の
シッポ切りのように見える。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無し??』
『●アベ様案件でもある大川原化工機冤罪事件…《警察内部の検証》でお茶濁し
では、同じことがまた起こる…検察の誰か、責任を取りましたか??』
[↑ ※『公安の体質 招いた冤罪/現場責任者の「暴走」止められず/被害の社長「個人責任、曖昧なまま」』『捜査指揮「機能不全」/「逮捕は過ち」警視総監謝罪/大川原冤罪 検証結果』『第三者なき検証 本質見えず/ジャーナリストの青木理さんの話』(2025年08月08日[金]、朝日新聞)] (2025年08月10日[日]) [Hatena Blog『日々読学』]
完全なるでっち上げ事件・大川原化工機冤罪事件。《警察内部の検証》でお茶濁しでは、同じことがまた起こる…。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無しで済ますつもり? 検察の誰か、責任を取りましたか?? 事件の源流はまたしてもアベ様、「経済安保」。
見逃してはいけない大事なポイントはアベ様政権と《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…《3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた「経済安保」の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である「経済班」が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこない、みずからの出世のために一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている》(長周新聞)。《◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転 …法廷で問われた警察官は…公安部長が経産省に圧力をかけたと推測》(東京新聞)。
東京新聞のコラム【<視点>大川原化工機の冤罪事件 法の支配守る市民の目 論説委員兼編集委員・田原牧】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/426121?rct=shiten)によると、《同じ違法捜査でも、こちらは底が抜けている。化学機械メーカー「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件である。事件に伴う損害賠償訴訟で、裁判所は警視庁公安部と東京地検の捜査を違法と認定した。「でっち上げ」である。背景には捜査幹部の出世欲や経済安全保障を進めていた安倍晋三政権への忖度(そんたく)があったと指摘される。逮捕され、否認していた同社顧問は保釈が認められず、勾留中に見つかった胃がんによって落命した。戦前、戦中の特別高等警察を受け継ぐ公安警察の闇は深い。戦後でも1952年に起きた菅生事件(大分県)が有名だ。公安警察自らが駐在所を爆破し、共産党関係者5人を逮捕した。謀略である。86年には共産党の国際部長宅への盗聴事件が発覚している。昨今でも、2010年には警視庁公安部の捜査資料流出事件によって、全ての在日イスラム教徒を対象にした個人情報収集や協力者工作の実態が明らかになった。13~14年にも岐阜県警が県内で風力発電施設建設に反対する住民らの活動歴や病歴を収集し、中部…》。
『●《国への賠償請求は棄却したが》西山美香さんの《身に起きた悲劇を、司法全体
が真摯に受け止め、改革を進めなければならない》、いやぁ、無理でしょう…』
こちらも《ついに謝罪》したものの、西山美香さんの《身に起きた悲劇を、司法全体が真摯に受け止め、改革を進めなければならない》、いやぁ、無理でしょう…。《捜査の問題点を再検証することは否定》だそうだ。
東京新聞の記事【「本当に冤罪はなくなるのか」 滋賀・呼吸器事件で県警本部長ついに謝罪…でも西山美香さんの思いは複雑で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/427075)によると、《滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、患者が死亡した「呼吸器事件」を巡り、県警の池内久晃(ひさあき)本部長は7日、殺人罪で服役後に再審無罪となった元看護助手西山美香さん(45)=滋賀県彦根市=に「21年余りの長きにわたり、言葉では言い表せないほどのご心労ご負担をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪した》、《◆「本部長としての気持ちを伝えたい」数度頭を下げ 捜査機関から西山さんへの直接謝罪は初めて。国と県に損害賠償を求めた国賠訴訟の判決が認定した県警の捜査の違法性について、池内本部長は「判決は重く受け止めている」と述べた一方、捜査の問題点を再検証することは否定した》、《西山美香さん(左端)らに謝罪し、頭を下げる滋賀県警の池内久晃本部長=7日、滋賀県彦根市で(浅井慶撮影)》、《彦根市の県湖東合同庁舎で、池内本部長が西山さんや父の輝男さん(83)、母の令子さん(75)、井戸謙一弁護団長と面会した...》。
東京新聞の【<社説>冤罪事件の検証 人質司法と決別せねば】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/427179?rct=editorial)によると、《検証は警視庁内で行い、第三者を入れなかった。虚偽の自白調書作成が故意だったか否かなど未解明の点も残る。身内に甘い検証だったと言わざるを得ない。今回の冤罪事件では、長期間の身柄拘束と密室での取り調べによる重大な弊害が露呈した。捜査は任意が原則で、逮捕後の勾留は証拠隠滅の恐れがある場合などに限られる。だが、否認した場合、裁判所が保釈を認めない傾向が強く、保釈が自白との引き換えになっているのが実態だ》。
高田剛弁護士のつぶやき:
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【https://x.com/WadakuraO/status/1953646951351919074】
高田 剛 Tsuyoshi Takada | 和田倉門法律事務所
@WadakuraO
朝日新聞作成の公安部幹部ら処分リストに実名を追記した。
迫田裕治警視総監、増田美希子警視長は処分されていないが、逮捕時の警察庁外事課長、理事官であったことを加味すれば処分も考えられたのではないか。
また、この一覧にないが、安積伸介警部、松本吉博警部、ほか巡査部長1名が処分された。
(https://x.com/WadakuraO/status/1953646951351919074/photo/1)
午前11:38 · 2025年8月8日
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この図面から名前を書き出してみる。
公安部長: 新美恭生 近藤知尚 迫田裕治
参事官1: 堀内尚 中島寛
参事官2: 高橋純 竹内一成 高橋孝夫
公安総務課長: 石井敬千 貝沼諭 大嶌正洋
外事1課長: 高浜裕章 高橋靖夫 名倉圭一 増田美希子 佐藤快孝
管理官: 宮園隼人 渡辺誠
『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》』
『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに』
『●大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し、上層部を守り下部の
シッポ切りのように見える。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無し??』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/427179?rct=editorial】
<社説>冤罪事件の検証 人質司法と決別せねば
2025年8月8日 07時46分
噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で、警察と検察が捜査の検証結果を発表した。自白しない限り身柄拘束を続ける「人質司法」は深刻な人権侵害にほかならない。日本の刑事司法全体の問題として、早急に改めるよう求める。
警視庁公安部は2020年、生物兵器製造に転用可能な噴霧乾燥機を国の許可なく輸出した外為法違反容疑で、大川原化工機の社長ら3人を逮捕。東京地検は起訴したものの、初公判直前に取り消す異例の経過をたどった。
同社側が起こした国家賠償訴訟は今年、逮捕は違法だったとして国と東京都に賠償を命じる判決が確定している。
警視庁の検証では指揮系統の不全が明らかになった。立件に積極的な係長らが捜査の実権を握り、外事1課長や公安部長は上司の役割を果たしていなかった。報告や会議は形骸化し、立件の障害となる情報は共有されなかった。
逮捕や家宅捜索など強大な権限を行使する捜査機関には歯止めが欠かせない。現場の暴走を許した態勢の欠陥を猛省すべきだ。
公安警察特有の「国家の安全を守る」という大義名分や極端な秘密主義が、強引な捜査の背景にあったとも考えられる。警察庁警備局を頂点とする全国の公安警察にも共通する問題ではないか。
検証は警視庁内で行い、第三者を入れなかった。虚偽の自白調書作成が故意だったか否かなど未解明の点も残る。身内に甘い検証だったと言わざるを得ない。
今回の冤罪事件では、長期間の身柄拘束と密室での取り調べによる重大な弊害が露呈した。
捜査は任意が原則で、逮捕後の勾留は証拠隠滅の恐れがある場合などに限られる。だが、否認した場合、裁判所が保釈を認めない傾向が強く、保釈が自白との引き換えになっているのが実態だ。
容疑者や被告は有罪確定までは「推定無罪」だ。裁判所には、身柄拘束の必要性を厳格に見極めるよう意識改革を求めたい。
取り調べの見直しも急務だ。密室での取り調べが事実と異なる自白を生み、冤罪の温床になってきた。録音・録画対象を拡大し、弁護士立ち会いも認めるべきだ。
これらは欧米や韓国、台湾などで実現していることも多い。日本の刑事司法は、人権面での遅れを自覚し、今回の検証を制度を改める契機としなければならない。
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[↑ ※大川原化工機冤罪事件 『大川原化工機事件 冤罪再発防止策/公安事件 録音録画導入へ/約20人を処分へ』(朝日新聞、2025年08月04日[月])] (2025年08月08日[金]) [Hatena Blog『日々読学』]
大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し。上層部を守り、下部のシッポ切りのように見えるのだが。それにしても、「相当」って、何? 退職者は御咎めなし?? とんでもない、でっち上げられた事件なのだけれど。
一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無しで済ますつもり???
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》』
『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに』
福井冤罪事件では、警察が証言を誘導・捏造し、検察がそれを知りつつ、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた、何十年にも渡って。《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》…前川彰司さん「警察や検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力が…」。《検察官失格の検事》。
一方、裁判官の問題については、大川原化工機冤罪事件に関す鴨志田祐美弁護士のつぶやきを…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう。過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい。裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ。これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない》。
大谷昭宏さんの提言…《重大な証拠隠しがあった検察官は、それ以降、公判立ち会い検事として認めない。公判途中で証拠隠しが発覚した場合、いったん裁判を打ち切り、起訴、疎明資料の提出からやり直させる-。当然ではないか。検察官失格の検事に、ぬけぬけだまされっ放しの裁判官に裁かれる市民は、たまったもんじゃないからである》。
八木拓郎・比嘉展玖両記者による、アサヒコムの記事【大川原化工機冤罪事件で警察が19人処分 「大きな過ち」検証報告】(https://www.asahi.com/articles/AST863RZNT86UTIL005M.html?iref=comtop_7_01)によると、《「大川原化工機」(横浜市)をめぐる冤罪(えんざい)事件について、警視庁は7日、捜査の問題点や再発防止策をまとめた検証結果を発表した。公安部の捜査の進め方に問題があったうえ、公安部長らの捜査指揮が「機能不全」だったため、違法な逮捕などの「大きな過ち」につながったと指摘した》。
この記事への江川紹子さんのコメントは、《【視点】 事件の冤罪被害者は第三者を入れた検証を望んでいたのに、警察内部の検証で終わったのは残念だ。公安委員会に適宜報告し、そこでの議論も踏まえた、というが…》。
これは《警察内部の検証》だけで、いいのだろうか?? 全くのでっち上げ事件なのに、本当にいいの? また同じことが起こるのでは?
同じく、比嘉展玖記者による、アサヒコムの記事【「大きな過ち」はなぜ? その時、捜査現場は 大川原冤罪事件検証】(https://www.asahi.com/articles/AST870F6VT87UTIL015M.html?iref=pc_extlink)によると、《大川原化工機の冤罪(えんざい)事件についての警視庁の検証報告書では、公安部による捜査のずさんさと幹部らによる指揮の機能不全ぶりが明らかになった。捜査が進むなか、捜査員と幹部らの間でどういう報告と判断がなされ、「大きな過ち」につながったのか、検証内容から見る》。
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【https://www.asahi.com/articles/AST863RZNT86UTIL005M.html?iref=comtop_7_01】
大川原化工機冤罪事件で警察が19人処分 「大きな過ち」検証報告
八木拓郎 比嘉展玖 2025年8月7日 11時10分
(大川原化工機事件の検証結果を受けて謝罪する
迫田裕治警視総監=2025年8月7日午前10時33分、
東京都千代田区、友永翔大撮影)
「大川原化工機」(横浜市)をめぐる冤罪(えんざい)事件について、警視庁は7日、捜査の問題点や再発防止策をまとめた検証結果を発表した。公安部の捜査の進め方に問題があったうえ、公安部長らの捜査指揮が「機能不全」だったため、違法な逮捕などの「大きな過ち」につながったと指摘した。
検証でわかったこと、そのとき捜査現場では ➙
「違法捜査」認定された高裁判決とは ➙
また、警察庁と警視庁は、捜査当時の警視庁公安部の幹部や捜査員だった9人を処分、退職している10人を「処分相当」とすることを明らかにした。このうち懲戒処分にあたるのは、捜査を現場で取り仕切った管理官(当時)と係長(同)の2人に対する減給100分の10(1カ月)相当という。
警視庁本部では7日午前、迫田裕治警視総監が記者会見し、「捜査の基本を欠き、その結果、控訴審判決で違法とされた捜査を行ったことを真摯(しんし)に反省している」と述べた。「逮捕された3人の方々、捜査対象となった方々に多大なご心労、ご負担をおかけし、改めて深くおわびする」などと謝罪した。
また、同社への捜索差し押さえと任意取り調べが始まった時期に自身が警察庁外事課長だったことなどを報道陣に問われると、「捜査の詳細な内容までは承知をしていなかったが、警察庁外事課長在任中に、私の下で起きていたことの責任は私にもある」とした。そのうえで「本件により深く関与することができたかも知れないという点で、私個人としても忸怩(じくじ)たる思いがあり、反省すべきところだ」と話した。
捜査指揮系統「機能不全」
警察庁の楠芳伸長官も定例記者会見で、「全国の公安・外事部門で、今般明らかになった反省点を真摯に受け止め、再発防止策を確実に実施していく」と述べた。
公安部は2020年3月、大川原化工機が製造する噴霧乾燥機について、輸出規制があるのに無許可で輸出したとして、外国為替及び外国貿易法違反の疑いで社長の大川原正明さんら3人を逮捕し、東京地検が起訴した。しかし、地検は21年7月、起訴を取り消した。国家賠償訴訟で東京高裁は今年5月、公安部の捜査や逮捕、東京地検の起訴について、一審に続き違法性を全面的に認めた。都と国は上告を断念し、判決が確定した。
「壮大な虚構」主張は撤回
警視庁は、公安部の捜査の違法性が全面的に認められた確定判決をベースに検証した。一貫して問題視したのが、捜査における最高責任者の公安部長や補佐役の外事1課長ら幹部がまともに指揮をせず、捜査指揮系統が「機能不全」だった点だ。「公安部が組織として慎重に検討していれば、関係者の逮捕に至ることはなかった可能性は否定できない」と指摘した。
■再発防止策は………………
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【https://www.asahi.com/articles/AST870F6VT87UTIL015M.html?iref=pc_extlink】
「大きな過ち」はなぜ? その時、捜査現場は 大川原冤罪事件検証
比嘉展玖 編集委員・吉田伸八 2025年8月7日 11時55分
(大川原化工機事件の検証結果を受けて謝罪する
迫田裕治警視総監=2025年8月7日午前10時34分、
東京都千代田区、友永翔大撮影)
大川原化工機の冤罪(えんざい)事件についての警視庁の検証報告書では、公安部による捜査のずさんさと幹部らによる指揮の機能不全ぶりが明らかになった。捜査が進むなか、捜査員と幹部らの間でどういう報告と判断がなされ、「大きな過ち」につながったのか、検証内容から見る。
捜査をめぐる民事裁判で東京高裁が、公安部の捜査を違法と認定した。そのポイントの一つは、同社の噴霧乾燥機が輸出規制の対象にあたるとした警視庁の独自解釈に至る経緯だ。
検証では、解釈を巡る警視庁と経済産業省の協議の経過を示した関係書類を精査。その結果、2017年10月以降の協議で、警視庁が規制対象に該当すると考えているなか、経産省の担当者が警視庁が考える解釈に疑問を示していたことが確認された。
同年12月12日には、経産省が疑問を示していることについて担当係が外事1課長に報告していた。外事1課長は検証での聴取に「係長から経産省協議で苦労している旨の報告を受けた」と述べたが、18年2月に退職する際、後任に引き継ぎをしていなかった。この課長は公安部長に、経産省とのやりとりに苦労していることを報告しており、部長は聴取に「規制対象に該当するかが論点の一つだから経産省と丁寧に協議しなければならないと指示した」と回答。ただ、課がさらに検討した上で部長に報告した形跡はなかった。部長ら幹部も詳細な報告を求めなかったとみられる。
裁判で捜査員が「部長が経産省に働きかけた」などと証言したことについては、検証では、経産省側などの証言などから「働きかけた事実はなかった」と結論づけた。
裁判で捜査が違法とされた要因のもう一つが、噴霧乾燥機の内部に温度が上がらない箇所があるかどうかを調べる「温度測定実験」についてだ。一定の温度以上にならなければ規制対象には当たらない。判決では、同社従業員らが警視庁の事情聴取に、温度が上がらない箇所があるなどと述べていたと認定した。
この経緯について、捜査主任官の係長は検証での聴取に「(従業員から)『温度が上がりにくい箇所がある』との供述があったという報告を受けていたとしても、単なる言い訳だと考えて、まともに取り合わなかったのかもしれない」と説明した。上司の管理官も係長に判断を任せており、課長を交えた詳しい検討がなされた形跡はなかった。
同社関係者への任意の取り調べが始まった時期から逮捕に至るまでの間に担当した後任の2人の課長には、同社関係者が容疑を否認しているなどとの内容は共有されていたが、報告文書には「温度が上がりにくい箇所がある」とする同社従業員の指摘は記載されていなかった。公安部幹部にも温度測定実験に関する具体的な論点が報告されていなかった。
検証は、こうした捜査や報告の実態を「捜査の基本を欠くもの」と断じた。
………………。
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》』
『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに』
[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月29日[日])
完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件、国と東京都が上告を断念した後の経過も酷い。《社員から「あり得ない」と怒りの声が上がった》(毎日新聞)。
《第三者の目が不可欠》、折角の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》してちょろまかすような司法行政機関。そういった動きは全く見えない。そして次に責任をとるべき司法・裁判所、一体どうなっているのか? 《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう》(鴨志田祐美弁護士)。
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
鴨志田祐美弁護士のつぶやき:
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【https://x.com/kamo629782/status/1936577895142666703】
鴨志田祐美@冤罪と再審を語る「鴨志田ちゃんねる」公開中!
@kamo629782
人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう。
過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい。
裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ。
これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない。
図面: https://pbs.twimg.com/media/GuAbQaGaUAAXr_T?format=png&name=900x900
午前9:12 2025年6月22日
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ホントに《捜査の過程を検証》できんの? そして、知らん顔の裁判所。
毎日新聞の記事【外為起訴取り消し/トップが来ない謝罪なんて 大川原元顧問遺族は同席拒否】(https://mainichi.jp/articles/20250621/ddm/041/040/095000c)によると、《そこには、最も謝罪を求めていた遺族の姿はなかった。化学機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件で、20日にあった警視庁と東京地検による謝罪。違法捜査の過程で亡くなった元顧問の相嶋静夫さん(享年72)の遺族は、謝罪の場に同席することを拒んだ。警視庁も東京地検もトップが来ず、捜査の検証も途上だからだ。「何が真実だったのかを明らかにしてほしい」。遺族はそう強く願っている。この日、大川原本社の会議室には報道陣約70人や社員30人ほどが詰めかけ、謝罪の瞬間に立ち会った。午後1時前、警視庁の鎌田徹郎副総監は「亡くなられた相嶋様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と30秒ほど頭を下げた》。
遠藤浩二・岩本桜両記者による、同紙の記事【追跡 公安捜査/冤罪事件 謝罪の場で名前呼び間違い 社員「あり得ない」と怒り】(https://mainichi.jp/articles/20250620/k00/00m/040/414000c)によると、《「大川原(社長)様、山本様、亡くなられた相嶋様およびそのご家族様、まことに申し訳ありませんでした」。この日、鎌田副総監はそう言って頭を下げたが、逮捕された元取締役の島田順司さんを誤って「山本様」と呼んだ。続いて謝罪した東京地検の森公安部長も、社名を「大川原化工機工業」と誤った》。
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【https://mainichi.jp/articles/20250620/k00/00m/040/414000c】
追跡 公安捜査
冤罪事件 謝罪の場で名前呼び間違い 社員「あり得ない」と怒り
2025/6/20 20:51(最終更新 6/21 12:05)
(大川原化工機を訪れ、大川原正明社長らに謝罪する東京地検の
森博英公安部長(手前)と警視庁の鎌田徹郎副総監=横浜市
都筑区で2025年6月20日午後1時2分、平川義之撮影)
警視庁公安部による冤罪(えんざい)事件「大川原化工機事件」で、大川原の本社(横浜市)を訪れて謝罪した警視庁の鎌田徹郎副総監は20日、謝罪相手の名前を間違えた。続いて謝罪した東京地検の森博英公安部長も大川原化工機の社名を間違って呼び、社員から「あり得ない」と怒りの声が上がった。
「大川原(社長)様、山本様、亡くなられた相嶋様およびそのご家族様、まことに申し訳ありませんでした」。この日、鎌田副総監はそう言って頭を下げたが、逮捕された元取締役の島田順司さんを誤って「山本様」と呼んだ。続いて謝罪した東京地検の森公安部長も、社名を「大川原化工機工業」と誤った。
警視庁は当初、中島寛公安部長が謝罪に行く予定だったが、体調不良で欠席し、鎌田副総監は代役だった。警察庁は20日、鎌田副総監を公安部長事務取扱とする人事も発表し、中島部長は近く交代する見通し。
謝罪後に記者団の取材に応じた鎌田副総監は、記者にミスを指摘されて「大変申し訳なかった」、森公安部長も「言い間違えた。申し訳ない」と釈明した。【遠藤浩二、岩本桜】
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月16日[月])
《第三者の目が不可欠》、折角の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》してちょろまかすような司法行政機関。そして次に責任をとるのは司法・裁判所の番だ。
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部と東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん)。国および都の検証については、《第三者の目による徹底した検証が不可欠だ》。それは、裁判所の責任の検証についても同様。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。《身柄拘束を認め続けた裁判所も当事者としての責任を免れない》。
アサヒコムの【(社説)違法捜査検証 第三者の目が不可欠だ】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16235774.html)/《二度と同じ過ちを繰り返さないため、第三者の目による徹底した検証が不可欠だ。「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件をめぐる国家賠償訴訟で、都と国が上告を断念し、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定した。両者は原告に謝罪して捜査の過程を検証する、と表明した》。
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【https://www.asahi.com/articles/DA3S16235774.html】
(社説)違法捜査検証 第三者の目が不可欠だ
2025年6月16日 5時00分
(上告断念を受け、記者会見で声を詰まらせながら話す、
大川原化工機元顧問・相嶋静夫さんの長男=2025年6月11日
午後5時45分、東京都千代田区、友永翔大撮影)
二度と同じ過ちを繰り返さないため、第三者の目による徹底した検証が不可欠だ。
「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件をめぐる国家賠償訴訟で、都と国が上告を断念し、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定した。両者は原告に謝罪して捜査の過程を検証する、と表明した。
既に一審判決で公安捜査の証拠の信用性は崩れ、違法性は明らかだった。検証は遅すぎるくらいだ。二審で警視庁側は捜査を「捏造(ねつぞう)」とした警察官の証言を「壮大な虚構」と決めつけ、逮捕された3人の名誉回復をいたずらに遅らせた。その責任も重い。
警視庁の検証チームのトップは副総監というが、内部だけの調査で公正に検証ができるのか疑問だ。なぜ途中で引き返せなかったのか。見立てに沿って立件に走る公安捜査の根本的な問題や、事実と異なる調書が作成された経緯を洗い出すには外の目も入れるのが筋ではないか。
たとえば冤罪事件に詳しい弁護士や過去の冤罪被害者らも入れ、警視庁はそれに協力する形をとるのはどうか。大川原側に調査過程を伝え、意見を聴くことも必要だ。
公安警察は過激派の監視などを担当し、逮捕に至る捜査経験を積みにくい面があるともいわれる。警視庁は公安の捜査員を刑事部などに派遣する取り組みを始めた。大事なのは幹部を含め組織全体の意識改革につなげることだ。
客観的な検証が必要なのは検察も同じだ。警察の筋書きをうのみにせず、疑問があれば再捜査を求め、起訴すべきかどうかを精査するのは検察の基本的な役割だ。ブレーキ役を果たせなかった原因を組織として解明してほしい。
社長らは1年近く身柄拘束され、1人は被告のまま病死した。罪を否認すると保釈されにくい「人質司法」の問題が背景にあり、身柄拘束を認め続けた裁判所も当事者としての責任を免れない。保釈制度見直しは待ったなしだ。
朝日新聞の報道にも問題があった。警察発表をもとにした第一報の記事で、会社側の見解を掲載しなかったなど、反省すべき点が複数ある。
事件報道は捜査当局の発表にある程度基づかざるを得ない面もあるが、推定無罪の原則に立ち、当事者の声を可能な限り聴いて真相に迫り、捜査への疑問点が浮かべば即応する姿勢が大切だ。事実関係の把握が難しい初期段階でも、公平な視点に立てているか不断に見直し、より正確な客観報道に努めたい。重い教訓として、社内で報道のあり方について議論を続けたい。
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月15日[日])
《冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証》だそうだ。大川原正明さん《起訴取り消し後、事件がどう報道されたのか確認しました。朝日新聞は、私たちが最初に逮捕されたことを報じた記事で、容疑を否定しているという会社の見解を載せてくれなかった。警察の発表を一方的に記すだけでした》。相嶋静夫さんの息子さん《警視庁はメディア向けに逮捕を演出し、逮捕を勲章にしていると感じました。しかし、その裏には推定無罪の原則があるはずです。少なくとも逮捕の時点では実名を報じないでほしいです。…今回は、会社側に丁寧な取材をしていれば、「おかしい」と思ったのではないでしょうか。… (起訴取り消し後は)メディアに支援してもらったことに感謝もしています。ただ警視庁の道具にされたことを恥じるとともに、冤罪(えんざい)事件に加担した自覚を持ってほしいのです》。
さあ、次は裁判所も《検証》を…2020年《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》。なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、また、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?
国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部と東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん)。
アサヒコムの検証記事【大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証】(https://www.asahi.com/articles/AST6C1DHWT6CUTIL00KM.html?ref=tw_asahi)によると、《警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。朝日新聞が最初に紙面で取り上げたのは、2020年3月12日。前日に警視庁公安部が社長の大川原正明さんら3人の逮捕を発表したことを受けたもので、東京本社版などの社会面に短い記事を掲載した。この日は、東日本大震災9年などのニュースを大きく扱っていた》。
『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●木納敏和裁判長は《計13兆円超の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り
消し》…《「大川原化工機」…相嶋静夫さん…死亡》でも遺族側の控訴を棄却』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角
の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
=====================================================
【https://www.asahi.com/articles/AST6C1DHWT6CUTIL00KM.html?ref=tw_asahi】
大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証
2025年6月11日 21時30分
(2020年3月12日付の東京本社版に掲載された記事
=吉本美奈子撮影)
警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。
朝日新聞が最初に紙面で取り上げたのは、2020年3月12日。前日に警視庁公安部が社長の大川原正明さんら3人の逮捕を発表したことを受けたもので、東京本社版などの社会面に短い記事を掲載した。この日は、東日本大震災9年などのニュースを大きく扱っていた。
「どうして引き返せなかったのか」教訓放置でまた冤罪 江川紹子さん ➙
そこでは逮捕容疑について、「経済産業相の許可を得ずスプレードライヤ1台を中国に輸出した疑い」と記述。「大川原容疑者らは申請書類で性能を偽っていたという」とも言及した。担当記者は同社に取材し、スプレードライヤが経産省への申請が必要な商品ではない、と容疑を否定する見解を聞き取り、記事に盛り込んでいた。この見解を掲載すべきだったのに価値判断を誤り、結果的に掲載されなかった。デジタル版も紙面と同じ内容だった。
逮捕の発表に先立ち、デジタル版では3月11日、公安部が大川原さんらを逮捕する方針を固めたことを報じていたほか、翌12日には「スプレードライヤ不正輸出、収益優先か 規制は骨抜き」と配信。国内市場が頭打ちになる中、大川原さんらが中国に進出する過程で収益を優先させたとの警視庁の見立てや同社の事業内容を報じた。また、2カ月後の5月、韓国を輸出先とする同様の容疑で3人が再逮捕された際も配信した。
21年7月30日、病死した元顧問の相嶋静夫さんを除く2人への起訴が取り消されたが、逮捕容疑を前提とした3本のデジタル記事をそのまま公開していた。
9月に入り、関係者を改めて取材する過程で、相嶋さんの遺族から指摘を受けた。起訴取り消しから約2カ月後の同下旬、公開を終了したり、起訴が取り消されたとの「おことわり」を付記したりする対応をとった(修正した記事も社内ルールにより公開期間終了)。
取り消しの背景を取材するなかで、警視庁の捜査に問題があり、大川原さんらが冤罪だった可能性が出てきた。大川原さんや元顧問の遺族、捜査関係者への取材を踏まえた検証記事を21年11月に出したほか、22年4月には同社への取材結果をまとめた連載をデジタル版で配信した。
23年6月には、大川原さんらが国と東京都を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、公安部の警部補が事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。社説で捜査の検証を求めたほか、公安警察の「暴走」についての論考記事を掲載した。
23年12月にあった訴訟の一審判決、今年5月の二審判決とも捜査の違法性を認めた。朝日新聞は、裁判による事実認定が二審で終了することや、事案の重大性や社会に与えた影響を踏まえ、二審判決の記事では違法な捜査にかかわった警察官や検察官とその上司について実名で報じた。
「警察発表を一方的に報道、不信感」 大川原正明さん
(事件について話す大川原正明さん=2025年6月9日、
東京都中央区、西岡臣撮影)
起訴取り消し後、事件がどう報道されたのか確認しました。朝日新聞は、私たちが最初に逮捕されたことを報じた記事で、容疑を否定しているという会社の見解を載せてくれなかった。警察の発表を一方的に記すだけでした。
逮捕後の取り調べでは、黙って聞いているしかありませんでした。反論すれば、罪を重くされると思ったからです。勾留は11カ月間に及びました。何度も保釈申請をしているのに、否認しているという理由で却下される。無実を訴えることが不利になるというのは、人質司法だと思います。
自分自身が反論できない中で、会社は「違法なことはしていない」と訴えていました。新聞記事でこうした主張を載せていただけなかったことに、不信感を持ちました。
逮捕に至る前の任意の聴取で、私たちは違法性を否定していました。でも警察は私たちを逮捕した後、認否を明らかにしなかった。否定していたことは、ちゃんと言わなきゃだめだと思います。メディアもそれを求めないといけない。
警察取材では「逮捕」するということに焦点が行き過ぎていると考えます。本当に逮捕しなければならない事件なのか、メディアはきちんと切り込む必要があるのではないでしょうか
「冤罪に加担した自覚持って」 被告のまま死去した相嶋静夫さんの長男
(大川原化工機の顧問だった相嶋静夫さん(当時72)が亡くなった
のは、勾留先の東京拘置所の医師が適切な対処を怠ったからだ
として、国に賠償を求めた訴訟の判決後に会見する相嶋さんの長男
=2024年3月21日午後2時29分、東京・霞が関、比嘉展玖撮影)
起訴取り消しから1カ月以上経っても、父の名前と逮捕容疑が記された記事が朝日新聞のサイト上に残っていました。記事には、会社に対して「収益優先か」など警視庁の見立てをそのまま書いており、非常に悪意を感じ、傷つきました。
警視庁が報じてほしいことを、メディアが報じていると感じます。それは警察が正しいという前提だから成り立つもの。警視庁はメディアからの信用を悪用し、メディアはうまく操られた結果、父や会社が大きな被害を受けました。メディアにばれてしまうから、うそはつけない――メディアはそういう役割であってほしい。
警視庁はメディア向けに逮捕を演出し、逮捕を勲章にしていると感じました。しかし、その裏には推定無罪の原則があるはずです。少なくとも逮捕の時点では実名を報じないでほしいです。
逮捕、起訴の段階で、メディアが違法捜査を見抜くことはリソースの問題などから難しい面もあると思います。今回は、会社側に丁寧な取材をしていれば、「おかしい」と思ったのではないでしょうか。個々の記者の問題ではなく、これまでの事件報道のあり方や、業界の流れにのった行動の結果だと思っています。
(起訴取り消し後は)メディアに支援してもらったことに感謝もしています。ただ警視庁の道具にされたことを恥じるとともに、冤罪(えんざい)事件に加担した自覚を持ってほしいのです。
不適切な判断、おわびします 東京社会部長・延与光貞
大川原化工機をめぐる冤罪(えんざい)事件で、朝日新聞は当初、警視庁の発表や見立てに沿って報じました。会社側の主張も取材したものの、紙面・デジタルの記事に反映していませんでした。起訴取り消しを受け、逮捕時などの記事を速やかに修正すべきでしたが、相嶋さんのご遺族から指摘を受けるまで対応できていませんでした。今回、会社側の反論を報じなかった判断は報道の姿勢として不適切で、迅速に名誉回復を図れなかったこととあわせて、大川原化工機の関係者のみなさまに深くおわびいたします。
事件報道では、当初は警察発表に基づいて報道せざるを得ない面もありますが、捜査機関の監視を怠らず、容疑をかけられた側の主張も丁寧に伝える「対等報道」を改めて心がけます。特に否認している場合は、本文や見出しで目立たせるとともに、推定無罪の原則に立って継続的な取材に努めます。事実を伝えるために実名報道は重要だと考えていますが、今回のご指摘をふまえ、社内で事件報道のあり方について議論を続けていきます。
事件の主な経緯
2020年 3月 警視庁が中国への違法輸出容疑で大川原さんら3人を逮捕
5月 警視庁が韓国への違法輸出容疑で3人を再逮捕
10月 相嶋静夫さんの胃がん判明。11月に勾留が停止され、入院
21年 2月 大川原さんら2人が保釈される。相嶋さんが死去
7月 東京地検が大川原さんら2人の起訴を取り消し
9月 大川原さんらが国と東京都を提訴
23年 6月 証人尋問で捜査をした警察官が「捏造(ねつぞう)」と証言
12月 東京地裁の判決で「違法捜査」認定
24年 10月 証人尋問で捜査をした別の警察官が立件の理由は「なかった」と証言
25年 5月 東京高裁が再び「違法捜査」と認定
6月 国と東京都が上告を断念
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[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月12日[木])
国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部と東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん。後述のデモクラシータイムス、1:34:19辺り)。
なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、また、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●木納敏和裁判長は《計13兆円超の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り
消し》…《「大川原化工機」…相嶋静夫さん…死亡》でも遺族側の控訴を棄却』
[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])]
[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟 上告断念 『大川原化工機訴訟 都・国、上告断念/「違法捜査」判決確定へ/警察・検察 謝罪、検証へ』『冤罪「やっと謝罪」でも/消えない怒り「時間戻してほしい」/公安「捜査指揮に問題あった」/検証こそ最大の償い ジャーナリスト江川紹子さん/外部も交えて「暴走」解明を』(朝日新聞、2025年6月12日[木])]
東京新聞の記事【冤罪事件の訴訟、上告断念で調整 「大川原化工機」巡り、都と国】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/410191)によると、《機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが外為法違反罪で逮捕・起訴された冤罪事件を巡る訴訟で、警視庁と東京地検による一連の捜査を「違法」と認め、東京都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた東京高裁判決に対し、都と国が上告しない方向で調整していることが7日、関係者への取材で分かった。上告に必要な憲法違反などの理由を見いだすのが難しいと判断しているとみられる。期限は11日。会社側代理人の高田剛弁護士は「断念するのは当然と考える。国や都にとって、最高裁で争うのは得策でないのは明らかだ」とコメント。9日には上告断念を求め、オンラインで集めた署名を警視庁などに提出するという。警視庁公安部と東京地検は、同社が生物化学兵器に転用可能な「噴霧乾燥装置」を不正に輸出したと判断し立件。だが、地検は初公判直前になり、罪に当たるかどうか疑義が生じたとして起訴を取り消した。5月28日の高裁判決は、一審東京地裁判決に続き、公安部と地検が装置の検証を怠ったとして逮捕・起訴の違法性を認定した》。
完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件…国と東京都の上告断念により《逮捕・起訴の違法性》が確定。警視庁公安部と東京地検による検証? 大丈夫?? 折角の「未来志向型の検証」アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…。《中島寛公安部長は19日にあった会見でアンケートの存在や破棄された事実を認めた上で、アンケート結果については「課の組織運営や業務管理に活用した」と述べた。アンケートについては、9月の東京都議会でも取り上げられていた。五十嵐えり都議(当時、現・衆院議員)が実施の有無などについて質問し、緒方禎己警視総監が「訴訟が係属中なので、お答えは差し控える」と答弁していた》(アサヒコム、2024年12月25日)。
第三者による検証が必要なのでは。関係者への謝罪は当然として、裁判で証言したが故に虐げられたのではないかと思われる捜査関係者* の名誉の回復も必要。でも、憤死させられた相嶋静夫さんの命は戻ってこない。(*: デモクラシータイムス[https://www.youtube.com/watch?v=cCfvOopL284、1:29:40辺り]、A〜Cの3人の警部補。A警部補「まあ、捏造ですね 捜査員の個人的な欲でそうなった (一審証言)」、B警部補「捜査幹部がマイナス証言を全て取り上げない姿勢があった (一審証言)」、C警部補「(立件しなければならない理由は) 日本の安全を考える上でもなかった (二審判決)」。)
NHKの記事【大川原化工機 えん罪事件 都と国上告せず 謝罪 検証へ】(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831791000.html)によると、《横浜市の「大川原化工機」をめぐるえん罪事件で、警視庁公安部と検察の捜査の違法性を認め、賠償を命じた東京高等裁判所の判決について、都と国は11日、上告しないことを明らかにし、当事者などに謝罪するコメントを出しました。それぞれ当時の捜査について検証することにしていて今後、適切な捜査の徹底につなげられるかが焦点となります》。
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【https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831791000.html】
大川原化工機 えん罪事件 都と国上告せず 謝罪 検証へ
2025年6月11日 17時25分
横浜市の「大川原化工機」をめぐるえん罪事件で、警視庁公安部と検察の捜査の違法性を認め、賠償を命じた東京高等裁判所の判決について、都と国は11日、上告しないことを明らかにし、当事者などに謝罪するコメントを出しました。
それぞれ当時の捜査について検証することにしていて今後、適切な捜査の徹底につなげられるかが焦点となります。
目次
・捜査の何が違法とされたのか
・警視庁公安部の歴史と組織
軍事転用が可能な機械を不正に輸出した疑いで逮捕、起訴され、後に無実が判明した横浜市の化学機械メーカー「大川原化工機」の社長などが都と国を訴えた裁判で、2審の東京高等裁判所は5月、1審に続いて警視庁公安部と東京地検の捜査の違法性を認めるとともに「輸出規制の要件についての警視庁公安部の解釈は国際的な合意と異なり、合理性を欠いていた」などと指摘し、都と国にあわせて1億6600万円あまりの賠償を命じました。
判決について、都側の警視庁と国側の東京地検は内容を精査した結果、11日、それぞれ最高裁判所に上告しないことを明らかにし、会社や関係者に謝罪するコメントを発表しました。
このなかで、警視庁は「捜査によって原告をはじめとする当事者に多大なご心労、ご負担をおかけしたことについて、深くおわびを申し上げたい」としたうえで、一連の捜査の問題点を洗い出し、再発防止策をとりまとめるため、副総監をトップとする「検証チーム」を立ち上げたことを明らかにしました。
捜査上の問題点や再発防止策を検証した上で、できるだけ早い時期に結果を公表する方針を示しました。
関係者の処分については検証の結果を踏まえて判断するとしています。
また、東京地検は「大川原化工機およびその関係者の皆様に多大なご負担をおかけしたことについて、おわび申し上げたい」としたうえで、今後、最高検察庁による検証が行われることを明らかにしました。
警視庁と東京地検は当事者への直接の謝罪についても速やかに行いたいとしています。
これで、捜査の違法性を認定した判決が確定することになり、今後の検証で当時の捜査の問題点を明らかにし、再発防止や適切な捜査の徹底につなげられるかが焦点となります。
大川原化工機の社長など会見「怒りは消えない」
判決が確定することを受けて大川原化工機の社長などは11日、都内で会見を開きました。
逮捕され勾留中にがんが見つかり、起訴が取り消される前に72歳で亡くなった相嶋静夫さんの長男は「本来、4年前に起訴が取り消されたときに捜査機関が謝るべきで、被害者側がここまで頑張らなければ検証できないことにむなしい気持ちがある。父は社会から犯罪者として扱われ、過失があったかもしれないと思いながら人生を終えた。時間がかかっても怒りは消えないし、できることなら時計を戻してもらいたい」と、涙ぐみながら話していました。
そして「やっとマイナスからゼロになり、スタートラインに立った」と話し、捜査機関の検証を求めました。
元取締役の島田順司さんは「上告断念の話を聞いて、心の中の雲がやっと晴れた。法廷で『間違いがあったとは思わない。謝罪もしない』と話していた検察官は、何らかの謝罪をしていただきたい」と話していました。
大川原正明社長は「やっと一段落ついたという思いがある。捜査機関は自分や社員、その家族に謝罪してほしい。人質司法の問題について改革を訴えていきたい」と話していました。
高田剛弁護士は警察や検察に求めることとして誠意ある謝罪と第三者主導の検証委員会による原因究明などを挙げるとともに、経済産業省に対して輸出規制に関する省令の改正、裁判所と検察に対して「人質司法」といわれる保釈の実務の見直しを要望しました。
警視庁公安部長「捜査指揮や適正捜査が不徹底」
警視庁では11日午後3時から警務部や公安部の幹部が出席し、上告しないことに関する説明を行いました。
当事者への直接の謝罪については中島寛 公安部長が「先方の希望、ご都合があるので、丁寧に確認しながら進めていきたい」と述べた上で検証結果を待たず、できるだけ早い時期に実施したいとする考えを示しました。
警視庁は副総監をトップに検証チームを立ち上げて捜査上の問題点を検証し、再発防止策をとりまとめた上で、できるだけ早い時期に結果を公表する方針も明らかにしました。
検証には監察部門も参加し、公安委員会の助言を受けることで公平性を担保するとしました。
中島公安部長は「現段階での反省点」について記者から問われると、「少なくとも捜査指揮や緻密かつ適正な捜査が不徹底だったことは間違いない」と述べて、今後の検証の過程で課題を洗い出していく考えを示しました。
小池知事「事件の検証と関係者への謝罪を」
東京都の小池知事は、「警視庁において今回の事件を検証して再発防止を図るとともに、関係者への謝罪をしっかり行ってほしい」と述べました。
東京地検「速やかに謝罪したい」
東京地検の新河隆志 次席検事は11日午後4時半から取材に応じ、上告しなかった理由を説明するとともに、当事者に直接謝罪したい考えを示しました。
まず、上告しなかった理由については「控訴審でも勾留請求と起訴が違法と判断されたことについて真摯(しんし)に受け止めなければならないと考えている。協議した結果、判決内容を覆すことは困難と判断した」などと説明しました。
その上で、「会社側に上告しないことを伝えた際、直接、謝罪したいという意向を伝えている。可能な限り速やかにしかるべき立場の者が謝罪をさせていただきたい」と述べ、今後、対面で謝罪する意向を明らかにしました。
また、勾留中にがんが見つかり、亡くなった元顧問の相嶋静夫さんについては「心よりお悔やみ申し上げます」と述べたうえで、「訴訟のなかで、ご心痛、ご苦労をお掛けしたことについて被告になられた方のみならず、従業員含め、その親族の方にも謝罪したい」と話しました。
最高検が行う検証については「問題点、反省点について分析が行われ、それを踏まえて再発防止策が検討されるものと承知しており、検証対象の地検として協力したい。公表時期については未定だが、すみやかに行われるものと考えている」と述べました。
起訴した検察官の判断が合理的な根拠を欠いていたと判決で指摘されたことについては「違法と認定されたことは真摯に受け止めなければならないがその過程は今後検証されるものであり、合理性があったかどうかについては現時点では差し控えたい」と述べました。
最高検「検証行い結果を公表予定」
最高検察庁は「最高検としても、大川原化工機とその関係者の皆様に多大なご負担をおかけしたことについて、おわび申し上げたい。今後、最高検において検証を行い、その結果を公表する予定だ」などとするコメントを発表しました。
最高検 次長検事を責任者とする態勢で検証
最高検察庁は東京地検の当時の捜査について最高検ナンバー2の次長検事を責任者とする態勢で検証し、結果を公表する方針を明らかにしました。
最高検の山元裕史次長検事は、11日午後6時半から取材に応じ、東京地検の捜査の違法性を認めた判決が確定することについて、「判決で勾留請求と起訴が違法と判断されたことを検察全体として真摯に受け止めている」と述べました。
また、次長検事を責任者とし、最高検公安部の検事などからなる態勢を11日から立ち上げて検証を進めることを明らかにし、今後、関係者から話を聴くなどして捜査の経過や検察官の判断などについて調べるということです。
検証結果はまとまり次第、公表するとしています。
警察庁 全国の警察に通達「緻密かつ適正に捜査を」
警察庁は今回の判決を重く受け止める必要があるとしたうえで、全国の警察に対し、「公安部門においても、法令と証拠に基づいて緻密かつ適正に捜査が行われなければならない」とする通達を出し、▼職員に改めて適切な捜査活動の必要性を認識させるとともに、▼幹部が十分な捜査指揮を行うよう指示しました。
林官房長官「検証結果踏まえて必要な対応を」
林官房長官は午後の記者会見で「関係当局において対応を検討した結果、上訴しないこととし、原告をはじめとする当事者に対するおわびを表明するとともに、問題点の検証を行う旨のコメントを発表した。まずは関係当局において所要の検証が行われるものと承知しており、その結果を踏まえて必要な対応が行われることが重要だ」と述べました。
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専門家「勇気を持って引き返すことを評価する仕組みを」
警視庁と東京地方検察庁が上告せず、捜査を検証する姿勢を示したことについて、元刑事裁判官で法政大学法科大学院の水野智幸教授は、「どこで間違い、どこで引き返すことができたのか、早期に明らかにすべきだ」と指摘しました。
水野教授は警視庁公安部の捜査について「そもそも事件がなかったということが大きい。輸出規制に関するルールがはっきりしていなかったところ、立件する側に都合のいいように解釈したところがある。機械の温度が上がりにくい場所があったという指摘を聞き入れずに突き進んだことも、非常に疑問だ」と指摘しました。
検察についても、「警察が行きすぎたときにチェックして止めることも、検察の大事な仕事だ。警察から相談を受けた段階で、自分たちで調べていれば早期に無理だと判断できた」として、反省すべき点があるとしました。また検証のあり方については、「プライバシーの問題などが関わらない部分で、外部の第三者も入った上で検証することが大事だ」と述べました。
そして捜査機関のあり方について「有罪方向に動くことが仕事で、それが評価される組織だが、今回、途中でおかしいと気付いた人もいたと思う。今回の事件を教訓に、勇気を持って引き返すことを評価する仕組みをつくってほしい」と話していました。
また、逮捕した3人の長期間の勾留を裁判所が認め、そのうちの1人ががんで亡くなったことを挙げ、「裁判所もこうした事件の身柄拘束のあり方について、拘束しない方向で刑事裁判を進めるやり方ができないのか、真剣に考えなくてはいけない」と話していました。
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捜査の何が違法とされたのか
東京高等裁判所の判決では、警察と検察のどのような捜査を違法と判断したのでしょうか。
警視庁公安部の逮捕「根拠欠けていた」
高裁は、警視庁公安部が大川原化工機の機械を輸出規制の対象と判断して社長など3人を逮捕したことについて、「通常要求される追加の捜査を行わず逮捕した判断は、合理的な根拠が欠けていた。犯罪の疑いがあるかどうかの判断に基本的な問題があった」と厳しく指摘し、違法な捜査だと認定しました。
そもそも、機械が輸出規制に当たるかどうかの要件について高裁は、「警視庁公安部の解釈は国際的な合意と異なり、合理性を欠いていた。経済産業省の担当部署から問題点を指摘されたのに再考することなく、逮捕に踏み切った」としました。
また、メーカー側が、「機械に温度が上がらない場所がある」として規制対象にならないと主張していたのに、その主張を確かめる実験をしなかったことを、違法とした理由にしました。
警察の取り調べ「欺くような方法で調書に署名させた」
逮捕された3人のうちの1人、元取締役の島田順司さんに対する警視庁公安部の取り調べについても、違法な捜査と認定しました。
逮捕前の取り調べでは公安部の警察官が輸出規制の要件の解釈について、島田さんに誤解させたまま取り調べを続けたと指摘しました。
その上で「重要な弁解を封じて調書に記載せず、犯罪事実を認めるかのような供述に誘導した」と違法性を認定しました。
また、逮捕後の取り調べでも公安部の警察官が島田さんの指摘に沿って調書を修正したよう装いながら、実際には別の調書を見せて署名させたと認定しました。
これについて、「欺くような方法で捜査機関の見立てに沿った調書に署名させたもので、島田さんの自由な意思決定を阻害した」と厳しく指摘しました。
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検察の起訴追加捜査の不備を指摘
東京地方検察庁が社長ら3人を起訴したことについても違法だと判断しました。
大川原化工機の幹部などが、「機械に温度が上がりにくい部分があり、規制の対象ではない」と説明していることについて、検察も報告を受けていたとし、メーカー側の主張について実験などで確認すべきだったと指摘しました。
そのうえで、「通常要求される捜査をしていれば、規制対象に当たらないことの証拠を得ることができた。検察の判断は合理的な根拠を欠いていた」としました。
また、輸出規制の要件についても、「警視庁公安部の解釈を維持することには疑念が残る状況だった。起訴するかどうか、慎重に判断するのが適切だった」と指摘しました。
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警視庁内部の受け止めは
起訴取り消し後の民事裁判で、国や都は「違法な捜査はなかった」という主張を続けてきました。
しかしその一方で、警視庁の内部では当初から公安部が進めた情報や証拠収集のあり方について批判的な見方が存在し、公安部の中からも筋書きと異なる方向性の証拠に対する評価が不十分で捜査の軌道修正ができなかったことなどを落ち度ととらえ、教訓にしなければならないという意見が聞かれました。
5月28日の東京高裁の判決について警察幹部の受け止めを取材すると「端的に断罪され、非常に厳しい内容だ」という声があった一方、「判決を受け入れ検証を進めるべきだ」という意見が多くを占めていました。
こうした中、警視庁は提出した証拠に対する裁判所の評価や、今後の捜査への影響などを慎重に検討し、上告するだけの理由は見当たらないとして検察側とも意見をすりあわせた上、上告しないことを決めたとみられます。
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警視庁公安部の歴史と組織
警視庁公安部は全国で唯一、都道府県の警察本部に独立の部署として設置された国内最大の公安警察の組織です。
1957年、前身の「警備2部」から『公安部』に改称されました。
昭和の時代には過激派の学生ら数千人が暴動を起こして21歳の警察官が殺害された1971年の「渋谷暴動事件」や武装した過激派のメンバーが長野県の山荘に人質をとって立てこもり警察と10日間にわたる銃撃戦となって多数の死傷者を出した1972年の「あさま山荘事件」、平成以降では、オウム真理教による「地下鉄サリン事件」や1995年、当時の警察庁の國松孝次長官が銃撃され重傷を負った「長官狙撃事件」などの捜査にもあたりました。
警視庁公安部には、中核派や革マル派などの過激派や右翼、特定の組織に属さず過激化したいわゆる「ローン・オフェンダー」の情報収集や捜査などを受け持つ『国内公安』と国際テロ組織、機密情報先端技術を狙った他国によるスパイ活動、北朝鮮による拉致事件の捜査などを行う『外事』の2つの柱があります。
大川原化工機の捜査を行ったのは、外事1課のうち不正輸出の事件を扱う「5係」でしたが、経済安全保障の対策を進める観点から今年度、体制が強化されています。
警視庁公安部の捜査員の数は公表されていませんが、重要インフラを狙ったサイバー攻撃などに対処する人員も含め1000人を超えるとされています。
独自の捜査手法 組織の壁も
刑事部などの捜査が犯罪をした人の検挙や組織の摘発を目指すものであるのに対し、公安部の捜査は組織の動向を把握することによる事件やテロの未然防止、国益の確保などに主眼が置かれているといいます。
活動のほとんどが水面下で行われ、捜査対象の組織や関係先に「エス」などと呼ばれる協力者を獲得して動向を把握するなど公安捜査員には情報収集のエキスパートとしての力量が求められる一方、刑事部などと比べて事件捜査を通じて経験を積める機会が少ないとも言われます。
他セクションとの人事的な交わりも少なく、過去には同じ事件の捜査にあたる刑事部との壁や確執が指摘されたこともありました。
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警視庁 反省踏まえた取り組みも
えん罪事件で浮き彫りになった課題を踏まえ、警視庁には捜査の適正化に向けた取り組みが求められています。
今回の事件では捜査対象となった製品が「輸出規制の対象にならないのではないか」という意見が、複数の捜査員から上がっていたにもかかわらず、軌道修正が行われないまま捜査が継続されました。
警視庁の幹部の1人は捜査指揮や、上司と部下の信頼関係、コミュニケーションに大きな問題があったとし、「紙での報告のやりとりだけでなく上司が現場から直接きたんのない意見を集め、部下は率直に意見を述べられる組織へとこの事件を機に変わっていくことが重要だ」と話しています。
また、公安部では逮捕や起訴に至る事件の数が限られているため捜査経験を積みにくいことも課題となっています。
今回の事件をきっかけに公安部の情報や証拠収集のあり方が問われる中で、警視庁は今年度から公安部の捜査員を刑事部など他セクションの業務に従事させ、捜査の経験を積ませる新たな取り組みを始めています。
他セクションで「場数」を踏ませることで捜査力向上につなげる狙いで、今年度は警部補と巡査部長の6人が刑事部の捜査1課や生活安全部の生活経済課などに派遣されています。
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[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年05月30日[金])
なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。
(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
「まず、触れておくべき大事なこと。完全なるでっち上げによる
大川原化工機冤罪事件…この源流はまたしてもアベ様の「経済安保」
だった点。数多のアベ様案件の一つ。大事なポイントはアベ様政権と
《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍して
きた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…」
国や都は上告するなど許されない。すぐさま《違法捜査「謝罪、検証を」》(朝日新聞)。
東京新聞の【<社説>冤罪に賠償命令 「容疑の捏造」検証せよ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407962?rct=editorial)によると、《噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で起訴が取り消された「大川原化工機」側が起こした国家賠償請求訴訟。東京高裁は一審判決に続いて捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた。捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとしたのではないか。異様な手法の数々に強い怒りを禁じ得ない》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/407962?rct=editorial】
<社説>冤罪に賠償命令 「容疑の捏造」検証せよ
2025年5月29日 08時03分
噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で起訴が取り消された「大川原化工機」側が起こした国家賠償請求訴訟。東京高裁は一審判決に続いて捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた。捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとしたのではないか。異様な手法の数々に強い怒りを禁じ得ない。
警視庁公安部は2020年、生物兵器の製造に転用可能な噴霧乾燥機を国の許可なく輸出した外為法違反容疑で同社の社長ら3人を逮捕。東京地検は3人を起訴したが、初公判直前に「犯罪に当たるか疑義がある」として起訴を取り消す異例の事態となった。
勾留は11カ月に及んだ。胃がんが判明した1人は勾留執行停止を受け入院し、被告人の立場のまま亡くなった。取り返しの付かない人権侵害だ。同社の経営に与えた悪影響も見過ごせない。
高裁判決は一審判決に続き、警視庁が必要な再現実験を行わなかったことや、容疑を否認したにもかかわらず「自白調書」を作成したことを違法と認定した。
高裁は新たに、噴霧乾燥機を輸出規制の対象とみなした判断自体も合理的でなかったと認めた。経済産業省の輸出規制省令の曖昧さに目をつけ、通常の輸出行為を不正輸出に仕立てた「容疑の捏造(ねつぞう)」と言える。単なる「捜査ミス」では済まされない。
法廷では捜査員が「立件する理由はなかった」と証言し、経産省が立件に懐疑的だったことを示す捜査メモも証拠提出された。捜査の強引さが十分うかがえる。
同社の噴霧乾燥機は食品などの加工用。兵器製造に転用された事実も判明していない。事件化しようとした背景に、捜査陣の功名心や保身、経済安全保障推進法を目指した当時の安倍晋三政権への忖度(そんたく)があったのではないか。
捜査の暴走に歯止めをかけられなかったのは警察や検察組織の問題でもある。経産省も最終的に捜査方針を了承しており、責任を深く認識すべきだ。3人やその家族、会社側への真摯(しんし)な謝罪に加えて、再発防止のため、一連の経緯を検証して公表するよう求める。
自白しないと身柄が長期間拘束される「人質司法」の不当性もあらためて露呈した。人権問題であるばかりでなく、うその自白を誘発し、逆に真相解明が遠のきかねない。刑事司法制度の見直しにも取り組まねばならない。
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
(2025年05月11日[日])
ブログ主記:
再度、2025/04/26に、「穴」が開いた状態になっていた。腹立たしいので、再度、「穴」を埋めておく。どうせ、11月にはすべて消え行くし。
《アフィリエイト、商用利用、公序良俗等の規約違反により、又は、法令上規定された手続により現在、1件の記事を公開停止させていただいております》…とのことだ。《【理由1】差別表現などの不適切な表現》…だそうだ。
前回と全く同じ。意味が分からない。
『●《罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」について考えるシンポジウム》
…袴田巌さんの姉ひで子さん《人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」》』
東京新聞の記事【袴田さん姉、人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/389571?rct=national)を引用したもの。《罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」について考えるシンポジウムが4日、東京・永田町の国会内で開かれた。静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(92)が登壇し「巌を痛めつけたり、ひどい目に遭わせたりして(虚偽の内容を)白状させた」と捜査機関の対応を批判した》。
《「人質司法」の闇》、冤罪の温床…に関するブログ。一体どこに、《差別表現などの不適切な表現》があるか、理解できない。―――― 一応、石川一雄さんの死去に関する記事中の一部を伏字「「■■■■に基づく冤罪事件」」「〇〇〇〇〇出身」「▲▲▲▲運動の象徴」とした。なぜ《差別表現などの不適切な表現》となるのか、是非、説明してほしいもの。
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[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑] (2025年05月02日[金])
ブログ主記:
2025/04/26に、「穴」が開いた状態になっていた。75件のリアクションを頂いていたのに。腹立たしいので、「穴」を埋めておく。どうせ、11月にはすべて消え行くし。
《アフィリエイト、商用利用、公序良俗等の規約違反により、又は、法令上規定された手続により現在、1件の記事を公開停止させていただいております》…とのことだ。《【理由1】差別表現などの不適切な表現》…だそうだ。
意味が分からない。
『●《罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」について考えるシンポジウム》
…袴田巌さんの姉ひで子さん《人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」》』
東京新聞の記事【袴田さん姉、人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/389571?rct=national)を引用したもの。《罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」について考えるシンポジウムが4日、東京・永田町の国会内で開かれた。静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(92)が登壇し「巌を痛めつけたり、ひどい目に遭わせたりして(虚偽の内容を)白状させた」と捜査機関の対応を批判した》。
《「人質司法」の闇》、冤罪の温床…に関するブログ。一体どこに、《差別表現などの不適切な表現》があるか、理解できない。
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[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑] (2025年04月06日[日])
袴田巌さんの姉ひで子さん《人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」》。
『●控訴断念、畝本直美検事総長談話…(袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)
《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》』
『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?』
『●《袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ》…醜悪な畝本直美検事総長談話
《改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能…》』
『●袴田巌さんの姉ひで子さん《戦中を生き抜き、弟の無罪を信じて幾多の苦難にも
へこたれ》なかった姿、そして、「再審法の改正には、皆さんにお力を…」』
『●京都新聞《袴田巌さん…。判決から3カ月の検証結果はおざなり…第三者の視点
を加えた本気の検証に取り組まねば、地に落ちた国民の信頼は取り戻せまい》』
『●《検事総長がいまでも犯人と考えていると公言したに等しい》…畝本直美
検事総長にお聞きしたい、《捜査機関の者》以外で誰が証拠の捏造をできるの?』
『●袴田巌さんの《弁護団 再審無罪判決での検事総長談話めぐり国提訴へ》!
受けて立つのか、検事総長? 前代未聞の事態! さて、裁判所はどう判断?』
東京新聞の記事【袴田さん姉、人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/389571?rct=national)によると、《罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」について考えるシンポジウムが4日、東京・永田町の国会内で開かれた。静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(92)が登壇し「巌を痛めつけたり、ひどい目に遭わせたりして(虚偽の内容を)白状させた」と捜査機関の対応を批判した》。
『●完全なるでっち上げ「関西生コン事件」に再び無罪…《◆「人質司法がまかり
通っている…」》《◆8回の起訴、勾留日数は644日に》(こちら特報部)』
『●《関西生コン支部…委員長…裁判では懲役10年を求刑…京都地裁は全面無罪
判決…しかも、裁判所の判断は明確でした》(デモクラシータイムス&Tansa)』
《「人質司法」の闇》、冤罪の温床。
西田直晃記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/「認めないと罪が重くなるよ」延々続く拘束と自白の強要…苦しんだ当事者が語る「人質司法」の闇とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/389844?rct=tokuhou)によると、《否認すれば身体拘束が長引く日本の「人質司法」。長期の取り調べと自白の強要が冤罪(えんざい)を生むという指摘は根強い。4日に参院議員会館で開かれた集会では、虚偽自白を迫られたと訴える人たちが自らの経験を語った。折しも国会では、超党派議連による再審制度の見直しの動きも進んでいる。苦しんだ当事者が語る司法制度のゆがみとは。(西田直晃)》
『●司法権力の〝執念〟:映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』』
「名張毒ぶどう酒事件について、昨年5月末、第7次再審請求
差戻審で名古屋高裁が再審の求めを却下している。綿井さんの言う
ように、正に「別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”」である」
そして、石川一雄さんの死去。《◆「死刑執行になったのと同じ」》…冤罪を訴えることが出来なくなるのを待つという冷酷…《司法は、何を望んでいるのだろうか?》
福岡範行・中根政人両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/これでは死刑と同じ…狭山事件の「無罪」訴えつつ石川一雄さん死去 再審制度見直しの「骨抜き」を防ぐには】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/391614?rct=tokuhou)によると、《62年前の1963年、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、無期懲役が確定した後、無実を訴えて裁判をやり直す再審を求めてきた石川一雄さんが11日、86歳で亡くなった。東京高裁に第3次の再審請求を申し立て、審理中だったが、高齢で健康が懸念されていた。時間がかかりすぎる再審制度の問題と法改正の必要性が改めて浮かび上がる。(福岡範行、中根政人)》。
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を不起訴》
…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
中根政人記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/冤罪被害者に残された時間はわずか… 袴田ひで子さんが、大川原正明さんが、「再審法改正」早期成立を訴えた】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/394163?rct=tokuhou)によると、《70年以上見直されないままの再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を目指す日弁連主催のシンポジウムが25日、国会内で開かれ、出席した冤罪(えんざい)被害者やその家族らが、今国会での速やかな法改正の必要性を強調した。「再審無罪」を訴え続ける当事者の高齢化が進む中、早期救済は待ったなしの状況だ。(中根政人)》、《◆袴田ひで子さん「巌だけが助かればよいという問題ではない」》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/389571?rct=national】
袴田さん姉、人質司法を批判 「痛めつけ白状させた」
2025年3月4日 18時38分 (共同通信)
(「人質司法」について考えるシンポジウムで
スピーチする袴田ひで子さん=4日午後、国会)
罪を認めなければ身体拘束が長引く「人質司法」について考えるシンポジウムが4日、東京・永田町の国会内で開かれた。静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(92)が登壇し「巌を痛めつけたり、ひどい目に遭わせたりして(虚偽の内容を)白状させた」と捜査機関の対応を批判した。
袴田さんの再審公判の判決で、静岡地裁は当時の捜査に関し「肉体的・精神的苦痛を与えて供述を強制する非人道的な取り調べだった」と判断。ひで子さんと同席した弁護団の小川秀世弁護士は「(逮捕、勾留された容疑者に)取り調べを受ける義務があり、拒否できないことが根本的な問題だ」と指摘した。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/389844?rct=tokuhou】
こちら特報部
「認めないと罪が重くなるよ」延々続く拘束と自白の強要…苦しんだ当事者が語る「人質司法」の闇とは
2025年3月6日 06時00分
否認すれば身体拘束が長引く日本の「人質司法」。長期の取り調べと自白の強要が冤罪(えんざい)を生むという指摘は根強い。4日に参院議員会館で開かれた集会では、虚偽自白を迫られたと訴える人たちが自らの経験を語った。折しも国会では、超党派議連による再審制度の見直しの動きも進んでいる。苦しんだ当事者が語る司法制度のゆがみとは。(西田直晃)
◆誰が私を助けてくれるのか…
「取り調べの際、最初に言われたのが『僕の仕事はあなたの供述を変えさせることだ』と。誰が私を助けてくれるのか。絶望した」
(人質司法の弊害を訴える(左から)角川被告、
大川原さん、村木さん)
元厚生労働次官の村木厚子さん(69)はこう振り返った。2009年の郵便不正事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴された。勾留は164日間に及び、自身が語っていない内容が記された調書にサインを求められたこともあった。「取り調べは密室。弁護士も近くにおらず、1人で闘わなければならない。自白こそしなかったが、『認めないと罪が重くなるよ』と脅かされたり、ウソの情報を教えられたりした」という。
「警察官と検察官が有罪を求めるのは、猟犬が獲物を追いかけるような本能的なもの」と例え、取り調べの録音・録画(可視化)の重要性を強調。「密室で悪い行いをしたら、表に出る仕組みが歯止めになる。全ての事件、全ての過程の録音・録画は必須だ」と主張した。
◆「推定無罪が通用しない」
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で贈賄罪に問われ、公判中の出版大手KADOKAWA元会長角川歴彦(つぐひこ)被告(81)も登壇した。無実を主張し、226日間の身体拘束により精神的、肉体的苦痛を受けたとして、2億2000万円の国家賠償を求めて東京地裁に提訴している。
「他の被疑者は自白し、みんな保釈されたが、1人だけ取り残された。心臓に持病があり、3度目の貧血を起こしたときに『もう助からない』と思った」と角川被告。「推定無罪が通用しない。実感からすると、人質司法は巧妙化されて、むしろひどくなっているのではないか」と訴えた。
◆他者の調書をもとに責められる
「大川原化工機」社長の大川原正明さん(75)は………………。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/391614?rct=tokuhou】
こちら特報部
これでは死刑と同じ…狭山事件の「無罪」訴えつつ石川一雄さん死去 再審制度見直しの「骨抜き」を防ぐには
2025年3月14日 06時00分
62年前の1963年、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、無期懲役が確定した後、無実を訴えて裁判をやり直す再審を求めてきた石川一雄さんが11日、86歳で亡くなった。東京高裁に第3次の再審請求を申し立て、審理中だったが、高齢で健康が懸念されていた。時間がかかりすぎる再審制度の問題と法改正の必要性が改めて浮かび上がる。(福岡範行、中根政人)
◆「死刑執行になったのと同じ」
「悔しい」という声が東京高裁前で何度も響いた。石川さんの訃報を受けて13日午前に開かれた緊急行動。全国の支援者ら20人ほどが集まり、速やかな再審開始決定を訴えた。
(東京高裁前に設置した献花台の前で手を合わせる支援者
=13日、東京・霞が関で(坂本亜由理撮影))
石川さんの顔写真を掲げた即席の献花台に、好きだったというヒマワリに見立てた黄色のガーベラと白い菊の花束が置かれた。
「実質、死刑執行になったのと同じです」。最初にマイクを握った「石川一雄さんを支える埼玉東部市民の会」の事務局長、西田立郎さん(70)は、そう語気を強めた。命日となった11日は、ちょうど61年前に埼玉県の浦和地裁(現さいたま地裁)の死刑判決が出た日だった。
◆「■■■■に基づく冤罪事件」
事件は1963年5月1日に発生。狭山市で女子高生=当時(16)=が誘拐され、3日後に遺体で見つかった。
当時24歳だった石川さんは同月23日、窃盗などの別件容疑で逮捕された。1カ月間否認したが、取調官から兄の逮捕を示唆され「自白」した。二審の東京高裁で「自白」を撤回し、無罪を主張したが、無期懲役が言い渡され、最高裁で確定。94年に55歳で仮釈放されるまで、31年以上、獄中で過ごした。
(石川一雄さんの死去を受け、支援者らの前で話す金聖雄監督
=13日、東京・霞が関の東京高裁前で(坂本亜由理撮影))
石川さんが〇〇〇〇〇出身だったことから、支援者らは「差別に基づく冤罪(えんざい)事件だ」と訴えてきた。
2010年に石川さんと出会い、映画を撮ってきた金聖雄(キムソンウン)監督(61)は「石川さんは冤罪や▲▲▲▲運動の象徴。支援者の前で弱音を吐かず、闘志を見せていた」と振り返る。
◆「袴田さん再審無罪」喜びつつも…
ただ、加齢による衰えは避けられなかった。石川さんは両親のお墓参りは「無罪を勝ち取ったら」と決めていたが、「再審が始まったら」に変わったという。………………。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/394163?rct=tokuhou】
こちら特報部
冤罪被害者に残された時間はわずか… 袴田ひで子さんが、大川原正明さんが、「再審法改正」早期成立を訴えた
2025年3月26日 06時00分
70年以上見直されないままの再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を目指す日弁連主催のシンポジウムが25日、国会内で開かれ、出席した冤罪(えんざい)被害者やその家族らが、今国会での速やかな法改正の必要性を強調した。「再審無罪」を訴え続ける当事者の高齢化が進む中、早期救済は待ったなしの状況だ。(中根政人)
◆袴田ひで子さん「巌だけが助かればよいという問題ではない」
シンポジウムでは、1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)であった一家4人強盗殺人事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(89)の姉ひで子さん(92)が登壇。「巌だけが助かればよいという問題ではない。皆さんが苦しんでいる」と、冤罪被害者の立場を代弁した。
(「今国会での再審法改正の実現を求める院内会議」で、
袴田巌さんや冤罪(えんざい)などについて話す姉のひで子さん
=25日、衆院第1議員会館で(川上智世撮影))
軍事転用可能な機械を不正輸出したとして警視庁公安部に逮捕され、その後起訴が取り消された「大川原化工機」(横浜市)の大川原正明社長(75)は、「犯人」として扱われた過去を振り返り「検察が隠している証拠を開示させ、再審を速やかに行う法(制度)の実現を」と訴えた。
関係者の思いは切実だ。埼玉県狭山市で1963年に女子高校生=当時(16)=が殺害された狭山事件を巡って、第3次再審請求中だった石川一雄さんが今月11日、86歳で亡くなった。妻早智子さんは「無念を晴らす闘いをこれからも支援してほしい」などとするメッセージを寄せた。
◆鈴木馨祐法相は見直しを諮問するとしているが…
再審制度の問題に関心が高まる中、鈴木馨祐法相は今月14………………。
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(2025年01月05日[日])
《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》。
豊秀一編集委員による、アサヒコムのインタビュー記事【無実なのに死刑、不正義の現実 袴田さん無罪で「制度維持できない」】(https://www.asahi.com/articles/ASSDF2RS5SDFUPQJ00DM.html)によると、《死刑台からの生還となった、袴田巌さんの再審無罪の確定は、私たちの社会に何を突きつけているのだろうか。刑事訴訟法が専門で、冤罪(えんざい)救済の活動に取り組む笹倉香奈・甲南大学教授に、死刑制度は維持されるべきなのか聞いた》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機
冤罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
「大川原化工機でっち上げ事件。あまりに酷い冤罪事件というか、
公安警察・検察によるでっち上げ事件・捏造事件。何度請求しても、
保釈を認めなかった裁判所も、あまりに杜撰で冷酷。勾留後に
亡くなった1人の命は戻らない。しかも、東京地裁・男沢聡子
裁判長は、《勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん》の
《遺族の請求棄却》」
《冤罪被害者を支援する団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」
の事務局長を務める甲南大の笹倉香奈教授(刑事訴訟法)は未決拘禁者
における問題として「刑事収容施設に入った時点で、一般市民と同じ
ように扱われなくなるのであれば『推定無罪の原則』に反している」
と指摘。「被疑者や被告の防御権の観点からも、健康は大前提だ。社会
水準に満たない医療によって、命が危険にさらされることは許されない」》
再審法見直し…それとともに、死刑存置の是非も議論すべきだ。
大谷昭宏さん「…無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに人生を奪われた人は無数にいるかもしれない。誰にでも起こり得る。決して他人事ではないんです」(東京新聞)…例えば、飯塚事件の真相の解明が望まれるが、警察・検察・裁判所は再審を拒否し続けている。久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったから…。冤罪で死刑執行。
同様に、(これも福岡…)《「福岡事件」で冤罪を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん》…〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉、《無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》(天声人語)そうだ。《西さんは「事件とは無関係」として一貫して無罪を…主張したが、1956年にともに最高裁で死刑が確定した。…「現場にいなかった」と訴える西さん》…。《日本の裁判史上初めての死刑執行後の再審請求》。最早、関係者も亡くなり、再審請求も出来ない。
『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚』
『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
…金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々』
『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ』
『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》』
『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》』
『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟』
『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》』
『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》』
『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》』
『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》』
《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって)
それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
皆さんにお力をお借りしたいと思っております》
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
(日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の
「なりふり構わぬねつ造」どれだけあるんだ】《袴田事件では
物的証拠を捏造し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の
許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた
「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した
前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は
先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、
出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪を訴え続ける
お父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演
させていただいた》
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》』
『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む』
『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉』
『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》』
『●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないように
するために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》』
『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?』
『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》』
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【https://www.asahi.com/articles/ASSDF2RS5SDFUPQJ00DM.html】
無実なのに死刑、不正義の現実 袴田さん無罪で「制度維持できない」
聞き手 編集委員・豊秀一 2024年12月17日 7時00分
(笹倉香奈・甲南大学教授)
死刑台からの生還となった、袴田巌さんの再審無罪の確定は、私たちの社会に何を突きつけているのだろうか。刑事訴訟法が専門で、冤罪(えんざい)救済の活動に取り組む笹倉香奈・甲南大学教授に、死刑制度は維持されるべきなのか聞いた。
――袴田さんの再審無罪の確定をどう受けとめられましたか。
「袴田さんの再審無罪は、現在も続く日本の刑事司法の問題点について、改めて我々に突きつけました。それと同時に、現に死刑判決を言い渡された無実の人がいるという、著しい不正義が実在することを明らかにしたと思います。死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起されました」
情報を知れば、人の考えは変わりうる
「現在の死刑制度には多くの問題点がありますが、袴田さんの事件がこのような結果になった以上、必要かつ適切な検証を行えば、もはや日本の死刑制度は維持できないということにならざるを得ないと思っています」
「いまお話ししたことは、日本弁護士連合会が事務局となって立ち上げ、各界の方が参加した『日本の死刑制度について考える懇話会』の最後の会合での私の発言です。提言を出すタイミングが、再審無罪が確定した直後に偶然に重なりました」
――1980年代には死刑再審無罪事件が四つ続きました。
「本来はそこで死刑制度自体を見直すべきでした。実際に死刑執行が一時止まった時期もあったのですが、90年代に入ってオウム真理教による凶悪事件などが起きて、死刑廃止に関する議論は立ち消えになってしまいました」
「死刑判決が確定して44年………
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[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑](2024年10月11日[金])
《いまも、死刑囚のまま》から、漸く完全に無罪、完全に自由の身、袴田巖さんは「完全に正しかった」ということが確定しました。
袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの朝日新聞の謝罪記事…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴していたら、どうしたのだろうか? 再びのダンマリ? 袴田巖さんや袴田秀子さんの残酷すぎる58年間の一つの誘因はマスコミ報道にもあります。警察が拷問してまで自白を強要し、証拠や調書を捏造したことをどれほど調査報道したでしょうか? アノ畝本直美検事総長の声明からは、今後も「同じこと」をやる気満々のように感じられますが、マスコミはなぜ批判しないのでしょうか。袴田巖さんは危うく死刑執行されていたかもしれないこと、過去にも「同じこと」をやっていたのではないか、例えば、飯塚事件のように冤罪者を死刑にしてしまったケースは無いのか、今後「同じこと」やらないということの保証はどこに在るのか、マスコミは是非報道してほしいもの。(当時の村山浩昭静岡地裁裁判長)《2014年3月、静岡地裁は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、その捏造証拠による死刑判決によって長期間、死の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」「拘置をこれ以上継続することは、耐えがたいほど正義に反する」とし、再審の開始と死刑および拘置の執行停止を決定》(長周新聞)、《2014年3月、静岡地裁で再審開始決定と死刑の執行停止決定が出て釈放され》て以降も、さらに10年間、《耐えがたいほど正義に反する》ことが続きました。《いまも、死刑囚のまま》でした。
『●飯塚事件の闇…2008年10月16日足利事件の再鑑定で
死刑停止されるべきが、10月28日に死刑執行』
「西日本新聞の二つの記事【死刑下した裁判官が関与 飯塚事件の
再審請求審 識者「公正さ疑問」】…と、【飯塚事件再審認めず
福岡高裁 「目撃証言信用できる」】…」
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
「《「飯塚事件」とは何だったのか? 私たちは自ら思考することを
促され、深く暗い迷宮のなかで、人が人を裁くことの重さと向き合う
ことになるだろう》。そして、マスコミ。《事件発生当初からの
自社の報道に疑問を持ち、事件を検証する調査報道を進める
西日本新聞社のジャーナリストたち》。《◆再審開始なら、
死刑執行事件では史上初》。《◆デスクメモ …恣意的な捜査が
えん罪を引き起こした最近の大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、
そう強く思う》。」
最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こしたではないか、検察はその片棒を担いだではないか ――― (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だったのです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件ではコノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる。
さらには、原口アヤ子さんの大崎事件、そして、なんと言っても、志布志事件の鹿児島県警。(東京新聞)《鹿児島県警が昨年、捜査書類の速やかな廃棄を促す内部文書を捜査員らに配布していたことが明らかになった。後に訂正されたが、「即時廃棄」されると再審請求などで被告に有利な証拠が失われる可能性があり、冤罪(えんざい)を招きかねない文書だった。同県警ではほかにも不祥事が続発しており、迷走する組織の立て直しが必要だ。文書は昨年10月、「刑事企画課だより」と題した公文書で、県警本部各部や各署を通じて、捜査員にメールで送られた。再審請求などで、「警察にとって都合の悪い書類だったので(検察に)送致しなかったのではないか、と疑われかねないため、未送致書類であっても、不要な書類は適宜廃棄する必要があります」などと記載されていた。また、末尾では「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管していた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」と捜査員らに呼びかけていた》。
そもそも、推定無罪の原則はどこに行ってしまったのか? 警察や検察の広報ばかりして、冤罪に加担し、マスコミが犯人視報道してどうするのか。さらには、ボクサーに対する偏見もあったのではないですか。また、真の犯人を逮捕することを怠り、事件の被害者にも大変に失礼な結果となりました。被害者の皆さんは、袴田さんを犯人と思って懐いてきた感情をどこにぶつければいいのでしょうか。
アサヒコムの記事【朝日新聞の当時の報道、おわびします 袴田巌さん無罪確定へ】(https://www.asahi.com/articles/ASSB810JGSB8ULZU001M.html?ref=tw_asahi)。《再審を経て、いったん死刑囚となった袴田巌さんの無罪が確定します。無実の人を死刑にしていたかもしれないことの重大性を改めて痛切に感じます。袴田さんが逮捕された1966年当時、朝日新聞は犯人視して報道していました》。
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【https://www.asahi.com/articles/ASSB810JGSB8ULZU001M.html?ref=tw_asahi】
朝日新聞の当時の報道、おわびします 袴田巌さん無罪確定へ
2024年10月8日 17時51分
(袴田巌さんが逮捕された事件を報道した朝日新聞の紙面)
ゼネラルエディター兼東京本社編集局長 春日芳晃
再審を経て、いったん死刑囚となった袴田巌さんの無罪が確定します。無実の人を死刑にしていたかもしれないことの重大性を改めて痛切に感じます。
袴田さんが逮捕された1966年当時、朝日新聞は犯人視して報道していました。逮捕当初は「葬儀にも参列 顔色も変えず」といった見出しで伝え、「自白」した際には「検察側の追及をふてぶてしい態度ではねつけてきていたが、ついに自供した」とも書いています。明らかに人権感覚を欠いていました。こうした報道が袴田さんやご家族を苦しめたことは慚愧(ざんき)に堪えません。袴田さん、ご家族、関係者のみなさまに心からおわびいたします。
事件報道は世の中の関心に応え、より安全な社会を作っていくために必要だと考えています。ただ、発生や逮捕の時点では情報が少なく、捜査当局の情報に偏りがちです。これまでにも捜査側の情報に依存して事実関係を誤り、人権を傷つけた苦い経験があります。
こうした反省に立ち、朝日新聞は80年代から事件報道の見直しを進めてきました。推定無罪の原則を念頭に、捜査当局の情報を断定的に報じない▽容疑者、弁護側の主張をできるだけ対等に報じる▽否認している場合は目立つよう伝えるなどと社内指針で取り決めています。
科学捜査が大きく進歩したとはいえ、供述頼みや見込み捜査による冤罪(えんざい)は今もありますし、今後も起こり得ます。捜査や司法をチェックする視点を忘れず、取材、報道を続けてまいります。
犯人視報道、捜査当局に偏った内容を掲載
袴田巌さん(88)が逮捕された事件について、当時のメディアでは、人権侵害につながるような内容が報道されていた。朝日新聞も、犯人視するような表現や、捜査当局側に偏った内容をたびたび掲載した。
初報は発生当日の1966年6月30日の夕刊。その後は地域面を中心に記事を掲載した。7月5日、「従業員寮の一室から血のついたパジャマ、作業衣などを発見」「持主Hさん(三〇)に出頭を求め、事情聴取した」と報じた。捜査幹部による「返り血ではなく、事件と直接結びつかないだろう」との談話を載せつつも「Hさん」の指に切り傷や擦り傷があり「(6月29日午後)十時半以後のアリバイが証明されない」とも記した。
初めて実名で触れたのは8月18日夕刊。同日朝、県警が任意同行を求めたことを「従業員の袴田取調べ」の見出しで報じた。「清水署に連行されてからも笑顔さえうかべていた」とも記した。当時は、刑事事件の被疑者らを呼び捨てで報じるのが一般的だった。
脇に添えた記事では、知人などによる人物評として「モッサリしたタイプで人とあまり口をきかない陰気な男だったが(中略)静岡県一のアマボクサーといわれた」「練習はサボる、生活はルーズ」などと書いた。
袴田さんは同日夜に逮捕された。翌19日の社会面では「追及すると黙りこくって係官をけむにまいていた」と書いた。地域面では、取調官に「私は取調べを受ける覚えはなにもない」と供述したことを、「うそぶいた」と表現。袴田さんが「自供」した翌日の9月7日には「やはり袴田は犯人だった」などと報じた。
「冤罪(えんざい)」との訴えを大きく取り上げるようになったのは、最高裁で判決が確定した後の翌81年ごろになってのことだ。弁護団による再審請求の動きや、支援者の支援活動などを報じた。
袴田さんの呼称については、判決確定後は「元被告」や「死刑囚」の肩書を使っていた。2014年3月、静岡地裁で再審開始決定と死刑の執行停止決定が出て釈放されたことを受け、釈放翌日の紙面から「袴田巌さん」と改めた。
袴田さんの姉・秀子さんの話
事件の発生から数年間の報道はひどかった。巌を犯人だと決めつけるかのようだった。文句を言ってもしょうがないから、新聞やテレビ、ラジオは一切、見聞きしなかった。
当時は、警察は正義の味方だ、警察が悪いことをするわけがない、とみんなが思っていた時代だ。報道に恨みも何もない。でも、いまの記者のみなさんも、ひどい報道だったと思っているのではないか。
最近は、(現在の報道に携わる)みなさんのおかげで、ちょっとはマシになった。直していくのは、今の記者である、みなさんの力だ。
記者になると、その世界につかってしまうのではないか。中に入って溶け込んでしまったら、おしまい。疑問に思うことには抵抗しないといけない。「上司がそう言うから」ではダメだと思う。
弁護団の小川秀世事務局長の話
逮捕後はもちろんのこと、逮捕前から袴田巌さんを犯人視するような報道があったのは問題だ。捜査機関のリークや記者会見による情報で、自分たちで十分な裏付けを取ることなく、決めつけの報道がなされていたのではないか。事実に様々な矛盾が出てきてもその姿勢は変わらなかったように思う。「疑わしきは被告人の利益に」を前提に片方の立場に立つのではなく、しっかりと調べて報道することを心がけてもらいたい。
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[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」/東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))] (2024年03月26日[火])
《無罪主張するほど保釈されない》人質司法の大罪。相嶋静夫さんのご遺族の主張が認められず…東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 何度請求しても、保釈を認めなかった裁判所も、あまりに杜撰で冷酷。勾留後に亡くなった1人の命は戻らない。しかも、東京地裁・男沢聡子裁判長は、《勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん》の《遺族の請求棄却》。《人質司法の残虐性が「病気」ではっきり現れる》。そもそも、推定無罪の原則はどこに行ってしまったのか? しかも、冤罪で不当に囚われ、まともな医療も受けられないのではあまりにデタラメ過ぎやしまいか。
人質司法による《身柄拘束は実に約十一カ月間》、大川原化工機でっち上げ事件の大川原正明社長ら…《こんなにひどいことはないと感じたという》青木理さん。不当に長期にわたり囚われ、冤罪が晴らされる前にお亡くなりになった顧問の相嶋静夫さんの命はもはや取り戻せない。「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」、《◆人質司法の残虐性が「病気」ではっきり現れる》。冤罪で罪を犯していなければ、《罪を認め》る訳がない…《罪を認めなければ長期に身柄拘束される「人質司法」》の前近代的なデタラメ司法。
(東京新聞)《保釈請求もしたが、検察は「罪証隠滅の恐れがある」と主張し、東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそをついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》そうだ。《保釈請求は8回に上ったが認められなかった》…検察と共に、裁判所も本当に酷過ぎる。《長男は相嶋さんの遺影を前に「父はがん判明後も尊厳を踏みにじられ、最悪な最期を迎えてしまった。残念だ」と涙交じりに語った》そうだが、検察・裁判所の加害者は何も感じないのかね?
(鈴木耕さん)《日本司法の異常さが世界からの批判の的になっているということを、国連ですら認めているのだ。よく言われるように「日本の常識は世界の非常識」の実例である》…それ故の犠牲者がまたしても。再審法改正も進まず。低「民度」なニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引…。
『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚』
『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
…金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々』
東京新聞の【<社説>勾留中の医療 早期の保釈を認めねば】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/317103?rct=editorial)、《「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件を巡り、東京地裁は「被告」のまま死亡した同社元顧問の遺族への賠償を認めなかった。元顧問は勾留中に胃がんと判明したが、保釈が認められなかった。刑事施設での医療に第三者監査を入れるなど仕組みを抜本的に改めるべきだ》。
『●人質司法による《身柄拘束は実に約十一カ月間》、大川原化工機の
大川原社長ら…《こんなにひどいことはないと感じたという》青木理さん』
『●大川原化工機事件…でっち上げ事件、《勾留後に亡くなった1人を
含め、会社側は起訴取り消しになっても大きな不利益を被りました》』
『●日刊ゲンダイ【辛口の経済評論家 佐高信氏が「いい会社」と就活生に
薦めたい企業3社】《城南信用金庫…久遠チョコレート…大川原化工機》』
『●男性警部補「捏造ですね」…とんでもない冤罪事件・捏造事件・でっち
上げ事件、国賠が認められても《勾留後に亡くなった1人》の命は戻らない』
『●大川原化工機事件は公安によるでっち上げ…《警視庁公安部が捜査し、
公判直前に起訴が取り消された事件…現職警部補が「事件は捏造」と証言》』
『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/317103?rct=editorial】
<社説>勾留中の医療 早期の保釈を認めねば
2024年3月25日 06時54分
「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件を巡り、東京地裁は「被告」のまま死亡した同社元顧問の遺族への賠償を認めなかった。元顧問は勾留中に胃がんと判明したが、保釈が認められなかった。刑事施設での医療に第三者監査を入れるなど仕組みを抜本的に改めるべきだ。
元顧問は社長らとともに2020年3月、噴霧乾燥機を不正輸出したとの外為法違反容疑で逮捕された。勾留中に体調を崩し、外部の病院で診察を受けたいと保釈を求めたが、認められなかった。
同年10月、拘置所での内視鏡検査で悪性腫瘍と判明。外部の病院での治療を求めたが、認められたのは8時間の勾留停止だけ。大学病院での診察で「進行胃がん」と診断されたが、その直後の保釈請求も認められなかった。
勾留の執行停止は同年11月。すでに肝臓にがんが転移する末期状態で、翌21年2月に「被告」のまま死亡した。保釈請求は8回にも上っていた。
この事件は同年7月、社長らの起訴が異例の取り消しとなり、冤罪だったことが判明。こうした経緯から元顧問の遺族が「拘置所には適切に治療し、早期に入院させる義務を怠る違反があった」などとして国を訴えていた。
東京地裁は「20年10月1日時点で外部病院と調整を始めている」などとして、拘置所の医師に「治療義務などの違反が認められない」と遺族の訴えを退けた。
しかし、勾留中でも病気なら一般人と同等の医療が受けられるべきだ。拘置所では人的・物的設備に限りがある。「進行がん」と診断されながら裁判所が保釈を認めないのは常識から外れている。
否認すれば長期の身柄拘束が続く「人質司法」により、命が軽んじられたとしたら許し難い。
拘置所など刑事施設での医療を巡り、かつて日弁連は第三者による検証制度や刑事施設での医療を法務省から厚生労働省に移管するなどの抜本的改革を求めたが、いまだに実現していない。
すでにフランスや英国では刑事施設での医療の質を向上させるため、監督権限を保健省などに移管したという。日本も見習うべきであり、少なくとも第三者の監査が働く仕組みの導入は不可避だ。
ましてや勾留中は「無罪推定」の原則が働く。早期の保釈と適切な医療の保障は、当然の権利と考える。
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[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」/東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))](2024年03月22日[金])
大川原化工機でっち上げ事件。あまりに酷い冤罪事件というか、公安警察・検察によるでっち上げ事件・捏造事件。何度請求しても、保釈を認めなかった裁判所も、あまりに杜撰で冷酷。勾留後に亡くなった1人の命は戻らない。しかも、東京地裁・男沢聡子裁判長は、《勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん》の《遺族の請求棄却》。
『●人質司法による《身柄拘束は実に約十一カ月間》、大川原化工機の
大川原社長ら…《こんなにひどいことはないと感じたという》青木理さん』
『●大川原化工機事件…でっち上げ事件、《勾留後に亡くなった1人を
含め、会社側は起訴取り消しになっても大きな不利益を被りました》』
『●日刊ゲンダイ【辛口の経済評論家 佐高信氏が「いい会社」と就活生に
薦めたい企業3社】《城南信用金庫…久遠チョコレート…大川原化工機》』
『●男性警部補「捏造ですね」…とんでもない冤罪事件・捏造事件・でっち
上げ事件、国賠が認められても《勾留後に亡くなった1人》の命は戻らない』
『●大川原化工機事件は公安によるでっち上げ…《警視庁公安部が捜査し、
公判直前に起訴が取り消された事件…現職警部補が「事件は捏造」と証言》』
『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
東京新聞の記事【警視庁捜査員を刑事告発へ 大川原化工機側、外為法違反事件】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/316227)によると、《「大川原化工機」の社長らが生物兵器製造に転用可能な装置を無許可で輸出したとする外為法違反罪などに問われ、起訴が取り消された外為法違反事件を巡り、同社幹部の弁解録取書に虚偽の内容を記し、発覚後にシュレッダーにかけて破棄したとして、同社側が公文書毀棄などの疑いで捜査当時の警視庁公安部の捜査員らを今月中にも警視庁に刑事告発する方針を固めたことが20日、関係者への取材で分かった。事件を巡っては、東京地裁が昨年末、東京地検と警視庁の捜査の違法性を認定し、国と東京都に計約1億6千万円の賠償を命じた。国と都、同社側が控訴している》。
東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」、《◆人質司法の残虐性が「病気」ではっきり現れる》。冤罪で罪を犯していなければ、《罪を認め》る訳がない…《罪を認めなければ長期に身柄拘束される「人質司法」》の前近代的なデタラメ司法。
山田雄之記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/「拘置所だから」医療の質が低くてもいいのか 冤罪と病に苦しみながら亡くなった男性の息子の涙と怒り】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/315858?rct=tokuhou)によると、《「大川原化工機」(横浜市)の機械輸出を巡る冤(えん)罪事件で、勾留中に体調を崩し「被告」のまま亡くなった元顧問の親族が拘置所医療の改善を訴えて国に損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁である。判決を前に、国際的な人道ルールからみて不十分な刑事施設の医療の在り方、罪を認めなければ長期に身柄拘束される「人質司法」との関係を考えた。(山田雄之)》。
東京新聞の記事【「大川原化工機」遺族の請求棄却 拘置所の医療対応、不適切と主張】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/316410)、《外為法違反の罪に問われた社長らの起訴が取り消された「大川原化工機」の元顧問で、勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の遺族が、拘置所の対応が不適切だったとして国に計1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(男沢聡子裁判長)は21日、請求を棄却した》。
ご遺族は《◆「父が死ぬのを待っているんだな」と感じた》そうだ。何度請求しても、保釈を認めなかった東京地裁を庇うがごとくの東京地裁ヒラメ裁判官・男沢聡子裁判長。《「池添徳明氏…。「日本の裁判官は上(最高裁)の方ばかり見ているヒラメ裁判官がほとんどだ」》。《保釈請求もしたが、検察は「罪証隠滅の恐れがある」と主張し、東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそをついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》そうだ。《保釈請求は8回に上ったが認められなかった》…検察と共に、裁判所も本当に酷過ぎる。《長男は相嶋さんの遺影を前に「父はがん判明後も尊厳を踏みにじられ、最悪な最期を迎えてしまった。残念だ」と涙交じりに語った》そうだが、検察・裁判所の加害者は何も感じないのかね?
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/315858?rct=tokuhou】
こちら特報部
「拘置所だから」医療の質が低くてもいいのか 冤罪と病に苦しみながら亡くなった男性の息子の涙と怒り
2024年3月19日 12時00分
「大川原化工機」(横浜市)の機械輸出を巡る冤(えん)罪事件で、勾留中に体調を崩し「被告」のまま亡くなった元顧問の親族が拘置所医療の改善を訴えて国に損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁である。判決を前に、国際的な人道ルールからみて不十分な刑事施設の医療の在り方、罪を認めなければ長期に身柄拘束される「人質司法」との関係を考えた。(山田雄之)
◆「父が死ぬのを待っているんだな」と感じた
(相嶋静夫さんが拘置所で記録していたメモ。
「貧血」「便が出ない」と体調不良を訴える言葉が
並ぶ=相嶋さんの長男提供)
「ただごとではない状態なのに治療が一向に始まらず、父が死ぬのを待っているんだなと感じた。現在の拘置所医療を追認するようなことはあってはいけないんです」。大川原化工機の顧問だった相嶋静夫さんの長男(50)は3月上旬、判決を前に東京都内で開いた会見でこう語った。
相嶋さんは2020年3月、外為法違反容疑で社長らと逮捕された。粉ミルクや粉末コーヒーの生産に使われる噴霧乾燥機の開発に技術者として長年携わってきた。逮捕前の任意聴取の段階から「軍事転用はできない」と訴え続けていたという。
◆貧血、血便…がんが分かっても保釈されず
2度の起訴を経て東京拘置所に勾留されていた9月下旬、相嶋さんに異変が。貧血を発症し、黒い便が出た。もともと高血圧や糖尿病などの既往症があった。本人が拘置所で記録した当時のメモには「体に力が入らない」「少食です」と不調を訴える言葉が並ぶ。
(相嶋さんの遺影を前に記者会見する長男(右)。
左は大川原化工機の大川原正明社長=2023年12月、
東京・霞が関の司法記者クラブで)
10月1日の検査で胃に大きながんを発見。弁護人が外部病院での診療を拘置所に申し入れたが、なかなか聞き入れられなかった。16日になり、8時間だけの勾留執行停止を受け、大学病院で進行胃がんと診断された。保釈請求もしたが、検察は「罪証隠滅の恐れがある」と主張し、東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそをついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった。
11月5日、ようやく再びの勾留執行停止となり、入院できたが肝臓に転移があり、すでに末期だった。自力で立ち上がれずに車いすで移動する状況で、抗がん剤治療を受ける体力も無かった。21年2月、相嶋さんは「被告」のまま72歳で亡くなった。逮捕から11カ月。保釈請求は8回に上ったが認められなかった。
◆「一般と同水準の医療を受けられていたら…」
死亡から5カ月後、東京地検は「犯罪に当たるか疑義が生じた」として相嶋さんらへの起訴を取り消した。そして東京地裁は昨年12月、警視庁と東京地検の逮捕・起訴を巡る国賠訴訟の判決で東京都と国に賠償を命じた。
(大川原化工機が製造した噴霧乾燥機と大川原正明社長
=横浜市都筑区で)
地裁は判決で、体調に異変があった相嶋さんが直ちに医療機関を受診できず、さらに勾留執行停止という不安定な立場で治療を受けざるを得なかったと言及した。直後の会見で、長男は相嶋さんの遺影を前に「父はがん判明後も尊厳を踏みにじられ、最悪な最期を迎えてしまった。残念だ」と涙交じりに語った。
捜査を巡る国賠訴訟に続き22年に起こされていたのが、今回の拘置所医療の改善を求める国賠訴訟だ。長男らの代理人を務める高田剛弁護士は「拘置所で一般の人と同水準の医療を受けられていたら、こんなにも早く相嶋さんは他界しなかったのではないか」と話す。
◆国側「患者の自己決定権制約はやむを得ない」
訴状などによると、原告側は、拘置所には相嶋さんに適切に治療し、病状などを説明したり、早期に入院させたりする義務を怠る違反があったと主張。裁判で明らかになった相嶋さんのカルテによれば、20年7月の拘置所移送直後の血液検査で既にヘモグロビンの値が世界保健機関(WHO)診断基準で「貧血状態」だったという。長男は「7月時点で精密検査をしていれば、早期に治療できた。『拘置所だから、医療の質が低くても仕方ない』では、今後も同じような被害が起きる」と訴える。
一方、請求棄却を求める国側は「拘禁の性質上、医療に関する患者の自己決定権はある程度制約される場合があることはやむを得ない」「必ずしも希望する通りの医療行為がされるものではない」と反論。また相嶋さんのような「貧血状態」の血液の値を示すことは「拘置所の高齢者にはよく見られる」として、精密検査をせずに「経過観察」とした医師の判断には「不合理な点は認められない」としている。
◆拘置所での医療は「受刑に耐えさせるため」
(相嶋さんが勾留された東京拘置所=東京都葛飾区で、
本社ヘリ「おおづる」から(2020年5月撮影))
双方の主張の対立について、拘置所など矯正施設に詳しい龍谷大の赤池一将教授(刑事法学)は「医療の目的が、刑事施設の中と一般社会では全く異なる現状がある」と指摘する。赤池氏は、法務省矯正局の幹部から「施設での医療目的は受刑に耐えさせるための健康維持であって、被収容者本人のためではない」と言われたという。
赤池氏が特に問題視するのは、被収容者の処遇を定めた刑事収容施設法の62条3項。「刑事施設の長は、やむを得ないときは被収容者を刑事施設の外の病院に入院させることができる」との規定だが、赤池氏は「医療の主体が患者や医師ではなく施設長になっていることは非常に違和感がある。『やむを得ない』との文言も、医療を施設内だけで完結するんだという強い意識を感じる」とみる。
◆日本の刑事施設の医師は外部のチェックなし
そもそも身柄拘束された人への人道的な処遇は、国際的な約束事だ。20年以上投獄された元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏にちなむ国連規則「マンデラ・ルール」では、被拘禁者に対する医療の提供は「国家の責任」で、「地域社会と同水準のヘルスケア」を不可欠とし、「法的地位に基づく差別を受けない」とする。
(法務省)
フランスや英国では、刑事施設での医療の質を確保する目的で、監督する権限を厚生省や保健省といった別官庁に移管し、医療スタッフの増加などにより医療が向上したとされる。赤池氏は「日本の刑事施設の医師は外部の監督を受けていない。独立した第三者がチェックする制度を設ける必要がある」と訴える。
◆人質司法の残虐性が「病気」ではっきり現れる
日本の刑事施設の医療の在り方は、罪を認めなければ長期にわたり身柄拘束される「人質司法」の観点からも問題視されている。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」日本代表の土井香苗さんは「人質司法の残虐性が一番はっきり現れるのが病気になった場合だ。相嶋さんのように、長期勾留と刑事施設の医療が相まって悲劇を生んでいく」と警鐘を鳴らす。
昨年7月の法務省の会議で提出された資料によると、自白した場合は約71%の人が1カ月以内に保釈請求が認められたのに対し、否認の場合は6カ [※ブログ主注: 「6カ月以内」?] でようやく74%に達したという。
冤罪被害者を支援する団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」の事務局長を務める甲南大の笹倉香奈教授(刑事訴訟法)は未決拘禁者における問題として「刑事収容施設に入った時点で、一般市民と同じように扱われなくなるのであれば『推定無罪の原則』に反している」と指摘。「被疑者や被告の防御権の観点からも、健康は大前提だ。社会水準に満たない医療によって、命が危険にさらされることは許されない」
大川原化工機を巡る冤罪事件 警視庁公安部が2020年3月、同社の噴霧乾燥機が生物兵器の製造に転用可能だとして、国の許可を得ずに中国に輸出したとする外為法違反(無許可輸出)容疑で社長ら3人を逮捕し、東京地検が起訴。21年7月に一転、起訴を取り消した。約11カ月間、身体拘束された社長らは逮捕・起訴は違法だとして国家賠償訴訟を起こし、証人尋問で捜査を担った警察官が事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。東京地裁は昨年12月の判決で、捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた。今年1月、原告、被告双方が控訴した。
関連記事】父は被告のまま亡くなった…無念の息子の訴え 罪を認めるまで長期間拘束する「人質司法」これでいいのか
【関連記事】被害者が「冤罪の共通点」を語った…袴田事件と大川原化工機事件 半世紀以上変わらぬ長期拘束、自白強要、イジメ
【関連記事】警視庁公安部が「無理筋」の捜査で繰り返した「独自解釈」 違法判決を受けた暴走はなぜ起きたか
【関連記事】「愚かなことした」末期がん宣告で気付いた命の尊さと罪の重さ 体重20キロ減で裁判を待つ被告、遺族の複雑な心境
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/316410】
「大川原化工機」遺族の請求棄却 拘置所の医療対応、不適切と主張
2024年3月21日 13時44分 (共同通信)
( 国に損害賠償を求めた訴訟の判決のため東京地裁に
向かう「大川原化工機」元顧問の相嶋静夫さんの遺族
(右の2人)ら=21日午後)
外為法違反の罪に問われた社長らの起訴が取り消された「大川原化工機」の元顧問で、勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の遺族が、拘置所の対応が不適切だったとして国に計1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(男沢聡子裁判長)は21日、請求を棄却した。
警視庁公安部は2020年3月、生物兵器製造に転用可能な装置を中国に不正輸出したとして、相嶋さんや大川原正明社長らを逮捕した。訴状などによると、相嶋さんは勾留中の9月末に重度の貧血で輸血を受け、10月7日までに悪性腫瘍と判明。勾留停止を得て11月に入院、21年2月7日に亡くなった。東京地検は同7月、起訴を取り消した。
遺族側は、拘置所には早期に採血結果の精査や内視鏡検査をする義務があったのに怠り、死期が早まったことで「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」と主張。一方、国側は貧血時の輸血対応や、がん確定後の診療手配は適切で、治療などの義務違反はなく、がんの早期発見と余命との因果関係もないと主張した。
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
日刊ゲンダイのコラム【金子勝の「天下の逆襲」/公正なルールがなければ産業も経済も機能しない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267212)。
《日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の脱出劇には驚いた。スパイ映画さながらだ。8日、ゴーンの記者会見が予定されているという。日本の司法、とりわけ東京地検特捜部のやり方が国際的批判に一層さらされるだろう。そもそも、ゴーンを有罪にする証拠が十分であれば、長期勾留で自白を強要する日本的な“人質司法”は必要なかった》。
『●《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度を
笑われて「シャラップ」と言い放つ始末》…その司法からの逃亡』
《日本の司法は中世なみ》…その司法からの逃亡。《人権先進国》ニッポンでは、検察や警察という行政サイドの言い分は、証拠をキッチリと揃えているからこその《検察が起訴した際の有罪率は約99%》だったのではないのか? 《そもそも、ゴーンを有罪にする証拠が十分であれば、長期勾留で自白を強要する日本的な“人質司法”は必要なかった》。森雅子法相《司法の場で無罪証明を》…推定無罪原則が成り立っている国ならば、ゴーン氏に法廷で無罪を立証させるなんていう、法治国家では考えられない無茶をさせる必要もなかったはず。また、アベ様は、「日産内部で…」発言で《国策捜査》を自白したようなもの。
『●教員について密告させ、労組を監視する=
自公支持者の皆さんの大好きな「超・監視管理社会」』
『●「検察・警察も冤罪防止のために“前向き”」?…
刑事訴訟法の「改正案が成立すれば、新たな冤罪を生む」』
『●青木理さん「供述が立証の柱…もっと物証が欲しい。
「通信傍受を縦横無尽に使いたい。司法取引も」と…」』
『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…
人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚』
『●検察による恣意的・意図的な証拠の不開示、証拠の隠蔽や
喪失、逆に、証拠の捏造…デタラメな行政』
『●《「自白の強要をされたという認識に変わりはない」と反論
…いまだにこんな水掛け論になるのかと嘆かわしい》』
金子さんは、《公安警察・検察が安倍政権を支配していることに事の本質がある》と言います。《権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない…、特捜部は数々の政治案件を見逃してきた。…秋元逮捕は検察捜査に客観的基準がないことをかえって露呈させた。公正なルールがなければ、産業も経済もまともに機能しない》とも。
一方、青木理さんは《…本来は一定の距離を保つべき政権と警察・検察が近づき過ぎるのは非常に危うい。民主主義国家として極めて不健全な状態と言わざるを得ません》。
『●金子勝さん「安倍さん関連は検察も警察も一切動かない」
「まるで犯罪者集団。泥棒だらけ」「来年は泥棒しませ~ん」』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267212】
金子勝 慶応義塾大学経済学部教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。
金子勝の「天下の逆襲」
公正なルールがなければ産業も経済も機能しない
2020/01/08 06:00
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の脱出劇には驚いた。スパイ映画さながらだ。8日、ゴーンの記者会見が予定されているという。日本の司法、とりわけ東京地検特捜部のやり方が国際的批判に一層さらされるだろう。
そもそも、ゴーンを有罪にする証拠が十分であれば、長期勾留で自白を強要する日本的な“人質司法”は必要なかった。退任後に受け取る予定だった報酬を有価証券報告書に過少記載したとして金融商品取引法違反に問われているが、重大な罪であるとは思えない。ゴーンは日産トップ時代に報酬をつり上げるかたわら、4万人以上をリストラして職を失わせた。こうした経営手法がよいとは思わないが、司法は手続き上の公正さが求められる。やはり国策捜査と言わざるをえない。
一方、司法取引で免罪されたといわれる西川広人前CEOは不正報酬を受け取り、退任後も本社に日参し、自分を追い落とした役員たちへの報復人事に執着していた。その西川と比べて、ゴーンの罪が重いのかは疑わしい。
公安警察・検察が安倍政権を支配していることに事の本質がある。公安警察出身の杉田和博官房副長官が内閣人事局長を兼任して霞が関を牛耳り、外事警察出身の北村滋氏は内閣情報官から国家安全保障局長に昇進した。伊藤詩織さんの性暴力被害をめぐっては、加害者の山口敬之元TBS記者が北村に泣きつき、警視庁の中村格刑事部長(当時)が逮捕状執行を止めたと報じられている。権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない。その異常さはBBCなど海外メディアに報じられた。
カジノ汚職をめぐる秋元司衆院議員の逮捕で10年ぶりの国会議員逮捕だと大騒ぎしているが、特捜部は数々の政治案件を見逃してきた。大臣室で現金を授受した甘利明元経再相、公選法違反疑惑の証拠となるハードディスクをドリルで破壊した小渕優子元経産相。関西電力の原発マネー還流問題では、受注企業から政治献金を受けた世耕弘成元経産相は官房副長官時代に原発再稼働の旗を振っていた。菅原一秀前経産相や河井克行前法相ばかりでなく、高市総務相、萩生田文科相、下村博文元文科相も公選法違反疑惑を報じられたが、特捜部が動いた気配はない。何より、森友疑惑で公文書を改ざんさせた佐川宣寿元国税庁長官でさえ無罪放免である。
秋元逮捕は検察捜査に客観的基準がないことをかえって露呈させた。公正なルールがなければ、産業も経済もまともに機能しない。汚いものを一掃する年にしなければ、この国の社会も経済も立ち直ることはできなくなる。
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
リテラの記事【「籠池氏は詐欺を働く人物」発言だけじゃない! 最高裁判事に加計学園元監事を異例の抜擢…安倍首相は司法も私物化!】(http://lite-ra.com/2017/10/post-3509.html)。
《第二次安倍政権以降、司法の独立は脅かされつづけている。というのも、政権を忖度したような判決が次々に下されているからだ…そして、なかでも忘れてはいけないのが、木澤克之氏だ。木澤氏は学校法人加計学園の元監事という経歴をもつ》。
『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?
「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?』
『●あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏…
《2017年最高裁判所裁判官国民審査》を迎える!!』
「【2017年最高裁判所裁判官国民審査】によると、以下の7名だそうです。
①小池裕
②戸倉三郎
③山口厚
④菅野博之
⑤大谷直人
⑥木澤克之
⑦林景一
…最後にもう一度、思い出そう…《はたしてこれらは、単なる偶然なのか。
つまり、安倍首相は最高裁人事まで私物化し、“オトモダチのオトモダチ”
のために、ポストを用意してやったのではないか。そういう疑念が
頭をもたげてくるのである》。 」
最早テレビで暴言をいくら吐いても、誰も問題にしなくなってしまったようです。「トンズラ総理」「国難総理」は「息吐く様に噓つく」「病的嘘つき」でもある。
《時の最高権力者である総理大臣が、いち民間人を有罪と決めつけ、さらにマスメディアを通じて「詐欺をはたらいた」と連呼するのは、完全に司法に影響を与えようとする露骨な圧力にほかならない。こんな暴挙が許されるわけがないが、ようするに、司法の独立という近代国家の大原則すら、この宰相は守っていないのである》…人治主義国家の「国難」な「裸の王様」アベ様が、着々と司法を掌握した効果がジワジワと。《最高裁判事まで私物化》している。いまや、最「低」裁を頂点に、様々な司法判断を放棄…。もはや政治判断乱発なのは当たり前な酷い状態だ。こんな司法の状況下、「ヒラメ」な裁判官は、上を見て、忖度するに決まっている。
『●「沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく
国策捜査だと思う」…山城博治さん「予防拘禁、プレ共謀罪」』
『●沖縄でのプレ「平成の治安維持法」実験…
《実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまった》』
『●「誰が見ても安倍政権による政治的弾圧」…
山城博治さん「沖縄の大衆運動を潰す政府の方策」』
『●「基地の偏在を沖縄が訴えても「裁判所はほとんど答えない」」…
「政治判断」しかできない司法の悲劇』
『●レトリックを吹聴する…「政治判断」乱発な最「低」裁を
頂点とする裁判所の劣化がニッポンをメルトダウン』
『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、
沖縄に弁論もさせずに「政治判断」…「司法判断」出来ない死んだ司法』
『●斎藤貴男さん「人権を否定することに喜びを感じている変質者集団」
…「人権の砦」のはずが最「低」裁…』
『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻』
司法まで手中にし、法治国家が終焉…三権分立も破壊してしまったアベ様。
2017年10月衆院選、構図は単純な「2極」。〔与党自公+癒党お維キト〕 対 〔真の野党〕 …「2極」のどちらに投票すべきか、もはや明白でしょう。「地獄」へ投票するのか、「平和な未来」を志向するのか? さあ、絶対に選挙に行きましょう! そして、【2017年最高裁判所裁判官国民審査】にも、必ず参加しましょう。
少なくとも「×」をつけるべき方は明らかなはず。木澤克之氏らの「罷免を可とする票」=「×」の割合が有効票数の過半数に達する、なんていうこと【奇跡】は起きないものでしょうか…。
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【http://lite-ra.com/2017/10/post-3509.html】
「籠池氏は詐欺を働く人物」発言だけじゃない! 最高裁判事に加計学園元監事を異例の抜擢…安倍首相は司法も私物化!
2017.10.13
(首相官邸HPより)
「籠池氏は詐欺をはたらく人物」──安倍首相が、11日に出演した『報道ステーション』(テレビ朝日)で発した言葉がいま、波紋を呼んでいる。
籠池泰典氏の逮捕については、国の補助金不正受給に詐欺罪を適用することに対し法律関係者からも疑問の声があがっていた。だが、そもそも籠池氏は公判もまだ始まってすらおらず、判決も下されていない状態だ。にもかかわらず「詐欺をはたらく人物」と決め付けることは、「推定無罪」という司法の基本中の基本である大原則を無視した発言だ。
しかも、安倍首相はこのとき「(籠池氏が)こういう人だから(昭恵夫人は)騙されたのだろう」と述べている。ようするに、昭恵夫人の関与をごまかすために、籠池氏を有罪判決が出た「詐欺師」であるかのように喧伝したのだ。よりにもよって、総理大臣がテレビの党首討論で、である。
進行中かつ未確定の司法案件について、時の最高権力者である総理大臣が、いち民間人を有罪と決めつけ、さらにマスメディアを通じて「詐欺をはたらいた」と連呼するのは、完全に司法に影響を与えようとする露骨な圧力にほかならない。こんな暴挙が許されるわけがないが、ようするに、司法の独立という近代国家の大原則すら、この宰相は守っていないのである。
だが、第二次安倍政権以降、司法の独立は脅かされつづけている。というのも、政権を忖度したような判決が次々に下されているからだ。
たとえば、今回の衆院選と同時におこなわれる最高裁判所の裁判官に対する国民審査では7名の裁判官が審査を受けるが、そのなかのひとりである小池裕氏は、NPO法人による森友学園問題で国側が持つ交渉記録等の証拠保全の申し立てについて、最高裁の裁判長として保全を認めなかった高裁判断を支持し、抗告を棄却した。また、菅野博之氏は、昨年、沖縄の辺野古新基地建設をめぐって翁長雄志知事が国を訴えた上告審で、全員一致で県側の上告を棄却した判事のひとりだ。
そして、なかでも忘れてはいけないのが、木澤克之氏だ。木澤氏は学校法人加計学園の元監事という経歴をもつ。本サイトでは今年3月に報じたが、岡山理科大学の獣医学部新設をめぐって問題になっている安倍首相と加計孝太郎理事長のオトモダチ関係が、木澤氏の最高裁判事任命にも何らかの影響を及ぼしたのではないかという疑惑が浮上したのだ。
異例中の異例の抜擢…安倍首相は最高裁判事まで私物化している?
もともと木澤氏は東京弁護士会所属の弁護士で、昨年、定年退官した最高裁判事・山浦善樹氏の後任として任命されたのだが、2013年から加計学園の監事を務めていた。実際、昨年の最高裁人事が発表された直後には、加計学園はホームページで〈学園の監事であられた木澤克之氏が(略)7月19日付で最高裁判所判事に任命されることが決定しました 学園としても大変名誉なことであり、心よりお祝い申し上げます〉と祝福している。
木澤氏は加計理事長と立教大学の同窓で、卒業年も同じ。二人が学生時代からの深い付き合いだった可能性は高い。しかも、木澤氏が最高裁判事に就任してすぐの昨年7月21〜22日には、安倍首相が加計理事長と食事をし、ゴルフを楽しんでいる。さらに言えば、立教大出身の最高裁判事は史上初めての“快挙”だ。
これらはたんなる偶然なのか。つまり、安倍首相は最高裁人事まで私物化し、“オトモダチのオトモダチ”のためにポストを用意してやったのではないか。そういう疑念をもたれてもおかしくはない。
ただ、いくら安倍首相でも、最高裁にまで“オトモダチ人事”を強引に進めてくるとはにわかに信じがたい、そう思う向きもあるだろう。しかし、実際に最高裁人事をめぐっては、第二次安倍政権になってから“政治介入”が露骨になってきたとの指摘がある。
そもそも、法的には最高裁判事の任命権は内閣にあるが、もともと15名の最高裁判事の人事は長年の「慣例」として、前職が裁判官、検察官、学識者、弁護士などという「出身枠」が存在してきた。そのうち裁判官枠は最高裁判所が選び、弁護士枠は日本弁護士連合会が複数の候補者リストを推薦し、そこから内閣府が人選することになっている。
この「慣例」についてはもちろん批判もあるのだが、一方で時の政治権力による人事介入を防ぎ、司法の独立を担保するのに役立っているとも言われている。ところが、第二次安倍政権はその「出身枠」を強権的に無視することで、司法にプレッシャーを与えているのだ。
朝日新聞3月2日付によれば、第二次安倍政権の最高裁人事では、たとえば定年退官する職業裁判官1枠に対し、これまで行政の最高裁担当者が1人の候補を提示していたのを、2人の候補をもってくるように指示したという。任命する内閣に選択肢を設け、内閣による最高裁人事の恣意性を強めようとしたのは明らかだろう。
また、今年1月の人事発表では、任期終了で交代する判事2名のうち、ひとつは“弁護士枠”であったにもかかわらず、安倍内閣は日弁連推薦の候補者をはずし、その後任に刑法学者の山口厚氏をあてた。山口氏は一応弁護士資格を持ってはいるが、取得してわずか1年足らず。事実上の“学識者枠”の拡張であり、弁護士枠の削減だった。そんなところから、法曹界では「官邸による最高裁への人事介入ではないか」と恐れられ、安倍政権を忖度した判決が連発されるのではと危惧する声が上がったのだ。
木澤氏の任命は昨年のことであり、今年のごり押し人事の前の話だが、こうした安倍政権による司法への介入の実態を考えると、木澤判事が加計学園とつながる人物であることが、判事任命の決め手になった可能性は決して低くない。
少なくとも、安保法や特定秘密保護法、沖縄米軍基地問題など、安倍政権の政策や方針には憲法訴訟や行政訴訟のリスクがつきまとっている。そこで、個人的信頼の厚い加計学園の関係者ならば自分の意向を判決に反映させるだろうとの思惑を働かせ、“弁護士枠”のリストのなかからあえて木澤氏をピックアップした。そうだったとしても不思議はないだろう。
実際に木澤氏は「安倍政権を忖度」するような判決を下していた
事実、木澤氏は、最高裁判事として行政側に有利な判断を下している。たとえば、2014年に金沢市が同市役所前広場で陸上自衛隊パレードに対する反対集会の開催を認めなかったのは、表現の自由を担保する憲法に違反するとして、集会を計画した市民団体が損害賠償を求めた訴訟だ。この訴訟をめぐっては、一審の金沢地裁が市による不許可は違憲でないとして請求を棄却。二審の名古屋高裁金沢支部もこれを支持した。
そして今年8月、木澤氏は最高裁の裁判長として、市民団体側の上告を退ける決定を出し、敗訴を確定させたのである。
繰り返すが、森友問題での交渉記録保全申し立ての却下にしても、辺野古新基地建設での県側の敗訴にしても、自衛隊パレード反対集会拒否の合憲判断にしても、安倍政権のもとで任命された最高裁判事たちの多くは、まるで政権の意向を忖度したかのような決定を下している。
それは、前述のように安倍政権が司法に対する強い人事介入の動きを見せていることも原因のひとつだ。安倍首相こそが司法の独立をないがしろにし、自分の意に沿うようコントロールしようという欲望をむき出しにしているのである。
有権者は政権を忖度する不当判決を起こさせないよう、最高裁裁判官の国民審査を通じ、その意思を表明することはもちろん、政治権力による露骨な司法への介入・圧力に対しても、毅然とNOを突きつける必要がある。
(編集部)
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