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先月1月に読了。朝日出版社、2008年1月。森達也。
光市事件でバッシングを受けている安田好弘弁護士。
「体感治安」が独り歩きし、「犯罪大国」という思い込み (p.104)。
冤罪被害者の免田栄さん。財田川事件の谷口繁義さんに関する鎌田慧さんの著書を思い出す。
「第五章 最後に触れる」には色々と考えさせられる。特に、処刑に立ち会う刑務官や教誨師さんの証言のくだり。安楽に殺すこと、長引かせないことが人道的?? 「僕も含めて今この本を読んでいるあなたも、やっぱりこの制度を下支えしている」(p.230)。「死刑制度を整合化する最大の要素は論理ではない。情緒なのだ。ひとつは社会秩序の安定への希求、そしてもうひとつは、遺族の応酬感情への共振。この二つの情緒に後付けで論理が薄く塗られている。コアは論理ではない」(p.244)。
「制度は残しつつも執行を停止する」(p.218)。さて、死刑存置か廃止か?
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