[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『i -新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]
日刊ゲンダイの記事【伊藤詩織さんついに提訴…杉田水脈議員が暴言連発するワケ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277626)。
望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【【動画あり】伊藤詩織さん、杉田議員を提訴 SNS中傷への「いいね」は名誉侵害と】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/50106)。
《…という匿名の誹謗中傷に対して、杉田氏が「いいね」を押したため、精神的苦痛を受けたとして220万円の損害賠償を請求…杉田氏は「日本維新の会」などを経て、17年に自民党の比例代表候補に。安倍首相が「杉田さんは素晴らしい」と見込んで出馬させたといわれる。「みお」という名前の響きとは裏腹に、これまでさまざまな問題を起こしてきた。…一体、だれがこんな人物を国会議員にしたのか。》
《性暴力被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織さん(31)は20日、名誉を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈衆院議員と大沢昇平・元東大大学院特任准教授に慰謝料など計330万円と投稿の削除を求め、東京地裁に提訴した》。
伊藤詩織さんによる《今年6月に漫画家はすみとしこ氏を訴えた訴訟》につづき、8月20日に《自民党の杉田水脈衆院議員と大沢昇平・元東大大学院特任准教授》を提訴。
伊藤詩織さんは、《そういった措置を行わなければどんどん続いてしまう》と。はすみとしこ氏に続く法的措置。伊藤詩織さんの《表明は、この現状に一石を投じ、社会を改善へと向かわせるものになるはずだ》…それが、この提訴にもつながった。
『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?』
『●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、このように
“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》』
『●法的措置…《山口氏を“被害者”に仕立て上げて…伊藤さんを毀損
…性被害サバイバーや社会に「沈黙」を強いる恫喝的攻撃》』
「リテラの記事【伊藤詩織さんセカンドレイプにも法的措置表明
山口敬之を擁護してきた安倍応援団の醜悪反応 百田尚樹、
小川榮太郎、はすみとしこ…】…《「民事で一度ピリオドが打てました
ので、次にはこういった方々からの攻撃についての法的措置を
考えています。というのはやはり、そういった措置を行わなければ
どんどん続いてしまう。一番心苦しく思うのは、そういったコメントを、
私に対するコメントを見て、他のサバイバーの方も『やっぱり自分が
話したら同じように攻撃されるんじゃないか』というような、本当に
ネガティブな声で性暴力サバイバーたちに向かっているような声を、
ウェブに残してしまうこと自体が、本当にいろんな人を沈黙させてしまう
理由になると思うので、それは法的措置をとりたいと考えております」》」
『●伊藤詩織さんの《表明は、この現状に一石を投じ、社会を改善へ
と向かわせるものになるはずだ》…それが、いま、提訴につながった』
(日刊ゲンダイ)《一体、だれがこんな人物を国会議員にしたのか》。まさにソウだ。お維を経て、未だ、《悪夢》ような無《責任政党》自民党で国会議員センセ。《悪夢》ような(独裁)政権政党・自民党にお似合いではあるのだが、こんなお方が国会議員となるシステムが悪いのか、支持者が悪いのか? もちろん、辞職させられない無《責任政党》およびその総裁の大責任。
『●「フィクション」「伊藤さんと関係ない」は通用せず。一方、アベ様を
《サポート》するための《Truth》無き《Team》《Club》は一体何を?』
『テレメンタリー2020』から。
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【https://www.tv-asahi.co.jp/telementary/backnumber/0030/】
テレメンタリー2020
2020年7月26日(日)放送
「私がやらない限り〜性暴力を止める〜」
(当事者が被害を語る「フラワーデモ」)
性暴力を受けた人の声は、その多くが、何事もなかったかのようにかき消されてしまう。
2019年、性暴力への無罪判決が相次ぎ、手に花を一輪たずさえた人たちが判決に抗議するデモを始めた。「フラワーデモ」と呼ばれた小さなうねりは、次第に全国へと広がり、大きな波となる。2020年、法務省は、性犯罪法に関する検討会を設置。初めて、被害当事者が検討委員会のメンバーに入った。私たちは、性被害で苦しむ人たちをなくすことができるだろうか…。
性犯罪法改正に取り組む人たちの戦いを追う。
ナレーター: 伊藤詩織
制作: テレビ朝日
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277626】
伊藤詩織さんついに提訴…杉田水脈議員が暴言連発するワケ
2020/08/21 14:50
ジャーナリストの伊藤詩織さん(31)が自民党の杉田水脈衆議院議員(53)を訴えたことに注目が集まっている。
訴訟のきっかけは、伊藤さんが、元TBSワシントン支局長から性的暴行を受けた、と明らかにした後の2018年6~7月のツイッター投稿。
「枕営業の失敗」「彼女がハニートラップを仕掛け(た)」「被害者ぶるのもいい加減にして ください」という匿名の誹謗中傷に対して、杉田氏が「いいね」を押したため、精神的苦痛を受けたとして220万円の損害賠償を請求したのだ。
杉田氏は「日本維新の会」などを経て、17年に自民党の比例代表候補に。安倍首相が「杉田さんは素晴らしい」と見込んで出馬させたといわれる。「みお」という名前の響きとは裏腹に、これまでさまざまな問題を起こしてきた。
有名なのが18年に雑誌「新潮45」に「LGBTは生産性がない」と寄稿し、LGBT支援の税金投入に言いがかりをつけた一件。
同年には、阪大教授の牟田和恵氏が書いた慰安婦問題の論文を「ねつ造はダメです。慰安婦問題は女性の人権問題ではありません」とツイッターで攻撃。杉田氏に触発されて牟田氏を「狂人化した反日売国奴」「売国奴に国費は有り得ない」と揶揄する書き込みが殺到した。牟田氏は杉田氏を提訴し、裁判は今も続いている。
杉田氏は国会でも、「だったら結婚しなくていい」とヤジを飛ばすなど、問題を起こしている。
なぜ、ここまで暴走を続けているのか。
「彼女を一言で表すなら『ネット右翼のアイドル』。マイノリティーの人格を否定したり、野党の発言を妨害すれば、ネトウヨだけでなく自民党議員からも『頑張れ』とエールを送られることになる。それが喜びなのでしょう。右翼的な言動をするほどネトウヨ界で自分の人気が高まると考えているのだと思います」(政治学者の横山北斗氏)
一体、だれがこんな人物を国会議員にしたのか。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/50106】
【動画あり】伊藤詩織さん、杉田議員を提訴 SNS中傷への「いいね」は名誉侵害と
2020年8月20日 21時12分
(伊藤詩織さん)
性暴力被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織さん(31)は20日、名誉を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈衆院議員と大沢昇平・元東大大学院特任准教授に慰謝料など計330万円と投稿の削除を求め、東京地裁に提訴した。
伊藤さんは元TBS記者の山口敬之氏から性暴力被害を受けたとして東京地裁に提訴。同地裁は昨年12月、訴えを認めて山口氏に330万円の賠償を命じている。
訴状などによると、杉田氏は2018年6~7月、英BBCの番組で「伊藤さんがうその主張をし、山口さんや家族に誹謗中傷が殺到した」と発言。ツイッターでも「男性のベッドに半裸で潜り込む様な事をする女性」と批判した上、「ハニートラップを仕掛けた」などの第三者の書き込みに、賛同を示す「いいね」を押したという。
(伊藤詩織さんが名誉毀損(きそん)で杉田水脈衆院議員を
提訴した訴状について説明する佃克彦弁護士(中)ら弁護団)
大沢氏については、伊藤さんが今年6月に漫画家はすみとしこ氏を訴えた訴訟に関し「男にとって敵でしかない」などとツイッターに投稿したとしている。
伊藤さんの代理人は記者会見で、「いいね」を押すことが名誉侵害に当たるかが争点となる訴訟は珍しいとし、「中傷に『いいね』を押す行為は、集団的ないじめと同じ」と話した。
杉田、大沢両氏側は「訴状が届いておらずコメントは差し控える」としている。(望月衣塑子)
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[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]
マガジン9の記事【こちら編集部/デモクラシータイムス&マガジン9共同企画報告 座談会「『新潮45』と雑誌ジャーナリズムの危機」斎藤貴男さん×盛田隆二さん×鈴木耕さん(マガジン9編集部)】(https://maga9.jp/181226-4/)。
《テーマは、杉田水脈衆院議員によるLGBT差別する文章に端を発した『新潮45』問題。『新潮45』はなぜ事実上の廃刊にいたったのか、保守系雑誌はいつから「ヘイト」化していったのか、そしてこれからの雑誌のつくり方はどうあるべきかを語り合いました》。
《小泉政権が誕生した時期から「政権批判をする記事が攻撃されるようになった」…。…時代背景とともに、ネット社会の隆盛が出版物におよぼしてきた影響…。…編集者や校閲の役割が軽視されているなど、昨今の雑誌づくりのあり方に疑問…》などが紹介。
映像資料は以下のURLに。
【「新潮45」と雑誌ジャーナリズムの危機】(https://www.youtube.com/watch?v=942ap1m1n44)
《デモクラシータイムス & マガジン9 共同企画 2018.12.16収録 出演 斎藤貴男(ジャーナリスト)、盛田隆二(小説家)、 鈴木耕(編集者)》
新潮社の社長は、赤字を削減するために、喜んで休刊した模様。「取締役レベルで決定した確信犯的」ヘイト企画・「差別ビジネス」のツケ…これで幕引きでいいのだろうか? 真っ当なジャーナリズムの発表の場がますます無くなり、マスコミはアベ様の宣伝機関化へと向かう。特に、優れたフリージャーナリストの執筆の場が著しく減っている。
デマ言説やデマ本、ヘイト企画、「差別ビジネス」が幅を利かすニッポンの《出版や報道の世界》でいいのでしょうか? 斎藤貴男さんは本屋には足が向かなくなったそうだ。ブログ主も、最近の本屋に行くと、情けなく、哀しい気分になることが多い。
『●《あなたが言っていることはまるっきり嘘》な
櫻井よしこ氏による名誉棄損事件…で、札幌地裁の判決は??』
『●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…
自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に』
『●山本太郎さん×久米宏さん対談、「安倍政権とカジノ、
杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会…」』
『●「取締役レベルで決定した確信犯的」ヘイト企画・
「差別ビジネス」のツケ…これで幕引きでいいのですか?』
「沖縄タイムスの田嶋正雄記者によるコラム【[大弦小弦]
1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と…】…。
…【本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子】…。
リテラの記事【「新潮45」休刊声明の嘘! 杉田水脈擁護、LGBT差別は
「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた」
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【https://maga9.jp/181226-4/】
こちら編集部
デモクラシータイムス&マガジン9共同企画報告 座談会「『新潮45』と雑誌ジャーナリズムの危機」斎藤貴男さん×盛田隆二さん×鈴木耕さん(マガジン9編集部)
By マガジン9編集部 2018年12月26日
リベラルなニュース解説番組を配信しているインターネットメディア、デモクラシータイムスとマガジン9の共同企画で、ジャーナリストの斎藤貴男さん、小説家の盛田隆二さん、そしてマガ9でもおなじみの鈴木耕さんによる座談会が実現しました(デモクラシータイムスの特別番組として、12月25日に配信)。
テーマは、杉田水脈衆院議員によるLGBT差別する文章に端を発した『新潮45』問題。『新潮45』はなぜ事実上の廃刊にいたったのか、保守系雑誌はいつから「ヘイト」化していったのか、そしてこれからの雑誌のつくり方はどうあるべきかを語り合いました。
小泉政権時代から雑誌の劣化がはじまった
新潮社が発刊する月刊誌『新潮45』の休刊は、今年話題になったニュースのひとつです。発端は、8月号に掲載された杉田水脈衆院議員の「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題した文章。杉田議員は「(LGBTは)子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」と書いています。その差別性がメディアやSNSで批判されると、同誌は10月号で「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という特集を組んで反論。これがさらなる批判を呼び、『新潮45』はとうとう休刊に追い込まれました。
座談会では、進行役をつとめる鈴木さんが最初に、今回の企画を発案したのは斎藤さんであることを紹介。斎藤さんは、『世界』(岩波書店)12月号に「体験的『新潮45』論 保守論壇の劣化の軌跡」という論文を寄稿しています。その論文でも書かれていますが、ジャーナリストとして『新潮45』をはじめ『週刊文春』『諸君!』(文藝春秋)『現代』『G2』(講談社)といった雑誌で仕事をしてきた経験をお話ししてくれました。これらの大手出版社が刊行する雑誌は、かつてはのびのびと記事を書くことができ、編集者も度量と柔軟さを兼ね備えていたそうです。ところが、小泉政権が誕生した時期から「政権批判をする記事が攻撃されるようになった」と言います。
盛田さんも、1990年代後半から2000年代にかけて、ネットの発達にともない「ネトウヨ」という言葉が出てきた経緯を指摘。盛田さんは、カウンターカルチャーからサブカルチャーへ移行する時代、情報誌『ぴあ』編集者を経て小説家に。時代背景とともに、ネット社会の隆盛が出版物におよぼしてきた影響について語ってくれました。
そして、マガジン9のコラム「言葉の海へ」でおなじみの鈴木さんは、集英社の『週刊プレイボーイ』、集英社文庫、『イミダス』などの編集長をつとめ、退社後はフリーランスの編集者・ライターに。現在は、デモクラシータイムスでも原発問題や沖縄問題の番組を担当しています。鈴木さんは、長年にわたる雑誌編集者としての経験から、編集者や校閲の役割が軽視されているなど、昨今の雑誌づくりのあり方に疑問を投げかけました。
『新潮45』休刊は出版界全体の問題
『新潮45』問題とは何だったのか? 斎藤さんは、批判の矛先が杉田議員にむかい、個人攻撃となったことに「違和感があった」と言います。
もちろん杉田議員の国会議員としての資質は問われるべきであるし、LGBT差別も看過できることではありません。しかし、あのようなマイノリティ叩きや弱者叩きを正当化する文章を掲載してしまう出版社にも責任はあります。それは新潮社一社だけではなく、中国・韓国を誹謗中傷する「ネトウヨ」本などを出している出版界全体に言えることです。さらに、保守系雑誌や書籍の内容が「ヘイト」化していった過程をたどると、小泉政権から第一次安倍政権にかけて進められた政治の問題に行き着きます。
座談会の最後に、斎藤さんからこんな提案がありました。それは「雑誌ジャーナリズムの復権のために、関心のある出版社が協力して、新しい『ジャーナリズム雑誌』を創刊してはどうか」というものでした。
出版不況が厳しさを増す中で、この提案を実現するのは難しいと思いますが、もし実現できたら、こんな素晴らしいことはありません。フェイクニュースがネット上で蔓延する中、出版社にとっても営利を追うだけでなく、「紙の雑誌」の未来を考える上でのとても重要な提案ではないでしょうか。
出版や報道の世界で実績を積み、現場を知り尽くしている3人のお話は示唆に富んでいます。だれもが生きやすい社会にするために、「ネトウヨ」本が堂々と書店に並んでいる現状を許してはいけないのだと改めて考えさせられました。
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[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]
沖縄タイムスの田嶋正雄記者によるコラム【[大弦小弦]1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320879)。
『今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。【本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/09/26/100034)。
リテラの記事【「新潮45」休刊声明の嘘! 杉田水脈擁護、LGBT差別は「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた】(https://lite-ra.com/2018/09/post-4277.html)。
《▼社長も企画に「偏見」があったと認めたが、どの部分かは明かしていない。当事者への謝罪もなかった…▼東京の青山ブックセンター本店は「ヘイト本は一切置かない」という。…「売上は重要だけれど、ヘイト本を売り続けた先の想像力が足りないのではないか」。職業人としての矜恃に100%同意する》。
《「休刊したから、はい終わり」ではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった? そんなの言い訳になんないよ》。
《周知のように、この特集のなかで、安倍首相のブレーンである自称文芸評論家・小川榮太郎が、「LGBTを認めるなら、痴漢の触る権利も保障せよ」というとんでもない差別的文章を掲載し、これについて、各方面から厳しい批判が寄せられていた…編集部のずさんな体制、不備が招いたものだとすべての責任を編集部に押し付けたわけだが、実際はそうではない。10月号の杉田水脈擁護特集は、編集部レベルの判断でなく、担当取締役がお墨付きを与え、原稿もチェックしていたのだ…取締役レベルで決定した確信犯的企画》。
アサヒコムの記事【「あのヘイト本、Yonda?」 新潮社の看板に落書き】(https://www.asahi.com/articles/ASL9T3474L9TUCVL00F.html?iref=comtop_8_03)によると、《月刊誌「新潮45」の企画が批判を受けている新潮社(東京都新宿区)の看板に、同誌を批判する内容の落書きが見つかった。同社宣伝部によると、本社のすぐ横に設置された新潮文庫の広告「Yonda?」のキャッチコピーに、「あのヘイト本、」の文字が書き加えられているのを24日午前までに確認した。「あのヘイト本、Yonda(読んだ)?」と読めるようになっていたという。新潮社は同日、ブルーシートで落書き部分を覆った。「警察に届けるかなど、対応は今後検討する」としている》…そうだ。
『●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…
自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に』
『●山本太郎さん×久米宏さん対談、「安倍政権とカジノ、
杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会…」』
《「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた》、ヤッパリネ。多様な人々は居ても、社の「頭部」は「クソッタレ」な訳です。そして、結局、ホトボリが冷めれば、彼女や彼は何事も無かったように…。「クソッタレ」新潮や文春にな~んにも期待してはいけない、というのがブログ主の結論。休刊にし、いずれ廃刊になったら、それで問題は解決なんですか?
『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)』
《あのとき僕はつくづく思ったんだけど、みんな表現の自由を問題にし、
応援したくもないクソッタレ文春を弁護しなけりゃならないことに
ウンザリしながらやってました。それ自体はまあ正しいとしても、
その副作用として「表現の自由すなわちメディアの自由」と強調されすぎた。
…「メディアの自由」と思われたらメディア側の負け》
『●『産経』新聞韓国大統領名誉棄損事件:
『朝日』叩きで大ハシャギな『産経』が「クソッタレ文春状態」』
『●自公議員や、『産経』や『読売』、『文春』、『新潮』は
『朝日』叩きに熱狂する資格があるのか?』
『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》』
斎藤美奈子さんの至言、《差別ビジネス》。田嶋正雄さん、《老舗出版社が少数者を傷つける差別表現を商売》に。リテラは《ただのショーバイ》。お嫌いな「朝日」君を否定するためには、何でもやる。ヘイトや差別だって利用する。《「休刊したから、はい終わり」ではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった? そんなの言い訳になんないよ》。「クソッタレ」が《反省して社の体質改善に取り組む》なんてあり得ません。加えて、きっと他のニセウヨク紙・誌が今回の《休刊》の件を「朝日」君のせいだ、「LGBT」の皆さんのせいだ、と《差別ビジネス》に邁進するに決まっている。
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【http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320879】
[大弦小弦]1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と…
2018年9月27日 08:37
1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と同性愛を認めない老母の葛藤を描く。全て分かり合えなくても人間は尊重し合える。性的少数者(LGBT)を「生産性がない」と言う人にこそ見てほしい名作だ
▼LGBTへの差別表現が批判された月刊誌「新潮45」が休刊を決めた。8月号の杉田水脈衆院議員の論文を擁護する10月号にはLGBTを「ふざけた概念」とし、痴漢が触る権利の保障を叫ぶ暴論も掲載された
▼新潮社は「部数低迷」からの「試行錯誤」で「編集上の無理が生じた」と釈明した。老舗出版社が少数者を傷つける差別表現を商売にした理由として納得できるはずもない
▼社長も企画に「偏見」があったと認めたが、どの部分かは明かしていない。当事者への謝罪もなかった
▼一連の論文には弱者、少数者の権利保障への強い嫌悪感が漂う。違う価値観を理解しようとする姿勢もない。書き手たちが今後、別の媒体で憎悪をまき散らし続けるなら、何も解決しない
▼東京の青山ブックセンター本店は「ヘイト本は一切置かない」という。書店員の山下優さんが日刊工業新聞ニュースサイトのインタビューで理由を語っている。「売上は重要だけれど、ヘイト本を売り続けた先の想像力が足りないのではないか」。職業人としての矜恃(きょうじ)に100%同意する。(田嶋正雄)
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【http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/09/26/100034】
今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2018-09-26
本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子
思い出した人もいるのではないだろうか。
1995年、ナチのホロコーストはなかったとする論文を載せた月刊誌「マルコポーロ」(文藝春秋)は廃刊になった。
2012年、橋下徹氏の出自に関する差別的な記事を載せた「週刊朝日」(朝日新聞出版)は記事を撤回し、編集長は更迭、社長が引責辞任した。
そして、今度は「新潮45」の休刊である。この件が前二者とちがうのはきわめて確信犯的なことだった。8月号の杉田水脈(みお)氏の寄稿があれほど批判されたのに、それを擁護する特集を10月号で組む。「私たちは反省してません」という姿勢を同誌は一度は表明したわけで、佐藤社長の声明も中途半端なものだった。
排外主義をあおり、差別を助長するヘイト記事を載せる雑誌やヘイト本を出す出版社は、近年、少なくない。新潮社も例外ではなかった。商売になれば何でも出す。LGBTだけではなく、嫌韓反中も在日コリアン差別も目に余るものがある。差別に乗じて利益を上げている以上、それは「差別ビジネス」で、普通の差別より悪質なのだ。
「休刊したから、はい終わり」ではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった? そんなの言い訳になんないよ。 (さいとう・みなこ/文芸評論家)
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【https://lite-ra.com/2018/09/post-4277.html】
「新潮45」休刊声明の嘘! 杉田水脈擁護、LGBT差別は「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた
2018.09.26
(休刊した「新潮45」)
昨日夕方、新潮社が「新潮45」を休刊にすると発表した。これはもちろん、同誌10月号に掲載された、右派論客らによる杉田水脈衆院議員擁護特集「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」をめぐって下された決定だ。周知のように、この特集のなかで、安倍首相のブレーンである自称文芸評論家・小川榮太郎が、「LGBTを認めるなら、痴漢の触る権利も保障せよ」というとんでもない差別的文章を掲載し、これについて、各方面から厳しい批判が寄せられていた。
それは、同社と縁の深い作家や書店も例外ではなかった。『俺俺』など何作も同社から出版し新潮新人賞の選考委員を務めたこともある星野智幸は〈社員や書き手や読者が恥ずかしい、関わりたくない、と思わせるような差別の宣伝媒体を、会社として野放しにするべきではない〉と指摘し、「新潮」に掲載された「日蝕」で芥川賞を受賞し、多数の著書を同社から出している平野啓一郎も〈どうしてあんな低劣な差別に荷担するのか〉と批判。そのほかにも複数の作家や翻訳家らから「新潮社の仕事はしない」という表明が相次ぐ事態となっており、同社の書籍の取り扱いを拒否する書店も出ていた。
そんななか、21日に佐藤隆信社長が声明文を出し、昨日とうとう休刊発表となったわけだ。しかし、これは、新潮社がグロテスクな差別を掲載した自社の責任に向き合った結果ではない。
実際、新潮社がLGBT差別についてまったく反省していなかったことは、これまでの動きを見れば明らかだ。今回、新潮社は「新潮45」休刊の発表に際して、こんな談話を発表している。
〈ここ数年、部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていたことは否めません。その結果、「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」(9月21日の社長声明)を掲載してしまいました。このような事態を招いたことについてお詫び致します。
会社として十分な編集体制を整備しないまま「新潮45」の刊行を続けてきたことに対して、深い反省の思いを込めて、このたび休刊を決断しました。〉
また、昨日夜の新潮社の広報担当役員の会見でも、該当号が役員らに配布されたのは発売当日朝だったと説明した。
ようするに、編集部のずさんな体制、不備が招いたものだとすべての責任を編集部に押し付けたわけだが、実際はそうではない。10月号の杉田水脈擁護特集は、編集部レベルの判断でなく、担当取締役がお墨付きを与え、原稿もチェックしていたのだ。新潮社社員がこう証言する。
「実は、『新潮45』の若杉良作編集長は、もともとオカルト雑誌『ムー』の編集者で、右派思想の持ち主でもなんでもない。押しが強いわけでもなく、上の命令に従順に従うタイプ。最近のネトウヨ路線も、売れ行き不振の挽回策として、担当取締役の酒井逸史氏から命じられていた感じだった。酒井取締役は元『週刊新潮』の編集長でイケイケタイプですからね。10月号の擁護特集も酒井取締役が事前にGOを出している。会社は役員が読んだのは発売当日になってからという意味のことを言っていたが、そんなわけがない。少なくとも酒井取締役は事前にゲラも読んでいると思いますよ。それどころか、『ここで反論すれば売れる』と企画そのものを焚きつけた可能性もある」
取締役の関与を証言しているのは、この社員だけではない。昨日の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)でも、「新潮社の現役社員」の話として、「編集長、編集部のトップよりもさらに上の担当役員レベルのGOサインがあった」という情報を紹介していた。
いずれにしても、10月号のグロテスクな差別記事は、「編集部の不備」でもなんでもなく、取締役レベルで決定した確信犯的企画だったということらしい。
■新潮社の社長声明はたんに「作家への対応」にすぎなかった
しかも、「新潮45」10月号が発売され、批判が高まった直後も、上層部はまだ強硬姿勢を崩していなかった。たとえば、新潮社のSNS公式カウントのひとつ「新潮社出版部文芸」が、「新潮45」や新潮社を批判するツイートを次々とリツイートしたことが話題になったが、実は新潮社上層部は当初、これを削除させようとしていた。
先日、AbemaTV『AbemaPrime』の取材に匿名で応じた新潮社の編集者がこう証言していた。
「朝いちばんに役員が編集部に来て『ツイートをやめさせろ』と言ったのですが、誰がツイートしているのかわからないので、できなかった」
新潮社は「新潮社出版部文芸」のツイートについて、〈各部署、社員の個人の意見表明に関して言論統制のようなことは従来より一切行っておりません〉などと表明していたが、真っ赤な嘘だったというわけだ。
では、強硬姿勢を示していた新潮社上層部がなぜ一転して、社長の声明発表、さらには「新潮45」の休刊という対応をとったのか。別の新潮社社員が語る。
「新潮社の社長が声明を出したのも、休刊の決断をしたのも、作家の執筆拒否の動きが広がるのを恐れたため。それが一番の理由です」
たしかに、弱者には強く出る新潮社だが、売れっ子作家にはとことん弱い。たとえば、有名なのが、百田尚樹の『カエルの楽園』をめぐるトラブルだ。同社から出版された『カエルの楽園』は、中韓に対するヘイトを織り交ぜながら憲法9条を腐した“寓話”作品だが、百田氏は明らかに村上春樹氏をモデルにしたキャラクターを登場させ揶揄している。ところが、その村上氏のキャラについて、新潮社が百田氏に「(村上氏だとばれないよう)名前を変えてくれ」と求めてきたのである(過去記事参照https://lite-ra.com/2016/05/post-2259.html)。つまり、新潮社は、作中の中韓のヘイト表現はスルーする一方、村上春樹という看板作家を刺激することだけを問題視していたというわけだ。
今回の対応もこうした同社の体質の延長線上に出てきたものだ。前述した19日の『AbemaPrime』でも「多くの作家がコメントしているので、上の人たちは作家対応をどうするか協議しているようだ」という新潮社社員の証言があったが、騒動直後から作家対策に奔走。社長の声明は『とくダネ!』(フジテレビ)や『5時に夢中!』(MXテレビ)などにも出演している同社の名物編集者・中瀬ゆかり氏らが主導するかたちで、まさに作家対策として行われたのだという。
「最近、中瀬さんは文芸担当取締役に昇進したんですが、社長に『このままだと作家に逃げられてしまう』と声明を出すことを進言したらしい。実際、21日の社長声明については文芸編集者にのみ事前に通達されました。完全に作家対策だったんですよ」(前出・新潮社社員)
もっとも、これは逆効果になった。なにしろ、その声明というのが〈常識を逸脱した偏見や認識不足に満ちた表現〉があったとしながら、誰に対する、どのような問題があったと考えているのかは一切示さず、謝罪もなし。その上、〈今後とも、差別的な表現には十分に配慮する〉などと、いま現在も差別的表現に配慮しているかのように言い張るという、ひどいシロモノだったからだ。
■すべてが「ショーバイ」でしかなかったことを露呈した「新潮45」の騒動
いずれにしても、佐藤社長が中途半端な声明を出したことで、さらに批判は拡大。それで、今度は一気に休刊という事態に発展していった。
「休刊については、佐藤社長のツルの一声だったらしい。『新潮45』は部数低迷でいつ休刊になってもおかしくなかった。印刷部数で約1万6千部、実売は1万部を切っていた。おそらく年間数億円の赤字を出していたはずです。そんなところにこの問題が起きて、そのせいで、作家からの批判が殺到した。このままだと、もっと大きな動きになるかもしれない。だったら、いい機会だからすぐに休刊にしてしまおう、ということになったんでしょう」(前出・新潮社社員)
そう考えると、今回の新潮社の対応は最初から最後まで、「ただのショーバイ」でしかなかったということだろう。雑誌を売るために、安易にネトウヨ、ヘイト路線に飛びついてLGBT差別の扇情的な記事を載せ、それに対して抗議が広がり、作家から執筆拒否をちらつかされたとたん、慌てて雑誌を休刊にしてしまう。「新潮45」の休刊決定をめぐっては、「言論の自由を奪う結果になった」という声が出ているが、そもそも、新潮社の側に「言論」という意識などあったのか。新潮社OBもこうため息をつく。
「新潮社は昔から『週刊新潮』などで、差別的、人権を侵害する問題記事を連発していましたが、それでもメディアとしての最低限の矜持があった。でも、いまは、たんにショーバイでやってるだけ。だから、やっていいことと悪いことの区別がつかないし、抗議を受けると、すぐに万歳してしまう。醜悪としか言いようがない」
実際、新潮社は大きな抗議運動に広がり、作家が声を上げたLGBT差別については対応したが、一方で、中韓や在日、社会的弱者を攻撃するヘイト本や雑誌記事はいまも出版し続けている。
しかし、これは他の出版社も同様だ。中小出版社だけではなく、小学館や文藝春秋などもヘイト本やヘイト記事を多数出しているし、講談社も、ケント・ギルバートによる中韓ヘイトに満ちた『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』を出版。ベストセラーになったことで、社員を表彰までしている。
そして、これらの出版社の動機はすべて「ショーバイ」でしかない。出版不況で本が売れないなどという理由で、安易に売れ筋のヘイト本に群がり、その結果、差別や排外主義を蔓延させているのだ。
「新潮45」の問題をきっかけに、こうした出版社の姿勢そのものが見直されるべきではないのか。
(編集部)
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東京新聞の記事【野坂昭如さん死去 「この国に戦前がひたひたと迫る」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015121102000134.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015121102000157.html)。
asahi.comの記事【「反戦・平和」最後まで 作家・野坂昭如さん死去】(http://www.asahi.com/articles/ASHDB6G9THDBUCVL02P.html?iref=comtop_list_obi_n02)。
《最後の原稿…末尾の一文は「この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう」…七日に放送されたTBSラジオの番組「六輔七転八倒九十分」には手紙を寄せ、アナウンサーが読み上げた。野坂さんはこの手紙で「僕は、日本が一つの瀬戸際にさしかかっているような気がしてならない」と憂えた》。
《編集者の矢崎泰久さん(82)は、野坂さんが雑誌「週刊金曜日」用に書いた原稿を7日に受け取ったばかりだったという。「突然の訃報(ふほう)に驚いた。昭和1ケタ生まれの作家として、最後まで反戦平和を唱え、子どもたちの飢えた顔を見たくないと、TPPにも反対していた。死に顔は信じられないくらい穏やかでした」と語った》。
《焼け跡闇市派》野坂昭如さん死去。《最後まで反戦平和を唱え、子どもたちの飢えた顔を見たくないと…》。
コラム【筆洗】には《八十五歳で逝った作家が言葉にし尽くせなかった「思い」を、思う》……アベ様らは、またそんな「思い」をさせる世の中に逆戻りさせようとしている。『●「そんな曲が交じっていないか。耳をそばだてる」…聞こえるのは、アベ様らの勇ましき進軍ラッパのみ』。
『●村木厚子氏冤罪事件で学んだはず』
「野党が「田中角栄議員辞職勧告決議案」を提出する
と言って騒ぎ始めると、二院クラブの参議院議員であった
作家・野坂昭如氏が、「選挙民が選んだ議員を国会が
辞めさせるのはおかしい。それでは民主主義にならない」
と私に言った。「その通り。辞めさせたかったら選挙で
辞めさせるのが民主主義です」と私が言うと、しばらくして
野坂氏が「田中角栄に挑戦する」と言って新潟3区から
立候補を表明した」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015121102000134.html】
野坂昭如さん死去 「この国に戦前がひたひたと迫る」
2015年12月11日 朝刊
九日に心不全のため八十五歳で亡くなった作家で元参院議員の野坂昭如(のさかあきゆき)さんが、亡くなる直前の九日午後四時ごろ、担当する雑誌連載の最後の原稿を新潮社に送っていたことが分かった。末尾の一文は「この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう」。「焼け跡闇市派」を自称した野坂さんは体の自由が利かない中、戦争体験者として最後まで日本人に警告を発し続けた。
連載は、雑誌「新潮45」(二〇一六年一月号、十八日発売)の「だまし庵(あん)日記」。約十二年間続いた連載は、この百六回目が最後となった。
版元の新潮社によると、原稿は日本の都会で暮らす人々の間で自然や農業への関心が薄れていると、食への危機感を表明。テロが脅威となっている世界情勢にも言及し、空爆では解決できない「負の連鎖」を断ち切ることが必要だとしている。
七日に放送されたTBSラジオの番組「六輔七転八倒九十分」には手紙を寄せ、アナウンサーが読み上げた。野坂さんはこの手紙で「僕は、日本が一つの瀬戸際にさしかかっているような気がしてならない」と憂えた。
野坂さんは二〇〇三年に脳梗塞で倒れた後、闘病生活の中で、妻の暘子(ようこ)さんによる口述筆記の助けを借りながら積極的に発言を続けていた。
葬儀・告別式は十九日午前十一時から東京都港区南青山二の三三の二〇、青山葬儀所で。通夜は親族のみで行う。喪主は暘子さん。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015121102000157.html】
【コラム】
筆洗
野坂昭如さんが、空襲と妹を餓死させた少年時代の体験を基に書いた小説『火垂(ほた)るの墓』。この名作の抜粋を読み、作者の心境を記せ-。野坂さんの娘さんが、学校でそんな課題を出されたことがあったという▼当然ながら娘さんは、父に「正解」を尋ねた。答えは、「あれはまあ、締め切りに追われて、後先なく、書いたんだけどね、特に心境といわれても」。さすがに、奥さんに「もう少し何とかいいようがあるでしょ」と怒られたそうだ▼野坂さんに言わせると、かの名作は「徹頭徹尾自己弁護の小説」なのだという。小説の「兄」は飢えて死にゆく妹のため、自分の指を切って血を飲ませるか肉を食べさせようかとまで考える。しかし、現実の自分は、かみ砕いて妹に与えるつもりの食べ物を、ついのみ込んでしまっていた▼そうして妹が死に、その体を抱き運んだときの思いなど、自分でもとらえがたい。そういう思いは、他人に百分の一も伝えられず、言葉にしたとたん、自己弁護や美化がまじってしまうもの。他人に思いを伝えるというのは、そういう厳しい営みなのだと(『忘れてはイケナイ物語り』光文社)▼野坂さんは『火垂るの墓』を読み返さず、映画化されヒットしても、悲しくなるからと、終わりまで見ることができなかったという▼八十五歳で逝った作家が言葉にし尽くせなかった「思い」を、思う。
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【http://www.asahi.com/articles/ASHDB6G9THDBUCVL02P.html?iref=comtop_list_obi_n02】
「反戦・平和」最後まで 作家・野坂昭如さん死去
2015年12月11日02時09分
社会批判とユーモアに満ちた活動を続けてきた作家の野坂昭如さんが9日夜、85歳で亡くなった。不意の別れを惜しむ声が、各界からあがっている。
関係者によると9日午後9時半ごろ、自宅で横になっていた野坂さんの意識がなくなっているのを家族が見つけ、救急車を呼んだ。病院に搬送したが、午後10時半ごろ、肺炎からくる心不全のため死去したことが確認されたという。
編集者の矢崎泰久さん(82)は、野坂さんが雑誌「週刊金曜日」用に書いた原稿を7日に受け取ったばかりだったという。「突然の訃報(ふほう)に驚いた。昭和1ケタ生まれの作家として、最後まで反戦平和を唱え、子どもたちの飢えた顔を見たくないと、TPPにも反対していた。死に顔は信じられないくらい穏やかでした」と語った。
美術家の横尾忠則さんのもとには、雑誌の往復書簡企画のための手紙が、先週届いていた。眼前の危機に見て見ぬふりをしがちな今の日本社会を憂え、原発問題についても懸念する内容だったという。「野坂さんは60年代から一貫して貴重なメッセージを発信してきた。病床からこんな危機感を伝えなければならなかった今の日本とは何だろうかと思う」
永六輔さんが出演するTBSラジオの番組「六輔七転八倒九十分」では、7日の放送で野坂さんからの手紙を紹介していた。日本が真珠湾を攻撃した12月8日が近付いていることにふれ、「日本がひとつの瀬戸際にさしかかっているような気がしてならない」と現代日本の針路を危ぶんでいた。
野坂さんの厳しい社会批判の言葉の裏には、空襲体験や家族を失った悲しみに根ざした弱者への愛が常にあった。「戦争童話集」シリーズの絵を担当したイラストレーター、黒田征太郎さんは「『戦争童話集』には胸を突く言葉があふれている。戦争をテーマに人間のちっぽけさを語ることができる人」と惜しんだ。………。
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東京新聞に出ていた呆れた記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011091801000665.html)。
講演を聞いた訳ではないけれども、まずは一言あるべきでは。原発推進をこの期に及んで言い続ける者たちに比べて、ほんの少しはましなのかもしれないけれども、どんだけ面の皮が厚いんだか? 「原発はコスト面でも問題があるとの認識」ってよく言うよ! 風見鶏氏といい、全くいい加減な奴らだ。そいえば、先週、NHKニュース9が中曽根(中曾根)氏にインタビューをしていたけれども、白々しく原発について語れるものである。これまた最初から見た訳ではないので何とも言えないが、まずは一言反省の弁・謝罪はあったのか? 謝罪してくれても、放射能の被害がこの世から消える訳ではないけれども。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011091801000665.html】
小泉元首相が「減原発」訴え 「自然エネで依存度低下」
2011年9月18日 21時29分
小泉純一郎元首相は18日、川崎市川崎区内で講演し、福島第1原発事故を受けた今後のエネルギー政策に関して「政府は原発建設を進めてきたが、この費用を安全な自然エネルギー開発に使い、原発依存度を下げるべきだ」と述べ、“減原発”実現を訴えた。
同時に「政府は、原発は低コストだとしてきたが、高レベル放射性廃棄物を処分するには、膨大な費用と数万年単位の時間がかかる」と指摘、原発はコスト面でも問題があるとの認識を示した。
東日本大震災に関しては「震災の困難をチャンスに変えることが日本ならできる」と、小泉氏独特のジェスチャーを交えて語った。
(共同)
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gendai.net(http://gendai.net/articles/view/syakai/132726)のさすがな意見に、大賛成。
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/132726】
誰かこの男を消してくれ
2011年9月20日 掲載
自分も張本人なのに厚かましく「脱原発」講演
またシャシャリ出てきてヒーロー気取りだ。
小泉純一郎元首相が、18日に川崎市のホテルで講演し、“脱原発依存”を訴えた。「原発が最もコストが安いとして新設、増設とはいかない」「国民は原発が安全だとは信用しなくなった」「自然エネルギーや再生可能エネルギーの技術開発に投資し、環境先進国を目指すべきだ」――とまあ、いつもの大げさな身ぶり手ぶりで言いたい放題だったのである。今月5日の財界向けの講演会でも同じことを言っていたが、相変わらず世間をダマすのが好きな無責任な男である。
というのも、日本で原発推進が加速したのは小泉政権時代(01年4月~06年9月)なのである。それを忘れたのか。
「原発推進をうたった『エネルギー基本計画』が策定されたのは、
小泉時代の03年10月です。その前年の02年に東電の福島原発の
トラブル隠しがありましたが、たいした反省なく、ウランより危険な
プルトニウムを使ったプルサーマル計画の推進が盛り込まれました。
当時の福島県知事が原子力安全・保安院を経産省から分離して
独立性を高めるべきという提案もしていましたが、全て無視でした」
(経産省OB)
小泉内閣の初代の経産大臣は、いまだに原発推進の旗振り役をやっている平沼赳夫・たちあがれ日本代表だ。経産省の言いなりで、エネルギー政策に何の関心も示さなかった小泉が、今ごろになってどの面下げて“脱原発”を口にするのか。
「中間層が破壊され、社会的格差が拡大し、自力ではもはや
這い上がることができない絶対的貧困層が生まれた。
小泉改革の結果、日本の社会も国家も弱くなった」
と、作家で元外務省分析官の佐藤優氏は「新潮45」で書いている。小泉は二度と国民の前に顔を出しちゃいけない男なのだ。まして説教垂れる資格など200%ないのだ。
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