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●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に

2018年08月08日 00時00分30秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/人権の尊重は人生観ではない】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807270000221.html)と、
【政界地獄耳/自民党の国家観が表れた「生産性」発言】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807310000170.html)。
リテラの記事【杉田水脈のLGBT差別批判デモ・抗議声明に対する自民党の不実な対応の一部始終! 本人も党も謝罪も処分もなし】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4154.html)。

 《杉田はそもそも子供をもうけることを「生産性」とし、ナチス優生思想に近い差別的価値観を披露した。ところが杉田は党内では間違ったことは言っていない励まされたと、批判に反論した》
 《それを同党杉並区議会議員・小林ゆみがツイッターで解説している。…★驚いた。今の自民党は衆院議員から区会議員まで、こんなレベルなのか。自民党参院議員・小野田美紀は…基本的人権を理解していないのではないか。…片山さつきは12年12月のツイッターで…》。
 《杉田議員を自民党が守っているのは、バックに安倍首相がいるから》。

 杉田水脈氏のヘイト問題、あまりのアホラシサに、まとめる気力も失せた。単なる記事の羅列でゴメンナサイ。
 アベ様のお気に入りのヘイト政治屋は何でも許されるのね。ヘイトさへも隠蔽し、自民党内はヘイト政治屋だらけ、ということがよく分かる。自民党壊憲草案の「基本的人権の制限」に向けて着実に奈落へと。

   『●日本のマスコミは準強姦事件についてなぜ騒がないのか?…
                「日本の国会やメディアは…関心がないようだ」
    「リテラの「反吐の出る」記事【はすみとしこが詩織さんを「枕営業」と
     イラスト攻撃! 元ネタは山口敬之のトンデモ弁明、杉田水脈
     安倍チル議員も同調】…はすみとしこの差別イラストを百田尚樹
     杉田水脈長尾敬が支持》」

 先ず、リテラ(http://lite-ra.com/)の特集1:

特集1 杉田水脈だけじゃない!安倍自民&応援団の性差別
 ・ 杉田水脈のLGBT差別は安倍首相公認
 ・ 文科相「LGBTはNGで教育勅語OK
 ・ 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
 ・ 杉田水脈議員が「保育所はコミンテルンの陰謀」
 ・ はすみとしこが詩織さんをイラスト攻撃
 ・ BBCが山口事件の被害者・詩織さんを特集
 ・ 百田尚樹がお茶大LGBT入学に差別攻撃
 ・ 産経が「リベラルは睾丸が小さい」とトンデモ
 ・ 百田尚樹、安倍首相が“同性愛ヘイト”

 リテラの別の記事【杉田水脈問題はLGBT差別だけではない! 背景にある安倍首相の復古的国家観、女性蔑視、歴史修正主義】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4149.html)によると、《今回の問題の本質はLGBTへの差別扇動に限ったことではない。そこにマイノリティ・弱者への差別思想が通底していることは言うまでもないが、このドス黒い思想の淵源には、間違いなく安倍自民党全体を覆う戦前的価値観への復古願望がある…杉田水脈なる政治家がなぜこれほどまでおぞましい女性・性的マイノリティへの誹謗中傷や差別扇動を繰り返すのか、理解に苦しんでいることだろう。しかし、杉田議員のファナティックな主張をほぐすと、そこに一本のラインが存在することに気がつく。それは、戦前の家父長的家制度の復活に対する、並ならぬシンパシーだ》。
 《歴史修正主義日本会議的な復古主義丸出し

 さらに、同じく、【杉田水脈と自民党のLGBT差別に5000人が自民党本部前で怒りのデモ!自民党は抗議声明を受け取り拒否】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4151.html)によると、《しかし、当の自民党は杉田議員に対してなんらお咎めなしで、いまだに公式な見解すら示していない。その上、LGBT自治体議員連盟に所属する議員らが杉田議員に抗議する声明文を自民党本部に提出に出向いたが、なんと自民党は受け取りを拒否したという…現に、先日もお茶の水女子大学のトランスジェンダー受け入れのニュースに対し、杉田議員とも仲の良い作家の百田尚樹は〈よーし、今から受験勉強に挑戦して、2020年にお茶の水女子大学に入学を目指すぞ!〉と嘲笑するというあからさまな差別ツイートをおこなったばかりだ》。


 琉球新報のコラム【<金口木舌>人を人とも思わぬ言葉に、胸が苦しくなる。自民党の杉田水脈(みお)…】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-770347.html)によると、《▼個人の生き方や身体の権利を侵害する自民党議員の発言は、今に始まったことではない。第1次安倍政権で柳沢伯夫厚生労働相(当時)は女性を産む機械」と表現。6月に「子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる」と述べた二階俊博幹事長は杉田氏を擁護した…▼杉田氏のような考えを持った人が議員に選ばれるのが、日本の現実だ。議員が社会を映す鏡になっているとしたら、やるせない》。

 話は横道に。カルト教団教祖や信者達の壊憲教。
 これまたリテラの記事【杉田水脈を批判した稲田朋美が「憲法教という新興宗教」暴言で炎上! カルトは安倍、稲田、杉田のほうだ】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4158.html)によると、《この発言はたとえば、憲法9条を改正すべき、という個別的な改憲論とはレベルが違う。憲法という存在そのものの全否定ともいえるものだ。国会議員は、憲法99条で定められている通り憲法を尊重し擁護する義務を負っている。にもかかわらず、よりにもよってこの国の最高法規である憲法を「新興宗教」「毒」扱いしたのである。これは、国会議員の憲法遵守義務違反以外の何物でもない》。
 東京新聞の記事【「憲法教という新興宗教」 稲田氏が法曹護憲派やゆ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201807/CK2018073102000130.html)によると、《稲田氏は改憲を推進している。投稿は29日付で、既に削除された。投稿では、保守系団体「日本会議」の支部が開催した安倍晋三首相を支援する会合に出席したと報告。支部長を務める弁護士に触れ「法曹界にありながら憲法教という新興宗教に毒されず安倍総理を応援してくださっていることに感謝!」と書き込んだ。この投稿に、ネット上では「国会議員の憲法擁護義務に反する」「憲法が最高法規だと忘れている」などと批判が相次いだ》。
 あの時、防衛大臣を辞めただけでは足りませんでしたね、議員辞職モノだったのにね。

 これも横道…最低の官房長官は、例えば、沖縄で何をやってきたのか?
 またしてもリテラの記事【NHKが菅義偉官房長官の露骨すぎるヨイショ記事!「安倍三選後の官房長官留任のために書かせたもの」と永田町で話題に】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4159.html)/《「あの人の体力と精神力はどうなっているのか」/菅義偉(すが・よしひで)69歳。/タフな政治家がそろう永田町でも、驚きをもって語られる。/いまでは数少ない、たたき上げの政治家。酒もたばこもやらない姿は、まるで修行僧。…見るからに提灯記事とおぼしき書き出し…しかし、そのあとの〈11:00 午前の記者会見〉…肝心の仕事内容については何も触れられていない。当然のことだが、今やネット中継で名物になっている東京新聞の望月衣塑子記者による追及シーンは一切触れられていない》。

 東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018073102000135.html)におると、《▼<あなたの本当の色を隠さないで。その色は虹のように素晴らしいの>。LGBTの愛唱歌でもある、シンディ・ローパーさんの「トゥルー・カラーズ」。傷つく人にそう語りかけるべき立場の人間がその傷をさらに踏みつけた▼政治家の名は書かぬ。世間を騒がせることで名を売るやり方に手を貸すつもりはない》。

 そして、醜悪なヘイト屋同士の内輪もめ・内ゲバ。
 これまた、リテラの記事【杉田水脈から逃げ出す安倍応援団の面々! 百田尚樹は自分のLGBT差別を棚に上げ「知的レベルが低い」】(http://lite-ra.com/2018/08/post-4161.html)によると、《「乱暴」とか「知的ではない」とかよりにもよって百田センセイがよく言えたもの…百田センセイはいま、あたかも杉田議員のLGBTヘイトを批判する立場かのようなポーズをとっているが、いや、あんたこそ、これまでLGBTヘイトを繰り返してきたじゃないか》。

 お子さんを持たず、政治家としては「役に立たない」アベ様ご夫妻の心中は如何に…。
 【映画作家・想田和弘の観察する日々/第67回:杉田水脈議員の考えは、自民党の考えである】(http://maga9.jp/180801-4/)によると、《LGBTへの酷い差別発言であることは言うまでもない。だが、問題はそれにとどまらない。なぜなら杉田議員の論理の根底には、生産性がある=役に立つ人間には税金を使ってもよいが、そうでない人間には使うべきではない、という発想が潜んでいるからだ。これは大変危険な考え方である》。

 最後に、自民党は収拾を図るも…。与党内はヘイト政治屋・差別主義者だらけということがさらに露呈。
 東京新聞の記事【LGBTに冷たい自民 謝罪、撤回求めず口頭指導】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018080302000146.html)によると、《同党は2日までに「配慮を欠いた表現があり、指導した」とする見解を党ホームページ(HP)に掲載…二階俊博幹事長が寄稿を問題視しない考えを示したことが世論の反発を強め、ようやく指導を公表する形で事態収拾に乗り出したが、謝罪や撤回までは求めず、人権問題に対する意識の低さを露呈》《党の「指導」は、党性的指向・性自認に関する特命委員会の古屋圭司委員長の口頭でのものだった》。
 自民党性的指向・性自認に関する特命委員会の委員長が古屋圭司氏? 何かの冗談か?

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807270000221.html

政界地獄耳
2018年7月27日9時15分
人権の尊重は人生観ではない

 ★自民党衆院議員・杉田水脈(みお)が月刊誌にLGBT(性的少数者)のカップルへの行政支援について、「彼ら彼女らは子どもをつくらない、つまり『生産性』がない」と断じた問題。杉田はそもそも子供をもうけることを「生産性」とし、ナチスの優生思想に近い差別的価値観を披露した。ところが杉田は党内では「間違ったことは言っていないと励まされたと、批判に反論した。

 ★自民党の憲法の改憲草案、第24条には「家族は社会の自然かつ基礎的な単位として尊重される。家族は互いに助け合わなければならない」とあり、家族単位の価値観以外には否定的だ。一方、党が下野していた10年綱領には、以下のように書かれている。「我々が守り続けてきた自由(リベラリズム)とは市場原理主義でもなく、無原則な政府介入是認主義でもない。ましてや利己主義を放任する文化でもない。自立した個人の義務と創意工夫、自由な選択、他への尊重と寛容、共助の精神からなる自由であることを再確認したい。従って、我々は全国民の努力により生み出された国民総生産を、与党のみの独善的判断で国民生活に再配分し、結果として国民の自立心を損なう社会主義的政策は採らない。これと併せて、政治主導という言葉で意に反する意見を無視し、与党のみの判断を他に独裁的に押し付ける国家社会主義的統治とも断固対峙(たいじ)しなければならない」。これを読む限り、杉田どころか、安倍政権の政策すべても党の綱領違反ではないか。

 ★この問題で党幹事長・二階俊博は「人それぞれ政治的立場はもとより、いろんな人生観もある杉田発言を容認した。だが人権の尊重は人生観ではない。基本的人権は確か、まだ我が国の法律に残っていたはずだが。人権に思いが至らず、順法精神のない政府や党に未来はない。二階の謝罪、杉田の議員辞職を要求したい。(K)※敬称略
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807310000170.html

政界地獄耳
2018年7月31日8時47分
自民党の国家観が表れた「生産性」発言

 ★自民党衆院議員・杉田水脈(みお)が言いたいこととは何か。「LGBTは生産性が無い」と雑誌に書いたが、それを同党杉並区議会議員・小林ゆみがツイッターで解説している。「杉田水脈先生のLGBTについてのご発言、確かに『生産性』という言葉の響きはきつかったかもしれませんが、言葉だけ切り取らずに文脈を見ると、あの『生産性』は『子供を産めるかどうか』という意味だと分かります。言葉を文脈から切り取り、感情的になり過ぎてはいけませんね」。

 ★驚いた。今の自民党は衆院議員から区会議員まで、こんなレベルなのか。自民党参院議員・小野田美紀は、以下のようにツイッターに書き込んだ。「憲法で定められた国民の義務は『勤労、納税、教育を受けさせること』。義務を果たしていれば権利を主張して良いと思うし、どんな生き方をしようとどんな考えを持とうと、それが犯罪でなければ個人の自由だと私は思っています。自由には責任が伴いますが、それを覚悟で私も自由に生きています」。小野田は基本的人権を理解していないのではないか。「誤解がある」と釈明しているようだが、誤解があるのは議員、あなたではないのか。

 ★党政調会長代理・片山さつきは12年12月のツイッターで「国民の権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論を取るのはやめよう、というのが私たちの基本的な考え方。国があなたに何をしてくれるかではなくて、国を維持するには自分に何ができるか」と記している。つまり、杉田批判が自民党内から出ないのは、こんな考え方が党内の基礎的考えだからだろう。こうなると党幹事長・二階俊博が杉田をかばった「人それぞれの人生観」は、全く関係ないことになる。自民党が持つ国家観の表れ。自民党改憲案の精神ということになる。危うく二階にだまされるところだった。(K)※敬称略
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http://lite-ra.com/2018/07/post-4154.html

杉田水脈のLGBT差別批判デモ・抗議声明に対する自民党の不実な対応の一部始終! 本人も党も謝罪も処分もなし
2018.07.29

     (7月27日に自民党本部前で行われた杉田水脈議員の
      LGBT差別に対する抗議デモの模様(撮影=編集部))

 “LGBTは生産性がない”という性的マイノリティへの差別言辞を「新潮45」(新潮社)で発表し、大問題となっている自民党の杉田水脈衆院議員。27日には東京・永田町の自民党本部前に5000人(主催者発表)の人びとが集まり杉田議員の辞職を求めて抗議をおこなった。
 本サイトでもその抗議の模様を同日夜に配信した記事でお伝えし、そのなかで〈LGBT自治体議員連盟に所属する議員らが杉田議員に抗議する声明文を自民党本部に提出に出向いたが、なんと自民党は受け取りを拒否したという〉と記述した。これは、自民党の当初の対応で、最終的には自民党本部の警備員が声明文を受け取っており、正確ではなかった。実際、抗議声明文を届けた上川あや世田谷区議、石坂わたる中野区議も〈情報が錯綜している〉として、〈厳密にいえば不受理ではない〉(上川区議)、〈最終的には受け取ってもらいました〉(石坂区議)とツイートしている。
 だが、声明文の受け取りを一旦、拒否するという対応をおこなったことは事実であり、しかも、現状も警備員が預かったにすぎない
 声明文をめぐる自民党の対応はいかなるものだったのか。抗議声明文を届けた複数の区議などへの取材をおこない、経緯を整理してみた。
 まず、LGBT自治体議連の議員らが、杉田議員の主張に抗議し〈責任ある公党として必要な処分を行う〉ことを要望する声明文を自民党総裁である安倍晋三氏宛てで作成。27日、前田邦博文京区議、石川大我豊島区議、前述の上川区議と石坂区議の4名で自民党本部に持参した。当日夕方には、すでに抗議声明文を渡すということは党本部に連絡していた。
 ところが、いざ区議4名が声明文を渡そうと自民党本部を訪れると、警備員が阻止して建物への立ち入りを拒否。門をくぐった場所で警備員は抗議声明文の受け取りを拒絶した。上川区議はこの経緯について、〈党に事前連絡を入れ、LGBT自治体議連の抗議声明を持参するも、当初の対応は「受け取らないよう上司に言われている」と党職員ならぬ警備員が述べるだけ。トコトン、バカにしている。〉ともツイートしていた。上川区議本人にはコンタクトをとれなかったが、抗議声明文を届けたひとりである石坂区議に確認したところ、事実関係は間違いないという。
 石坂区議らは、警備員から「上司から受け取らないよう言われている」と告げられたあと、その場で声明文を読み上げた。すると、最終的に警備員が声明文を受け取ったという。
 断っておくが、これはたんに警備員が預かっただけで、自民党が受け取ったわけでも受理したわけでもない。本サイトがやはり抗議声明文を届けたひとり、前田区議に確認したところ、「警備側は『自民党の職員に渡す』と約束しましたが、自民党本部が受理したわけではないです。警備側は、もし抗議文が無事に届いたかを確認したければ『月曜日に本部職員に電話でご確認ください』とも言っていました」という。石坂区議も、警備員から「(抗議声明文を自民党職員に)渡すのは週明けになるかもしれない」との旨をその場で告げられたという。
 27日の抗議では、ゲイやレズビアンであるLGBT当事者をはじめとして多くの人たちがスピーチに立ち、杉田議員の主張がいかにマイノリティを追い込むものなのかを訴えた。その声はきっと自民党本部にも届いていたはずだ。しかも、事前に抗議声明文を届けることは報告されていたのに、それでも自民党は職員が対応しなかった。そして、本部前の警備員に門前払いをさせようとして、一旦は受け取りを拒否した。しかも、最終的に抗議声明文を受け取ったとはいえ、それは警備員が預かっただけだった。はたして、これが政権与党のとるべき対応なのか


■杉田議員を自民党が守っているのは、バックに安倍首相がいるから

 いずれにしても、この間の自民党の対応は、批判に耳を傾ける姿勢さえないことを表している。
 自民党はいまだに杉田議員を処分することはおろか、公式な見解も公表していない。杉田議員の主張を、自民党は事実上、容認しているのだ。
 いや、それどころか、杉田議員自身が自民党の反応をこのように報告してみせた。

〈LGBTの理解促進を担当している先輩議員が「雑誌の記事を全部読んだら、きちんと理解しているし、党の立場も配慮して言葉も選んで書いている。言葉足らずで誤解される所はあるかもしれないけど問題ないから」と、仰ってくれました。自民党の懐の深さを感じます。〉(22日のツイート、現在は削除)

 しかも、杉田議員はこうもツイートしていた。

〈自民党に入って良かったなぁと思うこと。
「ネットで叩かれてるけど、大丈夫?」とか「間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」とか「杉田さんはそのままでいいからね」とか、大臣クラスの方を始め、先輩方が声をかけてくださること。〉(現在は削除)

 事実、総裁である安倍晋三に次ぐ自民党のナンバー2である二階俊博幹事長は、24日の会見で杉田議員の主張を「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べて擁護。差別言辞を「いろんな人生観」として容認したのだ。
 上川区議も指摘しているが、この対応は、これまでの自民党のLGBT差別発言をめぐる対応と比較しても、ありえないものだ。実際、竹下亘・自民党総務会長は「同性パートナーとの晩餐会出席には反対」発言で、「反省している、いわなきゃよかった」と事実上撤回し、「おかまを支援する必要はない」と発言した自民党の新潟県三条市議も「不適切」だと撤回した。
 ところが、杉田議員は、謝罪も撤回もせずに許されているばかりか、幹事長や大臣クラスにかばってもらっているのだ。これは明らかに、杉田議員のバックに安倍首相がいるからだろう。
 本サイトで何度も指摘しているように、杉田議員の差別的主張は自民党入党以前から繰り返されていたものであり、それを知った上で安倍首相は「杉田さんは素晴らしい!」と絶賛し、自民党に引き入れた。つまり、そのLGBT差別思想は安倍首相を筆頭にした自民党主流派の人権をないがしろにする思想と完全に地続きのものだ。そして、だからこそ、自民党は杉田議員を処分せず、守り続けているのではないか。


■杉田議員の社会的弱者の排除の思想に「不安」を感じる人びとの声が

 しかし、自民党にどんな事情があるにせよ、杉田議員の発言は、「生産性」という基準で支援対象を決めるという、すべてのマイノリティや社会的弱者を排除しようという危険なものだ。
 前出の石坂区議は本サイトに対し、「全国の自治体でLGBTに関する陳述などが可決され、自民党会派も含む全会一致のものも出てきています。そんななかでの杉田議員の発言はとても残念です」と語る。実際、石坂議員のもとには、杉田議員の発言を受けて不安になったという人びとの声が届けられているという。
 自民党はいま、杉田議員の主張を容認する一方、沈黙することで嵐が過ぎ去るのを待っているのだろう。だが、与党が差別を煽る言辞に責任を取らないことを看過してしまえば、それは差別を認める社会になってしまう。このまま自民党が逃げることはけっして許されないし、許してはいけない。前出の前田区議はあらためてこう批判する。

「杉田議員の雑誌での発言は、数々の事実誤認に基づくものであり、本来ならば論評にすら値しないものですが、政治家として話されたご本人の立場を鑑みれば(差別や偏見を助長する)影響力は大きく、それを容認するかのような自民党の対応についても極めて遺憾です。LGBTをめぐる議論は長年なされてきたものであり、現在では、杉田議員のような発言は通用しないということを、ご認識していただきたいです」

(編集部)
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