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●カルト協会とヅボヅボな利権裏金脱税党のどこが一体全体「自由民主」? 下駄の雪党のどこが「公明」正大? そっちこそ《党名変更》が必要だ

2024年07月15日 00時00分54秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]


(20240712[])
「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党が支援し、マスコミが陰に陽に小池百合子「ト」知事を一生懸命に応援し、石丸伸二氏も間接的に小池「ト」知事を側面支援…小池「ト」知事3選という、大変に無残な結果となった。
 未だに、蓮舫さんイジメが続いていて、うんざりする。

   『●《明らかに、小池都知事の「追悼文拒否」は歴史修正主義の虐殺否定論と
       ヘイトに勢いを与えた》…《空疎な小皇帝》石原慎太郎元「ト」知事越え
   『●小池百合子「ト」知事、追悼文は? 《…ようやくこう答えたのだった。
      「それは毎年送っておりません」…この回答はあまりに卑怯だろう》
   『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
       に「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん
   『●《坂本さんは…『声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかり
     しないで、根気よく。…』。本当にそう。勇気を出して諦めないで…》
   『●坂本龍一さん「…市民一人一人がこの問題を知り、直視し、将来はどの
     ような姿であってほしいのか、それぞれが声を上げるべきだと思います」
   『●東京「ト」知事や大阪「ト」知事らはビッグモーターを批判できるの
     かね? こんな「ト」知事らに投票するから、こんなことになってしまう
   『●古賀茂明さん《民主主義の危機…メディアが権力の監視役の機能を果たせない
      国に民主主義は存在し得ない。将来的には、記者たちの自由だけでなく…》
   『●『応援要請』という名の《出馬要請》? 小池東京「ト」知事に
     「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった皆さん、コレでいいの?
   『●小池百合子東京「ト」知事のぶら下がり取材、学歴詐称の質問を遮っての
     テレ朝記者「今日の御召し物は緑の勝負服でなく…」質問、酷かったかなぁ…
   『●(リテラ)《神宮外苑の再開発…裏金事件のキーマンである森喜朗…と
     萩生田氏が暗躍し、都政を食い物…現在進行形の案件…小池氏はこれを推進》
   『●こんな東京「ト」政で良いのか? 《「水を止めればすぐ払ってくれる」
      水道料金の滞納対策、東京都の「効率化」が情け容赦なさすぎないか》
   『●「2,912,628票」「3,661,371票」に続き、「2,918,015票」を獲得し小池
     百合子東京「ト」知事が3選…心ある都庁の職員の皆さんも4年間、地獄

 「自由民主」…カルト協会とヅボヅボで「利権」「裏金」「脱税」のどこが、一体全体「自由民主」?? 下駄の雪党のどこが「公明」正大なの??? そっちこそ《党名変更》が必要でしょ? 名は体を表していない。《意地悪》く共産党に呼びかけるよりも、「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党にこそ《党名変更》を呼びかけるべきだ。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/共産批判やアレルギー排除の努力は続く】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202407120000033.html)。《★安倍政権以来、野党共闘に共産党が関わると連合国民民主党異常なまでの共産アレルギーを発揮。…もっとも小池百合子陣営は「萩生田百合子という批判もあったようだが、共産党としてはイメージだけの共産批判やアレルギーを排除するための努力は続く。…党名変更が手っ取り早いというのは意地が悪いか。》

 NHK【都知事選 蓮舫氏3位で敗因分析立民と連合幹部が会談】って、立憲民主党もどうかしてるよ、全く。
 平野啓一郎さんのつぶやき:

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https://x.com/hiranok/status/1811538272000311773

平野啓一郎@hiranok

連合東京は小池支持だったくせに、何を今更? 自分たちが応援しなかったのも敗因の一つだろう。「共産党からの候補者のように見えてないし馬鹿にしている。 / 都知事選 蓮舫氏3位で敗因分析へ 立民と連合幹部が会談 (NHKニュース) #NewsPicks

……
nhk.or.jpから

午前8:09  2024年7月12日
――――――――――――――――

 カルト協会との関係まで囁かれ、勝共連合家庭連合とまで芳野友子勝共連合〝家庭〟連合会長は揶揄されているのに、連合傘下の組合からは何の突き上げも無いのかね? いつまで〝勝共連合・〝家庭連合会長を続けさせる気かね? 日教組や自治労は大丈夫か? 今回は目に余るよね…蓮舫さんを応援したならばまだしも、《連合東京は小池支持だったくせに》、《自分たちが応援しなかった》《蓮舫氏3位…敗因分析》って、あまりに蓮舫さんやその支援者を《馬鹿にしている》。労働者の味方どころか、労働者の敵的な振る舞い。目に余る。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202407120000033.html

コラム
政界地獄耳
2024年7月12日7時26分
共産批判やアレルギー排除の努力は続く

★10日、日本共産党志位和夫は国会内で会見を開き、今年1月に党中央委員会議長に就任して以降初めての著書となる「Q&A共産主義と自由 『資本論』を導きに」(新日本出版社 今日12日発売)を紹介した。学生とのオンラインセミナーでのやりとりから「共産主義と自由についての真実を伝えたい」との発想から35のテーマについてQ&A形式で書かれ「マルクスなどに接したことのない人にも、分かりやすく伝えられるように心がけた」とした。

安倍政権以来、野党共闘に共産党が関わると連合国民民主党異常なまでの共産アレルギーを発揮。自民党からは「立憲共産党」というレッテルが張られ、この批判は今回の都知事選挙でも蓮舫陣営が受けた。もっとも小池百合子陣営は「萩生田百合子という批判もあったようだが、共産党としてはイメージだけの共産批判やアレルギーを排除するための努力は続く。そもそも今の若者は本どころか文字も読まない人もいる。そこでマルクスの資本論を本人いわく「志位流の意訳」にして現代の社会生活や働き方に沿って説明、解説したという。

★志位は会見で「若い方々と心を通わせ、求めていることをつかんでいくこと抜きに日本の社会はよくできないし、日本共産党の未来も出てこない」としたが、共産主義と自由が結びつかないと考える国民は多いはず。そこから始めようというスタイルは知的好奇心をくすぐるか。「そもそも資本主義は本当に自由が保障されているか」「自由に処分できる時間こそ真の富」といった学生や20代の働く人の疑問をマルクスの考えから読み解く。学生の「旧ソ連や中国のようにならない保障はどこにあるのか」の問いなど本書のテーマは多岐にわたる。そして「政治は変えられる声をあげていけば変えられるということを、どれだけ伝えていけるかにかかっている」と志位は言う。わかりやすい良本だが、アレルギー排除には「共産党」の党名変更が手っ取り早いというのは意地が悪いか。(K)※敬称略=====================================================

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●あのタンカが引き金なのに、アベ様は「改ざんのターニングポイントとなったのは2月17日の発言だったとは手記のなかには(書かれて)ない」と…

2024年01月15日 00時00分01秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


(2024年01月12日[金])
【ザ!世界仰天ニュース 命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎/日テレ】(https://tver.jp/episodes/epo8b41mdg)。
 赤木ファイル…〝2017年2月17日のアベ様のタンカ〟以降、何が起きたのか? 日テレで「ニュース」として報じられたことに大変な驚き。まさに《仰天》! #赤木俊夫さんを忘れない

   『●またしても、《公文書改ざんを苦に自殺した夫の死の真相を明らかにして
      ほしい――。(赤木)雅子さんの切なる願いは裁判所に届かなかった》
   『●赤木雅子さんが大阪高裁に控訴: デタラメの連鎖…《権力による事実
     の隠蔽》「認諾」、公文書「不開示」、《佐川元理財局長の尋問認めず》
   『●赤木俊夫さんの死の真相の解明を! 森友問題の公文書を開示したり、元
     理財局長・佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのか?
   『●赤木雅子さん《1%でも勝てる可能性があるんだったら、諦めたくあり
      ません。…夫が亡くなった理由を知りたい。ただ、それだけです》
   『●赤木俊夫さんが肌身離さず持っていた「国家公務員倫理カード」には
      「倫理行動規準セルフチェック」として5つの項目が書かれている
   『●赤木雅子さん「また見捨てられたという気持ちがした。夫が受けたつらい、
      つらい思いを考えると負けていられない。裁判を続けるしか私には…」
   『●赤木雅子さん「自民党以外の人が財務大臣になったら、全てを調査し直し
     て、本当のことを明らかにしてもらえる」はずだ…政権交代が希望の光

 アベ様亡き後も、司法がとにかく酷い。何度、ニッポンの司法に絶望すればいいのだろうか…。赤木雅子さん《夫が亡くなった理由を知りたいただ、それだけ》だというのに。森友問題の公文書を開示したり、元理財局長・佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのかね? 裁判所は何を怖れているのか? 本当にこれは司法判断と言えるのか? 古賀茂明さん《なんと残酷な判決だろう》。

 赤木雅子さんのコメントが辛すぎる。「また見捨てられたという気持ちがした夫が受けたつらい、つらい思いを考えると負けていられない裁判を続けるしか私には道が残っていない」。
 既にアベ様も亡く、《あまりにもアホすぎるド「アホウ節」な元財務相も閣内には居ないし、一方、キシダメ首相も「認諾」というデタラメ(東京電力核発電人災被害者に石原カネメノビテル君が口にしたような、「カネメでしょ」というような卑怯な国の卑しい態度が許せない。赤木雅子さんが求めているのはそんなことではない)を行う…そろそろ裁判所も目覚め、マトモな司法に戻ってはくれまいか。《法と良心に基づく判決》《裁判官が時の権力におもねるような判断ばかりを示すならば、司法に対する信頼は失墜する。裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在であることを改めて強調しておきたい》(琉球新報)。赤木雅子さんの求めていることは《夫が亡くなった理由を知りたいただ、それだけ》なのに。森友問題の公文書を開示したり、元理財局長・佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのか? 《佐川氏が改ざんの方向性を決定付けたとする財務省の調査報告書を踏まえ、同省が組織的な改ざんをしたと認めた》(東京新聞)だけではダメで、何故に佐川宣寿氏に法廷で証言させないのか。大阪高裁・黒野功久裁判長、《佐川氏個人の賠償責任を否定》って、なぜ?? 納得いかない。#赤木俊夫さんを忘れない し、忘れてはならない。

 《そして、こうも付け加えた。「自民党以外の人が財務大臣になったら、全てを調査し直して、本当のことを明らかにしてもらえるのではないかと考えることもあります」と。私は、その言葉を聞いて、そのとおりだと思った。裏金疑惑で絶体絶命のピンチにある自民党政権が倒れて政権交代が起きれば、雅子さんの夢が叶うかもしれない。私は、心の底からそうなることを祈っている》(古賀茂明さん)。
 検察のさじ加減で政権が左右されていはいけない。韓国のように、ファシズムの萌芽となる。だからこそ、民主的な方法で政権交代を達成しなければいけない。傍観者ではいけない。単なる野党批判に堕していてはいけない。#選挙に行かないとこうなる #自民党に投票するからこうなる ← 諸悪の根源はコレ。赤木雅子さんの仰るように、「自民党以外の人が財務大臣になったら、全てを調査し直して、本当のことを明らかにしてもらえる」はずだ。政権交代で、数多のアベ様案件の一つに希望の光が見えてくる。《アベノリンリ》(古賀茂明さん)のままではいけないのだ。(リテラ)《安倍元首相のように政治の私物化やメディアへの圧力体質を持った政治家が権力を握れば、公文書改ざんという国家的犯罪がおこなわれても、徹底した追及がないまま権力を維持するという異常な状況が再び起こるだろうだからこそ、赤木俊夫さんのことを忘れるわけにはいかないし、森友問題の真相解明を求めつづけなければならない。そして、同じことを繰り返させないためにも、裏金問題を有耶無耶にさせるわけにはいかないだろう》。

 リテラの記事【『仰天ニュース』“赤木ファイル”特集で安倍政権・公文書改ざん事件の卑劣があらためて注目! 中居正広も「あってはならない」と】(https://lite-ra.com/2024/01/post-6314.html)。《9日に日本テレビで放送された『ザ!世界仰天ニュース』が大きな反響を呼んでいる。なんと、森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざんを強いられ、自殺に追い込まれた近畿財務局職員・赤木俊夫さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」について、「命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎」と題し約1時間にわたって大々的に取り上げたからだ。しかも、VTRはおもに再現ドラマを軸としながら、「私や妻が関与していれば総理大臣も国会議員も辞める」と言い放った安倍晋三元首相や、財務相だった麻生太郎氏、公文書が改ざんされた当時の財務省理財局長だった佐川宣寿氏の国会答弁の様子など、実際のニュース映像も使用。さらに、改ざんを強要され心身ともに蝕まれていった当時の俊夫さんの映像や、妻・雅子さんの証言が織り交ぜられ、バラエティ番組とは思えない、しっかりとした構成となっていた》。

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https://lite-ra.com/2024/01/post-6314.html

『仰天ニュース』“赤木ファイル”特集で安倍政権・公文書改ざん事件の卑劣があらためて注目! 中居正広も「あってはならない」と
2024.01.11 07:19

     (赤木ファイルを取り上げた『ザ!世界仰天ニュース』)

 9日に日本テレビで放送された『ザ!世界仰天ニュース』が大きな反響を呼んでいる。なんと、森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざんを強いられ、自殺に追い込まれた近畿財務局職員・赤木俊夫さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」について、「命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎」と題し約1時間にわたって大々的に取り上げたからだ。

 しかも、VTRはおもに再現ドラマを軸としながら、「私や妻が関与していれば総理大臣も国会議員も辞める」と言い放った安倍晋三元首相や、財務相だった麻生太郎氏、公文書が改ざんされた当時の財務省理財局長だった佐川宣寿氏の国会答弁の様子など、実際のニュース映像も使用。さらに、改ざんを強要され心身ともに蝕まれていった当時の俊夫さんの映像や、妻・雅子さんの証言が織り交ぜられ、バラエティ番組とは思えない、しっかりとした構成となっていた。

 実際、SNS上では番組を評価する声が多数寄せられ、たとえば劇作家の鴻上尚史氏は〈ザ・世界仰天ニュース。よくぞ地上波のプライムタイムで「森友学園・赤木ファイル」問題を取り上げたなと唸る。約50分のドラマが、まるでオリバーストーンの映画を見るような衝撃と迫力。いやあ、凄い。実写の映像が挟まるので、余計、衝撃が倍化される〉と投稿。作家の平野啓一郎氏も〈必見。公務員の鑑のような赤木さん追いつめた愚かな首相と、忖度不正官僚知らないという若者が多いことにもショックを受けた〉と感想を綴った。

 平野氏も言及しているように、番組では「赤木ファイル」を知っているかどうか、若者を中心に街頭インタビューしていたのだが、ほとんどが「知らない」「聞いたこともない」と回答。だが、そうした意味でも今回の放送が果たした役割は大きかったはずだ。

 というのも、「赤木ファイル」の内容を知った若者たちは「そんなにすごいことが起きているとは」「許せない」「とんでもない事件」「もっと広めるべき事件」と口にし、旧Twitter上にも「問題を初めて知った」という視聴者による憤りの感想や雅子さんへの応援メッセージが溢れたからだ。


■卑劣すぎる安倍晋三! 赤木俊夫さんの手記、妻・雅子さんの言葉、赤木ファイルをことごとく冒涜

 番組でも紹介されていたが、生前の赤木俊夫さんは「私の雇用主は国民と話すほど国家公務員という仕事に誇りを持っていた。そんな人が、公文書改ざんという国家的犯罪を強いられ、自死にまで追い詰められる──。森友問題についても「赤木ファイル」についてもよく知らなかった人たちが、真実を知れば、強い怒りを覚えるのは当然だろう。

 しかし、だとしたら、この公文書改ざん事件でもっと知ってほしいことがある。当時、安倍氏や政権が俊夫さんや雅子さんに対しておこなったことは、今回の『ザ!世界仰天ニュース』で触れられていたようなレベルではないもっと酷いことがおこなわれていた

 その最たるものが、2020年3月に赤木俊夫さんの遺書と手記が公開されたときの安倍首相の言動だ。

 安倍首相は、国会で俊夫さんの遺書と手記について問われた際、「胸が痛む」などと言いながら、「麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした」として再調査を拒否。改ざんのきっかけが2017年2月17日に安倍首相がおこなった私や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞めるという国会答弁だったと指摘されると、「改ざんのターニングポイントとなったのは2月17日の発言だったとは手記のなかには書かれてない」と言い出した。

 この安倍首相の卑劣な態度に対し、雅子さんは直筆の文書を公表。そこにはこう書かれていた。

〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。麻生大臣は墓参に来てほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げましたこの2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います。〉

 しかし、信じがたいことに、雅子さんから反論がおこなわれたあとも安倍首相は「手記には書かれていない。(手記を)読まれたんですか?」「赤木夫人の手記と赤木氏本人の手記と、これは別々のもの」などと発言。赤木さんの苦悩をいちばん近くで感じ、生前の言葉を聞いてきた妻・雅子さんの反論を突っぱねたのだ

 そればかりか、この国会での追及の最中、安倍首相はニヤニヤと笑いながら答弁したり、大臣席で隣に座る麻生財務相と談笑。当時、ネット上では安倍首相のこの態度に大きな批判の声もあがった。

 さらに、安倍氏は首相在任中、「赤木ファイル」を開示してほしいという雅子さんの要求を完全無視していたにもかかわらず、首相を辞めたあとの2021年6月に「赤木ファイル」が開示されると、とんでもない卑劣な行動に出る

 安倍元首相と昵懇の産経新聞記者・阿比留瑠比氏が「赤木ファイル」を歪曲して書いた安倍擁護記事の画像とともに、安倍元首相のTwitterアカウントがこう投稿したのだ。

〈赤木氏は明確に記している。「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」この証言が所謂「報道しない自由」によって握り潰されています。《秘書アップ》〉

 たしかに、「赤木ファイル」には、「現場として厚遇した事実はない」という文言があるが、正確には、以下のような財務省と近畿財務局の改ざんをめぐるやりとりの「備忘記録」として出てきたものだ。

〈本省において、議員説明(提出)用に、決裁文書をチェックし、調書の内容について修正するとの連絡受。本省の問題意識は、調書から相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え。現場として厚遇した事実もないし、検査院等にも原調書のままで説明するのが適切と繰り返し意見(相当程度の意思表示し修正に抵抗)した。〉

 そもそも赤木氏は国有地売却には一切かかわっておらず、上司から「(森友に)厚遇した事実はない」という虚偽の説明を聞かされていたと思われる。にもかかわらず、財務省から「厚遇したと受け取られる部分は削除せよ」と公文書改ざんを迫られたため、拒否のロジックとして“厚遇した事実がないのなら、削除は不要だ”と主張したにすぎない

 ところが、安倍元首相はその記述を切り取り、あたかも森友学園への国有地売却に特別扱いがなかった客観的根拠であるかのように、歪曲してしまったのだ。自分が引き起こした問題で自殺にまで追い込まれた俊夫さんが必死の思いで書き残した記録を、自己正当化のために利用するとは、もはや鬼畜の所業だ


■公文書改ざんに関与した官僚は安倍・菅政権で次々出世! 三浦瑠麗、小川榮太郎ら安倍応援団は安倍擁護し追及封じ

 だが、さらに下劣なのは、安倍・菅政権が改ざんに関与した官僚たちを事件発覚後に相次いで昇進させたことだろう。

 実際、改ざん問題が発覚した当時の理財局長で、俊夫さんも遺した手記のなかで「前任の佐川理財局長の答弁を踏襲することに終始し、国民の誰もが納得できないような詭弁を通り越した虚偽答弁を続けている」と指摘した太田充氏は、2018年7月に理財局長から主計局長に昇進し、2020年7月には財務省事務方トップの事務次官に。ちなみに現在は退職し、昨年、日本政策投資銀行の副社長に就任している。

 また、俊夫さんは手記のなかで〈刑事罰、懲戒処分を受けるべき者〉として〈佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、企画課長、田村国有財産審理室長ほか幹部 担当窓口の杉田補佐(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)〉と具体的に列挙していたが、この全員が不起訴になったばかりか、中村稔総務課長は2019年8月に駐イギリス公使に栄転し、現在は国税庁官房審議官。「当時の理財局次長」だった中尾睦氏も横浜税関長などを経て内閣官房内閣審議官に(2021年7月に退職)。当時、理財局国有財産企画課長だった冨安泰一郎氏も内閣官房内閣審議官などを経て現在はデジタル庁戦略・組織グループ長として岸田文雄首相とも頻繁に面談をおこなっている。こうした人事はあからさまな論功行賞であるだけでなく、森友学園を優遇するよう財務省に依頼していた安倍昭恵夫人付きの秘書だった経産省の谷査恵子氏を在イタリア大使館の1等書記官へと栄転させ口封じしたのと同じ構図だ。

 俊夫さんが自死したあとも、なんら反省の色を見せることもなく、むしろ太田氏を財務省事務方トップに据えるという、露骨な人事をおこなった安倍首相。……あまりに非道すぎてやり場のない怒りを覚えるが、赤木さん夫妻を冒涜してきたのは安倍元首相だけではない。「安倍応援団」と呼ばれた御用ジャーナリストやネトウヨインフルエンサーらも、赤木さん夫妻を踏みにじったり、デマで事実を捻じ曲げようとした共犯者だ。

 たとえば、テレビ番組に出演してはアクロバティックな安倍政権擁護を繰り広げていた国際政治学者の三浦瑠麗氏は、俊夫さんが自殺したことが報じられた2018年3月9日、当時放送されていた夕方のニュース番組『みんなのニュース』(フジテレビ)に出演すると、「この問題っていうのは人が死ぬほどの問題じゃないんですよ」と発言。また、自民下野時に安倍氏を再び総理にするための草の根運動で事務局的な役割を担い、2012年秋の自民党総裁選直前に『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)という安倍礼賛本でデビューした熱心な安倍応援団だった自称文芸評論家の小川榮太郎氏は、俊夫さんが自殺したことが報じられた翌日、〈誰もはっきり言わないなら、私が言う。近畿財務局職員を自殺に追いやったのは朝日新聞と反日野党だ〉などとFacebookに投稿した。

 さらに、映画『Fukushima50』の原作者であり、やはり安倍応援団のひとりであるジャーナリストの門田隆将氏は、2020年10月25日付の産経新聞のコラムにおいて俊夫さんが自殺した件に言及し、立憲民主党の小西洋之参院議員と杉尾秀哉参院議員が〈財務省に乗り込み、約1時間、職員をつるし上げている。当該職員の自殺は翌日だった〉と記述。あたかも両議員が問責したことが自殺の要因であるかのように主張したのだ。

 また、自民党の関与が囁かれているデマや切り取りによるフェイクで野党やマスコミ叩きを繰り返してきたフォロワー数約16万人のネトウヨ匿名アカウント「Dappi」は、この門田隆将のコラムを貼り付けた上で〈杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊るしあげた翌日に自殺〉と投稿。これにより、ネット上では「赤木俊夫さんは野党議員の吊し上げで自殺した」という言説が広がったのだ。

 だが、小西・杉尾両議員が近畿財務局の職員と面談した事実はなく、昨年10月には東京地裁が「Dappi」の発信元であるワンズクエスト社に計220万円の支払いと問題の投稿の削除を命じた。また、門田氏の産経コラムについても東京地裁は両議員への名誉毀損を認め、2022年10月に東京地裁が門田氏と産経新聞社に計220万円の支払いを命じ、昨年4月の控訴審判決でも東京高裁は一審判決を支持し、産経と門田氏側の控訴を棄却した。


■安倍政権の引き起こした“森友公文書改ざん事件”は歴史的犯罪! このまま風化させてはならない

 本来は、職員を自死にまで追い込んだ公文書の改ざんという犯罪行為を厳しく批判し、その政治的責任はもちろん、問題の端緒である異常な値引きがおこなわれた国有地売却と安倍夫妻の関与について徹底した追及がおこなわれるのが正常な言論・報道のあり方だ。しかし、露骨な安倍擁護を展開していた御用メディアでは、安倍応援団が夕方のニュース番組で「人が死ぬほどの問題じゃない」などと暴言を吐いて公文書改ざんを矮小化し、ネトウヨが蔓延るSNS上では「朝日のせい」「野党議員のせい」などという暴論がまかり通るという異常な状況だったのだ。

 しかも、真相解明のために野党が問題追及をおこなっても「野党はモリカケばかり」などという批判が巻き起こり、政権からの圧力を恐れたテレビでは報道もどんどんとフェードアウトすることが常態化。こうして安倍政権下では森友加計や「桜を見る会」問題などの疑惑追及が封じ込められていった。『世界仰天ニュース』のインタビュー取材を受けていたほとんどの若者たちが、「赤木ファイル」について知らなかったのも当然の話だろう。

 いや、そもそもプライムタイムの日本テレビの人気番組で「赤木ファイル」が取り上げられること自体、安倍元首相が存命であれば、ありえなかったはずだ。いま、メディアは安倍派裏金問題を批判的に報じているが、これも安倍元首相が存命であれば、報道以前に特捜部が捜査に動いていたかどうかも疑わしい。

 番組では、VTRを受けて中居正広が「あってはならないね。今後同じようなことがあっても蓋をされるという前例をつくってしまうと、同じことを繰り返してしまうんじゃないか」とコメントしていたが、これは十分考えられることだ。安倍元首相のように政治の私物化やメディアへの圧力体質を持った政治家が権力を握れば、公文書改ざんという国家的犯罪がおこなわれても、徹底した追及がないまま権力を維持するという異常な状況が再び起こるだろう

 だからこそ、赤木俊夫さんのことを忘れるわけにはいかないし、森友問題の真相解明を求めつづけなければならない。そして、同じことを繰り返させないためにも、裏金問題を有耶無耶にさせるわけにはいかないだろう

(編集部)
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●ホテルニューオータニは《酒の持ち込み料を無料》にし、さらには《宴会場を使用する「室料」でも…異常なサービスをおこなっていた》

2022年07月04日 00時00分22秒 | Weblog

[※ 青木理さん「刑事責任と政治責任」 #秘書が勝手にやるわけないやん ↑(サンデーモーニング 2020年12月6日)]


(20220613[])
リテラの記事【安倍元首相「桜前夜祭」問題でサントリーに続きニューオータニとも癒着疑惑! 室料87%割引き、その後天皇即位時の晩餐会会場に…】(https://lite-ra.com/2022/06/post-6201.html)。

 《国会で118回も虚偽の答弁をしておきながら何の責任もとらないままの人物が「人柄」を自慢する──。まったく反吐が出るが、しかし、ここにきて前夜祭問題では、またも疑惑が再浮上している。それは、前夜祭がおこなわれた会場であるホテルニューオータニをめぐる政治の私物化問題だ》。

 なぜ《政治の私物化問題》なのか? 《晩餐会(即位の礼の翌日、十月二十三日に行われた首相夫妻主催の会)…つまり「晩餐会」会場としてホテルニューオータニが選ばれたから室料を大幅値引きした、あるいは安倍前夜祭へのサービスの見返りとして「晩餐会」会場がニューオータニになった、ということではないのか。繰り返すが、政治家に対して一般客にはおこなわれないような値引き・サービスをおこなえば、違法な寄附にあたる可能性がある。しかも、その値引き・サービスの背景に予算総額17200万円もの国事業の発注が絡んでいたとしたら、これは巨額の税金を使った重大な問題、「政治の私物化」にほかならない》。

 アベ様ときたら、やはり《ニューオータニとも癒着》。そりゃぁ、アベ様も、ニューオータニも、国会に見積・納品・請求書を出せないわなぁ。

   『●アベ様「桜を見る会」前夜祭にサントリーが酒を無償提供…《一方、
      同業のキリン…「…政治家に無償で製品を提供することはない」》
   『●サントリー…《差額を補填した手段が「カネ」か「アルコール」かの
     違いだっただけ。安倍氏側は…確信犯だったのだ》(日刊ゲンダイ)
    「リテラ《しかも、問題は有権者に振る舞われた大量の酒の
     “出どころ”だ》。日刊ゲンダイは《つまり、
     差額を補填した手段が「カネ」か「アルコール」かの違いだっただけ
     安倍氏側は公選法違反罪に当たると知っていて巧妙に隠蔽工作して
     いたわけで、確信犯だったのだ》と指摘」

 平野啓一郎さんのつぶやき(https://twitter.com/hiranok/status/1535776646711906304): 《やったもん勝ち逃げたもん勝ちを、「まだやってるのか?と擁護する人は信用できない言うなら、「まだ本当のことを言わないのか?」だろう。 / <社説>「桜」相次ぐ疑惑 安倍氏の説明が必要だ:東京新聞 TOKYO Web (東京新聞 TOKYO Web )》。
 前川喜平さんの、以前のつぶやきも重要: 《森友学園問題を「いつまでやっているのか」とか「批判や追及ばかりではだめだ」とか、したり顔で語る輩は畢竟悪事の隠蔽の共犯者にほかならない五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない僕は最後まで雅子さんに味方する》。

 アベ様も全く説明責任を果たせていないが、この人も報道から1月あまり、何の説明もしていない。「反対票」を投じたり、「棄権」した皆さんは、衆院議長の振舞いはOKなのね? 恥ずかしくないのかね?
 琉球新報の【<社説>細田氏不信任案否決 説明ないなら議員辞職を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1532106.html)によると、《立憲民主党が9日に提出した細田博之衆院議長(自民)の不信任案は、与党の自民、公明が反対したため否決された。共産と社民は賛成し、維新と国民は退席した。不信任案は、細田氏が女性記者にセクハラ発言をしたとする…報道に触れ「品位に欠けた者が三権の長の座についている」と指摘。月100万円未満の手取りの議員を多少増やしても罰は当たらないとの発言にも「歳費の原資が血税だという事実を理解していない」と批判した。細田氏は…に「全くの事実無根」と抗議文を送ったが、記者会見を開き「無根」を証明するなどの説明責任を果たしていない疑惑を払しょくできないのなら、衆院議長はおろか政治家の資質を欠くと言わざるを得ない。疑惑が事実なら速やかに議長職だけでなく議員辞職すべきだ》。

 さらに、キシダメ財務省内閣がドアホノミクスを清算できず、ウルトラ差別主義者麻生太郎氏と共々、スタグフレーション下にかかわらず消費税増税を狙っているらしい。参院選さえ済めば、下々の市民の生活など、お構いなしだ。
 琉球新報【<金口木舌>生活者目線はありますか?】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1531734.html)によると、《▼日銀の黒田東彦総裁が「家計の値上げ許容度も高まってきている」と述べた。批判を受けて撤回したが、発言を盛り込んだ原稿に日銀内から異論はなかったという。金融政策の中枢からは私たちの暮らしが見えないらしい ▼毎月「100万円しか」もらっていないと発言した国会議員もいた労働者の賃金は上がらずコロナ禍で収入が減った世帯も多い為政者の金銭感覚がずれていることに、ため息しか出ない ▼庶民はスーパーを巡り1円でも安い商品を探す。厳しい状況を国政は把握しているのか国民には一票を投じて声を上げる力がある。私たちの未来は、生活者の目線を持つ政治家に託したい》。

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https://lite-ra.com/2022/06/post-6201.html

安倍元首相「桜前夜祭」問題でサントリーに続きニューオータニとも癒着疑惑! 室料87%割引き、その後天皇即位時の晩餐会会場に…
2022.06.11 08:37

     (2019年の「桜を見る会」(首相官邸HPより))

 安倍晋三・元首相の増長が止まらない。「桜を見る会前夜祭サントリーから酒の無償提供を受けていたという問題には何も説明もしないままだと言うのに、一方では軍拡のために圧力をかけまくり、「骨太の方針」に「防衛費をGDPで2%以上」「防衛力を5年以内に抜本的に強化」という文言をねじ込むことに成功。9日におこなわれた自民党議員のパーティの挨拶では、首相の座を射止める秘訣として「運と、多少の人柄だ」などと語ったらしい。

 国会で118回も虚偽の答弁をしておきながら何の責任もとらないままの人物が「人柄」を自慢する──。まったく反吐が出るが、しかし、ここにきて前夜祭問題では、またも疑惑が再浮上している。それは、前夜祭がおこなわれた会場であるホテルニューオータニをめぐる政治の私物化問題だ。

 というのも、サントリーの無償提供を受けて安倍事務所側は酒をホテルニューオータニに持ち込んだのだが、このときホテルニューオータニは酒の持ち込み料を無料にしていた。この件について東京新聞は9日付の記事で、ホテルの担当者によると一般的な持ち込み料の単価は3000円程度であることから、少なくとも2017〜2019年の3年間で計約100万円相当のサービスがあった計算になると報道。これがサントリー同様、企業からの違法な寄附にあたる可能性があると伝えた。

 だが、この東京新聞の報道によって、さらなる疑問が浮上。それは宴会場を使用する「室料」でも、ホテルニューオータニが異常なサービスをおこなっていたからだ。

 東京新聞は今回、開示された刑事確定記録をもとに2019年の前夜祭でホテルニューオータニが安倍事務所に出した見積書を掲載。それによると、前夜祭がおこなわれた宴会場「鶴の間」の室料は2時間で通常450万円だと記載されているのに、備考欄で390万円も値引きされ、たったの60万円で見積もられていたのだ。

 しかも、小宴会場である「桜の間」「吉祥の間」の室料も通常料金で合計28万5000円であると記載されながら、備考欄には「サービスさせて頂きます」とあり、使用金額は両方とも0円となっていた。つまり、ホテルニューオータニは見積書において、合計418万5000円もサービスしていたことになるのだ。じつに、驚きの87%引きである。

 ホテルニューオータニの営業担当者は供述調書で「数百人分の料理の注文があった場合などは一般のお客さまにも室料の値引きをしている」と説明しているが、1回で400万円を超えるこの値引きは明らかに異常だとしか言いようがない。それは、他の自民党大物政治家の場合と比較すればよくわかる。


■麻生太郎の派閥パーティでは1400万円超も支払われているのに、なぜ安倍晋三は…

 たとえば、コロナ禍の2020年7月16日にホテルニューオータニの大宴会場でおこなわれた麻生派(志公会)の派閥パーティの場合、志公会の政治資金収支報告書を確認すると、会場費として1406万6374円がホテルニューオータニに支出されている。安倍氏の2019年前夜祭の参加者は約800人であったのに対して麻生派パーティは1000人超であったため会場の規模は異なるが、しかし、麻生派パーティは飲食なしでおこなわれたため(代わりに土産としてホテルのカレーが後日受け取れる引換券などが渡された)、会場費約1400万円のうちその多くが室料として支出された可能性が高いだろう。

 また、2019年9月2日にホテルニューオータニの「鳳凰の間」で開かれた加藤勝信・前官房長官の政治資金パーティでは、「会場借上費」として618万6353円を支出。参加人数や飲食費の支出がどれほどになるのかは不明だが、「鳳凰の間」は安倍氏が前夜祭で使用した「鶴の間」より規模は小さい。それでも約620万円も支払っているのである。

 自民党の大物政治家である麻生太郎が率いる派閥のパーティでさえ1400万円も支出しているのに、87%もの大幅値引きを受けた安倍氏はたったの60万円の室料──酒の持ち込み料をサービスしていた件も含め、あまりにも異常な優遇だろう。

 そして、このホテルニューオータニの異常なサービスの実態があきらかになったことで、あらためて注目すべきなのは、同じく2019年におこなわれた「即位礼正殿の儀」の翌日に行われた晩餐会問題だ。

 本サイトでも前夜祭問題の疑惑として繰り返し報じてきたが、2019年10月22日におこなわれた「即位礼正殿の儀」の翌日23日には、同年の前夜祭と同様にホテルニューオータニの「鶴の間」で「内閣総理大臣夫妻主催晩餐会」が開催され、その予算総額は予算1億7200万円にものぼっていた。

 だが、この「首相夫妻主催晩餐会」の会場がホテルニューオータニに決まった経緯は、なんとも不可解なものだったのだ。たとえば、同じ即位にまつわる祝宴で、皇居でおこなわれた宮内庁管轄の「饗宴の儀」の料理は一般競争入札方式で最低価格だったグランドプリンスホテル新高輪が落札したが(落札価格約8400万円)、「首相夫妻主催晩餐会」の会場選定のほうはなぜかそうした入札なし2019年1月にニューオータニに決められていた


■安倍「桜前夜祭」値引きの見返りで天皇即位時の首相主催晩餐会会場がニューオータニに?

 内閣府に設置された「皇位継承式典事務局」によれば、「舞台スペース(平成度の実績:220席分)を除いて約900名の正餐が行える宴会場を有する」「元首など各国要人をもてなすため、非常に高いレベルの接客及び充実した設備・ノウハウを兼ね備えている」「前日も使用可能」「23日に大きなイベントがないこと」の4点が選定理由だという。これくらいの条件ならば、帝国ホテルの「孔雀の間」やホテルオークラの「平安の間」は「鶴の間」と同規模の宴会場であるし、いろいろ候補にあがりそうなものだが、しかし〈事務局において調査した結果、選定のポイント1〜4までの全ての項目をクリアしたホテルは、「ホテルニューオータニ」のみ〉と結論づけたのだ。

 入札もおこなわず、不透明な選定によって予算総額1億7200万円もの税金が使われる宴会がニューオータニに決定していた──。しかも、ダメ押しなのは、ニューオータニの代表取締役常務取締役であり東京総支配人の清水肇氏の発言だ。

 清水氏は2019年11月に「週刊文春」(文藝春秋)の直撃を受けた際、「安倍さんが説明された通りです。五千円が安いと言われても、うちがそれで引き受けているんだから」などと説明。実際には1人5000円で引き受けてなどいなかったわけだが、この直撃で清水氏は、さらにこうも口にしていた。

「このあいだの晩餐会(即位の礼の翌日、十月二十三日に行われた首相夫妻主催の会)もやっていただいた。総理といえば天皇の次くらいの人ですから、使ってもらえるのはありがたいですよ」

 この発言をあらためて考えると、つまり「晩餐会」会場としてホテルニューオータニが選ばれたから室料を大幅値引きした、あるいは安倍前夜祭へのサービスの見返りとして「晩餐会」会場がニューオータニになった、ということではないのか。

 繰り返すが、政治家に対して一般客にはおこなわれないような値引き・サービスをおこなえば、違法な寄附にあたる可能性がある。しかも、その値引き・サービスの背景に予算総額1億7200万円もの国事業の発注が絡んでいたとしたら、これは巨額の税金を使った重大な問題、「政治の私物化」にほかならない

 昨日10日、サントリーによる酒の無償提供が政治資金規正法違反だとして市民団体がサントリー社員(不詳)を刑事告発し、同時に安倍氏や後援会代表だった配川博之・元公設第1秘書ら3人についても告発対象としたが、当然、ホテルニューオータニについても追及がおこなわれなければならない。そして、メディアも安倍氏の増長した発言を取り上げている暇があるのならば前夜祭問題に対して徹底追及をおこなうべきだろう。

(編集部)
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コメント
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●《安倍政権下で始まった危険な言論統制に歯止めをかける判決…首相にヤジを飛ばした市民が、北海道警の警察官に違法に排除された事件》

2022年04月19日 00時00分32秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]


―――――― 《警察庁幹部はこう漏らした。「当時、安倍首相の周囲がヤジを気にしているとの話があり排除となったようです。裁判所はそれはやりすぎ、違法とまで断罪している。こちらが安倍首相側に忖度しすぎたのか…」》



(20220406[])
リテラの記事【「安倍やめろ」のヤジ取締りに「表現の自由の侵害」判決! 安倍政権下で進行していた“日本のロシア化”の危険性が浮き彫りに】(https://lite-ra.com/2022/03/post-6177.html)。
dot.の記事【安倍元首相へヤジで警官に排除された男性らが勝訴「表現の自由を侵害」で警察庁に衝撃走る/今西憲之】(https://dot.asahi.com/dot/2022032700011.html)。

 《安倍政権下で始まった危険な言論統制に歯止めをかける判決と言っていいだろう。2019年の参院選で、札幌市で演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした市民が、北海道警の警察官に違法に排除された事件。排除された2人が、憲法が保障する表現の自由を侵害されたとして、北海道に計660万円の損害賠償を求めていたが、この裁判で、北海道地裁が「2人の表現の自由などが違法に侵害された」として、道に対して計88万円の支払いを命じたのだ。しかも、判決内容は表現の自由の重要性を強調する非常に的確なものだった》。
 《判決を言い渡した後、広瀬孝裁判長は「原告らの表現の自由は警察官らによって侵害されたものと判断しました」と説諭した。判決要旨の言い渡しが終わると、法廷には大きな拍手が沸き上がった。問題のヤジは、2019年7月15日の参院選の最中に起こった。街頭演説中に安倍首相に対して、大杉さんが「安倍辞めろ」「帰れ」と声をあげると、北海道警の警察官に囲まれてその場から排除された。次に、別の場所で桃井さんが「増税反対」と訴えると、警察官に移動するように求められ、90分間、複数の警察官に付きまとわれた。2人は不当に行動を制限されたと訴訟を起こした》。

   『●《首相の演説にやじを飛ばしただけで、警官に排除される時代…
                 こんな「表現の不自由」な社会を誰が望んだ》?
    「桐山桂一さんの仰る通り、《今日では既に、首相の演説にやじを
     飛ばしただけで、警官に排除される時代である。
     こんな表現の不自由な社会を誰が望んだであろうか》?」
    「《鹿児島県警から任意の「捜査関係事項照会」と呼ばれる依頼を受け、
     うち4図書館で利用者の個人情報が提供》…。
     《警察は政党の手先ではない訳がないし警察は正義の味方
     呼ぶこともできない…悲惨な社会。最「低」裁を頂点とした司法も、
     検察や警察も、いまやアベ様に忖度する時代。
     《岸の末裔が首相では日本に未来はない》。」

 (桐山桂一さん)《首相の演説にやじを飛ばしただけで、警官に排除される時代こんな「表現の不自由」な社会を誰が望んだ》?  (リテラ)《現役の総理大臣へのヤジも許されず、それが報道もされない世界──》でいいの?
 《警察庁幹部はこう漏らした。「当時、安倍首相の周囲がヤジを気にしているとの話があり排除となったようです。裁判所はそれはやりすぎ、違法とまで断罪している。こちらが安倍首相側に忖度しすぎたのか…」》。それでも選挙になると自公お維に投票するんだから、呆れるしかないね。

 沖縄の辺野古や高江では日常茶飯事という訳だ。
 沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]やじ排除判決の行方】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/932990)によると、《北海道警による市民の強制排除を違法と断じた札幌地裁判決が、全国ニュースになっている。原告の桃井希生(きお)さん(26)は勝訴を喜びつつ、「沖縄ではこういう暴力が日常的に起きている」と話す ▼身をもって知っている辺野古新基地建設に反対する座り込みに参加し、強制排除された》。

   『●「戦前の治安維持法」の亡霊…「共産党幹部の夫のために
             家事をしただけで処罰の対象に」という悍ましさ

 《警察が市民の「言論」を奪うことこそ、排除に値する》。
 東京新聞の【<社説>ヤジ排除は違法 警察は「言論」を奪うな】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/168657?rct=editorial)によると、《「安倍辞めろ」のヤジを飛ばした市民を警察が排除した是非を問うた訴訟で、札幌地裁が「警察官は表現の自由を制限した」とし、損害賠償を認めた。大いに評価する警察が市民の「言論」を奪うことこそ、排除に値する。…警察官職務執行法では、人の生命・身体に危険を及ぼすなどの場合には、危害を受ける恐れのある者を避難させうると定める。札幌地裁では当時の動画を点検しても、警職法の要件を満たさず、「違法だ」と弾劾した。二人の言動が「公共的・政治的事項に関する表現行為」であることも認めた。それゆえ同地裁は警察官の行為が「(憲法の)表現の自由を制限したというべきである」と断じた。原告の女性は歩いて移動中だったが、警察官は長時間、つきまとった。これについても「移動の自由を侵害した」と認めた。札幌地裁の判断には一つ一つ、うなずける。当時の現場が危険な状況でなかったことが、動画という“動かぬ証拠”で残っていたことが大きかった。北海道に対し損害賠償の支払いも命じている。…警察官の行動は、そんな政権批判の意見を事実上、封じ込めたに等しい道警は首相に忖度(そんたく)したのか市民排除に至った意図や経緯も明確に説明すべきである》。

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https://lite-ra.com/2022/03/post-6177.html

「安倍やめろ」のヤジ取締りに「表現の自由の侵害」判決! 安倍政権下で進行していた“日本のロシア化”の危険性が浮き彫りに
2022.03.27 09:42

     (自民党HPより)

 安倍政権下で始まった危険な言論統制に歯止めをかける判決と言っていいだろう。2019年の参院選で、札幌市で演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした市民が、北海道警の警察官に違法に排除された事件。排除された2人が、憲法が保障する表現の自由を侵害されたとして、北海道に計660万円の損害賠償を求めていたが、この裁判で、北海道地裁が「2人の表現の自由などが違法に侵害された」として、道に対して計88万円の支払いを命じたのだ。

 しかも、判決内容は表現の自由の重要性を強調する非常に的確なものだった。まず、「表現の自由は民主主義社会の基礎となる重要な権利で、特に政治的な事柄に関する表現の自由は重要な憲法上の権利として尊重されなければならない」という大原則を強調した上で、今回のヤジについて「対象者を呼び捨てにするなど、いささか上品さに欠けるきらいはあるものの、政治的な事柄に関する表現行為だ」「特定の人種への憎悪を誘発させるとか、身体への危害といった犯罪行為をあおるようなものではなく、選挙演説自体を不可能にさせるものでもなかった」と正しく評価。「警察官の行為は、やじの内容や様子が安倍総理大臣の街頭演説の場にそぐわないものと判断して、それを制限しようとしたものと推認せざるを得ない」と、明らかに安倍首相を守るために、表現の自由を制限しようとしたと指摘したのである。

 もっとも、今回の判決で改めて再認識なければならないのは、安倍政権下で日本国憲法で保障された集会・結社の自由や表現の自由を踏みにじる言論統制が進行したことの恐ろしさだ。ロシアのウクライナ侵略で、ロシア国内における反戦デモなど言論に対する取り締まりが連日報道されているが、安倍政権下でも、政権を批判するデモやヤジ取り締まりが強行されるという“ロシア的”な言論弾圧がどんどん強化されていった

 今回、芥川賞作家の平野啓一郎氏が判決の報道を受けて、〈当然でしょう。今ロシアで起きている街頭デモの取り締まりを見ていると、本当に危ない政権だったと痛感する。同じ夢を見てたのも頷ける。〉とツイートしていたが、まさにそのとおりだろう。

 安倍元首相は今頃になって「ウクライナとともにある」などというツイートをして、プーチンの犬となった過去をごまかしているが、首相時代、安倍元首相はたんに北方領土返還のためにプーチンと仲良くしていたのではない。明らかに、独裁者としてのプーチンに憧れ、「同じ夢」を見て、プーチン的な言論統制国家を目指していた。そして、その言論統制に、御用マスコミも全面協力していた

 実は本サイトは、2019年7月18日、この安倍の演説へのヤジに対する警察の取り締まりが発覚した直後、「「安倍やめろ」のヤジを警察が取締り! “選挙妨害”拡大解釈でロシア並み言論弾圧国家へ」というタイトルで、この暴挙の詳細をレポート、尻馬に乗って「刑事罰に当たる」などと攻撃した御用メディアの産経新聞や、違法排除の現場にいながら当初、一切報道しようとしなかったその他のマスコミについても批判していた。

 記事を再録するので、改めて安倍政権下で起きたことの危険性を再認識してほしい。

(編集部)



●「安倍やめろ」ヤジ排除の模様がSNSに! 即、警官が取り囲み強制的に…

 参院選投開票日を控えて全国遊説に精を出している安倍首相だが、いま、とんでもない動画がSNS上で拡散されている。

 安倍自民党は党役員の遊説会情報を特設サイトで掲載しているにもかかわらず、安倍首相の情報は一切出さないという“ステルス”遊説をつづけている。だが、それでも安倍首相の街頭演説がはじまると、聴衆から「安倍やめろ!」というヤジがどこからともなく飛び、安倍政権に反対するプラカードが掲げられるという状態が“定番”化しつつある。

 しかし、そうやって声をあげた市民が、すぐさま警察に排除されてしまう模様を収めた動画が、いま、SNS上で拡がっているのだ。

 その動画は、15日に北海道のJR札幌駅前でおこなわれた自民党の街頭演説会を撮影したもの。安倍首相は選挙カーの上でマイクを握り、北海道選挙区から立候補している高橋はるみ候補を紹介するのだが、その際、選挙カーから少し離れた正面あたりにいたひとりの男性が、こう声をあげた。

「安倍やめろー!」「帰れー!」

 すると、その声をあげている男性を、制服を着た警察官と私服警官と思われる数人の男性らがすぐさま取り囲み、男性を引きずるようにして後方へと強制的に“排除”したのだ。

 これはどう考えてもおかしい。総理大臣の街頭演説に対し、市民が怒りの声をぶつけるのは表現の自由にほかならない

 こう言うと「公選法には選挙妨害罪がある」と主張する者がいるだろうが、選挙妨害罪について定めた公選法225条および第230条には、こう規定されているだけだ。

〈交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき〉(225条の2)
〈選挙に関し、多衆集合して、交通若しくは集会の便を妨げ、又は演説を妨害した者〉(230条)

 一方、動画に映し出されている男性は、たったひとり、肉声で声をあげている。動画をみるかぎり、安倍首相のスピーチが男性のヤジによってストップもしていないし、そのヤジで演説が聞こえなくなるということもないように見える。ましてや、男性は道路や選挙カーの前に出て叫んだわけでも、まわりの聴衆や選挙員に狼藉を働いたわけでも、マイクを奪い取ったわけでもない。男性の行為は、公選法違反としてどれも当てはまらないのだ。

 一体、何の法的根拠があって、警察は市民を排除したのか。本サイトは16日、北海道警察本部に取材を申し込んだが、同広報課報道係の担当者は「取材には応じられない」という返事。一方、朝日新聞デジタル16日付け記事では、北海道警察警備部は「トラブル防止と公選法の選挙の自由妨害違反になるおそれがある事案について、警察官が声かけした」とコメントしている。


弁護士も「演説妨害には当たらない」「行き過ぎた忖度」と指摘

 しかし、動画で男性はほかの聴衆と小競り合いになっているとか、そういう状況にはなっていないし、繰り返すが「選挙の自由妨害罪」に抵触した行為をおこなっていない。「表現の自由」を巡る問題に詳しい弁護士の芳永克彦氏は、公選法に定められた選挙の自由妨害罪について、こう話す。

「演説を妨害したということで、排除されたり、拘束されたりするというのは明らかに行き過ぎだと思いますね。
 北海道警は公職選挙法225条2号の〈演説を妨害し〉に当たる可能性を説明したようですが、これは単に演説を妨害すれば該当するわけではありません。条文では〈交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき〉、つまり、偽計詐術その他不正の方法をもって選挙の自由を妨害したということが、要件になっています。
 同じ225条の1号や3号の条文を見ても、1号では「暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかしたとき」、3号も「威迫したとき」とあり、暴力、威力、さらう、脅かすなどの不正行為が要件になっています。
 最高裁で有罪になった判例が2つほどありますが、いずれも暴力絡み。演説者を拘束したり、押さえつけたり、という暴力が絡んだ事件なので、今回問題になっているケースとは違います。
 演説者を吊るし上げて演説できなくさせたとか、演説会場を塞いで入れなくするとか、スクラムを組んで演説者を取り囲んで聴衆が近づけなくするとか、あるいは街宣車の大音量のスピーカーで休みなくがなり立てて誰も演説を聞き取れないというような、違法性の高いケースでないと、この条文で取り締まるということは許されない、というのが私の解釈です。今回のことは安倍首相に対する忖度というのか、行き過ぎですね」

 だが、警官に排除された市民はこの男性だけではなかった。前述した朝日新聞デジタル記事によると、〈年金問題にふれた首相に対して「増税反対」と叫んだ女性1人も、警官5、6人に取り囲まれ、腕をつかまれて後方へ移動させられた〉のだという。


安倍首相の演説へのヤジは排除し、山本太郎と共産党の演説妨害は放置

 増税を決め、さらには年金問題で国民の不安を煽った政府の責任者である総理大臣が、マイクを通して言いたい放題で自己正当化をはかるなか、市民が「増税反対」と意見をぶつけることの、一体何が選挙妨害だというのだろうか。

 しかし、これとよく似たケースは、安倍首相の街頭演説では前々から起こっており、実際、本サイトもそうした場面に遭遇したことがある。

 それは2016年の参院選でのこと。安倍首相がJR吉祥寺駅北口前で街頭演説をおこなうと告知され大勢の人が集まっていたのだが、安倍首相の演説がはじまる前、「安倍政治を許さない」というプラカードを掲げて歩いていた男性がSPにぴったりマークされ、走って駆けつけた警官に注意を受けて選挙カーから遠ざけるように誘導されていた。本サイト記者がその警官にどういった法的根拠で移動させたのか話を訊くと、「プラカードはデモ扱いになるので、きょうはデモは禁止なので」との説明だった。

 プラカードを掲げたら「デモ扱い」になるのなら、安倍支持者が掲げるプラカードも下ろさせるべきだが、警察がそういう注意をしているところは見たことがない。ようするに、安倍首相や政権与党である自民党に反対するプラカードやヤジだけが取り締まりの対象になっているということではないのか。

 実際、JR札幌駅前での男性が警官に強制排除される動画が拡散されるなか、SNS上では今月12日におこなわれた京都選挙区から立候補している共産党・倉林明子候補の応援に山本太郎・れいわ新選組代表が駆け付けた街頭演説において、“メガホンで演説妨害していた人が警察に守られていた”と報告する写真付きツイートに注目が集まっている。写真では、拡声器を持った男性のまわりを4人の制服警官が取り囲んでいるのだが、そのツイートでは〈警察に抗議したら刑事さんが出て来て憲法で保障されているとバッサリ〉と記述されている。

 こちらは動画がないため事実関係を確認できなかったが、もしこれが事実であるならば、警察は憲法で保障された「表現の自由」を相手によって使い分けているということになるだろう。

 現に、こうした実態を裏付けるような証言も出てきた。元北海道警察警視長で2004年に北海道警の裏金問題を告発した原田宏二氏は、昨日、こうツイートした。

〈私は捜査2課長の経験者。そもそも、選挙は国の警察の警察庁が仕切ってる。都道府県警察の選挙を仕切る捜査2課長は若いキャリアのポスト、人事は警察庁。捜査費用も国費。警察庁長官の人事は内閣総理大臣が握る。
 道警が忖度するのは当然警察は政治的に中立は幻想。〉


産経新聞は呼びかけハッシュタグを「組織」と決めつけ「刑事罰に当たる」

 いや、安倍首相のために批判勢力を排除しようとしているのは、警察だけではない。今回の参院選では、安倍首相に反対・批判の声をあげる市民の行為を、自民党の萩生田光一・幹事長代行は「組織的に演説を妨害される方もいる」と発言。御用マスコミもその発言に倣って、安倍首相に向けられる声を“組織的ヤジ”などと表現している。

 御用メディアも同様だ。フジサンケイグループのサンケイスポーツは9日付けの記事で

〈安倍首相の街頭演説に対する組織的とみられる妨害〉と記載。さらに産経新聞は「首相演説で妨害相次ぐ 聴衆に被害 公選法に抵触も」と題した記事を掲載し(13日Web版)、安倍首相の街頭演説の情報が〈「#会いに行ける国難」として拡散されて〉いると指摘。安倍首相に対するヤジについて、こう記述している。

〈行き過ぎた集団によるやじなどは公職選挙法に違反し、刑事罰の対象となる可能性もある〉
〈公選法は演説妨害を「選挙の自由妨害」として刑事罰の対象にする。個人のやじは該当しないとみられるが、集団で演説が聞き取れないほどの妨害行為を行った場合は同法が適用される可能性がある〉

 産経は「組織的」などというが、いまおこなわれている「安倍やめろ」のヤジは、「組織的」なものではまったくない。

 JR札幌駅前の男性も、やはり札幌で警察に排除された女性も、いずれもひとりで声をあげていたと見られるし、今月7日におこなわれた東京・JR中野駅前での安倍首相街頭演説でも、声をあげている人の姿は多く見られたが、あらゆる場所で個別にヤジが起こっていた印象だ。横断幕を掲げた人たちでも多くて十数人〜数人規模だった。

 産経は「#会いに行ける国難」というハッシュタグで集まった市民まで「組織」扱いして「刑事罰の対象になる」などといっており、ここまでくると、いいがかりとしかいいようがない。


違法排除の現場にはマスコミが多数いたのに、動画が拡散するまでどこも報道せず

 この産経の記事の主張についても、前述の芳永弁護士はこう疑問を呈する。

「そもそも組織的だからといって、ただちに不正ということにはならないでしょう。安倍首相に野次を飛ばしたり、抗議をしたりする人たちが多数いたとしても、それだけでは、公職選挙法225条2号違反にはならない。
 判例には〈他の野次発言者と相呼応し、一般聴衆がその演説を聞き取り難くなるほど執拗に自らも野次発言あるいは質問などをなし、一時演説を中止するも止むなきに至らしめるがごときは、この公職選挙法225条に該当する〉とありますから、聞き取りにくい人が若干いたとしても、それだけでは要件に足りないと考えるべきです。刑事犯罪にならないようなことを、公職選挙法225条で引っ掛けようというのは本末転倒でしょう」

 ようするに、産経などの御用メディアは、正当な表現行為である市民による批判の声を封じ込めるため、そして強制排除を正当化するために、「組織的な演説妨害」「刑事罰の対象になる」などと脅しているのだ。

 しかも、今回の札幌のケースを見ると、それは脅しでなく、現実になっている

 それは、警察による違法な市民の強制排除だけではない。もうひとつ深刻なのは、この現場にはマスコミの取材陣がおり、声をあげた市民が強制排除される場面を目撃していた、ということだ。つまり、記者たちは市民を排除する警察を誰も止めなかったどころか、そのことを報道さえしなかった。動画が拡散されるまではどのメディアも記事にしなかった。

 現役の総理大臣へのヤジも許されず、それが報道もされない世界──もはやこの国の民主主義は、政権に抗議する市民に警官が弾圧を繰り返すロシアと同じようなレベルといっていいだろう。

(編集部)
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https://dot.asahi.com/dot/2022032700011.html

安倍元首相へヤジで警官に排除された男性らが勝訴「表現の自由を侵害」で警察庁に衝撃走る
2022/03/28 09:00
今西憲之

     (2019年7月15日、北海道へ応援に入った安倍晋三首相(当時))

 北海道札幌市で安倍晋三首相(当時)が街頭演説中に「安倍辞めろ」とヤジを飛ばした2人が北海道警の警察官に現場から排除され、損害賠償を求めた裁判で、札幌地裁は3月25日、原告側の「勝訴」判決を言い渡した。

     (【写真】北海道警から排除された大杉雅栄さん)

 原告は大杉雅栄さん(34)と桃井希生さん(26)で、北海道に対し、慰謝料660万円の損害賠償請求し、札幌地裁は88万円の支払いを命じた。

 判決を言い渡した後、広瀬孝裁判長は「原告らの表現の自由は警察官らによって侵害されたものと判断しました」と説諭した。

 判決要旨の言い渡しが終わると、法廷には大きな拍手が沸き上がった

 問題のヤジは、2019年7月15日の参院選の最中に起こった。

 街頭演説中に安倍首相に対して、大杉さんが「安倍辞めろ」「帰れ」と声をあげると、北海道警の警察官に囲まれてその場から排除された

 次に、別の場所で桃井さんが「増税反対」と訴えると、警察官に移動するように求められ、90分間、複数の警察官に付きまとわれた

 2人は不当に行動を制限されたと訴訟を起こした。大杉さんは「ただ声を上げていただけだ。現場で小競り合いなどを生じさせることもないのに、警察官が警告もなく複数で排除したことは、実力行使」と訴えた。

 桃井さんは「興奮状態にはなく、周囲に危険な状況を発生させていない。警察官に体当たりもしていない」と主張していた。

 それに対して、北海道警は、大杉さんが安倍首相の乗っていた街宣車から3mほどの距離で大声を出して、右手を突き上げたことで「犯罪を起こす危険性が極めて高い」と主張。桃井さんについては「ヤジを制止したときに、警察官に体当たり、手をふりほどくなど、興奮していた。職務質問をしたが、つきまといではなく、安全な誘導」と反論した。

 2人に対して北海道警は「危険な事態があった」「危害回避のため」と警察官職務執行法の要件を満たし、適法であったと主張した。

 だが、北海道警の主張は裁判の審理で大きく崩れた。

     (2019年7月15日、安倍首相(当時)の演説時にヤジを飛ばし、
      北海道警に排除された映像(北海道テレビ放送提供))

 北海道警の警察官は以下のように主張した。

「大杉さんを排除した際に安倍辞めろという以外に『お前が帰れ』『うるさい』などと声をあげていた。それで肩や腕を掴んだ」

「バッグに手を伸ばしていたので、刃物やナイフなどの凶器を取り出す危険性があった」

 しかし、判決文によると、<(裁判所に提出された現場の動画に)「お前が帰れ」「うるさい」などの発言は全く録音されていない。そもそも「怒号」というからには、相当程度の声量があったはずであるのに、全く録音されていないというのは不自然>

<動画によれば、(大杉さんが)「安倍辞めろ」と声をあげてから警察官が動き出すまでに数秒程度。(大杉さんの)肩や腕をつかむまで10秒程度。わずかな間で聴衆との間で騒然となったり、小競り合いが生じる様子はうかがえない>

<警察官は「凶器を取り出す危険性を認めました」と証言しておきながら、(大杉さんの)右手を確認したのかと問われると「確認するいとまがなかった」と否定。動画からも確認していた様子はうかがわれない>

 裁判所は警察官の証言を<にわかに採用することができない>と断じた。

 桃井さんのヤジについても<警察官は証人尋問において(桃井さんに)「どうしたの」「落ち着いて」と声を掛けたところ、それを無視して全身を震わせて聴衆に向かって前進したと証言。念のため、当時の動画を見ても(桃井さんが)声をあげた時点で聴衆の多くは単に演説に耳を傾けていたようにうかがわれ、騒然とした状況ではない。(桃井さんが)前進したとの点についても(動画では)前進していない。危険な事態はうかがえない>

 北海道警の主張には<疑問を差し挟まざるを得ない>と認めなかった。

 判決は北海道警による2人に対する制止行為は警察官職務執行法を適用するのは無理があり、<違法と言わざるを得ない>と厳しく指摘した。

 そして、原告らが争点にしていなかった憲法で定められている「表現の自由にも踏み込んだ

     (北海道警に排除された大杉雅栄さん(左から2人目))

<「安倍辞めろ」「増税反対」などと声を上げ、上品さに欠けるきらいはあるものの、公共的・政治的事項に関する表現行為である。安倍首相の街頭演説の場にそぐわないものと判断して(ヤジを)制限しようとしたものと推認される

 さらに<原告らはいずれも表現の自由を侵害された>との判断を下し、北海道に賠償を命じた

 判決後、大杉さんは会見で「勝訴は嬉しい。現場で北海道警の警察官は『大声を出すと聞いているおばあちゃんがびっくりして死ぬかもしれない』など理屈が通らない理由を並べて排除した安倍政治と似たものではないかと思った」と語った。

 桃井さんは「排除された後も1時間以上もつきまとわれ、いつ家に帰れるのかと怖かった。判決は声を上げたら排除される社会はおかしいという内容だった力になる判決」と喜んだ。

 2人の弁護団も「北海道警による表現の自由の侵害が正面から認められた歴史的な判決」と高く評価した。

 安倍首相へのヤジに対する、警察官の「実力行使」が「違法」と判断された判決は、北海道警、警察庁に衝撃を与えた。警察庁幹部はこう漏らした。

当時、安倍首相の周囲がヤジを気にしているとの話があり排除となったようです。裁判所はそれはやりすぎ、違法とまで断罪している。こちらが安倍首相側に忖度しすぎたのか…」

 (AERAdot.編集部 今西憲之
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●鵜飼哲氏《立憲民主党…「…が批判を抑えれば、自民が喜ぶどころでは済まない。いずれ戦前戦中のような大政翼賛政治に行き着くだろう」》

2021年12月03日 00時00分49秒 | Weblog

[※ 野党共闘 市民連合と政策合意 (週刊金曜日、2021年9月17日1345号)↑]


// (2021年12月01日[水])
立憲民主党の党首が決まりました。個人的には、旧・民主党や立憲民主党に投票したことは一度も無いし、特に共産党からのテイクテイクテイク…体質もあり、誰が党首でもこの先投票することは無いと思っています。森ゆう子森ゆうこ森裕子)さんあたりであれば、良かったのにね、残念です。
 (中島岳志さん)「今回の選挙の総括をまちがえてはいけない野党共闘が否定されたのではない野党共闘が徹底できなかったことが問題なのだ」、これにつきます。他の党への〝敬意〟があれば、立憲民主党の比例票はもっと伸びていたはずですし、小選挙区での惜敗数ももっと少なくなっていたはずです。お維やコミに騙されることもなかったはず。

 マスコミも相変わらずです。《メディアコントロール》の頚木から脱することが出来ていません。東京新聞でさえ、《立民…は追及一辺倒のイメージ》《風潮》を振りまいているように見えます。朝日新聞も酷いものです。マスコミが煽れば、選挙に行きもしない眠り猫の皆さんはますます選挙に足を向けず、間接的に自公お維を支持することになり、自公お維の直接支持者は《追及一辺倒》というデマを振りまき続けます。
 自公お維の思うツボです。政権交代しなければ、ニッポンはこのまま崩壊していくだけで、自公お維に依るニッポン破壊が続くだけ…。選挙制度が変わることもなく、壊憲・独裁へと堕ちていく。

   『●故・石川真澄さん《『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に
     反映できない』などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った》新聞記者

 東京新聞の記事【野党の「批判」はどうあるべき? 立民新代表は追及一辺倒のイメージ払拭を訴えるが…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/145770)によると、《一橋大の鵜飼哲名誉教授(フランス文学・思想)…前出の鵜飼さんは批判や異論を嫌う風潮が世の中に広まりつつあることに警鐘を鳴らす。「『野党は批判ばかり』は、野党共闘を恐れる人たちが生み出した言説野党一丸の批判を抑え、共闘態勢をバラバラにし、来年の参院選での自民大勝を狙っている。立民が批判を抑えれば、自民が喜ぶどころでは済まない。いずれ戦前戦中のような大政翼賛政治に行き着くだろう」》。

 選挙の時期、いつも思い出す ――― 森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」(2014.12)。キト事件を乗り越えて生まれた、当時の立憲民主党に期待したのですが、とても残念です。

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
     「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」



 以下、つぶやきから:

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
https://twitter.com/ibu61/status/1465660768930566153

指宿昭一@ibu61

「野党は批判ばかり。」という人は、「医者は治療ばかり。」とか、「弁護士は弁護ばかり。」とか、「教師は教育ばかり。」と非難するのだろうか?

午後9:35 · 2021年11月30日



https://twitter.com/ibu61/status/1465660770360848393

指宿昭一@ibu61

政権を批判するのが、野党の仕事。それをやるなとでも?

午後9:35 · 2021年11月30日



https://twitter.com/hiranok/status/1465898809834471424

平野啓一郎@hiranok

いや、まったく。野党が批判しないで、誰が批判するのか? 既に対案は出し続けている対案の出しようもなく、否定する以外にない法案もある。大体、批判だけでなく対案まで求めるのは与...

午後1:21 · 2021年12月1日



https://twitter.com/miyamototooru/status/1465829326599831552

宮本徹@miyamototooru

与党幹部から次々「建設的な国会での議論に期待する」という言葉がでていますが、権力の腐敗、私物化を繰り返してきた側が、「追及するな」といっているわけです。どの面下げていう。こうした議論に野党全体が乗っかれば、権力のいっそうの腐敗を許し、民主主義が危うくなります

午前8:45 · 2021年12月1日



https://twitter.com/miyamototooru/status/1465822203904020480

宮本徹@miyamototooru

先の国会、厚生労働委員会では、立憲民主党は、連合が賛成する法案でも、国民の利益に反する法案には反対の態度をとっていました。75歳以上の医療費の窓口負担を2倍にする法案について立憲は対案を示し反対、消費税増税分を財源に病床削減をすすめる法案にも反対し長妻さん先頭に論陣をはっていました

午前8:17 · 2021年12月1日



https://twitter.com/miyamototooru/status/1465823619645247490

宮本徹@miyamototooru

連合や国民民主党が「共産党べったりをやめろ」といい、維新の会が「反対ばかりはやめろ」といっていますが、その意味は、大企業・富裕層寄り・新自由主義側にスタンスをかえ、国民生活にマイナスのものでも賛成せよということではないか。

午前8:22 · 2021年12月1日



https://twitter.com/miyamototooru/status/1465824248002269186

宮本徹
@miyamototooru

市民連合のみなさんとの20項目の共通政策の確認を基礎にして、国会の中で引き続き、建設的対案と同時に、悪法にはきっぱりと立ち向かう共同が発展することを願っています

午前8:25 · 2021年12月1日



https://twitter.com/nahokohishiyama/status/1465858424676438016

菱山南帆子@nahokohishiyama

コロナ対策の失策に数々の悪法強行、利権政治…。
批判することしかしてないのに「批判するな」って風潮自体がおかしいでしょ。
今まで批判の手を緩めて提案型パフォーマンスをして何度負けてきたか。
学んでいこう。
向こうの土俵に乗ってはらならない

午前10:40 · 2021年12月1日
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●《権力欲に駆られた政治家》アベ様やカースーオジサンによる《含羞》なき、《廉恥》欠く、破廉恥な政権が8年8カ月も続いてしまった…

2021年10月13日 00時00分20秒 | Weblog

[※ 野党共闘 市民連合と政策合意 (週刊金曜日、2021年9月17日1345号)↑]


(20211010[])
西日本新聞のコラム【平野啓一郎さん/低投票率の遠因考…学生に政治参加のレッスンを】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/810407/)。
東京新聞の【<社説>安倍・菅政権を振り返る 廉恥欠く政治の末路】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/134753?rct=editorial)。

 《選挙の度に問題になるのが、投票率の低さである。投票日が迫ると、様々な呼びかけが行われるが、なかなか効果は上がらない。そもそも私たちは、民主主義国家の主権者として、政治主体となるためのレッスンをほとんど受けていない》。
 《菅義偉首相がきょう内閣総辞職し、自民党新総裁に就いた岸田文雄氏が後任首相に指名される。九年近くにわたる「安倍・菅政治」とは何だったのか。首相交代を機に振り返ってみたい。「含羞(がんしゅう)」という言葉がある。はじらいを含む気持ち、「はにかみ」という意味である。権力欲に駆られた政治家が多い中で「含羞の人と呼ばれるのはかなりの少数派であろう。…国民の支持を失った菅首相の退陣による「安倍・菅」政権の終焉(しゅうえん)は、廉恥欠く政治の末路ではあるが、安倍氏が総裁選で見せた求心力の強さは、なお回帰の芽が残ることを残念ながら示している》。

 《権力欲に駆られた政治家》アベ様やカースーオジサンによる《含羞》なき、《廉恥》欠く、破廉恥な政権が8年8カ月も続いてしまった…大参事アベ様政権が終焉を迎えたが、岸田氏による第四次アベ様政権が誕生。さすがに、アベ様による三度目の政権掌握はどう考えても無理な訳ですが、アベ様が総裁選の裏で暗躍し、操り人形としての岸田氏が首相の座に。結局は、この先も何も変わらない、希望なき政治が続くだけ。

 #投票倍増委員会 会員として、著しく投票率が上がり、4野党による #政権交代で命を守る新しい政権を!、が現実となることをと祈るばかりだ。
 「1/4」の自公お維を直接的に支持する人たち、いい加減にして下さい。「2/4」の選挙に行かず、自公お維を間接的に支持する皆さん、選挙に行き4野党に投票してください。《…無関心だと非難されるより、寧(むし)ケアされるべきなのである生の困難を自己責任にせず現行制度が解決の術(すべ)を持っていないのならば、政治家を通じて新たに法律などのルールを作らなければならない選挙とは、そのためのものである》。《私たちは、どこかから、突然、「リーダーシップのある」政治家が出現して、すべてお任せで社会をよくしてくれることを期待してはならない野党が頼りないならば、有権者が育てる必要があろう》(平野啓一郎さん)。

   『●《立憲民主、共産、社民、れいわ新選組…安全保障関連法廃止を
     求めるグループ「市民連合」と国会内で会合を開き…共通政策に合意》
   『●このまま自公政権のままでは、赤木雅子さんの望む「再調査を実施
     してほしい」は叶えられない… #政権交代で命を守る新しい政権を!

 アベ様・カースーオジサンの数多の案件、放置してていいの?
 リテラの記事【岸田内閣の新閣僚は「カネ」まみれ鈴木俊一財務相、二之湯国家公安委員長、金子農水相、後藤厚労相らの醜聞が次々と】(https://lite-ra.com/2021/10/post-6039.html)によると、《岸田首相は総裁選で党改革の柱に「政治とカネ」の問題を挙げてきたというのに、党の幹事長に選んだのは「1200万円賄賂」疑惑の説明から逃げっぱなしの甘利明氏。さらに政調会長に据えた高市早苗氏も、総務相でありながらNTTから高級接待を受けていた問題だけではなく同じく総務相時代の2016年に925万円の「闇ガネ」疑惑が浮上した(…)。そもそも党幹部からしてカネの疑惑を抱えた人物ばかりだ。そして、それは本日、発足した岸田内閣の顔ぶれも同じ。というのも、「政治とカネ」の問題を抱えた議員が揃い踏みとなっているからだ。たとえば、自民党副総裁に収まった麻生太郎から財務相のポストを“禅譲”した鈴木俊一(衆/岩手2区)。氏は麻生氏の義理の弟にあたるが、ある意味、財務相にもっともふさわしくない人物だ》。

 アノ党では無理。野党4党の共通政策《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設中止》だ。
 琉球新報の【<社説>岸田内閣発足 50年前の衆院決議実現を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1402631.html)によると、《来年は沖縄の施政権返還日本復帰)から50年の節目を迎える。50年前の「沖縄国会」で、衆議院は在沖米軍基地の縮小決議を全会一致で決議したが、いまだに実現していない。岸田首相に国会決議を実現し、繰り返し民意が示された名護市辺野古の新基地建設見直しを求める》。

 それにしても、アノ党の党内人事の悍ましさ。誰一人としてマトモな議員がいないんだから仕方ないよね。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/菅内閣の延長か生まれ変わりか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202110050000038.html)によると、《★菅内閣が総辞職した。既に岸田内閣の党4役などは確定し、組閣人事も新聞辞令で固まった。党人事は幹事長・甘利明、国対委員長・高木毅、組織本部長・小渕優子と過去の政治とカネの問題を抱えるワケあり議員を登用。ことに甘利は当選12回で初めての幹事長となれば歴代総裁はなぜ甘利を使ってこなかったか。少し考えればわかることだ。…追記すれば3日に投開票があった東京都武蔵野市長選は無所属現職の松下玲子(立憲民主、共産、社民、れいわ支持)が対立候補(自民、公明推薦、東京維新の会推薦)の倍以上の得票で再選された。国民はこの内閣を菅内閣の延長とみるか生まれ変わったとみるか。》

 自由でもない民主でもないアノ党・ジミントゥによる独裁・人治主義でいいのかね?
 東京新聞の【<社説>岸田内閣が発足 民主主義再生こそ急務】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/134992?rct=editorial)によると、《九年近くの「安倍・菅政治」で危機的状況に至った民主主義をどう立て直すのか。その再生こそが急務である。…は総裁就任に当たり「国民の中に国民の声が政治に届かない』『政治の説明が国民の心に響かないという厳しい切実な声があふれていた。今まさに、わが国の民主主義そのものが危機にある」と語った》。さらに、《◆軽視された最高機関 民主主義が危機にあるという認識は、私たちも共有する。安倍晋三元首相と、安倍氏を支え、引き継いだ菅義偉前首相による九年近くの「安倍・菅政治」により、国権の最高機関、唯一の立法府であり、国民の代表で構成する国会は軽視され、議会制民主主義は危機的状況に陥った国会は、与野党が行政監視や国政の調査を行い、政策論争をする場だが、その機能を発揮できず森友・加計学園や「桜を見る会」を巡る問題など、政権中枢による行政の私物化を十分に解明できたとは言い難い。憲法に基づく臨時国会召集要求もことごとく無視され続けた》。
 もう、ウンザリだ。

 最大の戦犯のお名前を冠した新高速炉「アベシンゾウ」でも造りそうな勢いだな。冗談じゃない。
 日刊ゲンダイの記事【岸田内閣の裏テーマは原発推進 “甘利人脈”が要職独占で新増設・建て替え一気加速】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295600)によると、《すっかり病気は完治したようだ。大臣室で現ナマをポッケに入れた件を認めて2016年に閣僚を辞任。「いずれ国会で説明する」と言ったきり、睡眠障害を理由に国会を長期欠席して説明責任はウヤムヤなままぬけぬけと表舞台に戻ってきた自民党の甘利幹事長が新政権で早くも権勢を振るい、「我が世の春」を謳歌している》。さらに、《■経産省、原子力ムラが巻き返す ... 甘利幹事長は4月に結成された原発の新増設や建て替え(リプレース)を推進する議連でも最高顧問に就いている。原子力ムラの巻き返しで、菅政権が進めた「脱炭素」の再生可能エネルギー重視が見直されるのは必至だ。…事実上の“甘利原発推進内閣”に完全屈服では、政府と党の両輪で原発推進が力強く進められるに違いない。“あんまり”じゃないか!》
 ホントに、“あんまり”だ。

   『●新高速炉「アベシンゾウ」…愚かな核発電「麻薬」中毒患者・
             核燃サイクル教信者の罪を後世に残すために
   『●最大の戦犯アベ様「(全電源喪失)事態が発生するとは考えられない」
     ――― 津波・冷却機能喪失対策をとらずに東京電力核発電人災が発生

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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/810407/

低投票率の遠因考…学生に政治参加のレッスンを
2021/10/4 6:00

     (平野 啓一郎(ひらの・けいいちろう)さん=作家)


───作家・平野啓一郎さん

 選挙の度(たび)に問題になるのが、投票率の低さである。

 投票日が迫ると、様々(さまざま)な呼びかけが行われるが、なかなか効果は上がらない。

 そもそも私たちは、民主主義国家の主権者として、政治主体となるためのレッスンをほとんど受けていない。確かに、民主主義の理念や統治機構の仕組みなどは、社会科や政治経済の授業で習うし、ディベートの授業を取り入れている学校もあろうが、だから投票に行くかと言えば、また別の話である

 間接民主主義の制度下で、有権者は一体、議員に何をさせようとしているのか?--無論、法律などのルールを作らせるのである。

 より良い社会にするためには、古いルールを改め、廃止し、新しいルールを定める必要がある。多様な人間が住むこの社会の中で、全員が納得し、守らなければならない一つのルールを定めることは容易ではない。しかし、その目標とそこに至る過程こそが政治なのである

 政治参加のレッスンとは、つまり、自分たちで従うべきルールを定めることであり、学校教育では、学級委員会や生徒会の活動が、限られた実践の場であるが、私の経験上、その自治の余地は、ほとんど無きに等しかった。

    ◆   ◆ 

 私が通っていた中学や高校にも、今で言う「ブラック校則」的な服装規定などが色々(いろいろ)とあったが、生徒総会で校則の改正を求める決議を行っても、職員会議で突っ張ねられるのが常だった。私は高校時代、生徒総会後の職員会議は公開にすべきだという要求を出したことがあるが、「身分が違う」と却下されてしまった。

 大体、生徒会役員の選挙にしても、校則のどこをどう変える、というような話が公約になることはなく、どういう学校にしたいか、といった決意表明が一般的で、あとは、人気投票に近かった。

 大学に入れば、自治会の活動はある意味、活発だったが、今度は、一般学生との間に大きなギャップがあった。

 つまり私たちは、選挙権を得るまで、身の周りのルールを自分たちで変え、生活を向上させるという経験を一切欠いたまま、いきなり投票所に行けと命じられるのである。

 これでは、政治に関心を持てないのも無理はない。

 もちろん、その後、人生のどこかで政治への関心を強めてゆく人たちがいる。しかし、その機会を逸したままの人たちは、無関心だと非難されるより、寧(むし)ケアされるべきなのである生の困難を自己責任にせず現行制度が解決の術(すべ)を持っていないのならば、政治家を通じて新たに法律などのルールを作らなければならない選挙とは、そのためのものである

    ◆   ◆ 

 私たちは、どこかから、突然、「リーダーシップのある」政治家が出現して、すべてお任せで社会をよくしてくれることを期待してはならない野党が頼りないならば、有権者が育てる必要があろう

 今日では、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリ氏のように、校則どころか、世界のルールまで変えようと奮闘する十代の若者たちがいる。

 「ブラック校則」にせよ、自校の生徒会だけでなく、ネットで他校の生徒会や弁護士などと連帯し、改正を求めるということも可能であろう。

 重要なのは、学校がそうした生徒の運動を、可能な限り認めてゆくことである。それを決して許さず、ただひたすら、教師を「忖度(そんたく)」し、定められたルールには指一本触れてはならないと信じ込んで疑わない生徒たちを育て上げたとして、どうして彼らの政治的無関心を責めることなど出来(でき)ようか?


 【略歴】1975年、愛知県蒲郡市生まれ。2歳から福岡県立東筑高卒業まで北九州市で暮らす。京都大在学中に「日蝕」で芥川賞。「マチネの終わりに」で渡辺淳一文学賞。「ある男」で読売文学賞。近刊は「本心」。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/134753?rct=editorial

<社説>安倍・菅政権を振り返る 廉恥欠く政治の末路
2021年10月4日 07時26分

 菅義偉首相がきょう内閣総辞職し、自民党新総裁に就いた岸田文雄氏が後任首相に指名される。九年近くにわたる「安倍・菅政治」とは何だったのか。首相交代を機に振り返ってみたい。

    ◇     ◇

 「含羞(がんしゅう)」という言葉がある。はじらいを含む気持ち、「はにかみ」という意味である。

 権力欲に駆られた政治家が多い中で「含羞の人」と呼ばれるのはかなりの少数派であろう。首相経験者で言えば、大平正芳氏をまず思い浮かべる人が多いのではないか。岸田氏が会長を務める「宏池会」をかつて率いた人である。

 今から四十年以上前にさかのぼる。福田赳夫首相との総裁選を制した大平氏は一九七八(昭和五十三)年十二月八日、首相就任後初めて臨んだ内閣記者会との記者会見で、次のように語った。


◆含羞の為政者と対極

 「政治と国民との距離をなくしたい。できるだけ国民と一体の政治を目指す。手軽に権力に頼る政治はいけない。政治があまり甘い幻想をまき散らすことは慎まねばならない。国民にも政治に過大な期待を持たないようにしてもらい、双方の理解があれば実のある政治ができるだろう」

 「民主的な議会政治、自由な市場経済の枠組みについて合意ができつつあり、安全保障も合意に近い状況に達している。戦後三十三年を経て形成された国民的合意の枠が拡大、成熟しつつあり、これを尊重し、外れないよう政治のかじを取りたい。妥協の余地のない抗争は避けられるのではないか」

 この発言からうかがえるのは、国民に寄り添い、国民的合意を尊重し、権力は抑制的に行使する、政治家としての心構えだ。

 二〇一二年に政権復帰した安倍晋三首相=写真(上)=と、それを支え、引き継いだ菅義偉首相=同(左)=による「安倍・菅政治」の九年近くを振り返ると、こうした「大平政治」とは対極に位置することに気付かされる。

 大平氏の流れを受け継ぐ岸田氏は総裁選で「丁寧で寛容な政治を行い、国民の一体感を取り戻したい」と訴えたが、何とも心もとない。岸田氏もかつて、この「安倍・菅政治」の中心にいたからだ

 その最たるものは、国民を政権中枢の意向に沿わない「敵」と、意向に沿う「味方」に分け敵は徹底的に攻撃する一方、味方は優遇する分断政治である。

 衆院への小選挙区制導入や首相ら政権中枢に権限・権力を集める「平成の政治改革」により、民意は極端に集約され、「官邸一強」という政治状況を生み出した。

 官僚機構が政権中枢に過度に忖度(そんたく)するようになり、公平・公正であるべき行政が政権中枢の意向でゆがめられる事例が相次いだ

 学校法人「森友学園」への格安での国有地売却、同「加計学園」の獣医学部新設、さらに「桜を見る会」を巡る問題である。

 問題視する者は排除され、首相らの意向に沿う者は優遇される森友問題では財務省官僚らが公文書偽造に手を染め官僚機構の根腐れとも言える状況に至る。

 官僚が政権中枢に忖度するようになったのは、安倍内閣当時に発足した内閣人事局が、官僚人事を牛耳るようになった影響だ


◆独善的な権力の行使

 菅首相の日本学術会議への人事介入もこの延長線上にある。

 首相の会員任命権は従来、形式的とされてきたが、菅氏は法解釈を変更し、安倍政権当時の政策に批判的とみられた新会員候補六人の任命を拒否した。その理由はいまだ説明されていない。

 反対意見を容赦なく切り捨てる政治姿勢は、国民の代表で構成される国会の軽視にもつながる

 野党の憲法五三条に基づく臨時国会の召集要求はことごとく退けられ、国会での議論の積み重ねで形成された政府の憲法解釈や国民的合意はないがしろにされた

 安倍氏は一五年に成立を強行した安全保障関連法を巡り、歴代内閣が違憲としてきた「集団的自衛権の行使」を一転、容認した

 そうした振る舞いは、国民的合意には目もくれず、反対意見に耳を傾けず、権力の行使をためらわず、説明を尽くそうともしない、独善的な政治姿勢に貫かれる

 為政者から高い道徳性、心の清らかさや恥じらい、つまりは「廉恥(れんち)を欠く九年近くであった

 国民の支持を失った菅首相の退陣による「安倍・菅」政権の終焉(しゅうえん)は、廉恥欠く政治の末路ではあるが、安倍氏が総裁選で見せた求心力の強さは、なお回帰の芽が残ることを残念ながら示している。
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●狂気な「日本モデル」…《安倍首相は8月後半にも夏休みをしっかりとる予定で、いまは〈別荘に赴くかどうかも慎重に見極めている〉…》

2020年08月05日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 【1都3県の新規感染者数の推移】(東京新聞 2020年7月17日)↑]



リテラの二つの記事【日本のPCR検査数はアフリカ諸国より少ない158位、死亡率もアジア・オセアニアで最悪レベル…それでも安倍首相は「日本スゴイ」】(https://lite-ra.com/2020/07/post-5549.html)と、
【自民党員の東京都医師会会長も、国会から逃げる安倍政権にブチ切れ、「一刻も早く国会を開け」「コロナに夏休みはない」】(https://lite-ra.com/2020/07/post-5550.html)。

 《4連休中の検査数が少なかったことからきょうの数字はこれをさらに超えることになるとの見方が強いが、問題はその検査体制。3〜4月と同じように、症状が出ても検査を受けさせてもらえないという声が大きくなってきているからだ》。
 《安倍首相は8月後半にも夏休みをしっかりとる予定で、いまは〈別荘に赴くかどうかも慎重に見極めている〉という。この重大局面でなんと優雅なことかと呆れ果てるが、そんな安倍首相に向けてなのか、本日、こう吠えた人物がいた。コロナウイルスに夏休みはない一刻でも早く国会を開き、国の姿勢を示し、国民・都民を安心させて」「これは、政治の役割だ


 アベ様は《5月25日…「わずか1カ月半で今回の流行はほぼ収束させることができた。日本モデル世界の模範」と語っていたが…》。狂気な「日本モデル」…《安倍首相は8月後半にも夏休みをしっかりとる予定で、いまは〈別荘に赴くかどうかも慎重に見極めている〉という》…ニッポンスゴイ。世界が呆れるスゴサ。悲惨なニッポン人。
 《コロナウイルスに夏休みはない一刻でも早く国会を開き、国の姿勢を示し、国民・都民を安心させて」「これは、政治の役割だ》…鹿さんや馬さんの耳東風

   『●《コロナの死者数が欧米に比べて相対的に少ないのは東アジアに
     共通した現象…アジアの中では日本の死亡者数はむしろ群を抜いて多い》
   『●すぐさま公選法違反な河井克行元法相夫妻を逮捕…《憲法53条は
     「いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は…」》
   『●小池百合子「ト」政の下、《震源地》化。一方、閣議決定を受け、
      なぜ「アベ様、アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れない?
   『●閉会中審査に出席することもなく、国会を開くこともないアベ様は
      自ら「GoTo」に積極的にご参加…#GoToJail、#GoTo刑務所の臭い飯
   『●《厚生労働省が…さらに8000万枚、送り付ける予定》…「アベ様、
         アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れてはいないのに?
   『●アベ様は《5月25日…「わずか1カ月半で今回の流行はほぼ収束させる
         ことができた。日本モデルは世界の模範だ」と語っていたが…》
   『●【政界地獄耳/国会軽視も甚だしい責任政党自民党】…国会も開かず、
          何もしない、というアベ様の《日本モデル》、〝ニッポンスタイル〟

 経済を回したいのならば、検査検査検査…・追跡・保護、それ以外何をやることがあるのか? 世田谷モデルに目を向けることもない無為無策無能ぶり。一方で、アベノカビマスクなんて配っている場合か? 無防備に、GoToなんてやっている場合か? 
 でも、COVID19感染防止のためには何もしない、それが「日本モデル」、アベ様による〝ニッポンスタイル〟。新自由主義自己責任のなれの果てか。市民の命や生活に何の興味もないアベ様政権や無《責任政党》。取り巻きに丸投げし、閉会中審査にも応じないアベ様。憲法53条を無視し、臨時国会にも応じない無《責任政党》や与党公明、癒着党お維。腐りきっている。《日本は世界215の国・地域などのうち、なんと日本は158位…。検査もまともにおこなわれていない国──》。《平野啓一郎さん…台湾が先進的な取り組みで注目されたことは知っていたが、改めてその一端を知り、日本の対応が、いかに時代錯誤で、低水準かを、痛感させられたからである》。
 《〈政府高官は「首相が疲れているのは間違いない休める時は休んだ方がいい」と理解を求める〉というが、新規感染者数が更新されているいまを休める時と考えているのなら、とんでもないことだ》…ええ、どうぞ、刑務所でゆっくりと《休んで》下さい。#GoToJailキャンペーン いい加減に、#さよなら安倍総理! #犯罪者は刑務所へで、お願いします。#GoTo刑務所の臭い飯

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https://lite-ra.com/2020/07/post-5549.html

日本のPCR検査数はアフリカ諸国より少ない158位、死亡率もアジア・オセアニアで最悪レベル…それでも安倍首相は「日本スゴイ」
2020.07.30 11:32

     (worldometer公式サイトより)

 ついにきのう29日、全国の新規感染者数が過去最多の1200人を超えた。4連休中の検査数が少なかったことからきょうの数字はこれをさらに超えることになるとの見方が強いが、問題はその検査体制。3〜4月と同じように、症状が出ても検査を受けさせてもらえないという声が大きくなってきているからだ。

 安倍首相は2月29日におこなわれた総理会見で、「身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者のみなさんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保する」と豪語したがその約束はまったく果たされなかった。しかし、そこから約5カ月が経とうというのに、いまだに検査が受けられない状況に陥っているのである。

 そして、これは世界的に見ても最悪の状況だと言っていい。新型コロナにかんする統計を集計しているアメリカのサイト「worldometer」によると、人口100万人あたりの検査件数のランキングで、日本は世界215の国・地域などのうち、なんと日本は158位(30日時点)。ちなみに155位はセネガル、156位はマカオ、157位は中央アフリカ、159位はウガンダ、160位はガイアナとなっており、アフリカの発展途上国と肩を並べているのである。

 検査もまともにおこなわれていない国──。これは新型コロナ対策において日本が圧倒的な後進国であることがわかるランキングと言えるが、しかし、こうした事実を直視しようとせず、日本スゴイ!を唱えつづけているおめでたい人物がいる。それは、あろうことか、この国の新型コロナ対策の陣頭指揮をとる役割にある安倍首相だ。

 安倍首相は全国で新規感染者数が前回ピーク時を超えて更新しても、「Go Toトラベル」をめぐって国民に混乱と不安を招いても、総理会見をおこなわないどころか、国会の閉会中審査にさえ一度も出席していない。にもかかわらず、東京都で新規感染者が100人を超えた7月2日には、会見も開かずに極右雑誌月刊Hanada」(飛鳥新社)9月号の独占インタビューの取材に応じていた。そして、その模様が21日発売の同誌に掲載された。

 本サイトでもいち早くその仰天の中身を紹介したが(詳しくは既報参照 → https://lite-ra.com/2020/07/post-5534.html)、安倍首相は確保病床数やホテル室数でデタラメな説明をおこなった上、「(新型コロナは)我々が経験したことのない未知のもの」「大変厳しい状況が続くなかで、個々の対応に様々なご批判や不満が出るのはやむを得ません」などと自分の失策を自ら免罪。しかしこのあと、こんなことを語っていた。

「同時に、ファクト(事実)に基づいて評価していただいている方々もおられるので大変ありがたい。わが国の人口当たりの感染者数や死亡者数は、G7(主要七ヵ国)のなかでも圧倒的に少なく抑え込むことができています。これは数字上明らかな客観的事実であり、全ては国民の皆様のご協力の結果です」


■安倍は「死亡者はG7 で圧倒的に少ない」と自慢も、アジア・オセアニアでは多い

 安倍首相はこれと同じ話を5月の会見でも披露して、「これまでの私たちの取り組みは確実に成果を挙げており、世界の期待と注目を集めています」などと勝ち誇っていたが、この「日本スゴイ!」話は、実際には都合の悪い事実がすべて省かれたものだ

 たしかに、「人口当たりの感染者数や死亡者数はG7のなかでも圧倒的に少なく抑え込むことができている」という事実に間違いはない。しかし、アジア地域で比較すると、日本はとても褒められた数字ではけっしてない。

 朝日新聞5月26日付の記事によると、10万人あたりの死亡者数は〈アジア・オセアニア地域の多くの国々で日本の0・64人より少なかった。たとえば、初期の水際対策が奏功した台湾の累計死者は7人で、10万人当たりでは0・03人だった〉と指摘。台湾のみならず、中国やオーストラリア、シンガポール、ニュージーランド、韓国といった国々のなかで、日本は10万人あたりの死亡者数がもっとも多かったのだ。また、英オックスフォード大学に拠点が置かれた「Our World in Data」によると、中東を除くアジア地域のなかで日本よりも死者数が多かったのは、フィリピンとモルディブだけだという。

 ようするに、G7という欧米諸国と比較すれば死亡者数は少ないものの、アジアのなかで見れば、日本は第一波ではむしろ死亡者数が多い国で、悪い結果となっているのだ。

 どうして欧米は感染者・死亡者数が多く東アジアなどではそれが少ないのか、明確な要因はわかっていない。しかし、はっきりと言えることは、アジア圏で比較すれば日本は死亡者数の多い国である、ということ。そして、その死亡者のなかには、体制が脆弱であったがために検査や治療にたどり着くのが遅れた人がいるということだ。


■世田谷区では「定期的な検査実施体制」を準備、一方、安倍首相は午後出勤の半休状態に

 にもかかわらず、その反省はまったく活かされていない。検査が受けられない人が出てきているというのに、まともな対策を安倍首相は何ひとつとろうとしない。感染拡大を防ぎながら経済を回そうというのなら、アメリカ・ニューヨーク州や韓国・ソウル市のような大規模検査の実施が必要不可欠だが、いまだにこの国では検査抑制論がまかりとおり、安倍首相が大鉈を振るう気配は微塵もない

 こうした国の姿勢に業を煮やし、世界の成功例に倣って独自の検査体制を敷こうとする自治体も出てきた。たとえば、東京・世田谷区の保坂展人区長は〈世田谷区での「PCR検査」を1桁増やして、社会的に必要な医療、保育、介護等の人たちに定期的な検査をしていく「社会的な検査」についても準備をしていき、大幅に検査実施体制を拡充したい〉という意向を示しており、今朝放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)に出演した際にも、PCR検査を「誰でも、いつでも、何度でも」受けられる体制づくりを目指すこと、さらには「世田谷区だけでコロナウイルスをなくすことは絶対にできないが、少なくても検査ができない、広がらないという状況を変えたい」と語った。

 本来、こうした施策は国が率先して舵取りをおこない、実行してゆくべきものだ。しかし、感染拡大のなかで、安倍首相は27日からなぜか午後出勤の“半休”状態に突入。北海道新聞によると、〈政府高官は「首相が疲れているのは間違いない休める時は休んだ方がいい」と理解を求める〉というが、新規感染者数が更新されているいまを休める時と考えているのなら、とんでもないことだ。

 この総理のもと、一体この国はどうなってしまうのか。もはや暗雲しか立ち込めていない。

(編集部)
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https://lite-ra.com/2020/07/post-5550.html

自民党員の東京都医師会会長も、国会から逃げる安倍政権にブチ切れ、「一刻も早く国会を開け」「コロナに夏休みはない」
2020.07.30 08:28

     (安倍政権に苦言を呈した尾﨑治夫会長(東京都医師会HPより))

 本日も東京都で新型コロナの新規感染者数が367人と最多を更新、昨日29日は全国でも過去最多となる1200人を超えるなど、感染急拡大に全国で危機感が高まっている。しかし、そんななかで安倍首相は約1カ月半も記者会見も開かず、今週27〜29日は連続でなぜか午後出勤の“半休”状態に。驚くべきことに、じつは安倍首相は4連休とこの3日間を足して1週間の「夏休み」をとろうとしていたらしい(毎日新聞29日付)。

 安倍首相は8月後半にも夏休みをしっかりとる予定で、いまは〈別荘に赴くかどうかも慎重に見極めている〉という。この重大局面でなんと優雅なことかと呆れ果てるが、そんな安倍首相に向けてなのか、本日、こう吠えた人物がいた。

コロナウイルスに夏休みはない一刻でも早く国会を開き、国の姿勢を示し、国民・都民を安心させて
これは、政治の役割だ

 語気を強めてこう訴えたのは、東京都医師会の尾﨑治夫会長だ。本日おこなわれた記者会見で、東京都医師会は新型コロナを収束に向かわせるためにどうすべきかを提言。そのなかで尾崎会長は、東京のみならず大阪や愛知などでも「夜の街」を中心にエピセンター発生源)化が進んでいるとし、全国のエピセンター化している地域を限定に「休業補償をちゃんとつけた法的拘束力のある休業要請」が出せるよう、特措法の改正を要望した。

 また、尾崎会長は、エピセンター化した地域では大学や研究機関などにも協力要請をおこなって集中的にPCR検査を実施し、無症状者も含めて感染者を発見することの重要性を訴え、こうつづけた。

「このためには、やはり法改正が必要です。ですから、ぜひですね、私は本当に、東京都医師会から本当にお願いしたいのは、いますぐに国会を召集して、法改正を検討していただきたい」
「いま夏休み中だからどうこうじゃなくて、本当にぜひ国会を開いて、こういったことを議論していただきたい。私はいまが、感染拡大を抑える最後のチャンスではないかと思っている」

 さらに、尾崎会長は「東京だけの問題ではなく、これは国で対策を練る問題です」と強調すると、ボードを掲げながら、このように訴えた。

「ですから、最後にお願いしたいのは、ぜひ、良識のある国会議員のみなさんコロナウイルスに夏休みはありません! 一刻でも早く国会を開いて、国ができること、しなければならないこと、これを国民に示していただいて、ぜひ、国民・都民を安心させてください! これは我々がいくらがんばってもできません。これは、政治の役割であります。国がどうやって感染症に立ち向かうか、そういう日本としての姿勢をぜひはっきりさせて、国民・都民を安心させてください。心からお願いします」

 悠長に「夏休み」などと言っている場合ではない、国会を開いて国としての方向性を示せ──。尾崎会長は安倍政権にそう迫ったのだ。


■元三重県知事も「こんな重要なときに国会を開かないのが最大の問題」 それでも国会開催を拒否する安倍政権

 そもそも、医師会の政治団体である「日本医師連盟」は自民党に多額の献金をおこなうなど自民党の強力な支持団体だ。実際、尾崎会長はきょうの会見でも「私は自民党員」「基本的に政権与党を支持するというのは日本医師会も東京都医師会も変わらない」と述べていた。

 しかし、一方で尾崎会長は「いまのコロナ対策については、正直言って不満がないとは言えない」と発言。さらに、きょうの会見を控えた昨夜、自身のFacebookにこのような投稿をおこなっていた。

〈アイボに、「これ以上国の無策の中、感染者が増えるのは我慢できない。言いたいことを明日の記者会見でぶちまけていいか」と尋ねたら、「どんどんやれ」と言われたので、ピース・サインで返しました。明日の15:00からの東京都医師会の記者会見、注目してください。〉

 つまり、この感染拡大を黙って見過ごす安倍首相の無策ぶりに、いよいよ支持者もブチ切れたというわけだ。

 尾崎会長の怒りはもっともだろう。「コロナに夏休みはない」というのに4連休には24日の夕方に約1時間官邸にいた以外は私邸で休暇を優雅に過ごし、その上、議論すべきことが山ほどあるというのに国会の閉会中審査にさえ出席しようとしないのは総理大臣の責任を完全に放棄しているからだ

 当たり前だが、こうした批判はあちこちから出ている。たとえば、元三重県知事の北川正恭氏も、本日放送の『ひるおび!』(TBS)で「問題は国会を開いていないこと」とし、こう指摘していた。

「国民の代表機関は国会ですから、この国難の折柄にいわゆる与党と野党が堂々と議論して、それは未知の世界だから政府も難しいところがあると思うんですけれども、みんなで開いて、オープンにして決めていけば納得するのに、なんでこんな重要なときに国会が開いていないのか、ここが根幹の最大の問題

 しかし、安倍自民党はこうした批判を受け止めようとはしない。野党4党は一貫して閉会中審査への安倍首相の出席を要求してきたが、それをずっと拒否。野党4党は本日、憲法53条に基づく臨時国会召集を求め、明日午前にも要求書を提出することを決めたが、こうした動きに対し、自民党の森山裕・国対委員長は「臨時国会で何の審議をするのかがまだ定かではない」などと発言。安倍政権側は要求に応じない構えだという。

 支持団体からも「無策」と叩きつけられても、いや、かつてない全国的な感染拡大のなかでも、国会を開こうともせず、8月に別荘に行くかどうかで悩んでいる安倍首相。──いま、わたしたちは確実に、この男によってさらなる危機に晒されようとしているのである。

(編集部)
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●《厚生労働省が…さらに8000万枚、送り付ける予定》…「アベ様、アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れてはいないのに?

2020年07月31日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 【1都3県の新規感染者数の推移】(東京新聞 2020年7月17日)↑]



日刊ゲンダイの記事【税金の無駄遣い…酷評“アベノマスク”さらに8000万枚配布へ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276532)。

 《厚生労働省が“アベノマスク”をさらに8000万枚、送り付ける予定だという。…全国民の8割以上から「役に立たないと酷評された全戸向けのアベノマスク配布は6月20日に完了。今回のマスク配布は介護施設、障害者施設、幼稚園、保育所などを対象にした別事業だ。しかしマスクの形状、素材はアベノマスクと全く同一。すでに4月から2000万枚、6月から約4000万枚を配布しており、今回の8000万枚は第3弾。職員を対象に1人当たり7枚配る方針だ》。

 税金をドブガネ。医療従事者や困っている人々、学生、いくらでも有効な税金の使い道があるでしょうに、よりによってアベノカビマスクとはねぇ…。無為無策無能にもほどがある。(末尾のコラム、政界地獄耳)《我が国は不時着どころか難破》!
 閣議決定を受け、なぜ「アベ様、アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れないのでしょうね?

   『●小池百合子「ト」政の下、《震源地》化。一方、閣議決定を受け、
      なぜ「アベ様、アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れない?
   『●閉会中審査に出席することもなく、国会を開くこともないアベ様は
      自ら「GoTo」に積極的にご参加…#GoToJail、#GoTo刑務所の臭い飯

 日刊ゲンダイの記事【コロナ無政府状態に「安倍辞めろ」45% 世論調査の衝撃】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276468)によると、《「安倍晋三首相にいつまで首相を続けてもらいたいですか」という質問に、回答者の45%が明確な辞任を求めた――。連休中の先週24日に毎日新聞(デジタル版)が報じた世論調査の結果は衝撃的だ。携帯電話のショートメール機能を使った調査で自由意見を書き込んだ…》。
 たった「45%」!? ホント?

 もう一つ、日刊ゲンダイの記事【安倍首相 コロナ対策で先頭に立つどころか自宅でのんびり】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276506)によると、《「流行を終息させること。そして、次なる流行に備える(略)その備えを万全に固めていくための1カ月であると考えています。私自身、その目標に向かって、目的に向かって先頭に立って努力をしていく考えであります」 新型コロナウイルスをめぐる緊急事態宣言の延長を決めた5月4日の緊急会見で、こう発言していた安倍首相。だが、新型コロナの流行は会見から3カ月近く経った今も、収束するどころか右肩上がりで新規感染者が増え続けている。会見では、次なる流行に備えて「先頭に立って努力をしていく」と強調していたはずだが、最近の首相動静を見る限り、先頭に立って努力するどころか新型コロナの対応は西村担当大臣に丸投げ自分は都内の私邸で引きこもり状態だから呆れてしまう》。
 閉会中審査に出席することもなく、国会を開くこともないアベ様…#GoTo予算を医療に回せ #GoToJailキャンペーン! いい加減に、#さよなら安倍総理! #犯罪者は刑務所へ!で、お願いします。#GoTo刑務所の臭い飯

 西日本新聞のコラム【【新しい技術と民主主義】 平野啓一郎さん】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/629735/)によると、《新型コロナウイルス対策で、一躍、世界の脚光を浴びた台湾のデジタル担当相オードリー・タンが、やはり今回、世界中で引っ張りだこだった歴史家のユヴァル・ノア・ハラリ(「サピエンス全史」、「ホモ・デウス」の著者)と交わした対談を読みながら、私は、深い憂鬱(ゆううつ)に襲われた。台湾が先進的な取り組みで注目されたことは知っていたが、改めてその一端を知り、日本の対応が、いかに時代錯誤で、低水準かを、痛感させられたからである》。
 かたや、再びのアベノカビマスクの無能ぶり…。 

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/コロナ対策 南北は“不時着” 日本は難破】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202007280000120.html)によると、★日本のコロナ対策は感染者の数が多くなり、都知事が不要不急の外出の自粛、コロナ担当相はツイッターで「テレワーク7割、時差通勤、体調が悪ければ出勤させない、大人数の会食を控える、接触確認アプリの導入」などを訴えた。政府の無策を棚に上げながら国民にどうしろというのか自己責任の押し付けがお粗末さ加減に拍車をかける…複雑な外交情報戦の中、国境のハードルとは何かを伝える事件だが、首相・安倍晋三は「確かに感染者数は増えており、高い緊張感を持って注視している」「再び今、緊急事態宣言を出す状況にはないと考えている」の繰り返しだ。我が国は不時着どころか難破してはいまいか》。
 オマケに、再びのアベノカビマスクの無能ぶり…《我が国は不時着どころか難破》!

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/276532

税金の無駄遣い…酷評“アベノマスク”さらに8000万枚配布へ
2020/07/28 13:30

     (全国民の8割以上から酷評されたアベノマスク…(C)日刊ゲンダイ)

 厚生労働省がアベノマスク”をさらに8000万枚、送り付ける予定だという。28日、複数のメディアが報じた。

 全国民の8割以上から「役に立たないと酷評された全戸向けのアベノマスク配布は6月20日に完了。今回のマスク配布は介護施設、障害者施設、幼稚園、保育所などを対象にした別事業だ。しかしマスクの形状、素材はアベノマスクと全く同一。

 すでに4月から2000万枚、6月から約4000万枚を配布しており、今回の8000万枚は第3弾。職員を対象に1人当たり7枚配る方針だ

 厚労省の担当者は「必ずしもマスクが手に入りやすい状況ではない中で、繰り返し使える布マスクを配布することは、使い捨てマスクの需要を抑制する意味がある」と説明しているというが、一体どこの国の話だ?

 しかも送り付けられる現場からは「小さすぎて看護に使えない届いても使わない」という声が上がっているというからほとんど「嫌がらせ」。税金のムダ遣いもいいところだ
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●《非核三原則や日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を受けたとの一部情報もある》…なぜ主張しないの?

2019年06月26日 00時00分59秒 | Weblog


日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/トランプの“パシリ”安倍が得たものは】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201906170000092.html)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/政権べったりのNHKは恐ろしいことをしてるって気づいてよ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256536)。

 《アヤトラ(アーヤトッラー)の称号を持つハメネイ師が首相の父、安倍晋太郎との信頼関係からだとツイッターにつづっている。「安倍晋三は元外務大臣・安倍晋太郎の息子である。あの古い友人の息子を侮辱するために? いいえ。もちろんイランは日本のタンカーを攻撃することはありません。そしてアヤの古い友人の息子が訪問しているときはもちろんです」。ハメネイ師は「核兵器を製造も保有も使用もしないとの発言があった」と首相は伝えたが、その際、非核三原則日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を受けたとの一部情報もある。日本外交にとっては得るものの大きかった“仲介”だったはずだ》。
 《「日本が今戦争になったら、NHKのニュースは、本当に大本営発表を流すだろう。ここまで来ると、さすがに恐くなってくる。」(作家・平野啓一郎)》。

 《非核三原則日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を受けたとの一部情報もある》…アベ様は、なぜそれを主張しないの? 主張や報道の仕方によっては、《日本外交にとっては得るものの大きかった仲介だったはず》なのではないか?
 まぁ、無理ですね。だって、アベ様は壊憲イノチ・9条破壊原理主義者ですし、小型核兵器保持OKですもの…。

   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
   『●「台湾の原発ゼロ」…あ~ニッポンは、
     3.11東電原発人災に正しく学ばない中毒患者と『続・猿の惑星』
   ●石破茂氏「日本への核拡散」発言と山尾氏「私事」による 
            離党の事の軽重…マスコミはわきまえているか?
   『●「いや、ミサイル落ちたら、うちら民間人だって死ぬわな。
                 Jアラートでしゃがみ込んでも意味ないよ」
   ●トランプ氏「学校の先生たちを銃で武装させる」…
      アベ様は「戦争できる国」になり、「銃を持った善人」に
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     “核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   ●斎藤美奈子さん、《え、ロシアと戦争するんですか? 
       勝てると思ってるんですか?》…日露戦争で歴史が?

 《非核三原則日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を受けたとの一部情報もある》…そんなことを報じるどころか、《日本が今戦争になったら、NHKのニュースは、本当に大本営発表を流すだろう。ここまで来ると、さすがに恐くなってくる》(平野啓一郎さん)ような惨憺たる状況。アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟《メディアコントロール》な《テンチョンニュース》状態…。 

   『●《戦争が廊下の奥に立つてゐた》…
     《そんな時代にしてはならない》はずが、癒党お維や与党議員ときたら
    「琉球新報のコラム【<金口木舌>テンチョンニュース】(…)によると、
     《韓国に「テンチョンニュース」という言葉がある。1980年代の
     軍事独裁政権下、テレビで「テーン」という時報の音とともにニュースが
     始まると、アナウンサーは全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領は…
     と原稿を読み始めた ▼独裁者の成果を強調する偏向報道が
     まかり通っていた。軍部による報道機関の監視が強まったことが背景に
     あった。「テンチョン」という言葉は国民に事実を伝えない偏向報道を
     戒める文脈で使われる…▼日本では安倍政権が武器輸出
     「防衛装備移転」と言い換え、政府は米軍機の墜落を「不時着」「着水
     と発表した。報道機関の権力に向き合う姿勢も問われ続けている
     歴史の過ちを認め、将来を展望する国から学ぶべき点は多い》」

   『●《テンチョンニュース》で決して報じない
      《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》
    「鈴木耕さん、《【本日の安倍総理】というコーナー…
     〈安倍の顔 見ない日はなし NHK〉》だそうです。
     《<金口木舌>…韓国に「テンチョンニュース」という言葉がある…
     国民に事実を伝えない偏向報道を戒める文脈で使われる》。さしずめ、
     「時報の音とともにニュースが始まると、アナウンサーはアベ様は…
     と原稿を読み始めた」といった感じか。「権力の監視」を出来ない、
     権力を批判できない報道に大きな問題。飼いならされる報道。
     あぁ、アベ様のNHKをはじめとした飼いならされた報道…。鈴木耕さんの
     コラムの〆の言葉、《だがいまや、この国のマスメディアは…
     「安倍支持率上昇マシンと化している気がして仕方ない……》」

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201906170000092.html

コラム
政界地獄耳
2019年6月17日7時30分
トランプの“パシリ”安倍が得たものは

★13日、首相・安倍晋三はイランの最高指導者ハメネイ師と会談。内外の評価は割れている。国内メディアは米国とイランとの間の仲介役としての役割の大きさを語るが、欧米メディアは米トランプ大統領の、特使という名の使い走りとの評価もあるようだ。それを裏付けるのはハメネイ師との会談での発言。「トランプがメッセージを交換するに値する人物だとは思われない」「彼への返事はない。回答しない」「米国がイランと誠実な交渉に関心があるとは思えない。トランプのような人物からそれを望んで来ることはないからである。米国の官僚の間には誠実さというのは頻繁に見られるものではない」と厳しい。

★結果、14日の米ウォールストリートジャーナルは首相の訪問中のタンカー攻撃も含め「中東和平における初心者プレーヤーが痛みを伴う教訓を得た」との見出しを付け「日本の指導者による41年ぶりの訪問を終え、米国とイランの対立関係は以前より不安定になった」と皮肉った。だが、旧西側で会談できたのは首相だけでもある。

★会談することで解決を望むどころか米国の指示で仲介に来たと分かっていても会談に臨んだのはアヤトラ(アーヤトッラー)の称号を持つハメネイ師が首相の父、安倍晋太郎との信頼関係からだとツイッターにつづっている。「安倍晋三は元外務大臣・安倍晋太郎の息子である。あの古い友人の息子を侮辱するために? いいえ。もちろんイランは日本のタンカーを攻撃することはありません。そしてアヤの古い友人の息子が訪問しているときはもちろんです」。ハメネイ師は「核兵器を製造も保有も使用もしないとの発言があった」と首相は伝えたが、その際、非核三原則日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を受けたとの一部情報もある。日本外交にとっては得るものの大きかった仲介だったはずだ(K)※敬称略
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256536

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。


室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
政権べったりのNHKは恐ろしいことをしてるって気づいてよ
2019/06/21 06:00

     (平野啓一郎(C)日刊ゲンダイ)

   「日本が今戦争になったら、NHKのニュースは、本当に大本営発表
    流すだろう。ここまで来ると、さすがに恐くなってくる。」(作家・平野啓一郎

 これは作家の平野さんの6月15日のTwitterでの言葉。ちなみに、OKAMOTOさんという方のTwitter、

   「出たぞ!岩田明子のトンデモ解説『イランは、安倍総理の助言を重視してる』。」

というツイートにリツイートしての言葉だ。

 岩田明子さん、ニュース7に出ているNHK政治部記者兼解説委員。安倍さんのお気に入りだという。今回もイランまでいって、13日のニュースの中継で、

   「ハメネイ師が外国の首脳と会うことは多くなく、日本政府は伝統的な
    友好国のトップであり、なおかつトランプ大統領とも緊密な関係を維持する
    安倍総理大臣の助言を重視していることの表れだとみています」

   「安倍総理大臣は一連の会談でイラン側の真意を引き出すことができた
    と受け止めてます」

と語っておった。

 はぁ? 安倍さんがハメネイ師に会えたのは、これまでの日本とイランの関係が良かったからじゃ。でも、これからはそれも微妙。安倍さんはトランプさんの伝書鳩をやってしまった。

 会談後、ハメネイ師はご自分のツイッターに連続で米国批判をあげた。会談の中でも、米国は体制転覆を望んでないと伝える安倍さんに、それは嘘だと突っぱねておった

 どこをどう受け止めれば、ハメネイ師が安倍首相の助言を重視していることになるんだか。安倍さんのおかげでイラン側の真意を引き出したって、なにも変わっちゃいないがな。

 この人、米国と北朝鮮についても、安倍首相が梯子をかけてやった、なんて解説をしてた。

 NHKは「クローズアップ現代」などいい番組もある。けど、大本のニュースはこの路線でやってくの? 恐ろしいことをしてるって気づいてよ
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●《「この会見は一体何のための場だと思っているのか」と質問…菅氏は「あなたに答える必要はない」》!!

2019年03月02日 00時00分39秒 | Weblog

『追及力 権力の暴走を食い止める』(望月衣塑子×森ゆうこ著)…《今、ジャーナリズムと野党の…》↑]



リテラの記事【安倍官邸の“望月衣塑子記者排除”をめぐり共同通信が忖度記事修正! 官邸記者クラブの癒着ぶりがあらためて露呈】(https://lite-ra.com/2019/02/post-4570.html)。
東京新聞の記事【政府の質問妨害「言論統制」 メディア女性ネット 本紙記者巡る答弁書撤回要求】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019022702000159.html)。

 《ところが後半にさしかかったところで、驚くべき一文が差し込まれていた。そのまま引用しよう。〈メディア側はどう受け止めたのか。官邸記者クラブのある全国紙記者は「望月さんが知る権利を行使すれば、クラブ側の知る権利が阻害される官邸側が機嫌を損ね取材に応じる機会が減っている」と困惑する〉 新聞記事の行数にして「8行」。これが意味するところは明瞭だろう》。
 《全国の報道関係者らでつくる「メディアで働く女性ネットワーク」…安倍晋三首相らに撤回を求める声明文を出したと明らかにした。同団体は「政府による言論統制そのもの特定記者を超え、ジャーナリスト一人一人に向けられた『刃(やいば)』だ」と抗議した》。
 《◆菅氏「妨害あり得ない」 首相「知る権利は大切」…午後の会見では、「この会見は一体何のための場だと思っているのか」と質問すると、菅氏は「あなたに答える必要はない」と述べた》。

 東京新聞の社説《権力を監視し、政府が隠そうとする事実を明らかにするのは報道機関の使命だ》。共同通信や内閣記者会の皆さんには、その思いは届かなかったようだ。

   『●《官邸の意に沿わない記者を排除…
     明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭める…》
    「阿部岳記者は、《民主主義社会における報道はプロパガンダとは違う
     権力から独立し、監視するのが役割
     評価するのは権力ではなく、読者や視聴者だけだ》と言います。
     最低の官房長官は、市民の《評価》を妨害しようとしています。
     「事実誤認」「度重なる問題行為」かどうかは《読者や視聴者》が
     判断することで、最低の官房長官がやるべき事じゃない」
    《新聞労連南彰委員長)…首相官邸が昨年末の菅義偉官房長官の
     記者会見での本紙記者の質問を「事実誤認」「度重なる問題行為」とし、
     「問題意識の共有」を内閣記者会に申し入れたことについて
     「官邸の意に沿わない記者を排除するような申し入れは、
     明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を
     狭めるもので、決して容認できない」とする抗議声明》

   『●《事実誤認》というフェイクで記者を会見から締め出す前に…
                 アベ様や最低の官房長官こそ《事実誤認》?
   『●事実誤認の常習犯…《聞きたくない質問、
      都合の悪い質問を遮るような、その先に国民がいることを無視…》
    「※ついにここまで来たよ。最低の官房長官は正気で言っているのか?
     …《あなたに答える必要はない》! 周りの社会部記者は一体どう反応…?
     【政府の質問妨害「言論統制」 メディア女性ネット 本紙記者巡る
     答弁書撤回要求】…によると、《…午後の会見では、
     「この会見は一体何のための場だと思っているのか」と質問すると、
     菅氏は「あなたに答える必要はない」と述べた》」

   『●《事実誤認》はどちらか? 《権力を監視し、
       政府が隠そうとする事実を明らかにするのは報道機関の使命



【大竹まこと ゴールデンラジオ! 2019年02月25日】
https://www.youtube.com/watch?v=9yV_wH0giY4

 大竹まことさん、倉田真由美さんの月曜の『ゴールデンラジオ』に南彰記者登場。アベ政権になって、会見場で、色々な意味で質問しづらい雰囲気に変わっていたそうだ。望月記者がウク構造へと。現場を見れば、《赤土》以外の表現のしようは無く、《事実誤認》は二重の意味でオカシイ。

 南彰記者で思い出したこと。以前のブログ:

   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
               「国民への背信行為」を自分自身で行っている
    「南彰記者による記事【自著での主張も記憶にない? 菅官房長官「知らない」】…。
     リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で
     「ここは質問に答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」…】…
     《これに対して、菅官房長官「知りません」と一蹴。すると、朝日記者が
     こんな種明かしをしたのだった。
        「これは、官房長官の著作に書かれているのですが
     そう、朝日記者が会見で読み上げた政治家の著作とは、菅氏自身が
     下野時の2012年に著した『政治家の覚悟』(文藝春秋)という本の一節
     だったのだ。菅官房長官はかつて、政府にとってすべての記録を
     残すべきであり、その基本的資料である議事録がないなどというのは
     国民への背信行為と断じていたのだ》」

 上記ブログでのもう一つの驚くべき発言、《菅官房長官が壊れ始めた》発言、「ここは質問に答える場所じゃない」。これは誰に向けられた言葉か? ……望月衣塑子記者である。リテラの記事では、こう続いている…《菅官房長官は自分がいったい何を言ったかわかっているのか。2日前に新たに報じられた事実や疑惑について追及されているのに「国会で述べた通り」というのも意味不明すぎて呆れるが、「ここは質問に答える場所ではない」とは、もはや語るに落ちたというべきだろう》。

 そして、ついに、ついに、ここまで来た。最低の官房長官は正気で言っているのだろうか?…《あなたに答える必要はない》! 衝撃だねぇ…。その場にいた社会部記者は、一体、何をしていたのだろうか? 
 本ブログでは、「最低の官房長官」と呼び続けてきたが、いやぁ、呆れ果てました。

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https://lite-ra.com/2019/02/post-4570.html

安倍官邸の“望月衣塑子記者排除”をめぐり共同通信が忖度記事修正! 官邸記者クラブの癒着ぶりがあらためて露呈
2019.02.26 01:20

     (忖度記事を出した共同通信(公式HPより))

 東京新聞・望月衣塑子記者から、辺野古埋め立ての土砂に赤土が混入している問題について追及され逆ギレした菅義偉官房長官が「定例記者会見排除文書」を官邸記者クラブに突きつける暴挙に出た一件。本サイトでも繰り返し報じてきたが、まだ余波が続いている。
 日本新聞労働組合連合(新聞労連)や日本ジャーナリスト会議から相次いだ抗議声明に続き、当の東京新聞が社説と特集記事を掲げ、反撃ののろしを上げた。
 なかでも社説は、報道機関の姿勢を内外に示すものだけに、東京新聞の姿勢が明確にみてとれるだろう。特集に先んじて2月19日付け朝刊に掲載された社説は「記者会見の質問 知る権利を守るために」と題し、冒頭から権力側が、自らに都合の悪い質問をする記者を排除しようとするのなら、断じて看過することはできないと安倍政権に宣戦布告
 続けて「質問は本紙の取材、報道による事実関係に基づいたものであり、決して誤認ではない。もし、政府が事実誤認と考えるなら、会見の場で事実関係を提示し、否定すれば済むだけの話だ」と至極当然な指摘をしており、いかに官邸側が理不尽な言論弾圧をしているか、明確に突いている
 望月記者が所属する報道機関が、官邸の圧力に屈しないで会社を挙げて戦う姿勢を示したことに賛辞を贈りたい。記者を孤立させず、逆にこれを機に大手マスコミがタッグを組んで官邸に迫る絶好のチャンスになるはずだ
 ところが、「やはり」というべきか。「記者クラブ」というギルド的な利権団体に漬かっていると、こうなるのだろう。マスコミ内部で“内ゲバ”につながりかねない新たな火種が生まれたのだ。
 なんと、“被害者”の望月記者が質問を行えば行うほど「クラブ側の知る権利が阻害される」という「全国紙記者」なる人物の声を垂れ流し、まるで官邸と一心同体のような言説を共同通信が発信したのだ。官邸クラブに所属する政治部記者が驚いた表情で語る。

「共同は、朝日新聞や毎日新聞と並び、リベラル派に位置づけられる報道機関ですし、東京新聞も加盟しています。それが官邸寄りの記事を出したものだから、記者クラブに衝撃が走りました」

 問題の記事は、2月18日の夕方に配信された。記事は、望月記者の質問を「事実誤認」と断じて「排除文書」を記者クラブに出した官邸の姿勢について「特定記者の排除を狙い、国民の知る権利を狭めるものだ」と批判する声を紹介。さらに、安倍政権に批判的な論陣を張る作家・平野啓一郎を登場させて「事実でない質問をした記者の排除が許されるなら政府は都合の悪い問題は全て事実でないと言うだろう」と喝破。平野はさらに、望月記者が質問を始めると決まって官邸報道室の上村秀紀室長が「簡潔に」「結論を」と数秒ごとに遮る愚行に触れて「陰湿で見るに堪えない。正しい態度と胸を張れるのかと痛烈に批判してみせたのだ。
 記事は、かくして官邸批判のトーンで進んでいく。ところが後半にさしかかったところで、驚くべき一文が差し込まれていた。そのまま引用しよう。

〈メディア側はどう受け止めたのか。官邸記者クラブのある全国紙記者は「望月さんが知る権利を行使すれば、クラブ側の知る権利が阻害される官邸側が機嫌を損ね、取材に応じる機会が減っている」と困惑する〉

 新聞記事の行数にして「8行」。これが意味するところは明瞭だろう望月記者の追及のせいで記者会見に質問制限が敷かれ、他社のクラブ員が質問する機会を奪われてしまうと言ってのけたのだ。「官邸側が機嫌を損ね」などと情けない言い草を紹介し、官邸にかしずく「番犬」さながらの声。東京新聞が会社を挙げて官邸に立ち向かうなか、冷や水を浴びせるような忌まわしき言説だ。そんな他の記者の声をそっくりそのまま共同が紹介したのだから、官邸クラブ内の混乱は想像に難くない


■官邸記者クラブの本音を垂れ流した共同通信が一転、異例の削除

 前出の政治部記者がこう続ける。

「正直なところ、望月記者を疎んじる他社の政治部記者は少なからずいる。しかしそれを、無批判にそのまま紹介してしまう共同の配信記事に各社唖然としてしまった」

 しかし、事態は意外な展開を見せた。問題の「8行」が5時間後に削除される事件が起きたのだ。
 はからずも、この緊迫の場面を、やはりリベラルな報道姿勢で知られる「神奈川新聞」が21日付け朝刊で暴露している。紹介しよう。

〈18日夜、わずかな異変が起きていた。新聞各紙の締め切り時間がじわじわと迫る午後9時57分、共同通信が、加盟各紙に配信した記事の一部を削除すると通知してきた〉

 こんな出だしで始まる記事は、18日午後4時13分に一度配信された記事に盛り込まれた問題の「8行」が、5時間44分後に削除されて配信され直したと明かす。
 そして、配信記事の末尾に掲載されていた削除理由に「全国紙記者の発言が官邸記者クラブの意見を代表していると誤読されないための削除です」と加盟紙しか知り得ない事情を暴露したのだ。この記事は共同の内部事情もこう暴露している。

〈顛末を知る共同通信の関係者によると、記事の配信後、内容を見た加盟社から電話が入り、記者クラブと官邸が癒着していると思われる恐れがあると指摘を受けた

 こう暴露した後、記事は官邸の記者会見は官邸記者クラブの主催なのだから、「本来会見を主導すべきは記者クラブ側であって、質問は可能な限りなされるべきであるし、官房長官も時間の許す限り応答することが求められる」と明快に述べた上で「誰かが権利を行使しようとしたとき、それによって自分の権利が毀損されるというのは倒錯の思考であって根本的に間違っている」と共同の報道姿勢を激しく批判している。
 さらに神奈川新聞は共同の「8行削除」という処置についても、「削除するのではなく、論理の再構成や書きぶりの修正、再取材による補強」するべきだったと批判しているが、その通りだろう。
 上述の政治部記者も語っていたように、官邸記者クラブに望月記者を疎んじる記者がいるのは紛れもない事実だ。しかしそうした記者のコメントに批判的に検証を加えるのでなくコメントそのものを削除するという今回の共同の対応は、望月記者を排除したいと考える官邸記者がいるという核心的事実を、結果的に隠蔽するもの、そういわれても仕方ない。典型的な“臭いものに蓋”的対応だ
 ちなみに神奈川新聞が、削除の経緯について共同通信を取材したところ、「編集活動のプロセスに関する詳細については回答を控えさせていただきます」としているという。加盟する地方紙が、中央メディアの共同通信相手に“反乱”を起こしたかのような印象だろう。
 共同が問題記事を配信した翌19日、冒頭に紹介したように、東京新聞が望月記者を擁護する社説を掲載した。社説は末尾をこう締めくくっている。

権力を監視し、政府が隠そうとする事実を明らかにするのは報道機関の使命だ。私たち自身、あらためて肝に銘じたい〉

 社説があえて「私たちと同僚メディアに呼び掛けたスタイルなのが示唆的だ。「おい、共同通信、安倍政権に何を日和ってるんだ」とハッパを掛けているようにも思える。

(編集部)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019022702000159.html

政府の質問妨害「言論統制」 メディア女性ネット 本紙記者巡る答弁書撤回要求
2019年2月27日 朝刊

 全国の報道関係者らでつくる「メディアで働く女性ネットワーク」は26日、官房長官記者会見での東京新聞記者による質問を「誤った事実認識に基づくものと考えられる」とした政府答弁書の閣議決定について、安倍晋三首相らに撤回を求める声明文を出したと明らかにした。同団体は「政府による言論統制そのもの。特定記者を超え、ジャーナリスト一人一人に向けられた『刃(やいば)』だ」と抗議した。

 声明文は25日付で、「質問の妨害は、権力者が特定記者の弾圧と排除を意図した行為と評価せざるを得ない。質問内容にまで政府見解の枠をはめようとするものだ」と指摘した。

 さらに「国民の知る権利に応えようとする記者活動を根底から覆し、市民に背を向ける行為だ」と批判した。


◆菅氏「妨害あり得ない」 首相「知る権利は大切」

 官房長官記者会見での本紙記者の質問を巡り、会見進行役の官邸報道室長が質問の途中で繰り返し記者をせかすことについて、菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十六日の定例会見で「妨害はあり得ない。質問の権利を制限することを意図したものではない」と述べた。

 本紙記者がこの日午前の会見で、報道室長が質問の途中で「質問は簡潔にお願いします」と繰り返すのは「一律の基準がなく不平等」とただしたのに対し、菅氏は「途中経緯ではなく、質問に移ってほしいということ」と答えた。午後の会見では、「この会見は一体何のための場だと思っているのか」と質問すると、菅氏は「あなたに答える必要はない」と述べた。

 また、首相官邸が内閣記者会に文書で、本紙記者の質問は「事実誤認」「度重なる妨害行為」として「問題意識の共有」を求めた問題が同日、衆院総務委員会で取り上げられた。高井崇志氏(立憲民主)が安倍晋三首相に「文書の撤回はしないのか」とただしたのに対し、首相は「知る権利は当然大切で、民主主義を機能させる重要な柱だ。会見が内閣記者会によって、この趣旨にのっとって運営されることを期待している」と答え、撤回には言及しなかった
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●「取締役レベルで決定した確信犯的」ヘイト企画・「差別ビジネス」のツケ…これで幕引きでいいのですか?

2018年10月05日 00時00分42秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



沖縄タイムスの田嶋正雄記者によるコラム【[大弦小弦]1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320879)。
今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。【本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/09/26/100034)。
リテラの記事【「新潮45」休刊声明の嘘! 杉田水脈擁護、LGBT差別は「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた】(https://lite-ra.com/2018/09/post-4277.html)。

 《▼社長も企画に「偏見」があったと認めたが、どの部分かは明かしていない。当事者への謝罪もなかった…▼東京の青山ブックセンター本店は「ヘイト本は一切置かない」という。…「売上は重要だけれど、ヘイト本を売り続けた先の想像力が足りないのではないか」。職業人としての矜恃に100%同意する》。
 《「休刊したから、はい終わり」ではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった そんなの言い訳になんないよ》。
 《周知のように、この特集のなかで、安倍首相のブレーンである自称文芸評論家・小川榮太郎が、「LGBTを認めるなら、痴漢の触る権利も保障せよ」というとんでもない差別的文章を掲載し、これについて、各方面から厳しい批判が寄せられていた…編集部のずさんな体制、不備が招いたものだとすべての責任を編集部に押し付けたわけだが、実際はそうではない。10月号の杉田水脈擁護特集は、編集部レベルの判断でなく、担当取締役がお墨付きを与え、原稿もチェックしていたのだ…取締役レベルで決定した確信犯的企画》。

 アサヒコムの記事【「あのヘイト本、Yonda?」 新潮社の看板に落書き】(https://www.asahi.com/articles/ASL9T3474L9TUCVL00F.html?iref=comtop_8_03)によると、《月刊誌「新潮45」の企画が批判を受けている新潮社(東京都新宿区)の看板に、同誌を批判する内容の落書きが見つかった。同社宣伝部によると、本社のすぐ横に設置された新潮文庫の広告「Yonda?」のキャッチコピーに、「あのヘイト本、」の文字が書き加えられているのを24日午前までに確認した。「あのヘイト本、Yonda(読んだ)?」と読めるようになっていたという。新潮社は同日、ブルーシートで落書き部分を覆った。「警察に届けるかなど、対応は今後検討する」としている》…そうだ。

   『●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…
      自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に
   『●山本太郎さん×久米宏さん対談、「安倍政権とカジノ、
        杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会…」


 《「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた》、ヤッパリネ。多様な人々は居ても、社の「頭部」は「クソッタレ」な訳です。そして、結局、ホトボリが冷めれば、彼女は何事も無かったように…。「クソッタレ新潮文春にな~んにも期待してはいけない、というのがブログ主の結論。休刊にし、いずれ廃刊になったら、それで問題は解決なんですか? 

   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)
    《あのとき僕はつくづく思ったんだけど、みんな表現の自由を問題にし、
     応援したくもないクソッタレ文春を弁護しなけりゃならないことに
     ウンザリしながらやってました。それ自体はまあ正しいとしても、
     その副作用として「表現の自由すなわちメディアの自由」と強調されすぎた。
     …「メディアの自由」と思われたらメディア側の負け

   『●『産経』新聞韓国大統領名誉棄損事件:
      『朝日』叩きで大ハシャギな『産経』が「クソッタレ文春状態」

   『●自公議員や、『産経』や『読売』、『文春』、『新潮』は 
             『朝日』叩きに熱狂する資格があるのか?
   『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
       デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》

 斎藤美奈子さんの至言、《差別ビジネス》。田嶋正雄さん、《老舗出版社が少数者を傷つける差別表現を商売》に。リテラは《ただのショーバイ》。お嫌いな「朝日」君を否定するためには、何でもやる。ヘイトや差別だって利用する。《「休刊したから、はい終わりではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった? そんなの言い訳になんないよ》。「クソッタレ」が《反省して社の体質改善に取り組む》なんてあり得ません。加えて、きっと他のニセウヨク紙・誌が今回の《休刊》の件を「朝日」君のせいだ、「LGBT」の皆さんのせいだ、と《差別ビジネス》に邁進するに決まっている。

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320879

[大弦小弦]1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と…
2018年9月27日 08:37

 1988年の米映画「トーチソング・トリロジー」はゲイの中年男と同性愛を認めない老母の葛藤を描く。全て分かり合えなくても人間は尊重し合える。性的少数者(LGBT)を「生産性がない」と言う人にこそ見てほしい名作だ

▼LGBTへの差別表現が批判された月刊誌「新潮45」が休刊を決めた。8月号の杉田水脈衆院議員の論文を擁護する10月号にはLGBTを「ふざけた概念」とし、痴漢が触る権利の保障を叫ぶ暴論も掲載された

新潮社は「部数低迷」からの「試行錯誤」で「編集上の無理が生じた」と釈明した。老舗出版社が少数者を傷つける差別表現を商売にした理由として納得できるはずもない

▼社長も企画に「偏見」があったと認めたが、どの部分かは明かしていない。当事者への謝罪もなかった

▼一連の論文には弱者、少数者の権利保障への強い嫌悪感が漂う。違う価値観を理解しようとする姿勢もない書き手たちが今後、別の媒体で憎悪をまき散らし続けるなら、何も解決しない

▼東京の青山ブックセンター本店は「ヘイト本は一切置かない」という。書店員の山下優さんが日刊工業新聞ニュースサイトのインタビューで理由を語っている。「売上は重要だけれど、ヘイト本を売り続けた先の想像力が足りないのではないか」。職業人としての矜恃(きょうじ)に100%同意する。(田嶋正雄
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http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/09/26/100034

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。

2018-09-26
本音のコラム「差別ビジネス」 斎藤美奈子

 思い出した人もいるのではないだろうか。
 1995年、ナチのホロコーストはなかったとする論文を載せた月刊誌「マルコポーロ」(文藝春秋)は廃刊になった。
 2012年、橋下徹氏の出自に関する差別的な記事を載せた「週刊朝日」(朝日新聞出版)は記事を撤回し、編集長は更迭、社長が引責辞任した。
 そして、今度は「新潮45」の休刊である。この件が前二者とちがうのはきわめて確信犯的なことだった。8月号の杉田水脈(みお)氏の寄稿があれほど批判されたのに、それを擁護する特集を10月号で組む。私たちは反省してませんという姿勢を同誌は一度は表明したわけで、佐藤社長の声明も中途半端なものだった。
 排外主義をあおり、差別を助長するヘイト記事を載せる雑誌やヘイト本を出す出版社は、近年、少なくない。新潮社も例外ではなかった。商売になれば何でも出す。LGBTだけではなく、嫌韓反中も在日コリアン差別も目に余るものがある差別に乗じて利益を上げている以上、それは「差別ビジネス」で、普通の差別より悪質なのだ。
 「休刊したから、はい終わりではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。部数低迷に直面し、原稿チェックがおろそかになった そんなの言い訳になんないよ。 (さいとう・みなこ/文芸評論家)
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https://lite-ra.com/2018/09/post-4277.html

「新潮45」休刊声明の嘘! 杉田水脈擁護、LGBT差別は「編集部」でなく「取締役」がGOを出していた
2018.09.26

    (休刊した「新潮45」)

 昨日夕方、新潮社が「新潮45」を休刊にすると発表した。これはもちろん、同誌10月号に掲載された、右派論客らによる杉田水脈衆院議員擁護特集「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」をめぐって下された決定だ。周知のように、この特集のなかで、安倍首相のブレーンである自称文芸評論家小川榮太郎が、LGBTを認めるなら、痴漢の触る権利も保障せよというとんでもない差別的文章を掲載し、これについて、各方面から厳しい批判が寄せられていた。

 それは、同社と縁の深い作家や書店も例外ではなかった。『俺俺』など何作も同社から出版し新潮新人賞の選考委員を務めたこともある星野智幸は〈社員や書き手や読者が恥ずかしい、関わりたくない、と思わせるような差別の宣伝媒体を、会社として野放しにするべきではない〉と指摘し、「新潮」に掲載された「日蝕」で芥川賞を受賞し、多数の著書を同社から出している平野啓一郎も〈どうしてあんな低劣な差別に荷担するのか〉と批判。そのほかにも複数の作家や翻訳家らから「新潮社の仕事はしない」という表明が相次ぐ事態となっており、同社の書籍の取り扱いを拒否する書店も出ていた。

 そんななか、21日に佐藤隆信社長が声明文を出し、昨日とうとう休刊発表となったわけだ。しかし、これは、新潮社がグロテスクな差別を掲載した自社の責任に向き合った結果ではない

 実際、新潮社がLGBT差別についてまったく反省していなかったことは、これまでの動きを見れば明らかだ。今回、新潮社は「新潮45」休刊の発表に際して、こんな談話を発表している。

ここ数年、部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていたことは否めません。その結果、「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」(9月21日の社長声明)を掲載してしまいました。このような事態を招いたことについてお詫び致します。
 会社として十分な編集体制を整備しないまま「新潮45」の刊行を続けてきたことに対して、深い反省の思いを込めて、このたび休刊を決断しました。


 また、昨日夜の新潮社の広報担当役員の会見でも、該当号が役員らに配布されたのは発売当日朝だったと説明した。

 ようするに、編集部のずさんな体制、不備が招いたものだとすべての責任を編集部に押し付けたわけだが、実際はそうではない。10月号の杉田水脈擁護特集は、編集部レベルの判断でなく担当取締役がお墨付きを与え、原稿もチェックしていたのだ。新潮社社員がこう証言する。

実は、『新潮45』の若杉良作編集長は、もともとオカルト雑誌『ムー』の編集者で、右派思想の持ち主でもなんでもない。押しが強いわけでもなく、上の命令に従順に従うタイプ。最近のネトウヨ路線も、売れ行き不振の挽回策として、担当取締役の酒井逸史氏から命じられていた感じだった。酒井取締役は元『週刊新潮』の編集長でイケイケタイプですからね。10月号の擁護特集も酒井取締役が事前にGOを出している。会社は役員が読んだのは発売当日になってからという意味のことを言っていたが、そんなわけがない。少なくとも酒井取締役は事前にゲラも読んでいると思いますよ。それどころか、『ここで反論すれば売れると企画そのものを焚きつけた可能性もある

 取締役の関与を証言しているのは、この社員だけではない。昨日の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)でも、「新潮社の現役社員」の話として、「編集長、編集部のトップよりもさらに上の担当役員レベルのGOサインがあった」という情報を紹介していた。

 いずれにしても、10月号のグロテスクな差別記事は、「編集部の不備」でもなんでもなく、取締役レベルで決定した確信犯的企画だったということらしい。


■新潮社の社長声明はたんに「作家への対応」にすぎなかった

 しかも、「新潮45」10月号が発売され、批判が高まった直後も、上層部はまだ強硬姿勢を崩していなかった。たとえば、新潮社のSNS公式カウントのひとつ「新潮社出版部文芸」が、「新潮45」や新潮社を批判するツイートを次々とリツイートしたことが話題になったが、実は新潮社上層部は当初、これを削除させようとしていた

 先日、AbemaTV『AbemaPrime』の取材に匿名で応じた新潮社の編集者がこう証言していた。

朝いちばんに役員が編集部に来て『ツイートをやめさせろ』と言ったのですが、誰がツイートしているのかわからないので、できなかった

 新潮社は「新潮社出版部文芸」のツイートについて、〈各部署、社員の個人の意見表明に関して言論統制のようなことは従来より一切行っておりません〉などと表明していたが、真っ赤な嘘だったというわけだ。

 では、強硬姿勢を示していた新潮社上層部がなぜ一転して、社長の声明発表、さらには「新潮45」の休刊という対応をとったのか。別の新潮社社員が語る。

新潮社の社長が声明を出したのも、休刊の決断をしたのも、作家の執筆拒否の動きが広がるのを恐れたため。それが一番の理由です

 たしかに、弱者には強く出る新潮社だが、売れっ子作家にはとことん弱い。たとえば、有名なのが、百田尚樹の『カエルの楽園』をめぐるトラブルだ。同社から出版された『カエルの楽園』は、中韓に対するヘイトを織り交ぜながら憲法9条を腐した“寓話”作品だが、百田氏は明らかに村上春樹氏をモデルにしたキャラクターを登場させ揶揄している。ところが、その村上氏のキャラについて、新潮社が百田氏に「(村上氏だとばれないよう)名前を変えてくれ」と求めてきたのである(過去記事参照https://lite-ra.com/2016/05/post-2259.html)。つまり、新潮社は、作中の中韓のヘイト表現はスルーする一方、村上春樹という看板作家を刺激することだけを問題視していたというわけだ。

 今回の対応もこうした同社の体質の延長線上に出てきたものだ。前述した19日の『AbemaPrime』でも「多くの作家がコメントしているので、上の人たちは作家対応をどうするか協議しているようだ」という新潮社社員の証言があったが、騒動直後から作家対策に奔走。社長の声明は『とくダネ!』(フジテレビ)や『5時に夢中!』(MXテレビ)などにも出演している同社の名物編集者・中瀬ゆかり氏らが主導するかたちで、まさに作家対策として行われたのだという。

最近、中瀬さんは文芸担当取締役に昇進したんですが、社長に『このままだと作家に逃げられてしまう』と声明を出すことを進言したらしい。実際、21日の社長声明については文芸編集者にのみ事前に通達されました。完全に作家対策だったんですよ」(前出・新潮社社員)

 もっとも、これは逆効果になった。なにしろ、その声明というのが〈常識を逸脱した偏見や認識不足に満ちた表現〉があったとしながら、誰に対する、どのような問題があったと考えているのかは一切示さず、謝罪もなし。その上、〈今後とも、差別的な表現には十分に配慮する〉などと、いま現在も差別的表現に配慮しているかのように言い張るという、ひどいシロモノだったからだ。


■すべてが「ショーバイ」でしかなかったことを露呈した「新潮45」の騒動

 いずれにしても、佐藤社長が中途半端な声明を出したことで、さらに批判は拡大。それで、今度は一気に休刊という事態に発展していった。

休刊については、佐藤社長のツルの一声だったらしい。『新潮45』は部数低迷でいつ休刊になってもおかしくなかった。印刷部数で約1万6千部、実売は1万部を切っていた。おそらく年間数億円の赤字を出していたはずです。そんなところにこの問題が起きて、そのせいで、作家からの批判が殺到した。このままだと、もっと大きな動きになるかもしれない。だったら、いい機会だからすぐに休刊にしてしまおう、ということになったんでしょう」(前出・新潮社社員)

 そう考えると、今回の新潮社の対応は最初から最後まで、「ただのショーバイ」でしかなかったということだろう。雑誌を売るために、安易にネトウヨ、ヘイト路線に飛びついてLGBT差別の扇情的な記事を載せ、それに対して抗議が広がり、作家から執筆拒否をちらつかされたとたん、慌てて雑誌を休刊にしてしまう。「新潮45」の休刊決定をめぐっては、言論の自由を奪う結果になったという声が出ているがそもそも、新潮社の側に「言論」という意識などあったのか。新潮社OBもこうため息をつく。

新潮社は昔から『週刊新潮』などで、差別的、人権を侵害する問題記事を連発していましたが、それでもメディアとしての最低限の矜持があった。でも、いまは、たんにショーバイでやってるだけ。だから、やっていいことと悪いことの区別がつかないし、抗議を受けると、すぐに万歳してしまう。醜悪としか言いようがない

 実際、新潮社は大きな抗議運動に広がり、作家が声を上げたLGBT差別については対応したが、一方で、中韓や在日、社会的弱者を攻撃するヘイト本や雑誌記事はいまも出版し続けている

 しかし、これは他の出版社も同様だ。中小出版社だけではなく、小学館や文藝春秋などもヘイト本やヘイト記事を多数出しているし、講談社も、ケント・ギルバートによる中韓ヘイトに満ちた『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』を出版。ベストセラーになったことで、社員を表彰までしている

 そして、これらの出版社の動機はすべてショーバイでしかない。出版不況で本が売れないなどという理由で、安易に売れ筋のヘイト本に群がり、その結果、差別や排外主義を蔓延させているのだ。

 「新潮45」の問題をきっかけに、こうした出版社の姿勢そのものが見直されるべきではないのか。

(編集部)
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●「瓜田不納履、李下不正冠」…「首相も友達と会食したいのなら、辞めてから自由にやればいいのでは…」

2017年07月25日 00時00分43秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/まだぐずぐず…支持率回復望めない】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1856587.html)。

 《いまだに発言のない加計学園理事長の出席が果たせていないが、出てこないという了見が理解できない。記憶のなくなった高級官僚や、丁寧に説明するはずが、黒塗りの資料を出されては首相がこだわる印象操作は隠す側の印象が悪い》。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
            “主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    「そういうのはズブズブとは言わないのですか? 
     《経済ミッションとして同行してもら》ったという理由は、
     アベ様のオトモダチでなければならない理由となっているでしょうか?
     《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。
     (https://kanbun.info/koji/rika.html)なんて云う発想の無い
     人治主義国家Dictator

   『●2017年都議会議員選挙: 「「安倍政治」を許さない」
          →自民党亜種・トファや公明に投票? 理解不能
   『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、最後まで抗おう」
              と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない
    《ヤジが激化するにつれ、首相も「憎悪や誹謗(ひぼう)中傷からは、
     何も生まれない!」と語気を荒らげ、「こんな人たちに負けるわけには
     いかない!」と、自身に批判的な聴衆を「こんな人たち」と呼び、
     国民のヤジに応酬。首相としては異例の行動で、「自分への批判を
     許さないという空気も感じられ、大丈夫かと思った」》

   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                   主犯の「A」(A夫妻)が抜けている

   『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を理由に
                   行政が歪められたことは紛れもない事実」
   『●「あんな」総理大臣のおかげで、「こんな」国に成り下がり、
                    「そんな」馬鹿なと思っているうちに…
   『●主犯A…『A Few Good Men』のように
      ネイサン・R・ジェセップ大佐を証人台に座らせろ!

 《首相も友達と会食したいのなら、辞めてから自由にやればいいのではないか》…御尤も。でも、主犯Aにはそういう《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。》なんて発想は無し。

 同じくコラム【政界地獄耳/安倍政権、テレ朝系列調査でも支持率29・2%…】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1857564.html)によると、《「…結局側近やお友達といっても、安倍のためにすべてをなげうつ人材が1人もいない。それどころか、誰もが自分の頭上のハエを追うので精いっぱい。安倍が派閥の四天王にしたいという文科相・松野博一、防衛相・稲田朋美、幹事長代行・下村博文はスキャンダルの当事者だ」。助けてほしい時に誰もいない》。
 「人づくり」が聞いて呆れるね。

   『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
      9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」

 リテラの記事【支持率急落でも安倍首相は秋の改憲案提出! 坂本龍一、内田樹、久米宏、平野啓一郎、想田和弘らが憲法軽視を徹底批判】(http://lite-ra.com/2017/07/post-3323.html)によると、驚くべきことに、《むしろ、憲法改正論議を自らの疑惑隠しに利用して、政権浮揚をはかるつもりらしい》。
 もういい加減にしてくれ…非自公お維支持者は、散々、アベ様から「不条理な罰」を受けつづけてきた。それも、もう終わりにしてほしい。コンナ「裸の王様」に負けたくない。

   『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、最後まで抗おう」
              と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない
   『●「あんな」総理大臣のおかげで、「こんな」国に成り下がり、
                    「そんな」馬鹿なと思っているうちに…

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1856587.html

政界地獄耳
2017年7月17日9時22分
まだぐずぐず…支持率回復望めない

 ★支持率低下にあえぐ安倍内閣だが、その回復と疑念払拭(ふっしょく)は国民と党内にも説明が必要だ。このペースでは党内の安倍おろしが強まることは必至。「丁寧に説明さえすれば支持率回復も望め、安倍一強の復活も夢ではない。この際正直に話したかどうかが国民の評価になる」(閣僚経験者)。14日、自民党の前地方創生担当相・石破茂も「ここで決着をつけるという強い意志を、聴く側も答える側も持つことが大事だ」とした。

 ★24日の週に開催予定の衆参予算委員会の集中審議に野党は首相・安倍晋三の出席はもとより、7人の出席を求めているが、いまだに発言のない加計学園理事長の出席が果たせていないが、出てこないという了見が理解できない。記憶のなくなった高級官僚や、丁寧に説明するはずが、黒塗りの資料を出されては首相がこだわる印象操作は隠す側の印象が悪い。その改善がなくなり真摯(しんし)に望むのなら支持率V字回復はあり得るのだ。

 ★だが自民党国対は早速、野党が求める国会運営の慣例に合わせての「与党2割、野党8割」の配分を今回に限り与野党均等と言い出した。今治市は昨年は開示していた市職員の首相官邸訪問記録などを全面非開示に転じた。この期に及んで非開示を増やしたり質疑時間の配分でぐずぐずいうようでは期待できまい。

 ★来るべき予算委員会では野党は追及のみならず一般職は利害関係者とのゴルフや1万円以上の飲食を禁じる「国家公務員倫理規程」の強化へ向けた法改正などを提案すべきだ。以前首相時代の麻生太郎が「毎晩飲みに行かないとクールダウンできない」と言っていたが、覚悟をもって首相になったのなら在任中ぐらい我慢したらどうか首相も友達と会食したいのなら辞めてから自由にやればいいのではないか。予算委員会では建設的な議論を期待する。(K)※敬称略
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●「有形無形の圧力となって、現場の刃がそがれていく」・・・カラスはやっぱり「黒い」と言えなくなる日

2015年02月13日 00時00分55秒 | Weblog


東京新聞の記事【人質事件後「あしき流れ」 政権批判自粛にノー】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015021002000146.html)と、
asahi.comの記事【「政権批判の自粛、社会に広がっている」1200人声明】(http://www.asahi.com/articles/ASH295SB8H29UTIL039.html)と、
nikkan-gendaiの記事【著名言論人が緊急声明 「今の日本は翼賛体制の第2段階だ」】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157133/2)。

 「政権批判を自粛する雰囲気がマスコミなどに広がっているとして、ジャーナリストや作家らが九日、「あしき流れをせき止め、批判すべきことは書く」との声明を発表・・・・・・小林節名誉教授(憲法学)は「今回の事件で安倍晋三首相を批判するとヒステリックな反応が出る。病的で心配している」・・・・・・古賀茂明さんは「自粛が広がると、国民に正しい情報が行き渡らなくなる。その先は、選挙による独裁政権の誕生になる」と危機感をあらわに」、「その背景には自民党支援のネット組織の存在が見え隠れするが、官邸の圧力も露骨だ・・・・・・こうしたことが有形無形の圧力となって、現場の刃がそがれていく」。

 「アベ様のNHK的「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか? (綿井健陽さん)「「様々なメディアが多種多様な報道を自由にできること」は社会の根幹」じゃないのか? 『読売』『産経』のような「亡国の大政翼賛報道・・・いつか来た道」だ。「カラスはやっぱり「黒い」と言えなくなる日」は、すぐ目の前。

     リンクはコチラ ⇒ 「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」(PDF

   ●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア
   『●「想像」力無き自民党高村正彦副総裁の「真の勇気」ある者、
                 そして、後藤健二さんのメッセージ

   『●カラスはやっぱり「黒い」: 
     「アベ様のNHK」的「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
   『●亡国の大政翼賛報道・・・いつか来た道:    
        アベ様は「現地を取材されて困ることでもあるのか」?
   ●綿井健陽さん
     「「様々なメディアが多種多様な報道を自由にできること」は社会の根幹」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015021002000146.html

人質事件後「あしき流れ」 政権批判自粛にノー
2015年2月10日 朝刊

     (政権批判を自粛する動きに警鐘を鳴らす声明を発表する
      古賀茂明さん(右から3人目)ら=9日、東京・永田町の
      参院議員会館で(小平哲章撮影)

 過激派「イスラム国」による日本人人質事件が起きてから、政権批判を自粛する雰囲気がマスコミなどに広がっているとして、ジャーナリストや作家らが九日、「あしき流れをせき止め、批判すべきことは書く」との声明を発表した。

 ジャーナリストの今井一さんらがまとめ、表現に携わる約千二百人、一般の約千五百人が賛同した。音楽家の坂本龍一さん、作家の平野啓一郎さん、馳星周さんら著名人も多い。今井さんは、国会で政府の事件対応を野党が追及したニュースの放映時間が一部を除き極めて短かったと述べた。

 声明は、人質事件で「政権批判を自粛する空気が国会議員、マスメディアから日本社会まで支配しつつある」と指摘。「非常時に政権批判を自粛すべきだという理屈を認めれば、あらゆる非常時に批判できなくなる。結果的に翼賛体制の構築に寄与することになる」と警鐘を鳴らしている。

 九日は中心メンバーの七人が会見。慶応大の小林節名誉教授(憲法学)は「今回の事件で安倍晋三首相を批判するとヒステリックな反応が出る。病的で心配している」と語った。元経済産業官僚の古賀茂明さんは「自粛が広がると、国民に正しい情報が行き渡らなくなる。その先は、選挙による独裁政権の誕生になる」と危機感をあらわにした。
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http://www.asahi.com/articles/ASH295SB8H29UTIL039.html

「政権批判の自粛、社会に広がっている」1200人声明
斉藤佑介 2015年2月9日23時43分

    (報道などの自粛や萎縮に抗する声明の会見では、
     賛同者の元経済産業官僚の古賀茂明さん(中央)らが
     参加した=東京都千代田区)

 「イスラム国」人質事件後、政権批判の自粛が社会に広がっている――。フリージャーナリストや学者らが9日、会見を開き、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」を発表した。インターネットなどを通じ、映画監督森達也さん、社会学者の宮台真司さん、作家平野啓一郎さんや中島岳志さんら表現に携わる1200人が賛同し、NHKのディレクターや新聞記者も名を連ねた。

 「政府が主権者やメディアに監視、検証され、批判されることは当然のこと。批判を控えることは戦前の翼賛体制につながりかねない」。そう指摘するのはジャーナリストの今井一さん。今月2~4日、衆・参院予算委の人質事件に関する野党議員の質疑とNHK・民放のニュース番組の放送時間を検証。2日は4分以上報じる民放がある一方、多くが1分以内。約20秒の番組もあった。「メディアは『自粛』しているという自覚がない。非常に危険だ

 元経済産業官僚の古賀茂明さんは「いまは相当危機的な状況に至っている」。1月下旬、コメンテーターとして出演するテレビ朝日の番組で人質事件に絡み「アイ・アム・ノット・アベ」と話したところ、ネット上で「政権批判をするな」などの非難が殺到。神奈川県警から自宅周辺の警備強化を打診されたという。声明では、「物言えぬ空気」が70年前の戦争による破滅へ向かった、と指摘している。

 昨年暮れの衆院選前に政権与党が報道各社に「公正な報道」を要請したことにからみ、古賀さんは当時、「報道の自由が失われるまでに3ステップある」とし、「ホップ」で報道抑圧、「ステップ」で報道機関の体制への迎合(自粛)、「ジャンプ」で選挙による独裁政権の誕生、と指摘した。古賀さんは「報道の自粛が蔓延(まんえん)し、国民に正しい情報が行き渡らなくなりつつあるのではないか」と警鐘を鳴らした。(斉藤佑介
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157133/2

著名言論人が緊急声明 「今の日本は翼賛体制の第2段階だ」
2015年2月10日

     (幅広い賛同人/(C)日刊ゲンダイ)

 後藤健二さんがイスラム国の人質となって以降、安倍政権を批判すると、ネット社会では「テロリストの味方か」みたいに叩かれる風潮が高まっている

 その背景には自民党支援のネット組織の存在が見え隠れするが、官邸の圧力も露骨だ。元官僚の著述家、古賀茂明さんが「報道ステーション」で「I am not Abe」運動を呼び掛けたところ、さっそく、官邸筋が動いたこうしたことが有形無形の圧力となって、現場の刃がそがれていく。安倍政権はというと、人質事件に乗じて、戦争法整備を推し進めようとシャカリキなのだから、怖くなる

 そんな中、もう見ちゃいられないとばかりに言論人が立ち上がり、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」を9日に出し、記者会見した。声明には<「非常時」であることを理由に政権批判を自粛すべきだという理屈を認めてしまうなら原発事故や大震災などを含めあらゆる「非常時」に政権批判をすることができなくなってしまう。日本が交戦状態に入ったときなどにも(その)理屈を認めざるを得なくなり、結果的に「翼賛体制」の構築に寄与することになるだろう>と書かれている。

 賛同人には古賀氏の他、音楽家の坂本龍一氏、憲法学者の小林節氏、思想家の内田樹氏、映画監督の是枝裕和氏、パロディー作家のマッド・アマノ氏、作家の平野啓一郎氏、パーソナリティーの吉田照美氏、劇作家の平田オリザ氏、吉本芸人のおしどりマコ氏ら多数の有名人が集まった。

 古賀氏は改めてこう言った。

   「これまでもマスコミの自粛、萎縮というものを感じていましたが、
    いまは相当な危機を感じています。翼賛体制にはホップ、ステップ、
    ジャンプがあって、ホップで権力側は報道にやんわり文句を言う
    そうなると現場は面倒になって、ステップでメディアは自ら権力側に
    迎合していく。そうした報道により、ジャンプで、選挙による独裁体制が
    確立する。今はステップの段階に来ています」

 その古賀氏の自宅周辺を最近、神奈川県警が警備を強化しているというから、本当に笑えない世の中になってきた
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