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●《映画批評や社会活動をしてきた》「映画アクティビスト」木下昌明さん…《資本主義は人の命を食い物にしなければ生き延びられない》

2021年03月03日 00時00分15秒 | Weblog

(2020年12月28日[月])
志真秀弘さんによる、レイバーネットの追悼記事【〔週刊 本の発見〕70の坂を駆け登っていった〜木下昌明の本から】(http://www.labornetjp.org/news/2020/hon184)。

 《木下昌明さんが12月6日に亡くなった。享年82歳。 追悼の想いを込めてあらためて彼の著書を紹介したい》。

 先月、「映画アクティビスト」木下昌明さんがお亡くなりになりました。いつも、レイバーネットの映画評『木下昌明の映画の部屋』をとても楽しみにしていました。もう読めないのかと思うと、とても残念です。
 なぜ、『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』を購入したのかを思い出せません。「素晴らしい評論集。あまりタイトルについて深く考えずに読み始めた後、日本人論であることに気付く。深い。特に、労働者の視点が著者の特徴か。…非常に鋭い侵略戦争批判が随所に。」…とメモにあるが、どこで購入したのかも思い出せない。何かのキッカケで、レイバーネットの映画評を読み始めたためか。『週刊金曜日』でお名前を覚えたのかも。

   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(1/3)
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(2/3)
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(3/3)
   『●木下昌明さんの新刊『映画は自転車にのって』
   『●木下昌明さん、『死刑弁護人』映画評
   『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている
        牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
     「こんな巨大な事件が、…日本人としての資質が問われる」
   『●子供にもSLAPPする国: 三上智恵監督・
      映画『標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』
   『●終わらない原発人災の影響:
     「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ…」
   『●木下昌明さん、壊憲された「「憲法」に呪縛されて
       原発国家を推進する安倍自民党の奴隷となる日」
   『●東電原発人災から『X年後』でも同じことが…
      「死は個人の不摂生のせい」に、そして、「上から口封じ」
   『●「赤紙」の来る時代…
     綿井健陽さんの「“平和”のありがたさをしみじみとかみしめたくなる映画」
   『●「それは風評でなくて現実だ」: 東電核発電人災の
       「大地を受け継い」だ人々の葛藤、引き裂かれた心
   『●「死刑という刑罰」: 飯塚事件では「冤罪被害者」を死刑…
            「冤罪被害者」の命を、最早、償いようもない
   『●ガジュマル:瀬長亀次郎さん「不屈」の精神…
     「忖度政治を危ぶむ全国の多くの人々の心に響くに違いない」
   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞:
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●武藤類子さん《沖縄で闘っている人の言葉…「国を相手に
        ケンカしたって勝てない。でも、おれはやるんだ」》
    「レイバーネットのコラム【●木下昌明の映画の部屋 250回/
     原発事故に翻弄された14人~土井敏邦監督『福島は語る』】
     …。《映画は、生活を根こそぎ奪われ、人生を翻弄された
     14人の被災者に焦点を当てている。…暮しの中から被災後の困難を
     浮かび上がらせているのが特徴だ》」

   『●自衛隊配備・ミサイル基地建設…『沖縄スパイ戦史』「自衛隊
              …昔と同じく住民を顧みない軍隊の本質」暴露
    「レイバーネット…のコラム【<木下昌明の映画の部屋 243回> 三上智恵
     大矢英代監督『沖縄スパイ戦史』/住民500人を死に追いやった犯罪】」

   『●「事実無根のデマ」…「もしこれが立件されれば、
       長谷川氏逮捕や花角新知事辞任の事態もありうるだろう」
   『●木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊…
     実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》
   『●『i -新聞記者ドキュメント-』…《「i」…一人ががんばれば
     みんなもがんばる――映画はそのことを教えてくれる》(木下昌明さん)
   『●ウチの首相は《対策の不備…科学的根拠の欠如…的外れ》など批判の山
        …文化・民度・首相のレベルに彼我の差を感じずには要られない
   『●木下昌明さん《ケン・ローチの『家族を想うとき』はすごい。
      しかし、働くものにとってはやりきれなさが残るかもしれない》
   『●《省エネの進展と再生可能エネルギーの増加で原発が稼働しなくても
     電力不足は生じず、温暖化対策も両立できる》…トドメは刺されている
   『●《映画批評や社会活動をしてきた》木下昌明さん…《あるところで
      「映画アクティビスト」と紹介…本人はとても気に入っていました》

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http://www.labornetjp.org/news/2020/hon184

〔週刊 本の発見〕木下昌明の本『ペンとカメラ』『〈いのち〉を食う』

週刊 本の発見 毎木曜掲載・第184回(2020/12/17)

70の坂を駆け登っていった―木下昌明の本から
『ペンとカメラ-時代と生きる』(2017年)『〈いのち〉を食う-3・11後の映画と現実』(2014年)〔いずれも1800円、績文堂出版刊〕評者:志真秀弘

 木下昌明さんが12月6日に亡くなった。享年82歳。追悼の想いを込めてあらためて彼の著書を紹介したい。著書を順にあげると『映画批評の冒険』(1984年、創樹社)、『スクリーンの日本人―日本映画の社会学』(1997年、影書房)、『映画と記憶―その虚偽と真実』(2002年、影書房)、『映画がたたかうとき-壊れゆく〈現代〉を見すえて』(2004年、影書房)、『映画は自転車にのって』(2010年、績文堂)となり、続いて表題にあげた2冊が加わる。

 どれから読むかを問われるなら、タイトルにあげた2冊から、つまりおしまいから出発へと遡るように読んでほしいと応えたい。

 『〈いのち〉を食う』のまえがきにこう書かれている。「3・11後、世界は大きく様変わりした」、人間も地球の生態系のひとつとして捉えなければこの危機に対処できない、そこで状況に介入し、文学・映画・テレビ・思想などジャンルを問わず追求する、と。枠を取っ払って縦横に批評する考えだ。その通りに、本文では『100000年後の安全』『イエロー・ケーキ』『ザ・テイク』などと並んでテレビドキュメンタリー『ETV特集・放射能汚染地図』も取り上げられている。3・11後世界は変わり、資本主義は人の命を食い物にしなければ生き延びられないことを、この本で木下は繰り返し主張する。このときすでに新自由主義の本性を、彼は捉えていた変化を敏感にとらえる彼の柔軟な思考は、この本からも読み取ることができる。加えてこのときから行動力に拍車がかかった

 3・11以降、毎週金曜日、彼は国会前集会に出かけ、カメラを回し、記事と動画を〈レイバーネット〉に投稿した。「報道陣に邪魔者扱いされても飄々と家庭用カメラを構える姿を、私は何度か見た」と土屋トカチが書いている(『週刊金曜日』)。

 カメラを握ったのは、しかしこのときが最初ではない。長時間労働で疲れ果てた娘に危機感を覚え、労働時間を記録するため「深夜から明け方まで寝ぼけ眼で」写した『娘の時間』(2003年)が初めての作品で、それは年に1度のレイバーフェスタ〈3分ビデオ〉に応募され、柱時計のシーンに切迫感と愛情が滲んで好評だった。それから『続・娘の時間』(04年)『息子の場合』(05年)と毎年応募したが、これらの作は国会前集会の映像記録と共に『〈いのち〉を食う』の付録DVD「木下昌明3分ビデオ選集」に収録されている。

 『ペンとカメラ』冒頭の「インターネットの活動に参加して」にはこうした闊達な行動に、彼の考えるネットの可能性が重ねて語られ興味深い。その上で彼は映画の人であり、映画を通して考えていた。ここにあげた2冊の本もそれを示す。とりわけ今世紀に入ると、誰がみても木下の映画批評は抜きん出ていた

     (*国会前の木下さん(2012年))

 2012年晩秋、彼にがんが見つかる。医師との面談をビデオに収め、関連書を読み、彼はがん医療のあり方と自分の行く末を模索し、批評も医療のあり方にまで及んだ。「余命1年」を幾度も宣告された。が、生き延びて映画『がんを育てた男』(松原明佐々木有美、2016年)の主人公に彼はなる。そんな木下を鎌田慧は「転んでもただでは起きない、ドキュメンタリー精神だ」(『東京新聞』)と評した。『ペンとカメラ』で『標的の島風かたか』(三上智恵)の批評が印象的だ。高江のたたかいで山城博治・平和運動センター議長(彼もガン患者)は機動隊員が襲いかかって女性の首にロープが絡まった瞬間、「敗北宣言」をして号泣する。木下はそこに「敗れても敗れてもたたかう非暴力精神のなんたるかをみた」。そして木下の非暴力思想も、花田清輝、柾木恭介をはじめとする芸術運動由来で、筋金入りだった。

 3・11以後ペンに加え、カメラも手にして、敵に厳しく、仲間である虐げられたものにはどこまでも愛情溢れる批評世界を作っていく。がんを抱えたことで世界と社会にとどまらず、人間の生き死ににまで木下の視線は届くことになる。そして彼の立脚点は、どこまでも今どうするかにあった。

 木下は、労働者文学賞の選考委員として、毎年多数の応募作品を読み、懇切な批評をし、選考をしていた。シアターΧ(カイ/東京・両国)の花田清輝に因むイベント企画にも上田美佐子、小沢信男、西田敬一氏等と協働して当たっていた。それにとどまらず、議論白熱の共同作業が木下は大好きだった。彼の後期3冊の編集時の目を三角にしてのやりとりが、今脳裏に蘇る。

 振り返ると、著書7冊のうち3冊は彼70代の作。60年安保闘争の頃ビン工場の検査工だった若者が日本文学学校の門を叩いた。そして幾星霜、かれ木下昌明の創造力は年を経てなお高まり、70の急坂をものともせず、がんを道連れに駆け登り、味わいある映像と文章とを遺して、消えていった。この生涯、あまりにもかっこ良すぎるではないか。

↓本の入手は 績文堂出版 12.26レイバーフェスタ会場でも販売します。


*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美・根岸恵子・志水博子、ほかです。
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●アレは、モンサント社ラウンドアップによるSilent Springだったのかな? 「世界の水支配」を目論む…

2018年11月18日 00時00分03秒 | Weblog


琉球新報のコラム【<金口木舌>「立ち入り禁止」の札】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-833755.html)。

 《▼「アメリカでは、春がきても、自然は黙りこくっている」。農薬乱用に警鐘を鳴らした米生物学者レイチェル・カーソンの著書「沈黙の春」の一節だ。公園から子どもたちの声を消してはならない。「立入禁止」の札をつるした規制線を見て思う》

 今から7、8年前か、アレはSilent Springだったのかな? 空地に除草剤散布…唖然とした。
 枯葉剤枯れ葉剤)、遺伝子組み換えと除草剤ラウンドアップ、そして、(コモンズを私物化する)遺伝子特許による種子支配に加えて、「世界の水支配」を目論むモンサント社

 先日、衝撃的なニュースが流れた。
 日刊ゲンダイの記事【外資の餌食 日本の台所が危ない/外国籍の種子企業参入 農薬まみれの米が日本にあふれる?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/240752)によると、《種子法廃止によって心配されるのが、「種」とセットで販売される農薬などの安全性の問題だ。世界の種子市場は、米モンサントを傘下に置く独バイエル、米ダウ・デュポン、スイスのシンジェンタなど多国籍の種子企業7社で8割を占める…モンサントの除草剤「ラウンドアップ」は、日本でもポピュラーだ。100円ショップで気軽に手に入れることができ、農業関係者の間でも流通しているという。しかし、「ラウンドアップ」の安全性を巡って、米国では多額の損害賠償を求める裁判が起きている。主成分であるグリホサートに「おそらく発がん性がある」と世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関が指摘しているからだ。例えば、米カリフォルニア州の末期がんの男性が、がんの原因が、学校の校庭管理の際に使用していた「ラウンドアップ」だとして訴えを起こした裁判。今年8月、陪審は男性の訴えを認め、モンサントに対し、2億8900万ドル(約320億円)の支払いを命じる評決を下した。これを不服としてモンサントは別途、提訴したが、10月22日、裁判所は8月の陪審評決を維持し、賠償金取り消しを求めるモンサントの申し立てを退けたのである。モンサント側は徹底的に争う姿勢だ。日本モンサントはホームページを見て欲しいと話す。そこには、8月の判決について、グリホサートに発がん性がないとする研究結果と共に、「安全性に関する結論を覆すものではありません」「科学が勝つと確信しています」などと明記されている》。

 ニッポンは呑気だね~。与党自公・癒党お維キト国民の支持者の皆さん、ホントに保守なの? 世界は公営化回帰の中で、周回遅れで、水道私企業化水道民営化)なんてやっている場合なのか?

   『●『National Geographic, Vol.30, No.10』読了
   『●TPP、呆れた一側面
    「悪名高き、あのモンサント社というのが嫌になる。」
    《住友化学は昨年10月、アメリカのモンサント社という
     バイオ会社と提携しています。モンサント社は、
     強力な除草剤ラウンドアップ』と、ラウンドアップに
     負けない遺伝子組み換えの種子をセットで売っている

     遺伝子組み換え種子ビジネスの大手です。ベトナム戦争
     使われた枯れ葉剤を作っていました。要するに、
     遺伝子組み換え食品が広まると、モンサント社が儲かり
     ビジネスパートナーの住友化学もウハウハというわけです》
    《TPPに参加したら、日本の食の安全は崩壊しかねません。
     たとえば日本は大豆の90%を輸入に頼っている。産地は
     アメリカが70%で、アメリカの大豆の90%が
     遺伝子組み換えです。いまは表示を見れば遺伝子組み換えか
     どうか判断がつくが、表示義務が撤廃されたら、
     消費者は判断がつかなくなる。多くの消費者は、
     強力な除草剤をまいても枯れない大豆、人為的に作った
     大豆が本当に無害なのか不安なはずです》

   『●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(4/5)
    「あのモンサントまで、あ~あ。「…種子の次に重要なターゲットになるのは
     である。なぜなら、水がなければ生命は維持できないからだ。
     確かにモンサントは、世界各地の水関連企業や水源地の利権確保
     余念がない。モンサントが世界の水支配に本格的に取り組み始めたのは、
     1999年のことである。…最初のターゲットになったのは、インドとメキシコ
     である」…。「計算高いモンサント」」

   『●『自然と人間』(2012年11月号、Vol.197)についての
                   つぶやき+α(元〝ト〟知事の小説)
    「安田節子氏「多国籍企業モンサントの種子支配」」

   『●「ダムを壊したら魚がもどってきた」『週刊金曜日』
              (2013年5月10日、942号)について
    「矢崎泰久さん【発言2013】、「『モンサントの不自然な食べ物』を観た…
     ベトナム戦争…「枯葉剤」…TPP…日本はモンサント漬け…もう二度と
     純度の高い農作物は蘇ることはない」。種子支配
     「第二弾『世界が食べられなくなる日』が…公開…
     原発と遺伝子組み換えというテクノロジーは同一なもの
     と思って間違いない」。モンサントはも支配しようとしているようだ

   『●「きみ、もっと驚きたまえよ」『週刊金曜日』
       (2013年6月14日、947号)についてのつぶやき
    「【くらしの泉/食 見逃したあの映画も、この機会にぜひ! 
     「食べもの映画祭」で〈食〉を知ろう】、『世界が食べられなくなる日
     『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実
     『パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう』『フード・インク』、等々」

   『●『自然と人間』(2013年11月号、Vol.209)についてのつぶやき
    「安田節子氏【TPPの現段階と食品の安全】、「ホゴにされる安倍自民党公約」
     「米国のTPP交渉官はモンサント出身者」。
     「ウソはつく。TPP交渉参加。ブレる。」、そしてあのモンサントとは!」

   『●「極右化する欧州」 『週刊金曜日』
       (2014年6月27日、997号)についてのつぶやき
    「山口正紀さん【「〈いのち〉を食うもの」との闘い 木下昌明・映画論集】、
     「『放射線を浴びた[X年後]』…『100,000年後の安全』…NHKの
     「ネットワークでつくる放射能汚染地図」シリーズ…
     『モンサントの不自然な食べ物』…『標的の村』…」」

   『●『DAYS JAPAN』(2014,DEC,Vol.11,No.11)の
                         最新号についてのつぶやき
    「「特集 遺伝子組み換えの犠牲者たち 遺伝子組み換えのタブー」。
     『モンサントの不自然な食べ物』は何をもたらしたか?」
    「J.L.ブルソン氏【1 遺伝子組み換え種子はこうして生まれた
     モンサント研究所内部】、「「持続可能な農業の実現」を謳う同社だが、
     除草剤「ラウンドアップ」などその製品による被害の報告も後を絶たない」。
     TPPとも絡んだりしていて胸くそ悪い」
    「ザベル・ジップフェル氏【2 インド・遺伝子組み換えコットンの悲劇】、
     「モンサントが商品化した綿の遺伝子組み換え種子「ボールガード」…
     そこでは、長年受け継がれてきた独自の栽培技術と伝統が消滅し、
     農民らの自殺も報告」」
    「シルビナ・エグイ氏ら【3 アルゼンチン 農薬に蝕まれる子どもたち】、
     「モンサントの種子工場もあり、遺伝子組み換え大豆などの栽培が
     盛んなアルゼンチンでは、その経済成長の裏で、農薬被害が牙を
     むいている……犠牲になる子供たち」」
    「安田節子氏【種子の独占と、自由貿易協定は日本に何をもたらすのか。】、
     「ターミネーター・テクノロジー…モンサントの損害賠償ビジネス
     特許種子は農家を支配する道具となり得る……TPPが危機を促進する」。
     パーシー・シュマイザー氏事件
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a0dd7966152018926ae56829ee5d6f48)」

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-833755.html

<金口木舌>「立ち入り禁止」の札
2018年11月14日 06:00
除草剤 金口木舌

 見慣れていた建物が突然なくなり、驚くことがある。先日も散歩道にある老舗の理髪店が取り壊された。空き地を取り囲む規制線のロープの前で、しばしあぜんとした

▼洗面台に使っていたのだろう。タイルの破片が地面に落ちていた。理髪店の外観を思い出そうにも、記憶はあいまいだ。見ているつもりで、実はしっかり見ていなかった。規制線の前で気付いたことだ

浦添市の公園に張られた規制線によって、市民は想定外の出来事を知った。指定管理者が除草剤を使っていたのだ。散布から日がたっているのに、今さら立ち入り禁止にしても市民は困る

▼「発がん性があり、危険だ」「雑草処理には必要だ」。除草剤を含む農薬をめぐる議論はこれからも続くだろう。そんな議論の前に、指定管理者は除草剤の散布を公にせず、市役所も知らなかったという事実に驚く

▼立ち入りを制限する規制線のおかげで見えてきたことがある。利用者の安全を守り、憩いの場を管理するという公園管理の原則が顧みられなかったということだ。とばっちりを食うのは利用者である

▼「アメリカでは、春がきても、自然は黙りこくっている」。農薬乱用に警鐘を鳴らした米生物学者レイチェル・カーソンの著書「沈黙の春」の一節だ。公園から子どもたちの声を消してはならない。「立入禁止」の札をつるした規制線を見て思う。
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●東京電力原発人災、支援の幕引き: 「区域外避難」者も含めて「“棄民”政策だというそしりは免れない」

2017年03月13日 00時00分35秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017030702000126.html)と、
社説【3・11と原発避難者 支援の幕引きは早い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017030902000140.html)。

 《▼浪江での授業再開はかなわなかった。「笑顔で、また私たちの古里である浪江の町で会いましょう」。卒業生の言葉である。事故が、そして、この国が若者たちから奪ってしまったなにかの大きさに胸が痛い▼卒業おめでとう。あの町で再会できる日が来ることを心から祈る》。
 《政府は福島原発事故による避難指示を一部区域を除いて一斉解除する。故郷に帰るか、移住するのかを避難者に迫る支援の幕引きなら早すぎる》。

 《事故が、そして、この国が若者たちから奪ってしまったなにかの大きさに胸が痛い》…しかしながら、核発電「麻薬」患者の心には響かない、耳には届かない、胸の痛みは感じない。彼らは、核発電再稼働、核発電輸出に夢中。

   『●「故郷の川に身を投げたい衝動に駆られた」
       「早く浪江に帰りたい」…「原状回復」することも無く…
    《2016年3月4日…▼浪江町の町民はおよそ二万。
     だが原発事故のため町内に住むことはできず、全員が避難を
     強いられている。一万四千人は県内にいるが、残る六千人は
     北海道から沖縄まで全国各地で暮らす▼そんな町民をつなぐのが、
     町の広報紙「なみえ」だ。その最新号が、七十代の男性の今を
     伝えている。この人は昨年、一時帰郷したとき、故郷の川に身を
     投げたい衝動に駆られた。「家族に負担がかかる」と踏みとどまったが、
     それから体調を崩してしまったそうだ▼「イライラして、気を揉(も)んで
     だめなんだ。今は、なんぼか良くなったけど、薬で生活してるような
     もんだ。楽しみなんて考えない。早く浪江に帰りたい」。今はそういう
     思いで、仮設住宅での暮らしを続けているという》

 『マガジン9』のインタビュー記事【この人に聞きたい/吉田千亜さんに聞いた 区域外避難という、「見えない」原発事故被害】(http://www.magazine9.jp/article/konohito/32461/)、《「(避難指示)区域外避難」》という言葉を知った。記事によると、《(※)避難指示区域外からの避難は、一般的に「自主避難」と呼ばれますが、原発事故の影響による避難であるという観点から、このインタビューでは「(避難指示)区域外避難」と表記…『ルポ 母子避難――消されゆく原発事故被害者』(岩波新書)…》。

 故郷を離れ、誰が喜び勇んで《自主避難》したのだろうか? 《原発事故の影響によ》り《避難》させられたのであり、《帰還すべき状況にない》と判断した多くの人々が、未だに、居る。帰還しないと判断した住民が差別されてはいけない。東電や株主、政府は《帰還すると判断》した人にも、《帰還しないと判断》した人にも、等しく支援すべきである、両者ともに満足するまで、だ。核発電を推進した彼ら・核発電「麻薬」患者には、「原状回復」の責任がある。

   『●内閣府原子力被災者生活支援チームが
        「自分たちの都合に合わせた数字いじり」
   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」
      などという詭弁を川内村住民は容認してはいけない
    「年間20ミリシーベルト以下などという根拠を、そして、
     「政府側は「国際的に一番厳しい基準を設けている
     などと答弁」(詭弁、ウソ吐き)したことを、住民は絶対に
     容認してはいけない。東電・政府に責任を持って
     1ミリシーベルト以下にさせるべきだ。川内村東部の
     詳細な「放射能汚染地図」を開示し、東電や政府は
     「子どもも住み得る」「子どもも生活し得る」ことを
     実証して見せねばならない。原発再稼働や原発輸出
     といったことに、「よそ見」している暇などないはず」

   『●年20ミリシーベルトでOK!?: 20倍にアップ、
         そして「自己責任」に逃げた原子力「推進」委員会

   『●原状回復が損害賠償の基本: 東京電力原発人災で
            「ふるさとをなくした痛み」は全く癒えていない

   『●「避難指示解除準備区域」樽葉町: 
      帰還しないと判断した住民が差別されてはいけない
   『●自身の家族を説得し、そこに住まわし得るのか?  
      『X年後』に何の影響も全くないと言い得る根拠は何か?
   『●電力会社やアベ様、原子力「寄生」委員会は「原状回復」して見せよ
   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」し、    
     そして「原状回復」したのならば、「そこ」に住んでみては?
   『●「福島の子どもたちの健康など一顧だにしていない」
      …「福島の小児甲状腺がんの多発の原因は原発事故」
    「どうやら《安倍政権は強引に押し進めるのが帰還困難区域
     解除であり、それに伴う“被曝地への住民帰還作戦”》を推進し、
     2011年3・11東電核発電所人災を無かったことにしたいようだ。
     その犠牲が子供たち。子供たちを傷つけ続けて平気な、アベ様らの
     核発電「麻薬」患者の皆さん。そして、何事も無かったように、
     各地での核発電所の再稼働や、上関大間の核発電所建設。狂気。
      子供たちを見捨てておいて、そんな自公の議員に投票できる
     オトナ達の気が知れません。」


 沖縄からの視点は、沖縄タイムスの社説から。【社説[福島原発事故6年]息の長い被災者支援を】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/87858)、《復興庁などが実施した住民意向調査によると、今春、一部の避難指示が解除される浪江町富岡町では5割以上が「戻らない」と回答した。特に30代以下は帰郷を断念した人が7割前後に上る…「被災者はわがまま」だという上から目線のモノ言いは、基地政策に協力しない沖縄をわがままだと批判する沖縄ヘイトとも無関係ではない避難指示の解除に伴い、賠償金も打ち切られることになる。全国各地に自主避難している世帯への住宅の無償提供も3月末で打ち切られるこれでいいのだろうか廃炉までの道のりはあまりにも長い。中間貯蔵施設がないため避難指示の解除後も除染で出た廃棄物入りの黒い袋があちこちに山積みされたままである。現実を直視した、避難者に対する息の長い支援が必要だ》。

   『●3.11東京電力原発人災から4年:
     虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」
    《◆広がる生業訴訟 「かながわ訴訟」の原告は、南相馬市小高区から
     横浜に避難した村田弘団長(72)ら百七十四人》
    《「原発事故の時、どこに住んでいたかで国は賠償に差をつけた。
     でも日常生活や地域のつながりを突然奪われた痛みはみな同じ。
     被災者を分断してはならない」》
    《基地、原発「子に継ぐものでない」 久保田さん辺野古集会で訴え
    《「誰も原発事故の責任を取らないのは許せない」との思いで参加に
     踏み切った。久保田さんら沖縄に住む原告たちは「福島と沖縄の問題
     互いに理解を深めていきたい」と…》
    《4日間、座り込みに参加。機動隊に強制的な「ごぼう抜き」で
     排除された。「国は住民の思いを聞かないんだな」と強く実感した》
    《事故収束のめどは立たず、被災者の苦しい生活が続く中、各地で
     原発再稼働の準備が進められている…「住民の反対にもかかわらず
     国はここに新しい基地を造ろうとしている。原発も基地も子どもたちが
     受け継いでいくものではない」》

 「自主避難」というレッテルを貼られた《「(避難指示)区域外避難」》者、…使いたくはないが、「棄民」化しようとしているニッポン。それは、沖縄も同じかもしれない。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017030702000126.html

【コラム】
筆洗
2017年3月7日

長崎県五島列島のある高校では卒業式にその歌を合唱するそうだ。松任谷由実さんの「瞳を閉じて」▼一九七四(昭和四十九)年、まだ校歌がなかった県立五島高校奈留分校(現・奈留高校)の女子生徒が松任谷さんのラジオ番組に校歌を作ってと手紙を書き、松任谷さんがそれに応え、曲を贈った。校歌にはならなかったそうだが、愛唱歌として歌い継がれる。ファンにはおなじみの逸話か▼島を離れた遠い場所にいる友に宛て、手紙を詰めたガラス瓶を海に流したい。そう歌っている。<潮騒の音が もう一度届くように 今 海に流そう>。卒業を機に町を離れる者、残る者。それぞれにいつまでも胸にとどめておきたい古里のなにかがあるこの卒業生たちには、ガラス瓶に入れたなにかを送ってくれる人さえいないかもしれないことに気がつく。六年前の原発事故を受け、避難先の高校の一部を間借りする「サテライト校」として授業を続けてきた福島県立浪江高校で、先日、最後の卒業式が行われた。本年度限りで、休校となる▼浪江での授業再開はかなわなかった。「笑顔で、また私たちの古里である浪江の町で会いましょう」。卒業生の言葉である。事故が、そして、この国が若者たちから奪ってしまったなにかの大きさに胸が痛い▼卒業おめでとう。あの町で再会できる日が来ることを心から祈る
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017030902000140.html

【社説】
3・11と原発避難者 支援の幕引きは早い
2017年3月9日

 政府は福島原発事故による避難指示を一部区域を除いて一斉解除する郷に帰るか、移住するのかを避難者に迫る支援の幕引きなら早すぎる。

 原発事故のために横浜市に避難中の生徒が、同級生に飲食代など百五十万円を払わされるいじめが発覚したとき、村田弘さん(74)は自分を責めた。生徒は国の避難指示の区域外からの「自主避難者」で、同じ地域に住んでいたこともある子どもだったからだ。

 福島県南相馬市から避難した村田さんは「福島原発かながわ訴訟」の原告団長を務める。被害賠償などを求めて争う各地の集団訴訟でも、子どもがいじめられているという訴えを何度も耳にしていたが、向き合えていなかった。


◆いじめ許容する空気

 原発避難者へのいじめはその後も次々に発覚した。大人たちの避難者への無理解や差別、偏見が影を落としているのではないか。

 福島県内外に避難している人は約八万人、そのうち強制ではない自主避難者は約三万人いる。被ばくを避けようと自ら決めた避難だとみなされるために「いつまで避難するの」「放射能を気にしすぎ」と非難めいた言葉も投げ付けられている。避難者問題を早く片付けようとする国の姿勢がそのまま重なるようである。

 政府は東京五輪が開催される二〇二〇年から逆算するように今春、避難者政策を一気に終わらせようとしている。居住制限区域や帰還困難区域の一部の計三万二千人の避難を解除し、賠償も来春に終える

 福島県では各地の自主避難者に対し、公営や民間の物件を仮設住宅とみなして無償提供を続けてきたが、政府方針に歩調を合わせるように今月末で打ち切る


消されていく存在

 原発事故によって生活を壊されたのは同じでも、自主避難者には月十万円の精神的賠償もない文字通り“命綱”だった住まいからも退去を迫られ経済的事情から地元に帰った人は少なくない

 住宅の無償提供にかかるのは年間約八十億円。除染に兆単位の復興予算がつぎ込まれていることを思えば過大な額ではないはずだが、国が決めた避難者がいなくなるのだから、自主避難者に支援する理由はなくなるという判断か問題の根本は原発事故という避難原因をつくりながら住宅ひとつ、避難者救済に関与しない国の無責任さにある。原発は国策だ。

 納得できないのは、避難指示解除を通告された住民も同じだ。放射線量の避難解除基準は、事故時に「緊急時」を理由に設定された年間二〇ミリシーベルトのまま「大丈夫」と安全を押しつけられても、被ばくリスクを甘受するいわれはない

 汚染土を詰めた袋が山積みになった故郷に帰還を促す。帰還しないなら移住の決断を迫る。原発避難者という存在は、こうして見えない存在にさせられていく。避難先から追われている自主避難者はすべての避難者の明日の姿だ。

 事故から六年という人為的区切りの後はもう生活再建を自己責任に任せるというのでは避難者は追い詰められるばかりだ。最悪の場合、自殺を選びかねない-。原発避難者の心の状態を調べてきた早稲田大学教授の辻内琢也さんはこう警告する。支援が乏しい自主避難者は、帰還のめどがたたない帰還困難区域の人とともに強いストレスを感じていた。

 原発事故によって被災者は人生や生活を奪われただけに終わらず加害者である国や東京電力が主導する帰還や賠償の政策にも苦しめられている。辻内さんはこの状態を「構造的暴力」と呼ぶ。そこには当然、差別やいじめを醸成する社会の空気もある。賠償の一部を電気料金に上乗せして回収するという議論は、その反発が被災者にはね返りかねない象徴的口実ではないか。「基地建設に反対する沖縄県民に向けられるような直接的暴力はなくても真綿で首を絞められるような息苦しさがある」と村田さんは言う。

 すでに避難解除した楢葉町などでも肝心の住民は一割程度しか帰っていない。賠償の打ち切りと一体となった解除には懸念する声の方が強いのである。


◆帰還か移住かでなく

 幼い子や学齢期の子たちの将来が見通せるようになるには、最低でもまだ十年はかかるだろう。

 原点に戻ろう。避難の権利を認めた「子ども・被災者支援法」に基づいて、故郷に帰る人にも、避難を続ける人にも支援を続ける。従来の「みなし仮設住宅」を「みなし復興住宅」に変えて認める中間的制度をつくることも、孤立死を防ぐと辻内さんは提案する。

 原発災害は長く続く復興の掛け声の下で避難解除を優先少数派の避難者を切り捨てていくようでは、“棄民政策だというそしりは免れない。 
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●「福島の子どもたちの健康など一顧だにしていない」…「福島の小児甲状腺がんの多発の原因は原発事故」

2016年08月22日 00時00分15秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の伊勢崎馨氏による記事【福島の子供のがん多発はやはり原発事故が原因だった! 統計学の専門家が証明、原発推進派の「過剰診断」説は嘘】(http://lite-ra.com/2016/08/post-2489.html)。

 《しかし今回、その根拠が崩れたのだ。この結果が意味することは大きいはずだが、検討委員会はそれでもなおこれまでのところ被曝の影響は考えにくいなどと非科学的態度、抗弁を続けている。結局、検討委員会は政府や電力会社のことしか考えない御用委員会であり、福島の子どもたちの健康など一顧だにしていないことがあらためて浮き彫りになったかたちだ》。

   『●東京電力原発人災から『X年後』・・・・・・ 
       取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?
   『●「私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感」
              ・・・2011年から「X年後」を怖れる
   『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの 
          参加者だということがわかっているのだろうか」?
   『●黙殺される東電原発人災『X年後』: 
     「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」
   『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」 
            …では、何が原因なのか?、を説明して下さい!
   『●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で 
     放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?

 子供達のX年後の現実を見て見ぬふりのオトナ達の冷酷。疫学的にも統計学的にも《福島の小児甲状腺がんの多発の原因は原発事故》、なのに《福島の子どもたちの健康など一顧だにしていない》…星北斗座長(県医師会副会長)をはじめとした「県民健康調査」検討委員会、アベ様ら、電力会社やマスコミ。残酷すぎやしまいか?
 どうやら《安倍政権は強引に押し進めるのが帰還困難区域の解除であり、それに伴う“被曝地への住民帰還作戦”》を推進し、2011年3・11東電核発電所人災を無かったことにしたいようだ。その犠牲が子供たち。子供たちを傷つけ続けて平気な、アベ様らの核発電「麻薬」患者の皆さん。そして、何事も無かったように、各地での核発電所の再稼働や、上関大間の核発電所建設。狂気。
 子供たちを見捨てておいて、そんな自公の議員に投票できるオトナ達の気が知れません。

   『●内閣府原子力被災者生活支援チームが
        「自分たちの都合に合わせた数字いじり」
   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」
      などという詭弁を川内村住民は容認してはいけない
    「年間20ミリシーベルト以下などという根拠を、そして、
     「政府側は「国際的に一番厳しい基準を設けている
     などと答弁」(詭弁、ウソ吐き)したことを、住民は絶対に
     容認してはいけない。東電・政府に責任を持って
     1ミリシーベルト以下にさせるべきだ。川内村東部の
     詳細な「放射能汚染地図」を開示し、東電や政府は
     「子どもも住み得る」「子どもも生活し得る」ことを
     実証して見せねばならない。原発再稼働や原発輸出
     といったことに、「よそ見」している暇などないはず」

   『●年20ミリシーベルトでOK!?: 20倍にアップ、
         そして「自己責任」に逃げた原子力「推進」委員会

   『●原状回復が損害賠償の基本: 東京電力原発人災で
            「ふるさとをなくした痛み」は全く癒えていない

   『●「避難指示解除準備区域」樽葉町: 
      帰還しないと判断した住民が差別されてはいけない
   『●自身の家族を説得し、そこに住まわし得るのか?  
      『X年後』に何の影響も全くないと言い得る根拠は何か?
   『●電力会社やアベ様、原子力「寄生」委員会は「原状回復」して見せよ
   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」し、    
     そして「原状回復」したのならば、「そこ」に住んでみては?

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http://lite-ra.com/2016/08/post-2489.html

福島の子供のがん多発はやはり原発事故が原因だった! 統計学の専門家が証明、原発推進派の「過剰診断」説は嘘
伊勢崎馨
 原発 2016.08.11

     (宗川吉汪・大倉弘之
       『福島原発事故と小児甲状腺がん』(本の泉社))

 このお盆、全住民がいまも避難生活を余儀なくされている福島第一原発がある福島県双葉郡大熊町で、一部住民に自宅への宿泊を特別に認める特例宿泊が始まった。

 しかし、こうした住民帰還を推し進める動きの一方で、現在も完全に隠され続けているのが、原発事故の健康被害の実態だ。

 たとえば、今年6月、福島県が設置した第23回「県民健康調査」検討委員会が福島の子どもたちに行った甲状腺検査で、今年1月から3月の間に甲状腺がんと確定した18歳以下の子どもの数が新たに15人増えて131人となったこと、さらに、新たに診断された15人のうち1人が事故当時5歳だったことが報告された。

 これまで検討委員会は、子どもたちの甲状腺がんについて原発事故の影響はないとしてきたが、その根拠のひとつが「チェルノブイリで多発した5歳以下のがんが発生していない」ことだった。しかし今回、その根拠が崩れたのだ。この結果が意味することは大きいはずだが、検討委員会はそれでもなおこれまでのところ被曝の影響は考えにくいなどと非科学的態度、抗弁を続けている

 結局、検討委員会は政府や電力会社のことしか考えない御用委員会であり、福島の子どもたちの健康など一顧だにしていないことがあらためて浮き彫りになったかたちだ。

 実際、昨年10月には岡山大学大学院の環境疫学の専門家である津田敏秀教授を中心とした研究グループが「福島県内の子供たちの甲状腺がんの発生率は全国平均の20〜50倍で、今後さらに多発する可能性は大きい」として、原発と甲状腺がんの因果関係を指摘する論文を発表したが、検討委員会や政府、電力会社はこれを無視したままだ。

 そんななか、今度は免疫学とは別のアプローチでその因果関係を調査した専門家が登場した。

   「福島の小児甲状腺がんの多発の原因は原発事故でした」

 こう明白に結論付けたのは、京都工業繊維大学教授で生命科学の専門家である宗川吉汪氏と、数学(確率論)を専門とする大倉弘之氏だ。

 2人は、福島県が発表した「第20回県民健康調査」をもとに福島の甲状腺がんの発生率を統計学的に解析、その結果を今年1月に発売された『福島原発事故と小児甲状腺がん』(本の泉社)で公表した。その結果“95%の信頼性をもって”上記の結論が導き出されたのだ。

 宗川氏らが着目したのは、事故後3年間に行われた「先行検査」だ。これは事故当時0歳から18歳だった福島の子どもたち約37万人を対象にした、いわゆる“一巡目”の検査だが、この検査の位置づけはあくまで「事故前の甲状腺の状態を把握するため」に行われたものだった。

 それは「チェルノブイリ事故では3年間はがんは発生しなかったというデータに基づいています。先行検査は甲状腺がんの発生に対して原発事故の影響がなかったと仮定した上で行われた調査」だったからだ。

 そして、比較したのは事故から3年後に行われた二巡目以降の「本格検査」だった。

   「先行検査と本格検査で甲状腺がんの発生率を比べて、両者が等しければ
    原発事故の影響はなかったことになります。しかしもし、本格検査の方が
    先行検査より発生率が高くなれば、がんの発生に原発事故が影響したことに
    なります」

 その方法は、まず先行検査から陽性者の比率を計算し、それを本格検査と比較するものだ。その結果は10万人あたりの発生率が先行検査で90.2人、そして本格検査では162.6人と実に1.8倍の結果が出ている。

 これに加え、がん発症の頻度や陽性者全員が二次検査を受けていないなどの誤差を統計学的に計算した結果、その比率は11.7対35.4、つまり3.03倍になり、子どもたちの甲状腺がんの67%以上は原発事故によるものと推定されるのだ。

 そのため113人の患者が発見された15年6月の段階で、それを大きく上回る326〜464人の患者が推定される。

 それだけでない。本書ではさらに興味深い調査結果も示される。それが、がん発生の男女比だ。

   「甲状腺がんはもともと女性に多い病気です。国立がん研究センターの
    2010年のデータによると、全国罹患率推計値(人口10万対)は、
    15歳から19歳で男子0.4:女子1.9(1:4.75)、40歳〜44歳で
    男性4.9:17.9(1:3.65)、60歳〜64歳で男性12.4:女性26.3(1:2.12)でした。
    このように自然発生の甲状腺がんは、年齢とともに男女比が変化しますが、
    特に若年では女子に大変多い病気です」

 ところが、福島での男女比は先行検査で男子26:女子45(1:1.73)であり、さらに本格検査では男子11:女子14(1:1.27)と、男子の比率が上がっているのだ。

 これまであり得なかった統計上の男女比。しかも、チェルノブイリでも同様の現象が起こっていた。それは放射線被曝によって発症の男女比が変化したと考えられ、さらにチェルノブイリ同様に放出された放射性ヨウ素による内部被曝が原因と考えるのがもっとも自然だという。

 IAEA国際原子力機構)や検討委員会が「福島事故の甲状腺被曝量は概して低く、甲状腺がんの増加は考えにくい」と主張しているが、統計学が示す明確な事実がある以上、むしろその主張のほうがおかしいと疑念を提示する。

   「(もし福島事故での被ばく線量が低いなら)かなり低い線量でも
    甲状腺がんを引き起こす、ということになります。あるいは、実際は
    もっと多量の放射性ヨウ素が放出されていたかもしれません」

 この統計調査の結果で重要なのは、これがあくまで県が公に公表した“原発事故の影響がない”と仮定して行われた先行検査と、その後の本格検査の数字をもとにしたものだということだ。そうした数字から導かれた「原発事故が原因」という結果は重い。  

 先に紹介した免役学的な「全国平均の20〜50倍の発生率」というデータに加え、今回の統計学アプローチでの原発が原因とする科学的検証による重大な結論。しかし、国や電力会社、検討委員会、またマスコミもこうした調査をまるで闇に葬るがごとく無視したままだ。

 一方で、安倍政権は強引に押し進めるのが帰還困難区域の解除であり、それに伴う“被曝地への住民帰還作戦”だ。まるで原発事故や、放射線の影響などなかったかのような被災者軽視の政策が現在も進行している。被災者、そして国民軽視をこのまま放置していいのか。国民ひとりひとりが、もう一度原発事故の悲惨さを思い起こし、放射線への人体の影響、さらに原発再稼働の危険性について考えてほしい。

伊勢崎馨
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●「国際的に一番厳しい基準を設けている」し、そして「原状回復」したのならば、「そこ」に住んでみては?

2016年06月14日 00時00分47秒 | Weblog


東京新聞の記事【福島・葛尾村 居住制限区域で初の避難解除 帰還なお不透明】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016061202000122.html)。
asahi.comの高田誠記者による記事【「ふるさと取り戻したい」 一人帰り待つ葛尾村議長】(http://www.asahi.com/articles/ASJ6C5V9TJ6CUTIL01J.html?iref=comtop_list_nat_n03)。

 《東京電力福島第一原発事故で福島県葛尾(かつらお)村に出ていた避難指示を解除した》。
 《原発事故で全域に避難指示が出ていた福島県葛尾(かつらお)村。12日、5年3カ月ぶりに避難指示が解除されても、村に戻る人は少ない。そんな中、人々の帰りを村で待つ人がいる》。

   『●電力会社やアベ様、原子力「寄生」委員会は「原状回復」して見せよ

 アベ様ら、東電は、原状回復できたのでしょうか? 詳細な汚染状況内部被曝のリスクは明らかになっているのか、大変に心配。
 そして、帰還しないと判断した住民が差別されてはいけないし、希望もしない住民を直接的にも、間接的にも無理やり帰還させるようなことは止めるべきだ。まずは、アベ様らは「原状回復」してみせて下さい。帰還するかどうかは、それからの判断。

 ところで、東電核発電人災に対して自民党の誰か一人でも責任をとったのだろうか? 東京電力の上層部は? 福島第一核発電所の「後始末」も出来ず、周辺の地域の原状の回復も出来ない、誰も責任をとらない、でも、安全・安心だから帰れという。自公やその支持者、電力会社のお偉いさん、原子力「ムラ寄生」委員会委員は、配偶者や子や孫を連れて「そこ」に住んでみれば?


   『●内閣府原子力被災者生活支援チームが
        「自分たちの都合に合わせた数字いじり」
   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」
      などという詭弁を川内村住民は容認してはいけない
    「年間20ミリシーベルト以下などという根拠を、そして、
     「政府側は「国際的に一番厳しい基準を設けている
     などと答弁」(詭弁、ウソ吐き)したことを、住民は絶対に
     容認してはいけない。東電・政府に責任を持って
     1ミリシーベルト以下にさせるべきだ。川内村東部の
     詳細な「放射能汚染地図」を開示し、東電や政府は
     「子どもも住み得る」「子どもも生活し得る」ことを
     実証して見せねばならない。原発再稼働や原発輸出
     といったことに、「よそ見」している暇などないはず」

   『●年20ミリシーベルトでOK!?: 20倍にアップ、
         そして「自己責任」に逃げた原子力「推進」委員会

   『●原状回復が損害賠償の基本: 東京電力原発人災で
            「ふるさとをなくした痛み」は全く癒えていない

   『●「避難指示解除準備区域」樽葉町:
      帰還しないと判断した住民が差別されてはいけない
   『●自身の家族を説得し、そこに住まわし得るのか?  
      『X年後』に何の影響も全くないと言い得る根拠は何か?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016061202000122.html

福島・葛尾村 居住制限区域で初の避難解除 帰還なお不透明
2016年6月12日 朝刊



 政府は十二日午前零時、東京電力福島第一原発事故で福島県葛尾(かつらお)村に出ていた避難指示を解除した。対象は居住制限区域避難指示解除準備区域の二区域で、より線量が高い居住制限区域の解除は初めて

 葛尾村は人口千四百人余りで、解除後に何人が帰るのか、村は把握できていない。村の北東部には線量の高い帰還困難区域が残り、約三十世帯への避難指示は解除されない。

 現行の避難区域では二〇一四年四月の田村市 都路地区、同十月の川内村の一部、昨年九月の楢葉町に続き四例目の解除。

 解除に向けた動きは今後も続く。十四日には、川内村の東部の区域が解除され、同村から避難指示区域はなくなる。七月十二日には南相馬市の南側など約一万一千人が暮らす区域が解除されるものの、浪江町と接する西側の指示は継続される。川俣町は八月、南東部に残る指示を解除する目標を掲げている。

 このほか飯舘(いいたて)村は、来年三月末に帰還困難区域を除いて解除する方針で、浪江、富岡両町も同区域を除き来春の解除を検討中。福島第一が立地する大熊双葉両町はまだ具体化していない。
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http://www.asahi.com/articles/ASJ6C5V9TJ6CUTIL01J.html?iref=comtop_list_nat_n03

「ふるさと取り戻したい」 一人帰り待つ葛尾村議長
高田誠 2016年6月12日07時50分

     (畑の雑草を刈る杉本宜信さん。奥の敷地には除染廃棄物が
      山積みになっていた=10日、福島県葛尾村、福留庸友撮影)

 原発事故で全域に避難指示が出ていた福島県葛尾(かつらお)村。12日、5年3カ月ぶりに避難指示が解除されても、村に戻る人は少ない。そんな中、人々の帰りを村で待つ人がいる。

    (福島・葛尾村、12日に避難指示解除 9割強の世帯対象⇒

 阿武隈高地の山あいにある葛尾村。10日昼、村北部の「かげ広谷地(ひろやち)地区」に除草機のうなる音が鳴り響いた。畑の草を刈るのは村議会議長の杉本宜信さん(56)。3カ月前にただ一人、居住制限地区に指定されたこの地区に戻り、準備宿泊を続けてきた。

 「ふるさとを取り戻したい」と杉本さん。率先して住民を迎えようと黙々と草を刈る。自宅の庭先は手入れされた赤やピンクの花が鮮やかだ。「花をみて帰ってみようと思う人が出てくれたら」と話す。

 だが、準備宿泊したのは村民の1割弱だ牧草地や田んぼは除染廃棄物が山積みになっている。放射線量が高い所も残り村の診療所なども再開のめどは立っていない。………。
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●自身の家族を説得し、そこに住まわし得るのか? 『X年後』に何の影響も全くないと言い得る根拠は何か?

2015年10月21日 00時00分42秒 | Weblog


東京新聞の記事【避難住民の長期宿泊「来月開始」 政府、川内村に意向伝達】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015101301001674.html)。


 《「避難指示の解除に向けて住民に3カ月の長期滞在を認める「準備宿泊」を11月1日から実施したい意向を伝えた」》。

 原子力ムラ住民のこれまでの数々のやり口を見てきて、「国際的に一番厳しい基準を設けている」などという詭弁・ウソ吐きを川内村住民は信じて大丈夫ですか…? その根拠は示されたのですか? その根拠自体の正しさは?? 原子力ムラ住民の彼らの頭には、核発電を再稼働したいとか、核発電や兵器を輸出したいとか、プルトニウムをため込みたいとか、東京五輪でカネ儲けしたいとか、「インフラ輸出」したいとか……そのためには、東京電力原発人災は「終わった」「解決した」ということを少しでも喧伝したいがための、住民帰還「演出」ではないのですか? ニッポン国を信じろ、無責任なアベ様やスガ殿を信じろ、と言われてもね。「汚染水の『影響』は完全にブロック」なんて言ってんですよ。

   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」
      などという詭弁を川内村住民は容認してはいけない
    「年間20ミリシーベルト以下などという根拠を、そして、
     「政府側は「国際的に一番厳しい基準を設けている
     などと答弁」(詭弁、ウソ吐き)したことを、住民は絶対に
     容認してはいけない。東電・政府に責任を持って
     1ミリシーベルト以下にさせるべきだ。川内村東部の
     詳細な「放射能汚染地図」を開示し、東電や政府は
     「子どもも住み得る」「子どもも生活し得る」ことを
     実証して見せねばならない。原発再稼働や原発輸出
     といったことに、「よそ見」している暇などないはず」

 電力会社の幹部や原子力「ムラ寄生」委員会委員、自公議員の家族を、自信を持って、そこに住まわし得るかどうか? 「東電原発人災から『X年後』、「自分が壮大なできごとの参加者だということがわかっているのだろうか」」? 『X年後』に何の影響も全くない、と自身の家族を説得できるのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015101301001674.html

避難住民の長期宿泊「来月開始」 政府、川内村に意向伝達
2015年10月13日 16時47分

 政府は13日、東京電力福島第1原発事故により一部地域で避難が続く福島県川内村に、避難指示の解除に向けて住民に3カ月の長期滞在を認める「準備宿泊」を11月1日から実施したい意向を伝えた。遠藤雄幸村長は記者団に、住民の意見を踏まえ実施を判断する考えを示した。

 遠藤氏は、準備宿泊に向けたインフラ整備などの条件が整っているとの認識を表明。一方、準備宿泊の終了後、すぐに避難指示が解除されることには否定的な考えを示し、「解除の日は住民と協議していく」と述べた。
 準備宿泊の対象は避難指示解除準備区域で、今月1日現在の人口は19世帯54人。

(共同)
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●『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8)の最新号についてのつぶやき

2014年08月21日 00時00分31秒 | Weblog

DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。大変に遅くなってしまいましたが。

 ブログ主のお薦め記事は、【実測・放射能汚染地図 福島県二本松市 学校と通学路、子どもが集まる場所】。ツイッター上でも広がっていましたが、かなり衝撃的ですのでご覧になってみて下さい。

   『●広河隆一さん『DAYS JAPAN』の編集長公募
   『●『DAYS JAPAN』(2014,FEB,Vol.11,No.2)・・・
   『●「ブラジルW杯の表と裏」 『週刊金曜日』
         (2014年6月20日、996号)についてのつぶやき


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■①『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 「広河隆一責任編集◎世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」。分厚い「別冊特集112ページ!! 福島の母 44人の証言」が同封

■②『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / ジョン・ムーア氏【ToPICs日本/殺されるのは市民だ――戦場で、日本が加害者になる日】、「自衛隊が他国の戦闘に加わり、市民をも殺害することに――」。「「ハタ」を打ち振り、「ウタ」を唱和し、「バンザイ」しながら、子どもたちに「人殺し」優待券」を送る国に逆戻り(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c5aecf5f3f80e3bdca64d1b8b6603ed0

■③『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 【実測・放射能汚染地図 福島県二本松市 学校と通学路、子どもが集まる場所】、「通学路で遊ぶ小学生 校庭でクラブ活動も」。そこに住まざるを得ない、インタビューに応じて下さっている父母の言葉に胸が塞がれる思い・・・

■④『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 話/福島在住者、および避難した母親 インタビュー/広河隆一さん【母親たちの本音座談会 「ここで育てて大丈夫?」】、「風評被害と放射能被害どっちが深刻? 広河・・・・・・鼻血騒動・・・・・・双葉町や福島県などは、「そんな話は聞いたことがない。・・・・・・」」

■⑤『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 話/福島在住者、および避難した母親 インタビュー/広河隆一さん【母親たちの本音座談会 「ここで育てて大丈夫?」】、「「・・・・・・鼻血を出すような子供はいない」と言っていますが、本当ですか。 母A(福島市から参加) 噓です。私の甥っ子も毎日のように鼻血を出しています」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d40dbca0e61087e74b10d07279420d95

■⑥『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 集団的自衛権の行使が腹立つ理由、疲れる理由】、「為政者の一存でテキトーに決められていくという(まるで1940年代のような)事態を目の当たりにすると絶望的な気分になる」

■⑦『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 集団的自衛権の行使が腹立つ理由、疲れる理由】、「最大の問題は現政権にはマトモナ理屈が通じないことなのだ」。しかも、「最高の責任者」アベ様のオツムの中身がこれですから・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/eb598bcca2d6b1c62eab7ee8f052baa8

■⑧『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 集団的自衛権の行使が腹立つ理由、疲れる理由】、「反対派の失敗は、屁のような彼らの理屈をマトモに検討しようとしたことかもしれない・・・・・・彼らには言葉も理屈も通じないのだ」。皿まで喰ってはいけない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1fae104e31cc0d324373f3514418d4af

■⑨『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 集団的自衛権の行使が腹立つ理由、疲れる理由】、「安倍政権はサルの内閣・・・・・・いや、サルだとちょっと賢すぎるか。じゃあイカでいいや。・・・・・・イカにヒトの言語は通じない論理も通じない。むろん国家の運営など任せられるわけがない」

■⑩『DAYS JAPAN』(2014,AUG,Vol.11,No.8) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 集団的自衛権の行使が腹立つ理由、疲れる理由】、「イカが相手での戦いでは、疲弊するのが当たり前。イカをいかにして排除するか。いかにしてヒトの手に政治を取り戻すか。日本の政治のレベルはもうそこまで行っている
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●「国際的に一番厳しい基準を設けている」などという詭弁を川内村住民は容認してはいけない

2014年08月19日 00時00分06秒 | Weblog


毎日新聞の記事【避難指示解除へ:福島・川内村の住民は猛反発】(http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000m040108000c.html)。

 「「帰還が決まっても子供は戻れない」「通院や買い物はどうするのか」。東京電力福島第1原発事故で避難区域が設定された福島県内11市町村のうち、2例目の避難指示解除が決まった川内村東部。政府の方針が伝えられた17日の住民懇談会では、放射線への不安を抱えていたり、精神的賠償の打ち切りを懸念したりする住民から、反発の声が相次いだ」・・・・・・。
 年間20ミリシーベルト以下などという根拠を、そして、「政府側は「国際的に一番厳しい基準を設けている」などと答弁」(詭弁、ウソ吐き)したことを、住民は絶対に容認してはいけない。東電・政府に責任を持って1ミリシーベルト以下にさせるべきだ。川内村東部の詳細な「放射能汚染地図」を開示し、東電や政府は「子どもも住み得る」「子どもも生活し得る」ことを実証して見せねばならない。原発再稼働や原発輸出といったことに、「よそ見」している暇などないはず。

   『●「逃げて欲しいのです」
   『●子供にとっての年間20ミリシーベルト
   『●スリーマイル、チェルノブイリに学べないNIPPON
   『●見えない放射能をなぜ可視化するのか?
               ~未来への遺産・遺品・遺言として~
   『●悲観的状況の中の楽観シナリオの垂れ流し:
                「メルトダウンした核燃料を捜せ!」
   『●日本医師会の見解: 年間20ミリシーベルトを被爆するということ
    「しかし、そもそもこの数値の根拠としている国際放射線防護委員会
     (ICRP)が 3月 21日に発表した声明では「今回のような非常事態が
     収束した後の一般公衆における参考レベルとして、
     1~20ミリシーベルト/年の範囲で考えることも可能」
     としているにすぎない。
      この 1~20ミリシーベルトを最大値の 20ミリシーベルトとして
     扱った科学的根拠が不明確である。また成人と比較し、
     成長期にある子どもたちの放射線感受性の高さを考慮すると
     国の対応はより慎重であるべきと考える。
      成人についてももちろんであるが、とくに小児については、
     可能な限り放射線被曝量を減らすことに最大限の努力を
     することが国の責務であり、これにより子どもたちの生命と健康を
     守ることこそが求められている」

   『●浜岡原発〝一時〟停止のみでいいのか?
   『●小出裕章さんの謝罪
   『●山下俊一教授受賞
   『●室原知幸さん「公共事業は
          法にかない、理にかない、情にかなうものであれ」
   『●守れないから仕方ない? 「現状」に沿って基準を「緩める」
   『●『創(2011年9・10月号)』読了
   『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う
   『●3.11東京原発人災から2年が過ぎて
   『●『自然と人間』(2013年10月号、Vol.208)についてのつぶやき
   『●年20ミリシーベルトでOK!?:
       20倍にアップ、そして「自己責任」に逃げた原子力「推進」委員会
   『●放射能汚染で「住んではならない地域」に無理やり帰還させ
             「問題解決」を世界に喧伝
   『●内閣府原子力被災者生活支援チームが
      「自分たちの都合に合わせた数字いじり」


 「帰りたいのに帰れない子どもを持つ世代がいることにも理解を示してほしい」・・・・・・理解できます。だからこそ、「帰れるように」「帰ることが可能なように」東電および政府が責任をもって全力で対処すべきだ。いままで、東電や政府ははそれをやってきただろうか? いま、やっているだろうか?

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http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000m040108000c.html

避難指示解除へ:福島・川内村の住民は猛反発
毎日新聞 2014年08月17日 23時05分

 「帰還が決まっても子供は戻れない」「通院や買い物はどうするのか」。東京電力福島第1原発事故で避難区域が設定された福島県内11市町村のうち、2例目の避難指示解除が決まった川内村東部。政府の方針が伝えられた17日の住民懇談会では、放射線への不安を抱えていたり、精神的賠償の打ち切りを懸念したりする住民から、反発の声が相次いだ

 これに対し、賛同する意見はゼロ。約1時間半に及ぶ質疑応答で住民から「食品の安全にも不安がある」「住民の被ばく線量をきちんと管理できるのか」などの質問が次々と出て、政府側は「国際的に一番厳しい基準を設けている」などと答弁に追われた。行政区長の草野貴光さん(61)は政府に「原発事故で地域や家族がバラバラになった。避難区域全体が元に戻らなければ、帰還できないという人も多い」と訴えた。

 住民からは政府の解除決定の賛否について、住民の採決を求める声も上がったが、政府側は住民間の亀裂が深まることなどを理由に応じなかった。栃木県に避難中の女性(59)は懇談会終了後、「帰りたいのに帰れない子どもを持つ世代がいることにも理解を示してほしい」と話した。

 川内村は2012年1月、避難区域で初の「帰村宣言」をし、7社の企業誘致など先駆的な復興事業に取り組んできたことで知られる。【深津誠】
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●「極右化する欧州」 『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号)についてのつぶやき

2014年07月03日 00時00分24秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年6月27日、997号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、山口正紀さん【「〈いのち〉を食うもの」との闘い 木下昌明・映画論集】と岩本太郎さん【理由は大学の意向か、事務的手続きか? 明大が会場使用拒否】。

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■①『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 「極右化する欧州 台頭する「反移民」と「反EU」」。高田久代氏【原発製造「メーカーとして支えていきたい」 日立製作所が株主総会】、「ライバル社である米国GE・・・・・・は原発事業を「hard to justify」(正当化するのが困難)・・・・・・シーメンス社も・・・・・・撤退」

■②『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 【村岡和博の政治時評/立憲主義を破壊する猫だまし 集団的自衛権行使容認へ向け落としどころを探る自民・公明】、「憲法解釈変更の閣議決定は、立憲主義と議会制民主主義の命運にとって決定的な一打になりかねない」。戦争狂http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ec7aaf8cd8791e28c2116b8c0d4e9d96

■③『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 横田一さんら【右派からも沸き起こる集団的自衛権反対の声 米国のためにこの国の若者が死なねばならぬのか!】、「新聞・テレビの罪・・・・・・公明幹部の二枚舌・・・・・・安倍利権族の暗躍」。戦争絶滅受合法案の制定の矜持・意気地もなし(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/886dbf36d6f593b6bf984f670d401486

■④『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 野中大樹氏【原発事故から3年 喪失した「国富」 福島の実相を歩く】、「東電の所業は「犯罪」だ・・・・・・宅地を除染しても、1週間もすれば数値は元に戻ってしまう・・・・・・アリバイづくりのようなものです・・・・・・あらゆる生物の〝権利〟」。内在的価値http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ba81cad971a91108269e4a1ba8870cf7

■⑤『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / まさのあつこ氏【所管を譲り合う経済産業省と原子力規制委員会 福島第一原発に送電する変電所は液状化を起こしていた 川内原発も無策のまま再稼働?】、「「新規制基準には、変電所をめぐる新たな規制は求められていない」(九電広報)」!!

■⑥『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 山口正紀さん【「〈いのち〉を食うもの」との闘い 木下昌明・映画論集】、「木下さんの映画批評は、現実を見据えつつ、常に理想を手放さない。原発、TPP、米軍基地、労働・・・・・・。〈3・11〉後、私たちが直面する現実、それとどう向き合うか、映画を通して探り、考えていく」

■⑦『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 山口正紀さん【「〈いのち〉を食うもの」との闘い 木下昌明・映画論集】、「『放射線を浴びた[X年後]』・・・『100,000年後の安全』・・・NHKの「ネットワークでつくる放射能汚染地図」シリーズ・・・『モンサントの不自然な食べ物』・・・『標的の村』・・・」

■⑧『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 岩本太郎さん【理由は大学の意向か、事務的手続きか? 明大が会場使用拒否】、「「明大が使えなくなったことで、私も危険人物になったのかと(笑)」(三上智恵さん・映画『標的の村』監督)、「街宣車やヘイトスピーチの団体が来るかもという・・」」

■⑨『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 岩本太郎さん【理由は大学の意向か、事務的手続きか? 明大が会場使用拒否】、「・・・・・・ことで会場を貸さないなら先方の思うツボ。建学の精神として「権利自由、独立自治」を理念に謳う大学がおそらくはことなかれ主義で使用を拒むのは・・」

■⑩『週刊金曜日』(2014年6月27日、997号) / 岩本太郎さん【理由は大学の意向か、事務的手続きか? 明大が会場使用拒否】、「「・・・・・・大学存亡の危機では」(青木理さん・ジャーナリスト)・・・・・・大学の審査によりハネられる可能性が高まり申請の際により一層気をつける必要が出てきた・・」
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●『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6)の最新号についてのつぶやき

2014年05月25日 00時00分17秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 ブログ主のお薦め記事は、小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】。

   『●広河隆一さん『DAYS JAPAN』の編集長公募
   『
●『DAYS JAPAN』(2014,FEB,Vol.11,No.2)・・・

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■①『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 「広河隆一責任編集◎世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」。「プリピャチ市中心部2014年3月28日 福島県郡山市2013年8月10日」

■②『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 【ToPICs台湾/原発凍結へ!市民らら徹夜の抵抗】、「・・第4原発は原子炉など主要部分を日本メーカーが輸出しており「日の丸原発」とも呼ばれている」。そんなふうに呼ばれているなんて「」だ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2dd6819f03d34852519050b6a80592bf

■③『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広河隆一さん・小出裕章さん【特集1 実測・チェルノブイリ放射能汚染地図 福島の人が住む町と比較】、「事故後28年目・・・10キロ圏内に入る。そこで示されたのは、私たちが福島で測定している数値とそれほど変わらない線量

■④『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「30年間の合計被曝量の半分は事故後5年で受けてしまう。避難するのであれば、当初の5年間が大切なのである。すでに人々は3年間を超えて、・・・」

■⑤『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「・・彼の地に棄てられ続け、一度避難した人たちも帰還せよと国から指示されている。これが法治国家というものか?」。「常軌を逸した〝法治〟国家」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4f361ef7aa3f8b4329b0610784409bcd

■⑥『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「子どもたちには・・・責任はない。・・・そして彼らこそ被曝に敏感で危険を一手に負わされる。被曝を防ぐことは、原子力を暴走させた・・・」

■⑦『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「・・・あるいはそれを止められなかった大人たちの最低限の責任である」。「大人たちの最低限の責任」を果たしているだろうか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6c8ae979f341695485415fd1d99fa214

■⑧『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 編集部【実測・放射線汚染地図番外編/子どもの遊び場に潜む放射線 茨城県ひたちなか市国営ひたち海浜公園】、「子どもたちの憩いの公園 潜むホットスポット

■⑨『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広河隆一さん【特集2 現地報告 28年目のチェルノブイリ】、「保養の必要性・・・除染よりも避難を優先するべき・・・28年後の今も多発する甲状腺がん・・・福島の子供たちへのメッセージ・・・チェルノブイリから3年目の福島へ」

■⑩『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「最終的な目標が改憲であるとしても、改憲への壁はよほど高いと判断したのか、その前にようまぁあれこれ、裏口入学みたいな手口を思いつくものである」

■⑪『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「首相の私的諮問機関安保法制懇)ごときになんで安全保障の指針を決めていただかなければならないのかという点も疑問だし、その座長が・・」

■⑫『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「・・「容認派」の北岡伸一氏・・長官に「容認派」の小松一郎氏をすえたのも、解釈改憲ならぬ「人事改憲」の風情である」。「暴走人事」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a5da5f4aa6d60a32ca0d977fac41ea64

■⑬『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「首相と政府が前のめりになればなるほど、引く国民。憲法解釈について「最高の責任者は私です」とも語った首相。ま、せいぜいお気張りやす。地球の裏側で起こる戦争なんかに加担したい民はいないよ

■⑭『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / チンキィ・シュクラ氏【DAYS JAPAN Public Prize インド ウラン鉱山の放射能汚染】、「開発という名の下に犠牲となる少数民族・・インドの原子力と核兵器の夢を実現させるために・・地域住人にとって悪夢の始まりとなった・・今や地獄だ・・人々は開発という名の祭壇に捧げられた生け贄なのだ」

■⑮『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広告【善きことは、かたつむりの速度で動く。】、「ガンジー・・・『七つの社会的罪』 Seven Social Sins
1.理念なき政治 Politics without Principles
2.労働なき富 Wealth without Work
3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience
4.人格なき学識 Knowledge without Character
5.道徳なき商業 Commerce without Morality
6.人間性なき科学 Science without Humanity
7.献身なき信仰 Worship without Sacrifice」 
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●司法権力の〝執念〟: 映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』

2013年02月14日 00時00分26秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-10)で、映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(http://yakusoku-nabari.jp/introduction/http://yakusoku-nabari.jp/story/)のことを知りました。

   『●『創(2009年5月号)』
   『●高い冤罪の可能性: 名張毒ブドウ酒事件
   『●名張毒ぶどう酒事件という冤罪
   『●『冤罪File(No.10)』読了
   『●強大な氷山の一角としての冤罪発覚
   『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・

 名張毒ぶどう酒事件について、昨年5月末、第7次再審請求差戻審で名古屋高裁が再審の求めを却下している。綿井さんの言うように、正に「別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”」である。

   「名古屋高裁刑事二部(下山保男裁判長)は二十五日午前、
    弁護側が提出した新証拠は「毒物がニッカリンTではないことを
    示すほどの証明力はなく、確定判決に合理的な疑いは生じない」として、
    検察側の異議を認め奥西勝死刑囚(86)の再審を開始しない
    と決定した。いったんは再審を開始すると判断した名古屋高裁刑事
    一部の決定(二〇〇五年)を取り消した。」
    (http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052502000260.html
      (『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・』) 

 警察、検察、裁判所・・・・・・なぜここまで頑なに再審を拒むのか?

   「名張毒ぶどう酒冤罪事件の第7次再審請求差戻審で、またしても、
    名古屋高裁は開きかけた扉をあっさりと閉じてしまった。
    本当にまじめに新証拠の審査を行っているのか? 奥西勝死刑囚は
    無実の罪で囚われ、すでに86歳だそうだ。警察や裁判所の罪を
    糊塗したままで、冤罪は続いていく」

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-10

Twitterまとめ投稿 2013/02/10

wataitakeharu 
NHK放送文化研究所のシリーズ、『制作者研究』はどれも興味深い。ネット上でも全文がPDF閲覧できる。http://t.co/jbF8tvpO 個人的には、現代センター代表・吉永春子さんの登場を期待している。吉永さん、お元気だろうか?02/10 05:52

wataitakeharu 東海テレビの司法ドキュメンタリーの中でも、名張毒ぶどう酒シリーズは、どれも秀作だが、今回の『約束』(2月16日から劇場公開)はその中でも最高傑作だった。 http://t.co/75pUkmi9 恐るべし東海テレビの執念、そして、別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”!02/10 05:22

wataitakeharu 昨日(9日・土)のTBS「報道特集」で放送された死刑執行の実態。http://t.co/2yA4BR8t 巡田忠彦記者による3回目の死刑リポートは、この番組の名物シリーズ企画となりつつある。東海テレビの司法ドキュメンタリー番組・映画と同じく、僕はこれからも必ず観ると思う。02/10 05:10

wataitakeharu 先日の高円寺ドキュメンタリー祭で、森口豁さん取材の沖縄ドキュメンタリー番組を観た人は、ぜひ以下のテキスト(PDFで全文閲覧可能)も読んでほしい。http://t.co/gIuIIc3Z あのETV特集放射能汚染地図」の七沢潔ディレクターが丹念に調べた森口豁さんの足跡。02/10 04:53
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http://yakusoku-nabari.jp/introduction/

何度裏切られても、彼が信じ続ける。
裁判所が事実と良心に従って、
無実を認めてくれると。

獄中から無実を訴え続けている死刑囚がいます。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡しました。「名張毒ぶどう酒事件」です。奥西は一度は犯行を自白しますが、逮捕後、一貫して「警察に自白を強要された」と主張、1審は無罪。しかし、2審で死刑判決。昭和47年、最高裁で死刑が確定しました。戦後唯一、無罪からの逆転死刑判決です。
事件から51年――際限なく繰り返される再審請求と棄却。その間、奥西は2桁を越える囚人が処刑台に行くのを見送りました。いつ自分に訪れるか分からない処刑に怯えながら
あなたは、その恐怖を、その孤独を、その人生を、想像することができますか?


これは、冤罪ではないか。
司法は、獄中死を望んでいるのか?

事件発生当初から蓄積した圧倒的な記録と証言を再検証し、本作を作り上げたのは、『平成ジレンマ』『死刑弁護人』の齊藤潤一斎藤潤一(脚本・監督)と阿武野勝彦(プロデューサー)。これは、東海テレビ放送の名物ドキュメンタリー「司法シリーズ」を手掛ける二人が、カメラが入ることが許されない独房の死刑囚を描き出す野心作である。
そして、奥西勝を演じるのは日本映画界の至宝、仲代達矢。息子の無実を信じ続ける母・タツノ役に、樹木希林。ナレーションをつとめるのは、寺島しのぶ
そう、本作は映画とジャーナリズムが日本の司法に根底から突きつける異議申立なのだ。


半世紀近く拘置所に閉じ込められている
奥西さんの心境は測りしれません。
私がこの状況に追い込まれたらどうなるか、
そういう気持ちで演じました。
60年俳優をやってきた中で、
私にとって記念碑的な作品です。
  ――――――――――― 仲代達矢


http://yakusoku-nabari.jp/story/

独房から無実を訴え続けている死刑囚がいる。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した。逮捕された奥西は「警察に自白を強制された」と訴え、無実を主張。1審は無罪だったものの、2審は逆転死刑判決。そして昭和47年、最高裁で死刑が確定した。奥西は、死刑執行の恐怖と闘いながら、いまも再審を求め続けている

奥西の無実を信じているのが、母、タツノ。事件で村を追われ、見知らぬ町で独り暮らしを始めた。内職をして電車賃を稼ぎ、月に1度、名古屋拘置所にいる息子に会いに行く。タツノは奥西に969通の手紙を送った。「お金のあるあいだ、湯たんぽを貸してもらい、牛乳も飲みなさい」「やっていないのは、おっかあが一番知っている」「長い間の苦労は毎日、涙いっぱいですよ」再審を待ち続ける母。奥西はタツノと約束をする。“無実を晴らして、必ず帰る” しかし、その約束は果たされることなく、母は昭和63年、84歳で亡くなった。

そしてもう一人、奥西を支え続けたのが支援者の川村富左吉※(73歳)。確定死刑囚への面会は、肉親と弁護士以外許されていないが、川村は法務省に掛け合い奥西との面会を許される。川村は奥西との面会を10冊のノートに記録した。「起床7時。運動毎日50分。運動は3坪ほどの部屋で歩くばかり」「作業、朝7時40分頃から袋貼り。午後4時に終わる。報酬は月2千円」「正月の食事、鯛の塩焼き・数の子・餅・赤飯・みかん・菓子。普段は米麦6対4」「息子が突然、面会に来た。20数年ぶり。嬉しかった」「誰かの死刑が執行された。一斉放送のニュースが突然切れたのでおかしいと思った」「胃がんの手術。3分の2を切除」

事件から44年後の平成17年4月、名古屋高裁は奥西の再審開始を決定した。川村と奥西は名古屋拘置所の面会室のガラス越しに握手。「今度は晴れて、塀の外で握手をしましょう」と二人は約束した。しかし、喜びもつかの間、検察が異議申し立てをし、再審は棚上げとなった。そして、その半年後、川村は病に倒れ、この世を去る。奥西との約束を果たすことができずに…。

平成18年、奥西の再審開始決定は名古屋高裁の別の裁判官によって取り消されたが、2009年、最高裁は名古屋高裁に審理を差し戻し。平成24年、名古屋高裁は再び、再審開始決定を取り消した――。

司法は、何を望んでいるのだろうか?

                               ※川村富左吉の「吉」の字の“土”は下が長い
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●光市母子殺害事件最高裁判決: 安田好弘弁護士憎しの流れの一環か?(2/2)

2012年03月08日 00時03分52秒 | Weblog


つづき

 本当に最高裁の判決はこれでよかったのでしょうか? 何が起ったかの事実を明らかにすること、たとえそれが無理でも、それに向けての努力を続けようとしたのか・・・、私にはそうは見えません。検察やマスコミの〝安田憎し?〟(〝小沢憎し〟と同様)・〝安田抹殺〟に裁判所が流されてしまった側面はないでしょうか。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-02-19

「光市母子殺害事件」最高裁判決(その3

 昨日(19日)は夕方から2つの催しがバッティング。一つはNHK/ETV特集「放射能汚染地図」の受賞祝賀会。以前何度か番組制作でお世話になっている七沢潔・大森淳郎ディレクターらがつくったこの番組は、福島第一原発事故における報道の中では金字塔のような存在となった。
 それを途中で抜けて向かったのが、通称「安田裁判」と呼ばれる裁判の終結報告集会。20日(月)に最高裁で判決が言い渡される「光市母子殺害事件」被告人の弁護人を務める安田好弘弁護士が、刑事被告人にされた事件だ。
 
当時オウム真理教の主任弁護人を務めていた安田弁護士が、強制執行妨害容疑で逮捕されたのは98年12月のことだった。その後、296日間も拘束されている。
 ちょうど先日は、小沢一郎裁判の立証が崩れたと報道されているが、この安田裁判は、当時取材・傍聴していたノンフィクションライター・魚住昭によると、「私は過去に何百件かの事件を取材したが、これほど検察側立証が総崩れになる事件を見たことが無い」(『特捜検察の闇』文春文庫から)というレベルだった。

http://www.amazon.co.jp/%E7%89%B9%E6%8D%9C%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E3%81%AE%E9%97%87-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AD%9A%E4%BD%8F-%E6%98%AD/dp/4167656655


 一審は「検察の立件そのものがアンフェア」とまで判断された完全無罪の判決で、冤罪が証明されたかに見えた。ところが検察側は控訴。2審では逆転有罪の罰金刑となり、検察・弁護側双方が上告したが、そのまま最高裁で確定した。この裁判には一審当時で1250人、2審では2100人の弁護団が結成されている弁護士を狙った逮捕・起訴・身柄拘束に対して、当時多くの弁護士が危機感と恐怖感を抱いた

 安田弁護士逮捕から判決確定(2011年12月)まで13年。光市母子殺害事件も事件発生から今年で13年。
 この二つの裁判は、2007年に広島高裁で光市母子殺害が差し戻し控訴審、同時期に東京高裁で安田裁判の控訴審が行われていた。安田はある日は広島高裁で弁護側の席、その翌日は東京高裁で被告人席という日もあった。そして、判決は光市母子殺害の方が08年4月22日、安田裁判が翌日23日だった。個人的に生涯忘れない日付というものは誰しもあると思うが、私にとっては、「3・11」や「9・11」、イラク戦争開始の「3・20」同様、この「4・22」「4・23」の2つの日付も、私自身の身体の中に深く刻まれている。
 この2つの判決当時についての記述は、以下の原稿「権力から狙われたとき」を参照。

http://www1.odn.ne.jp/watai/CCF20120219_00000.pdf


 そして、昨日2月18日と来る20日だ。人には逃れられない何かの縁がある。

 この2つの裁判にはもう一つ興味深いが存在する。
 「光市母子殺害事件」裁判の最高裁第一小法廷の裁判官・白木勇は、安田裁判での控訴審の最初の裁判長だった。安田有罪判決の道筋をつくったのが白木とされている。その後、光市母子殺害裁判の差し戻し控訴審が広島高裁で07年に始まると、弁論終了後に広島高裁長官に。そして翌年、東京高裁での安田裁判控訴審判決後には東京高裁長官。さらに、光母子殺害裁判が最高裁に上告されると、任期途中で亡くなった最高裁判事の後任に抜擢される(2010年)。それは、光市母子殺害裁判の最高裁審理を行う第一小法廷だった。もっとさかのぼると、安田が経験した最初の死刑判決事件、1980年に起きた名古屋女子大生誘拐事件のときの一審裁判官(名古屋地裁)の一人が白木だったという(安田は最高裁からの被告弁護人)。

http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/shiraki.html


 弁護士・安田好弘の背中を追うように、亡霊のようにつきまとう裁判官・白木勇の影これは偶然や人事の巡り合わせではなく、もはや司法権力の怨念とでもいうべきだろうか

 20日(月)の最高裁第一小法廷は午後3時に開廷する。安田は弁護側の席に座る。その前には、安田をあたかも見下ろすような高い位置の裁判官席に、白木勇が座っている(敬称略)

【関連原稿】
『AERA』現代の肖像 弁護士・安田好弘「悪魔の弁護人と呼ばれて」(08年4月28日掲載)

http://www1.odn.ne.jp/watai/CCF20120218_00000a.pdf


権力から狙われたとき」(月刊創08年7月号掲載)


http://www1.odn.ne.jp/watai/tsukuru200807.pdf
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●FUKUSIMA原発人災、本当に忘却していいのか?

2011年11月15日 00時00分45秒 | Weblog


THE JOURNAL
http://www.the-journal.jp/)での金平茂紀さんの論考(http://www.the-journal.jp/contents/kanehira2010/2011/10/post_11.html)。

 電力会社と国が責任を持って、元の身体に戻し、元の生活に復元したのであれば、忘れもしましょう。元には戻せないし、新たな世界に生きていかなければならないのだけれども(だからこそ、こんなバカげた技術など採用すべきではなかった)、電力会社や国はその努力を何もしていないと表現してもよいだろうし、それどころか、原発の維持・再開、更には、原発輸出まで踏み出そうとしている。要するに、意識的に「忘却」し、意識的に「忘却」させようとしている。マスコミや司法までがそれに加担している。

 例の山下俊一教授の問題や、原発輸出、「密約」公文書破棄の問題、裁判員制度導入時の最高裁やらせ問題など、色々な「忘却」について詰め込まれた論考。

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http://www.the-journal.jp/contents/kanehira2010/2011/10/post_11.html

忘却>ということ

 今年も残すところ2か月だ。2011年という年は、後世の日本の人々にとって、突出した<切断>の年として記憶され記録されるだろう。言うまでもなく、3月11日に起きた東日本大震災と、それにともなう福島第一原発事故によるあまりにも甚大な被害と、社会的、政治的、経済的影響の計り知れなさの一端を知っているからだ。僕らは確かにその思いを共有していたはずだ。こんな理不尽な悲劇があっていいものか、と。大津波による壊滅的な被害で、かけがえのない人を失った人々の悲しみを共有していたはずだ。天災か人災かを問えず、自分が生まれ育った地域から無理やり引き裂かれ、生業としていた農業を、牧畜業を、林業を、漁業を断念せざるを得なかった人々の怒りと悲しみを共有していたはずだ。
 僕らひとりひとりの人間は、あまりにもスケールが巨大な、想像力が容易に追いつけないような極大な事態のなかでは、持続している悲しみや理不尽さを直視し続けるには弱すぎる存在なのかもしれない。だが、類としての人間には、忘れていいことと決して忘れてはならないことがあるだろう。僕はある種の<倫理>のことを言いたいのだ。以前ならば僕が決して口にしなかったような単語=<倫理>について言っているのだ。この僕が? 一番簡単なのは、忘れることだ。<忘却>ということ。3・11なんか、なかったことのようにふるまうこと。3・11以前のように、あれ以前のうまくいっていた時と同じようにふるまうこと。そうすれば、ほら、お客さんだって戻ってきて、売り上げも上がって、企業の業績だって上向いて......。「放射能の影響は、実はニコニコ笑っている人にはきません。クヨクヨしている人に来ます。これは明確な動物実験でわかっています」(山下俊一・長崎大学教授の講演での発言)。3・11以前のようにニコニコして、生きていれば問題ないじゃん。国産・日の丸原発の輸出は3・11以前から決まっていたことだよ。だから、福島第一原発事故のような大惨事が継続中であろうと、その廃炉に数十年かかるという工程が示されようと、輸出しないとニホンケイザイがもたないじゃん! 彼らはそのように考えている。だから3・11以前のようにふるまう。ベトナムやインドネシアやインドで将来、原発事故が起きようが起きまいが、彼らがほしいと言っているんだから、ニコニコ笑って、売ってあげるのが共存共栄のグローバル・スタンダードっちゅうもんだろうが。彼らはそのように考えている。
 3・11によって、地域で生きること、地域の経済・産業がそこに生きる人々の生活の基盤となっていた現実を僕らは今更ながら思い知らされたはずだ。茫然自失している地域の被災者の意見をきちんと聴くこと(ヤラセの公聴会ではなく)もしないで、この際だ、思う存分に大規模化、近代化をやっちまえ、とばかり、机上の学者プランをもとにした復興特区構想が林立する。Naomi Kleinの言うとおり、大災害はそれまで実現困難だった大胆な市場経済プランを実行するのにまたとないチャンスを用意してくれている。ショック・ドクトリン。大惨事便乗型市場資本主義。知事や為政者たちが、現場のことを地域のことをわかっていないのが致命的だ。TPPへの対応も然り。
 沖縄の普天間基地移設問題。3・11のはるか以前、民主党による政権交代以前にまでさかのぼる<忘却>の惨状をみよ。3・11のずうっと以前に決まっていた日米間の約束=合意なんだから、クヨクヨせずにニコニコ笑って、辺野古移設というアメリカ政府の意向を履行しましょうよ、というわけだ。3・11の時、アメリカ軍はトモダチ作戦で日本を助けてくれたじゃないか、沖縄の基地からも多くの支援があったぞ、と。だが、そのようにいう人たちも、グアムの米軍基地から飛び立った無人偵察機グローバルホークや沖縄、横田の米軍基地から飛び立った偵察機によって得られたデータから、米軍当局がとんでもない危険を察知し、原発から50マイル=およそ80キロメートル以内からの避難を早々と在留米国人に一斉通知していたことを語らない。<忘却>は<方便>よりも罪が重い。
 3・11は、さまざまな虚構をあばいた。化けの皮をはがした。あれらの知の権威の化けの皮。僕ら主要メディアのありよう。あれらの政治の水準。一方で、ホンモノが見えてきた。「放射能汚染地図」(NHKのETV特集)。「深海魚」(勝又進)。化けの皮が剥がれているのにダンマリを決め込んでいるセクターがある。司法である。検察不祥事のことを言っているのではない。福島第一原発で起きた事故について、これまで、原発安全神話に多大なるお墨付きを与えてきたのは、司法=裁判所だ。数々の原発の運転差し止め訴訟や、立地許可取り消し請求訴訟を、僕らと同じようなレベルの「原子力のド素人」(原子力の専門家であるあれらの御用学者たちの言い方を援用する)である裁判官たちが、「安全性には問題はない」といってゴーサインを発し続けてきた何が司法だ。3・11は彼らの化けの皮をはがしてくれた。だが彼らもすぐに忘れるだろう。<忘却>は保身のためには最も便利な道だから。さらには、外務省の高級官吏に密約文書の廃棄を「奨励する」ような判決文まで書いた東京高裁の裁判官がいる。今後、ヤバい公文書は廃棄してしまえば情報公開の請求対象にならない。ないものはないんだから開示できない、と。廃棄の当事者である外務省の調査は「網羅的で徹底したもので、その過程で文書を秘匿する理由はなくなっており、信用性が高い」とか。この裁判官は本気でこんな文章を書いているのだろうか。廃棄したのは自分を守るためであり秘匿する理由が大ありだったからやったのだ。それらの外務官僚は今も現役で、当該官庁や他の役所でほぼトップの地位にある。ヤバい文書の引き継ぎがどのような形で密室で行われるかについては、最高裁の事務総局だって身に覚えがあるだろうに。僕は、裁判員制度導入にあたってのヤラセ公聴会についての文書のことを言っているのだが。
 <忘却>はこのようにして僕らの日本を覆い尽くし、僕らのかけがえのない地域は蹂躙されていく。それを僕らは止めなければならない。寒さが身にしみる。

投稿者: 金平茂紀 日時: 20111030 22:52
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●続・なぜ可視化するのか?

2011年06月22日 00時54分56秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/009863.html)です。

 前回の放送http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f662ba86c7405e9be211b727cbbc7dc9)に続き、放射能汚染地図について再び。福島第一原発の敷地以外でも、少量ながら、かつ、一ヶ所ながらプルトニウムが検出された。核燃料が溶融しなければ出てこない核種も検出。調査地点を広げて、濃厚に汚染された地点を探すべき、と。より細かな汚染地図が必要。各戸レベルで汚染レベルを知る必要があり・・・。
 今中哲二さんも出演。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/009863.html

[CML 009992] ETV
特集:続報 放射能汚染地図 6月5日(日) 夜10時

                                2011 6 3 () 13:48:14 JST



・・・・・・。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0605_02.html

2011年6月5日(日) 夜10時

続報 放射能汚染地図

ETV
特集 『ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~』


(5月15日放送)では、福島第一原発正門から1キロ地点の住宅地の一画の土壌を科学者の木村真三氏が採取。サンプルは、プルトニウムの有無を調べるため放射線解析の第一人者、金沢大学の山本政儀教授のもとに送られた。

番組放送後、結果を知りたいという問い合わせが殺到したが、この度ようやく解析結果が出る見通しとなった。果たしてプルトニウムは検出されるのか?

さらに、木村氏のその後の調査で、計画的避難区域や緊急時避難準備区域から外れた福島県南部のいわき市で新たなホットスポットが発見され、その実態が序々に明らかになってきた。

新たにわかった汚染の実態を続報として伝える。
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●見えない放射能をなぜ可視化するのか? ~未来への遺産・遺品・遺言として~

2011年05月23日 04時28分42秒 | Weblog


下記ETV特集をご覧になる前に、まず、ポット出版http://www.pot.co.jp/)WPでの松沢呉一さんの論説(http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html)を見てみてください。

   「松沢呉一の黒子の部屋/お部屋2212/放射能を見せる[追記あり]
        http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html

 このETV特集は、WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に映像が貼り付けられています(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/16/nhk-etv-may15/)。

 松沢さんの云うように非常に真摯なドキュメンタリーだと思いました。でも、暗澹たる気持ちに落ち込んでいく、絶望感を感じるものです。そして、人々の激しい怒りへの共感。想定外が許されない技術であるがゆえに、使ってはいけない技術だったのです。全ての責任は大人「国や電力会社ら」にあり、被害を受けるのは子供ら。
 小出裕章さんもちらりと出ておられます。〝熊取6人組〟のお仲間、今中哲二さんも。
 ホットスポットでの毎時300ミリシーベルトを越える場所(原子力関連従事者が年間50をさらに年間250ミリシーベルトに引き上げ。通常、われわれは年間1ミリシーベルトまでを我慢させられている)を車で走らせながら空間線量などを測定する研究者・・・・・・カメラが写しだす、車中でも内部被爆しないように防備したその姿にぞっとさせられます。その土壌からは、ヨウ素131が1億ベクレル超・・・・・・、素人でも分かるほどの信じられない値です。
 原子力安全委員会は、子供に年間20ミリシーベルトを強いることを認めていない。では、許容値を問われて口ごもる委員。許容値をまだ決めかねている、と。でも、文科省は年間20ミリシーベルトを大人どころか子供も許容せよ、と言うわけだ。我慢せよ、と言うわけだ。残酷だ。FUKUSIMAの子供の10年後、20年後を想像するだに、怖い。当然、住民は、原子力安全委員会の結論が出るまでは、無理強いをよせ、と主張。もっともな主張だ。
 可視化された放射能マップは、10年後、20年後に原発推進してきた大人たちの責任を明らかにするはずだ。原発を推進した第1の罪想定不適当事故割り切って運転した・運転させた第二の罪20ミリシーベルトを強いた第3の罪を明らかにするはずだ。

 「東電と政府の責任」、「東電が憎い、原発が憎い」、「原発さえ無ければ」と涙ながらに語る避難民、農民、養鶏農家、酪農家・・・。痩せこけたペットや家畜の悲劇、一方で、満開の桜・・・。やせ衰えた犬や猫。主人の車を追いかける犬のラストシーン、そして、出来上がった放射能マップ。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/16/nhk-etv-may15/

NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」

 2011
515()NHKで「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」という番組が放映され、冒頭部分に、小出裕章氏が東京でのヨウ素131の検出について説明する場面が映りました。

ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~

    http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0515.html

 

番組案内


 福島原発事故は、周辺地域に未曾有(みぞう)の放射能災害を引き起こした。時間経過とともに拡大する避難エリア。住民たちが自分たちの村や町に、いつになったら帰れるのか、その展望は全く見えない。いま住民たちが求めているのは、被曝(ひばく)による人体影響と、今後の土壌汚染への対策を、客観的かつ冷静に考えてゆくための基礎となるデータ・放射能汚染地図である。

 ETV特集では1954年のビキニ事件以来、放射線観測の第一線に立ち続けてきた元理化学研究所の岡野眞治博士の全面的な協力のもと、元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士、京都大学、広島大学、長崎大学の放射線観測、放射線医学を専門とする科学者達のネットワークと連係し、震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成してきた。観測チームは、周辺地域の土壌、植物、空気中の粒子を採取し放射線量を計測する一方、岡野博士が開発した計測機を自動車に搭載して、福島県内の道路2000キロを走破した。この計測器はビデオで撮った現場映像とともにGPS情報、放射線量、放射性核種のスペクトルを、同時記録してゆくことができる世界唯一の機器であり、チェルノブイリ事故での計測により国際的な評価を得ている。
 一方、文部科学省や福島県、IAEA、アメリカエネルギー省も、独自に汚染の計測を進めており、その結果が公表され始めている。これらのデータと、独自収集データをつきあわせることで、原発周辺地域のきめ細かい土壌汚染のマッピングが可能になる。
 番組は、放射能汚染地図を作成してゆくプロセスを追いながら、原発災害から避難する人々、故郷に残る人々、それぞれの混乱と苦悩をみつめた2か月の記録である。

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