阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

「先祖になる」と「ルンタ」。東北とチベットに住むそれぞれの人たちの生き様。 池谷薫監督作品上映二日目の2作品を観た。

2017年04月10日 | 音楽・絵画・映画・文芸
JR灘駅か阪神岩屋駅から歩いて13分から15分ほどの兵庫県立美術館に設置のシアターで映画を2本見た。
KEN-Vi名画サロン 「池谷薫監督 特集上映」の二日目だ。
 「先祖になる」


6年前、3.11の津波で人生に壊滅的な被害を受けた半農半樵の77歳の男が、俺が新たに先祖になりまたここに生活の場を作ると動き出す。
佐藤直志さん、こんな自立した日本人が陸前高田に生きている。
 それにしても東北人に出会うといつも思うが、東北人にはなんと立体的な風貌の人が多いことか。日本は多様な地域に多様な風土と歴史を持つことを
沖縄から北海道までのあちこちをたまに旅行すると実感する。つまり先史からの長い年月の間に民族文化は単一な文化に融合したが、この列島にユーラシア大陸の各地から
渡ってきた多くの先祖たちの身体性の多様さはしっかり維持されており、それがこの列島に出来た国家や国民性の強みになっているなぁと。

 「ルン タ(風の馬)」 

HPから引用⇒「『蟻の兵隊』や『先祖になる』などの池谷薫が監督を務め、チベット問題に切り込んだドキュメンタリー。自らに火を放つという、
捨て身の行動で長年闘いを継承してきたチベット人たちの生の声を拾い、その背景にある切なるメッセージを浮き彫りにする。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が住む町で、NGOとして活躍する中原一博らが登場。強大な力に立ち向かうチベット人たちの姿に心打たれる。」

 中華人民共和国の侵略のあと、大量の中国人の移住と中国軍軍隊の進駐の下でチベット語を使うなと言われ、文化と民族性を失う瀬戸際にある「チベット人」
の今を描く映画。人間の、民族の、俺の、あたしの尊厳を守るために、チベット人はこれまでと今、何をしているのかをこの映画で初めて知った。
 映画の中に彼らのほぼ一員として活動するダライラマの建築家である一人の日本人がいて、彼はこのドキュメンタリー映画の主役であり狂言回しでもある。
彼はついに30年もダライラマの住む町に住み着いてる。
彼がチベット語で聞きだすチベット人達が受けた過酷な拷問と理不尽な圧制。にもかかわらず持ち続ける誇り。
仏教を本当の意味で生きるよすがとしている人間が今この世に600万人もいることも今回初めて知りました。
中原さんのルンタ プロジェクト
中原さんのブログ゙
その中原一博さんは広島県呉市出身の建築家だ。阿智胡地亭は仕事で呉市の方々とはご縁が出来た。呉には骨のある人が何人もいた。
 その中の1人の日本人がインドのダラムサラに生きている。

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JR灘駅から兵庫県立美術館の途中で国道2号線を越える。
 三ノ宮方面

 大阪方面

 震災後は灘駅周辺は集合住宅が多い。

 1本目と2本目の映画の間にBBプラザビルの定食屋で摂った日替わりランチのトンカツ定食。コーヒー付き700円。




 

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