会期終了三日前とは言いながら 入場券を買うまでに30分も並ばされるとは想像もしていなかった。
東京国立博物館がインバウンドの必須訪問先になったのかとビックリするほどの数の老若男女の外国人も汗を噴き出しながら並んでいた。
館内も都内だけでなく関東一円らしきからのあらゆる年齢層の善男善女で溢れていて 空海ゆかりの事物を見たいと思っている人がこんなに今の日本には
いるんだと再認識した。
0906東京国立博物館に神護寺展を観に行く
空海の真筆に人間が書いたとは思えない「全きうつくしさ」を感じた。
目の前に薬師如来像や十二神像立像など1200年を越えて残った人間の生成物があるだけでしばらく身体が動かない。
創建当時にはこれらの書や仏像を直接読んだりおがんだりすることは全く出来なかった階層民の子孫としては、今はいい時代に生きているなアという思いと
本来は信仰の拠り所だった品々が年を経て美術品になってしまったその「何故」という二つの思いを感じながら退館した。
解説!「神護寺展」国宝作品―薬師如来立像から山水屏風まで
【弘法大師】空海を解説します 生涯と功績【生誕1250年】