JR西日本は26日、春のダイヤ改正に合わせ、神戸市灘区のJR神戸線の灘-六甲道間に「摩耶」、兵庫県姫路市の姫路-御着間に「東姫路」の2駅を開業した。県内で複数の駅が同時開業するのは2008年の「須磨海浜公園」と「はりま勝原」以来。摩耶駅周辺は利便性向上を見込み公示地価が上がり、地元の期待が高まっている。
摩耶駅では昨年12月、固定方法が不適切だった足場が崩落する事故が起きた。列車のブレーキで発生する電力を駅舎用に変換する仕組みを導入するなどし、同規模の駅と比べ消費電力の50%以上をカットできるという。
東姫路の駅舎デザインは近くを流れる市川から飛び立つ白鷺(しらさぎ)をイメージした。
両駅とも普通電車のみ停車。1日当たりの乗降客数は摩耶駅が約1万6千人、東姫路駅が約6千人を見込む。
また、同日からIC乗車券「ICOCA(イコカ)」が新たに加古川線、姫新線、播但線の計29駅で利用できるようになる。
摩耶駅で行われた開業セレモニーでは、神戸市職員や地元自治会役員がテープカット。宇戸裕行駅長(56)は「地球にやさしく、お客さんにやさしい駅を目指す」と話した。
東姫路駅でも駅前広場で式典があり、石見利勝姫路市長をはじめ自治体関係者や住民らが開業を祝った。
(小西博美、金 旻革)
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