検察の現役検事から「郷原のところに取材に行くなら、もうお宅とは本件で話はしないよ」と言われたと、ある新聞記者が書いたものを読んで、
「郷原WHO?」と興味を持ちました。
その「東京地検特捜部元検事だった郷原信郎」が書いた“検察の正義”を今日から読み始めました。
「序章 私にとって検察とは 第1章 私が見てきた検察 第2章 日本的刑事司法の構造と検察 第3章 経済検察への展開と「迷走」 第4章 政治資金捜査の行きづまり 第5章 揺らぐ「検察の正義」 終章 「長崎の奇跡」」
本の概略と著者略歴は;
内容(「BOOK」データベースより)
理学部出身、鉱山会社を辞めて独学で司法試験に合格した「変わり種」が、さしたる動機も思い入れもなく、無理やり引きずり込まれた検察の世界。
そこで目にしたのは、刑事司法の「正義」を独占してきた検察が社会・経済の構造変革から大きく立ち後れている姿だった
。談合事件やゼネコン汚職などで「組織の論理」への違和感に悩んだ末に辿り着いた自民党長崎県連事件。中小地検捜査の常識を超える「長崎の奇跡」だった。
こうした経験から、政治資金問題、被害者・遺族との関係、裁判員制度、検察審査会議決による起訴強制などで今大きく揺れ動く「検察の正義」を問い直す。
異色の検察OBによる渾身の書。
著者について
1955年島根県生まれ。東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官などを経て、06年弁護士登録。
08年、郷原総合法律事務所開設。名城大学教授・コンプライアンス研究センター長、桐蔭横浜大学法科大学院客員教授。
警察大学校専門講師、公正入札調査会議委員(国土交通省、防衛省)、タウンミーティング調査委員会委員(内閣府)、
標準報酬遡及訂正事案等に関する調査委員会委員(厚生労働省)など政府関係の委員を多数務めるほか、不二家信頼回復対策会議議長、
和歌山県公共調達検討委員会委員長など企業・官庁の不祥事対応でも活躍するコンプライアンスの第一人者。
「政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」委員などとして検察問題についても積極的に発言。
『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)、『思考停止社会--「遵守」に蝕まれる日本』(講談社現代新書)、『入札関連犯罪の理論と実務』(東京法令出版)など著書多数。
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