ジュリエット・グレコさん死去 仏シャンソンの大御所https://t.co/H4cmbaKnk1
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) September 23, 2020
「枯葉」や「パリの空の下」などを歌った #ジュリエット・グレコ さん。
サルトルに勧められて歌手を志し、カミュやメルロポンティらとも交流。
「サンジェルマン・デ・プレのミューズ」と呼ばれました。 pic.twitter.com/QrREUE2LXb
◎ 一流の人には分野が違っても共通することがあります。それはぴんと背筋を伸ばした姿勢です。
ジュリエット・グレコも舞台に現れた時から歌唱の間を通じてすっくと背骨を伸ばして歌いました。
ステージの両側には彼女が歌う歌の詞が日本語で表示されます。そうです、歌う曲がそれぞれドラマなので歌の詞がとても大切なのです。
歌の意味がわかってはじめて彼女のドラマは成立します。
豊かな声量に表情と手と指の動きが一体になる、舞台の彼女は役者です。
若い頃映画スターでもあったジュリエット・グレコはシンガーでありアクトレスでもあります。
87歳と事前に知ってはいましたが、ステージの彼女の歌に年齢は関係ありませんでした。
休憩なし、歌の題名を紹介する以外にお喋りもなし、一気に20曲近く歌いました。
姿から立ち上る強いオーラとすごみは、来場したお客さんを楽しませることに長く徹してきた彼女にして初めて持てるものでしょう。
一階27列47番の席でしたが、隣席のMs.M.Iがオペラグラスを貸してくれたので、しばしジュリエット・グレコの表情を追うことができました。Ms.M.I謝謝!
以下の写真は9月24日東京公演時のステージのジュリエット・グレコ。写真家 栗田格さんから提供して頂きました。 全写真 © Kaku KURITA
右側の男性は30年近く連れ添っているピアニストのご主人だそうです。
パワフルな87歳のジュリエット・グレコさんからパワーをもらいました。やはりナマのステージはいいですね。
参考画像:ジュリエット・グレコが歌った「芭蕉」のシャンソン訳詞。
撮影は栗田格氏による。画像提供 船橋社中社主。
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