この画像は下の「いちいちくらくら日記」と言うブログからお借りしたが、背景に写っている河川敷は阿智胡地亭のブログを訪ねて下さる方には
阿智胡地亭がブログにアップしている画像で見覚えがあるのではないでしょうか?
図書館の地元が登場する本のコーナーにあったこの本を相方がふと手にして、ぱらぱらと読んだと思うとすぐカウンターに行き借りる手続きをしてきた。
相方は借りた日のうちに読み終わって、小説の主人公が住んでいる場所が丸っきりこの辺りになっているョと言って渡してくれた。
なるほど、阿智胡地亭が日々歩いている荒川の河川敷、旧中川、行きつけの図書館、ラーメン屋、蕎麦屋、コンビニ、二つのスーパー、銭湯などが、
小説の中にそのまま出てくるとは!!と本当に驚いた。
それにもまして 登場する青年(瞬一)の生まれ育ちと今の働く状況やアパートの住人との交流の物語は久しぶりに読んでいる途中に
じんわり目頭に湧いてくるものがあって自分でも驚いた。全くの今現代の日常の中にリアルな人間が生きているのを感じ、その人たちの生身の人生も感じた。
歩荷(ぼっか)を生業にしていたじいちゃんが瞬一に語った言葉の中に、「人は大事にな」というのがあってどきっとしたが、それ以外にも何気ない普通の会話文の中に
いくつも自分の胸に沁みる言葉あって 自分が知らないだけで 力のある作家が新たに誕生していることを知った。
こんな細部のシーンや道や店の事は、住んでいる人でなければ書けないよなと思って読み終わったが、やはり小野寺史宜さんは当地在住の作家だそうだ。
Click⇒ 小野寺史宜『まち』感想【強く優しく成長していく青年の物語】|【雑記ブログ】いちいちくらくら日記 (tokeichikura.com)
Click⇒ まち 小野寺史宜 (shodensha.co.jp)
今回初めて知ったが 作者の小野寺史宜さんは2019年本屋大賞で第2席を取った人だった。
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