競馬・2倍の複勝

「2倍の複勝」にもどした。

京王杯AH回顧その2

2020-09-14 23:34:36 | 競馬
開幕週は前残りの常識がそうではなくなったのは、いわゆるエアレーションを行うようになったからでしょうか。

エアレーション。バーチドレンと言われる機械で芝に穴を開けて路盤をほぐす作業。シャタリングという機械で路盤の中の土を切り裂き、硬くなった路盤を揺さぶりほぐす。それらのエアレーションという作業で軟らかい馬場造りを行っている。

その作業が行われるようになってから、開幕週馬場が前に行く馬だけに有利な馬場でなく、後ろから行く差し追い込み馬が差し届く、追い込みのきく馬場になってきていると漠然に思っていた。

そして今回の中山競馬はどうだったのか。調べてはないがエアレーション作業は行われたと思っていた。なのに土曜日の紫苑ステークスも日曜日の京成杯も前で決まった。

ボクの考えは、エアレーション作業後に降雨があってそれも馬場が回復していく過程では内から乾いていって前有利の内有利な馬場になっていったのではないかというものです。これはボクの勝手な憶測なので数字的な根拠はありません。

今はただ仮説として考えているだけです。新聞や週刊誌では逃げた馬を2番手の馬が交わして、内を回った内枠の先行馬が上位に来た凡戦だったと評している。

そうだろうか? ボクにはそうは見えなかった。馬場が硬くて前に行く馬ばかりが好走して面白くないという声に応えてエアレーション作業を取り入れてきたJRAの施策が開幕週でも差しや追い込みがきく馬場になって、変化に富む面白い競馬を演出してきたのが、降雨によって元の前有利な内枠有利な馬場に戻っていた。そう見えた。

あるいはそうではないのかも知れない。

先週くらいから馬場のクッション性を数値化したものをJRAは発表するようになった。この数値についてはボクはよくわからない。今はどちらかと言えば懐疑的に見ている。この発表されたクッション値なるものがどう馬券に結びつくのだろうか?

ひとつ気になるのは数値化するとあたかも裏打ちされた根拠あるものと思われがちなことだ。この数値と実際の競馬での乖離が迷路に入り込んでいるんじゃないのだろうか。

競馬ファンの何人が、クッション性の数値を欲しがっているだろうか?
軟らかい馬場、差し追い込み馬も台頭する面白い競馬は人為的に演出されるものだろうか?

一雨で元のモクアミに戻る馬場。
そんな妄想をしてしまいました。
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京成杯オータムHの回顧

2020-09-14 11:56:47 | 競馬
結果から言えば、いわゆる行った行ったのレースだった。土曜日のマルターズディオサが勝った紫苑ステークスを見れば前に有利な馬場だった。

そのマルターズディオサに乗った田辺がなぜストーミーシーで先行しなかったのか。あるいはスタートのよかったシゲルピンクダイヤはなぜ下げたのか。

その馬たちとは逆にスタートひと息の大外スマイルカナは捲くっていくように果敢にハナを取りにいった。それが負けてもハナ差2着に残った要因となった。

こう書けば、柴田大に出来て田辺、和田竜に出来ないと思われるかも知れないが、そうではない。彼らふたりもそうしたかったのだ。

それがなぜわかるかって?
先行有利な馬場なので先行した方がいい。これは騎手ならボクなんかの素人よりはるかにわかっている。それが出来ないのは脚質や馬の気性、枠番があるからだ。行きたくても出来ない追い込み脚質の馬やスタートで出遅れ癖のある馬が内枠に入ってしまったなどだ。

では、シゲルピンクダイヤやストーミーシーはそのどれに当てはまるのか。

ストーミーシーから言うと、ボクは前走の朱鷺ステークスを58kgでアタマ差2着に走った疲れ、反動があったんじゃないかと思う。ちょっと心配だったのは中一週と詰まったローテーションだ。もちろん陣営としては中間の状態を見て大丈夫だろうとの判断の出走だったはずだ。

鞍上の田辺は前日の紫苑ステークスで番手から早めの競馬で抜け出して勝っている。あわよくばストーミーシーでもそういう競馬をしたかったと思う。前走を1400mで今回1600mなのも楽に追走が可能の思惑だったはずだ。ところがレース後の田辺のコメントは前走の疲れがあったとしている。行きたくとも行けなかったと言うようなニュアンスだった。

シゲルピンクダイヤはどうだろう。ゲート入りを手こずらせる馬によくありがちのバツグンスタートだった。休み明けなのでそのまま行かせれば掛かってしまう。なんとか馬の後ろにつけて先行したい。ゲート入りをイヤがったように、休み明けの久々ということもあってピンクダイヤの内に刺さって埒を頼ろうとする悪癖が出たようだ。こうなると先行するとか以前の制御することで一杯になってしまった。叩かれた次走ということだろう。

勝利を争ったゴール前の攻防は横山典の巧いフィニッシュは素直に褒めないといけないだろう。昨年52から55に増えたハンデ。単騎で行けた昨年のようにはいかないスマイルカナの存在。杞憂だった。この老練な手綱捌きの前には弁解の余地もない。

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