阿部ブログ

日々思うこと

イスタンブールの総合開発プロジェクト

2013年06月12日 | 雑感
ゲズィ公園を含むタクスィム広場に集っていた人達は、警官隊に排除されたが、トルコのイスタンブール開発が阻害される事はない。

アジアとヨーロッパを結ぶイスタンブールの第三ボスフォラス大橋は「ヤヴズ・スルタン・セリム(Yavuz Sultan Selim)」と命名された。Yavuzとは「冷酷」と言う意味。これについては後述する。
第一大橋は「ムスタファ・ケマル・アタテュルク」、第二大橋は「ファーティフ・スルタン・メフメト」と市民も納得の名前だが、この第三橋の名称には異論が相次いでいる。

トルコ野党の共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首と平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首が、ヤヴズ・スルタン・セリムの名称に反対を示している。スルタン・セリムは、冷酷王と呼ばれ、オスマン朝唯一とされる「アレヴィー(Alevi)」と呼ばれるイマーム・アリーを崇拝する人々をの宗教弾圧を断行し、後顧の憂いを断つとの判断で、イスラム東方遠征を行い、最終的にマムルーク朝エジプトを征服。オスマントルコは一躍イスラムの盟主の地位を得た。

アレヴィーの人達は、トルコ国内にいるシーア派といえる。イスラーム教スンニー派が多数を占めるトルコにおいては、宗教マイノリティーであるが、人口は最大2000万人とも推測される。この「アレヴィーの虐殺」を実行したスルタンの名前を第三ボスフォラス大橋につけてしまった。決して人口が少なくないと思われるアレヴィー人々はどう思うのか、と言うことだろう。

しかしオスマン帝国最大版図の栄光を築いたのは、確かにスルタン・セリムと言う事実は変わらないし、第三ボスフォラス大橋「ヤヴズ・スルタン・セリム」の名前に相応しい巨大プロジェクトだ。第三大橋は自動車道8車線、高速鉄道も上下2線路が走る規模で、橋の幅は59メートルで世界最大級。因みに第一大橋と第二大橋の幅は40メートル。橋の長さも1875メートルに達するし、建設費用は25億ドルから30億ドル以上と推測されており、これまた巨額。
これだけでなく、「ヤヴズ・スルタン・セリム」大橋の建設に併せてヨーロッパ側のエユプ・オダイェリと、アジア側のサンジャクテペ・パシャキョイを結ぶ高速道路60キロの建設も開始されており、19カ所のジャンクション、9つの橋梁なども整備される。

イスタンブール=アンカラ高速鉄道とボスポラス第三橋

トルコは、マルマライと呼ばれる首都アンカラと結ぶボスポラス海峡横断鉄道は予定通り10月29日に開業に向けて準備に余念がないし、イスタンブルー市内の7か所の丘陵地帯の大規模な再開発プロジェクトも計画されており、第三イスタンブルー空港を含むイスタンブール地域へのインフラ投資は、800億ドルを超える規模に達するだろうと言われる。またまだ日本企業にもビジネスチャンスがある。

イスタンブール西部開発と第三空港プロジェクト
イスタンブール西部開発プロジェクト

オーストラリア戦略政策研究所が中国のサイバー戦に関する報告書を発表

2013年06月12日 | 雑感
オーストラリア戦略政策研究所(Australian Strategic Policy Institution:ASPI)が、中国のサイバー戦に関する報告書を発表している。
Enter the Cyber Dragon ~Understanding Chinese intelligence agencies’cyber capabilities~

このレポートの著者は、トビアス・フェイキン氏で、要領良く中国のサイバー戦に関する活動状況をまとめている。フェイキン氏によれば、サイバー戦の実態に関して、多くのメディア報道は、問題を単純化し過ぎるとしており、オーストラリア政府は、国際的な関係を尊重しつつも、長期的な国益を毀損する事を防ぐために、重要な政策要素としてサイバー戦に対処する必要があるとも指摘している。

越中島練兵場 と 君が代

2013年06月11日 | 雑感
越中島には、江戸幕府が「講武所附縦隊調練場」をつくり、砲術 調練場、武術調練場として使っていた。維新後も明治政府が「越中島練兵場」として継続利用した。
                   
この越中島の練兵場には明治天皇も行幸し、天覧調練がおこなわれている。既に練兵場の面影はないが、唯一橋の名前に残っている。「練兵衛橋」。
               コレだ↓
                     

この越中島の練兵場は、日本国歌「君が代」が初めて演奏された地との事。何でも当時横浜のイギリス公使館警衛のために駐屯していたイギリス陸軍歩兵第11大隊付軍樂長のジョン・ウィリアム・フェントンが作曲したと言われている。
歌詞は、今我々が知るものと一緒。古今和歌集第七巻「賀歌の部」にある「我が君は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔のむすまで」。

しかし、国歌の作曲者が外国人では問題との事で、歌いにくいなど理由を付けてフェントン作曲の「君が代」は1876年(明治9年)の天長節に廃止となった。でも、日本の国歌が演奏されたのは、フェントンの「君が代」で、越中島で閲兵中の明治天皇の御前だった。時に明治3年9月8日。これに先立つ4月17日に駒場で演奏されたとの記録もあるようだが、「君が代」だったのかは?? 

日本の国歌「君が代」の演奏の地として当時の深川区の皆さんが、今の相生橋脇にある50坪の土地を、東京高等商船学校校庭一部を文部省から無償提供してもらい「明治天皇聖蹟」を建立した。この碑は、ラッパと太鼓を模した台石の上に稲田産花崗石に、近衛文麿公爵の揮毫「明治天皇聖蹟」を彫り込んで、1944年(昭和19年)6月7日に除幕式が挙行された。
                       
深川区の皆さんは、本当は「君が代初吹奏之地」としたかったが、内務省から前述の「明治34月27日に駒場野で初吹奏云々と海軍省の記録にあるから、9月8日の初吹奏は許す訳にいかぬ」と指摘されたりし、また当時の混迷する国内状況も鑑みて「明治天皇聖蹟」に落ち着いたようだ。
因みに「軍楽隊発祥地の地」と国歌「君が代」及び「日本吹奏楽発祥の地」は横浜の 妙香寺らしい。

最後に明治天皇聖蹟碑にはこう↓書いてある。
『明治天皇聖蹟の碑
明治3年(1870)9月8日調練 御親閲の為當越中島に 行幸遊はさる猶明治5年(1872)9月15日近衛三兵の操練を 天覧の為同6年(1873)12月9日陸軍練兵 天覧の為同8年(1875)6月7日海軍大砲試験 天覧の為 行幸あらせらる
 紀元2千6百年記念建設
 昭和18年(1943)11月3日竣成
 発起 梁川區町会聡合会
 協賛 東京都内国民学校児童
    東京都内中等学校生徒』

在日米軍司令官の更迭と米軍内の性的暴行問題を扱った映画インジブル・ウォー

2013年06月11日 | 雑感
報道の通り米国防総省は6月7日、在日米陸軍・第一軍団(前方)(UNITED STATES ARMY JAPAN AND I CORPS (FORWARD) UNIT 45005)司令官マイケル.T.ハリソン少将を解任したと発表している。解任理由は「司令官として監督責任がある性的暴力の訴えを適切に調査せず、報告義務を怠った」事による。 暫定的に在欧米陸軍の前副司令官ジェームズ.C. ボーザー陸軍少将が当面職務を代行する。

米軍司令官は「国防総省指示6495.02 性的暴行防止及び対応プログラム手順」、所謂「セクシャルハラスメント/暴行への対応及び防止(SHARP)プログラム」に則り、被害者及び通報者を完全な保護下におき守秘が約束されるが、適切に運用できておらず、性的犯罪を含む不祥事を抑止する、適切かつ効果的な手段を執らなかったし、そもそも報告していなかったと言うこと。

在日米軍内には、SHARPプログラムに基づき、性的暴力対応調整官と部隊被害者擁護担当、性的暴行対応相談役(SARC)が配置されている。また各部隊には、部隊内被害者支援員(UVA)が指定されている。また、もし性的暴行の被害を受けた場合には、SHARPホットラインが用意されており、因みに番号は“090-9395-8909”、軍電の場合は“882#”。

現在の米軍は陸軍だけでなく空軍、海軍、海兵隊においても犯罪が多発し、更に増加傾向にある。ハリソン少将解任の3日前の6月4日には、デンプシー統合参謀本部議長と陸軍・海軍・空軍・海兵隊の4軍トップが上院軍事委員会の公聴会に招集される事態となっている。国防総省は、軍内部での性的暴行の件数が過去最悪の1万9000人であると発表。報告されていないものを含めてると、昨年だけで2万6000件の被害が推定されるとしている。しかも性的被害にあっているのは女性に限らない。

米軍犯罪の増加は、イラク&アフガン戦に従軍した結果の外傷性ストレスなどに苦しむ軍人が犯罪に起こす傾向が強いようだが、そもそもブッシュ・ジュニア時代に大規模な軍人募集の際、とうてい兵役に就くことは本来出来ない、若年犯罪者や知能的に問題のある人間を大量に入隊させた事も大きく影響している。現代の兵士は専門性の高い能力発揮が求められるので、入隊しても使えないだろうし、兵士本人もストレスだろう。

米軍の性的犯罪が注目されるようになったのは、米軍内の性的暴行問題を追ったカービー・ディック監督による「インビジブル・ウォー(Invisible War)」(2012年)だ。この作品は、サンダンス映画祭長編ドキュメンタリー部門観客賞を受賞している。この「インビジブル・ウォー」を観たパネッタ前国防長官は、米軍の性犯罪防止プログラムの改革を実施すると明言しているし、問題の深刻さを米国社会に認識させた功績は大きい。

第3回脳情報通信融合研究シンポジウムのポスターセッション

2013年06月10日 | 日記
本日2013年6月10日(月)東京国際フォーラムで『第3回脳情報通信融合研究シンポジウム』が開催された。
         
最初に独立行政法人情報通信研究機構(NICT)理事長の坂内正夫氏が挨拶。彼はこの4月に理事長に就任したばかり。
次いで壇上に立ったのは、総務省大臣官房総括審議官(国際担当)久保田誠之氏。彼の挨拶は抑制され、場慣れした感あり、安心して聞けた。何故こんな表現となるかと言えば、次に挨拶した、文部科学省官房審議官(研究振興局担当)菱山豊氏の挨拶がダメダメだったからだ。おいおいお前さん大丈夫か~と親じゃないがハラハラして聞いていた。久保田さんと比べるのは酷だろうが、もうちょっとしっかりしましょう。文部科学省を代表して挨拶してるわけだから。さて彼は途中で会場をあとにした。そう居ない方がいい。

以下は、ポスターセッションをデジカメしてるので掲載しますが、全部ではありません。
                                                                                        
クリックすると拡大して詳細を参照出来ます。

米国家安全保障局(NSA)が大手IT企業から個人情報を直接収集 するPRISM計画を展開

2013年06月10日 | アメリカ

国家安全保障局(NSA)は、2007年9月から対外情報活動監視法(Foreign Intelligence Surveillance Act of 1978,Oct.25,1978,Pub.L.No.95‑511,92 Stat.1783)(以下においてはFISA)の第702条の規定に基づき、対外情報活動監視裁判所(Foreign Intelligence Surveillance Court)と議会の承認を得た上で、パルトーク、アップル、マイクロソフト(Skype含む)、グーグル(YouTube含む)、フェイスブック、ヤフー、AOLなどIT企業のサーバーに直接アクセスしてから電子メール、動画、写真を直接、収集分析している。

FISAは、米国の情報機関が、他国の情報機関や反米勢力の活動の監視にあたる場合に、犯罪捜査の場合に要求される合衆国憲法第4修正に基づく「相当な理由(probable cause)」の要件を緩和し、情報収集活動を行うことを可能とする法律。9.11以後成立した「愛国者法」の影響もあり、厳格に「相当の理由」を要求されていたようだがFISA改正後、情報機関における情報収集活動が大きく緩和された。

当時から情報機関の暴走を懸念する意見があったが、今回の「PRISM計画」の発覚は、米国市民に対する監視活動が裏では行われているのでは?がとの問題意識が顕在化するだろう。最近でも記者の通話記録を司法省が収集するなど問題が生じている。またNSAは米国内に超巨大データセンターを4カ所建設しており、この手の情報を格納しているが、明らかに過大なコンピューティングリソースが投じられていることから、警戒感を示している人たちもいる。

NSAが、直接情報を収集しているのは、何もIT企業だけではなく、ベライゾンのような通信会社に対しても行われており、様々な問題があるが、これは合法。企業は連邦政府からの要請があればサーバーへのアクセスを許可しなくてはならない。9.11が全てを変えた。しかし、問題なのは、NSAの情報が、イギリスの政府通信本部(GCHQ)や、情報部(MI6)と保安局(MI5)と共有している事。今後の展開に注目。

今回のPRISM問題が、どのように事態が収拾されるのかに関心があるが、やはりクラウドコンピューティングの別の面でのセキュリティ問題が改めて浮上するのかもしれない。

中野の地にある『陸軍中野学校 址』の碑とその碑文

2013年06月09日 | 雑感
中野にある「東京警察病院」の敷地内に「陸軍中野学校」の碑がある。わかりづらい場所にあるが、早稲田通りの角に建っている。
               
           裏には碑文↓  
           
『國際情勢の緊迫と列強秘密戦の激化に鑑み軍は昭和十三年七月九段に後方勤務養成所を臨設
翌年四月現在地に移設し昭和十五年八月これを陸軍中野学校と改称した
昭和二十年四月群馬件富岡町に移転するまで六星霜全軍より厳重に審査簡抜せる要員を集め情報勤務教育を施すと共に国軍高度の秘密戦研究に当たった 
創設の精神を発揚し負荷重責を果たすため本校は特に精神の陶冶を重視してその中心として楠公社を建立学生は夙夜この社頭に魂の修練を重ねた此の碑の立つ所即跡地である。
陸軍中野学校 初代幹事 福本亀治 謹書
中野校友会 建立』

中野学校の淵源は、将に相沢中佐による永田軍務局長刺殺、その後の2.26事件にあり。
2.26事件後、事態を重く見た大元帥は、「機密保持改善に関する件」(密受第1007号)を6月22日に発し、その後、粛軍人事を断行した。この後8月1日、陸軍省官制の一部が改正され、この際に新設された兵務局に任務として「防共に関する業務」を付与。防共は、速やかに「防諜」と改められ、最先端の科学的防共機関として先端機器の導入などを行い装備充実、才気煥発な諜報憲兵を中心とした『警務連絡班』が立ち上がった。しかし、これは表面上の事で、秘匿名称「ヤマ」は2.26事件以前から関係者の内偵活動を行っていた。その一端をNHKアーカイブスで観ることが出来る。

「警務連絡班」の任務は、以下の通り。
(1)電話諜報網の整備機械化
(2)開翰作業の安定能率化
(3)秘密戦用各種資材の開発整備に関する事項
(4)内外地分派機関の設置の関係業務
(5)所要特種経費の折衝
(6)関係各局及官衙機関との折衝
(7)横浜港の防諜対策
(8)後方勤務要員養成所の創設業務
(9)中国の外交部亜州司長高宗武の和平打診来日時の誘導

警務連絡班設立後、田中新一兵務課長、岩畔豪雄兵務課員、参謀本部ロシア課班長・秋草俊中佐が、阿南兵務局長の私邸によばれ、『現在の国際情勢に就て、我国も国際情勢に即応して先づ「極秘裡に科学的防諜機関」を至急設立する必要があると思うので極秘裡に急いで機関の設立を研究せよ』との指示を受けている。局長の私邸である事が重要。そう陸軍省内では容易に盗聴されうる。
この席で、碑文にある福本亀治は、秋草と初めて会った。この後、昭和12年3月1日には「防諜委員設置に関し処務規定改正の件」が通知され、参謀本部内に防諜体制の強化を図るための防諜委員会が設置され、正式裡に活動を開始。

警務連絡班は、後に中野学校となる「防諜研究所」を昭和13年3月に発足させ、応急的措置として九段下愛国婦人会本部に付属する建物を借受け「陸軍省別室」の看板を掲げ活動を開始。所長は秋草中佐、幹事、福本中佐、訓育主任、伊藤佐又少佐と言う陣容。
同年7月17日に第1期生19名が入所し特殊勤務要員の教育がスタート。特殊勤務とは、碑文にある秘密戦であり、中野学校では秘密戦士の精神を教えた。
即ち、秘密戦士の精神とは、尽忠報国の至誠に発する軍人精神にして、居常積極敢斗、細心剛胆、克く責任を重んじ、苦難に堪え、環境に眤まず、名利を忘れ、只管天業恢弘の礎石たるに安んじ、以て悠久の大義に生くるに在りで、この精神を重んずるならば、このような碑を建立するのは、その精神に反するとして反対する校友が多かったとも言うが、さもあらん。

防諜研究所として発足後、翌昭和14年3月31日に中野に駐屯する第一電信連隊の隊舎に移転。同年5月11日「軍令陸乙第13号」に基づき防諜研究所を「後方勤務要員養成所」に改名・改編される中、第1期生が卒業した。第1期生の教育は前期と後期に分かれ、前期は昭和13年7月から昭和14年1月、後期は、昭和14年2月から昭和14年7月であった。因みに中野移駐後は「陸軍通信研究所」と称していた。

1940年(昭和15年)8月警務連絡班は組織を拡充・改名し、陸軍大臣直轄の軍事資料部となった。同時に中野学校も東部第33部隊として、秘密工作戦を専門とする特務機関や各部隊に卒業生を配置。昭和18年になると戦局悪化に伴い、遊撃戦の教育が開始され、昭和19年には遊撃戦専門教育機関として静岡県磐田郡二俣町に『陸軍中野学校二俣分校』が設置された。空襲が激化する昭和20年には、中野本校は群馬県富岡町に疎開し、そこで終戦を迎えた。

中野の札幌ラーメン店『味七』さんの味噌ラーメンが絶品!

2013年06月07日 | 日記
たまたま入ったラーメン店が、激旨のお店だったりして最近ラッキー状態が続いている。
六本木の「天鳳」さんもそうだが、東京警察病院の帰りにタマタマ立ち寄った中野の「味七」さんもそう。北海道の小林製麺製の「若胚麺」を使っていて、とても歯ごたえが良いし、旨い!  
         
最初に食べたのは、オーソドックスな味噌ラーメン(700円)。
                  
味噌ラーメンには、絶対に「ニンニク」を入れる!コレだ↓
                  
後日、中野再訪の折、やっぱり「味七」さんに立ち寄り、奮発して「特味噌」を食した。コレだ↓
                    
いやーーーー、美味しかった!!ご馳走様でした。
                
中野に行かれる機会があれば、是非「味七」にて特味噌を食べてみて下さい。お勧めです。
                
    

日本大学の船橋キャンパス訪問

2013年06月07日 | 日記
昨日、千葉県船橋市の習志野台にある日本大学の船橋キャンパスを訪問した。
                     

日本大学理工学部の前身は、大正9年(1920年)に開設された「日本大学高等工学校」。昭和3年(1928年)に、土木・建築・機械・電気の4学科からなる日本大学工学部が発足し、今日に至る。何でも私立大学では2番目の工学系大学との事。

昨日は、間違って船橋日大前駅の東口におりてしまった。
                 
本当は、西口に出るべきだったが、何でも西口駅舎のデザインは、日大の理工学部が行ったらしい。西口改札の利用者は、1日約4,000人。学生・生徒・児童の利用が多いらしい。確かに日大理工学部&薬学部、短期大学、日大習志野高校、千葉日大一高・一中・一小が所在しているからだが、キャンパス内には確かに小学生がたくさん駅に向かって歩いていたな~
西口駅舎はモダンの一言。調べてみると「全国鉄道の日」に駅100選に選ばれており、1997年度には千葉県建築文化奨励賞を受賞している。選定理由は、学園都市にふさわしい、柱がなく未来空間を構成した利用者である日大自身がデザインしたか。そんなことならデジカメすれば良かった。

さて、船橋キャンパスの特徴は、交通総合試験路と言う名の滑走路がある事だ。長さは618メートル、幅30メートル。
                    
見るからに交通総合試験路は、滑走路だが、基本的に飛行機の離発着は出来ない。しかしながら緊急時の場合には、着陸できるようだが、仮に着陸すれば始末書を国土交通省に提出する羽目になる。

滑走路の側には、テクノプレース15と言う施設がある。これまたモダンな作り。屋根の膜材は、東京ドームと同じガラス繊維らしいが、これも様々な賞を受賞している。2002年千葉県建築文化賞、2003年建築業協会(BCS)賞、2004年日本建築学会建築作品選奨、2004年環境・設備デザイン賞(環境デザイン部門)優秀賞などだ。
このテクノプレース15にはセスナとグライダーが置いてある。前述の通り滑走路から離陸することは出来ないが、残念なことだね。
              
しかし、東葉高速線は運賃が高いな~西船橋から船橋日大前駅で下車したのだが、運賃はなんと490円だ。西船橋駅から日大前駅までは9.8kmなのに。
平成23年度の実績ながら、東葉高速鉄道が運んだ人数は、4791万7000人で、1日平均は13万2000人。営業利益は44億7100万円。当期純利益で3億7000万円。確かに経営は楽じゃないから運賃が安くなることはない。

東葉高速鉄道はまだまし。北総鉄道はもっと運賃が高い。
印旛日本医大駅から隣駅の印西牧の原駅で初乗り290円。その隣の千葉ニュータウン中央駅だと420円に運賃が跳ね上がる。京成高砂までは780円も掛かってしまう~

シリア内戦の戦況~反政府勢力の退潮とEUの軍事介入の可能性~

2013年06月06日 | 雑感
シリア軍がヒムス県アル=クサイル市(al qseer)を完全制圧した。自由シリア軍は、2週間以上の攻防戦に敗れ、東アル=ブワイダ市に撤退した。ヒムス県はダマスカス県と地中海沿岸を結ぶ戦略要地であり、自由シリア軍のサリーム・イドリース、元シリア陸軍少将は、欧米諸国からの戦闘員への武器供与がなければ、戦闘継続は難しい局面を迎えるとの発言をしている通り、自由シリア軍の形勢は不利に傾いている。

シリア軍とヒズボラは、5月19日以降、アル=クサイル市郊外の空軍基地を奪還した後、同市の西・南・東の三方から突入し、自由シリア軍が押さえるアッ=ダブア村を圧迫し同軍を北方に押し出した。今回のアル=クサイル奪還は、ヒズボラ部隊の貢献が大きい。今は、ヒズボラ部隊は、シリア内戦の全体に関与しており、シリア北部、特にアレッポでは枢要な戦力として戦闘を継続している。

そもそもシリア軍には、ロシアとウクライナから大量の武器が供与されており、自由シリア軍の戦備を圧倒している。特にウクライナのLCW (Luhansk Cartridge Works) 製の武器弾薬が船積みされ地中海経由でシリア国内に搬入されている。シリア政府が地中海沿岸域の防衛を重視する背景には、戦闘を有利に進めるために欠かせないからだ。

ウクライナは、過去にもフセイン政権下のイラクや、タリバン政権のアフガニスタンにも武器を輸出していたし、2010年にはエチオピアに1億ドル相当の武器弾薬を輸出している。型落ちとはいえ戦車200両も含まれる大規模な供与だった。翌年2011年には、スーダンに戦車や歩兵戦闘装甲車や、BM-21多連装ロケット発射器(30両)、122mm自走榴弾砲(30両)を輸出している。紛争が続いている中央アフリカやチャドにもウクライナは武器を輸出して間接介入を行っている。

アル=クサイル奪還後は、シリア軍はアレッポ近郊に戦闘部隊を集中展開しつつあり、地対地ロケットなどで自由シリア軍の拠点を継続的に攻撃し圧迫し続けている。ヒズボラ部隊もアレッポ奪還を目指して戦力を強化している。シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、北朝鮮軍の15名程度の将校がアレッポ近郊の作戦支援活動や、同市南東部にある軍事工場などに配置されていると発言している。北朝鮮のシリア軍への支援は当然考えられることだ。イスラエルが破壊した原子炉は北朝鮮から技術と資材が提供されているように、両軍の関係は現在も緊密だからだ。北朝鮮にしても、将校に実戦経験をさせるには丁度よい規模の戦闘が展開されているので、人材の育成にはもってこいだ。

今後、自由シリア軍の敗退が続くことになるとレバノンやトルコなどの隣国が、シリア軍との戦闘に巻き込まれる可能性が高まる。実際に6月4日には、シリア側からハタイ県に展開しているトルコ陸軍の装甲車に対して約60発の銃弾が打ち込まれ、トルコ軍も反撃している。人的被害はなかったものの今後シリア国境付近は注意深く監視する必要がある。また、EU/NATOの軍事介入もありうる。フランスの外務大臣は、アサド政権が化学兵器を使用したことを確認したとして、シリアへの軍事介入を含むすべての措置を検討していると述べている。

過去ブログもご参照。
シリア内戦とアレッポの石鹸、それと化学兵器使用問題
シリア情勢:トルコにパトリオットを配備
シリア情勢とドイツ連邦情報局の活動など
シリア情勢とトルコ
シリアでの化学兵器使用問題

経済産業省の3独立行政法人の統合~産業技術総合研究所、情報処理推進機構、経済産業研究所~

2013年06月05日 | 雑感
経済産業省配下の独立行政法人が、平成26年4月に統合され、新たな独立行政法人形態として再編成される。
統合される独立行政法人は、産業技術総合研究所(AIST)と情報処理推進機構(IPA)、そして経済産業研究所(RIETI)。
過去ブログ「2014年度、産総研と IPAが統合される~システム統合は産総研包括フレームワークで~」でも書いている通りだが、民主党の自爆解散のあおりを受けて、3独立行政法人の統合に必要な 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)の規定改訂を盛り込んだ法案が成立せず、流れてしまった。
早期に通則法改定法案の成立が必須だ。もし、通則法改定法案が通らないと、平成26年の統合は出来ず、統合は平成27年4月にずれ込む事となる。

経済産業省には、統合される3つの他、以下の独立行政法人がある。 
(1)工業所有権情報・研修館(INPIT)
(2)日本貿易保険(NEXI)
(3)製品評価技術基盤機構(NITE)
(4)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
(5)日本貿易振興機構(JETRO)
(6)原子力安全基盤機構(JNES)
(7)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
(8)中小企業基盤整備機構(SMRJ)

まだまだ、統廃合が必要な独立行政法人はあるが、これは何も経済産業省だけではない。

絶品のガンラー塩

2013年06月05日 | 雑感
ガンラー塩とは、唐辛子と山椒を炒めて細かくすり潰した調味料。
舌にピリッと来る山椒と唐辛子の辛みが絶品。
                       
NHKの「ためしてガッテン」が、2012年10月10日に『世界が驚く万能調味料・シビれる美味さに感動』で山椒が特集されたが、ヨーロッパの三ツ星レストランやモナコの宮廷で人気沸騰だと報じている。

ガンラー塩は、ガンラー粉とも呼ばれるが、山椒の辛みと独特の香りがとても印象的。
即断即決でガンラー塩を500円で購入した。コレだ↓
                 
因みにガンラー塩を購入したのは、お茶の水の「sola City」地下1階の「上海小籠包 石庫門」。

インドの衛星測位システム「IRNSS」 と 海洋監視能力向上、それと新明和US-2飛行艇

2013年06月04日 | 雑感
過去ブログ「着々と海軍力と沿岸防衛監視能力を強化するインド」でも書いたが、インドは沿岸監視能力と海軍力整備を続けており、日本もインドとの連携を強めるべき。
そんな中、5月29日にシン首相と安倍晋三首相の会談で、新明和工業US-2」飛行艇の輸出に向けて、合同作業部会を設置する事が決定した。インド海軍は、飛行艇の調達に関するRFI(Requset For Informattion)を出している。このRFIは、新明和工業以外に、ロシア・ベリエフ(Beriev)、カナダ・ボンバルディア(Bombardier)にも提示されている。これは世界で飛行艇を製造し運用しているのは、日本、ロシア、カナダの3カ国だから。

日本は、前述の新明和工業「US-2」、ロシアはベリエフ「Be-200」、カナダはボンバルディア「CL-215/415」。この3機種の中でも「US-2」の性能は群を抜いている。殊に航続距離、着水可能波高で高い性能を有し、更に戦前からの飛行艇開発を続けて現在まで至っていることから、海上自衛隊による救難活動は950件以上、救助した人員は930名以上にも達する。アントニー国防相は「武器を輸入に頼っていては(技術の蓄積が行われず、)大国になれない」と発言している通り、飛行艇は、インドとの共同生産となるだろうが、インド海軍は必ずや新明和の「US-2」を調達するだろう。
何故なら、2012年6月に海上自衛隊とインド海軍東部方面艦隊が共同訓練を行った際、日本側は、3年前から導入の打診を受けていた飛行艇US-2を投入。艦隊司令官のアジット・クマール海軍少将以下、幹部将校は、US-2の性能の高さを直接確認しているからだ。

因みにロシア海軍も、ベリエフのBe-200飛行艇を調達する。飛行艇 Be-200ChS×2機、消防飛行艇 Be-200PS×2機。総額84億ルーブル。蛇足ながら2010年12月、当時イスラエルで猛威を振るう山火事の消化活動に消防飛行艇Be-200PSが派遣されている。確かに飛行艇を消火活動に使うのありだ。

本題に戻る。
インド海軍は、インド洋を広域にカバーできる統合海洋監視システムの導入を検討している。土俵に上がっているのは、衛星を全面的に活用したWindward社の「MarInt–Next Generation Maritime Analytics」。Windward社は、イスラエルのElbit Systems Ltd. が持つ無人偵察(観測)機「Hermes 900」と組み合わせてインドの排他的経済水域全域の海洋監視と認識分析ソリューションを提案している。

このインドの統合海洋監視システム導入の背景には、インド独自の衛星測位システムIRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)がある。我が国も「日本版GPS」である準天頂衛星システムの完成に向けてようやく重い腰が上がったが、インドのIRNSSは、来年2014年に完成し本格運用を始める。
IRNSSは、7機の静止軌道にある航法衛星から構成されるが、Indian Space Research Organization(ISRO)は、5月28日「ISRO Navigation Centrer」をバンガロール(Bangalore)から約40kmの Byalalu にあるIDSN (Indian Deep Space Network) 内に開所した。いよいよインドの衛星測位システムの本格稼働に向けて着実に準備が進んでいる。

海軍の艦艇も、対中国を意識した動きを見せており歓迎。5月下旬、インド海軍東部方面艦隊が東南アジア海域に向けて出航した。インドの艦隊は、フリゲート艦「Satpura」を旗艦として、ミサイル駆逐艦「Ranvijay」、コルベット艦「Kirch」、補給艦「Shakti」で編成され、マレーシア、ベトナム、フィリピンを回航して、6下旬に帰国する予定。

今後もインド軍陸海空軍戦力の更なる充実を願うものだ。

シリアへのS-300供与問題とイスラエルの対応

2013年06月03日 | 雑感

過去ブログで書いたS-300供与問題は、当事者のイスラエルと欧米諸国に様々な影響を与えている。

ロシアの地対空ミサイルS-300供与問題は、東西新冷戦を思わせる様相を呈しているが、ロシアは更にMig-29M/M2型戦闘機をシリアに供与する交渉をモスクワで行っている。10機以上のMig-29が、S-300と相まってシリアに展開する事になると、中東で圧倒的な空軍力を有するイスラエルの攻撃力を大きく削ぐ可能性がある。

ロシアは断固として、対シリア武力攻撃を阻止する堅い国家意志を示しており、地中海に混成のロシア艦隊を遊弋させているのが、よい証拠。揚陸艦には海軍歩兵部隊が乗船しており、シリア状勢の如何によっては介入するだろう。

ネタニアフ首相は、ソチでのプーチン大統領との会談において、S-300をシリアに供与すれば、全力で破壊、もしくは無能化すると明言。またネタニアフ首相は、ヒズボラへ、ロシアが供与する武器群が流出する事への重大な懸念も表明している。何せ約7000人のヒズボラ戦士が戦闘に従事しており、アサド政権維持に貢献する有力な軍事部門となっている。

5月29日、イスラエルのヤアロン国防相は、「ロシアがS300の搬送を開始したかはまだわからない。しかし、S300がシリアに入ったら、どうするかはわかっている」と、暗に攻撃を示唆する発言を行っている。しかし、ネタニヤフ首相は閣僚・軍幹部に、メディアへのインタビューに不用意に応じないよう伝え、ガンツ参謀総長は「イスラエルはシリアには極力関わらない。」と抑制した発言をしている。

アサド大統領は、2014年の任期切れまで退陣する事は無いと、彼の発言にブレはなく、今後もシリア内戦は継続する事となるが、EUが反シリア勢力への武器支援制限を緩和した。効力を発するのは8月1日以降であるが、具体的な武器支援の計画は出ていないが、イギリスの第22SAS連隊は、同地で活動を既に開始しており、偵察と情報収集活動、それと反政府勢力への戦闘支援を行っている。

イスラエル国内では、先月下旬、化学兵器による攻撃を想定した訓練を実施。既に市民へのガスマスクを郵便局で配布を継続し、現在まで総計480万セットの配布を完了した。また化学兵器を中和する中和剤を撒く訓練が、病院や学校などで行われ、静かな緊張感が国内には漂っている。

イスラエルが懸念するヒズボラだが、EUからの武器支援が本格化し、戦闘員の損耗が増えるような事態になると、どこまでシリア支援を行うか、推測しずらいが、私見ながらヒズボラがシリアから撤退する事は無いだろう。シリアからの撤退は、イランとの直接連絡手段を喪失するし、イランと言えば地中海へのアクセスを失う事になるからだ。ヒズボラを戦闘に駆り立てているのはイランだ。
しかしながら、シーア派のヒズボラのシリア介入は、スンニ派の強い反感が強まる結果ともなっている。隣国のレバノンへの内戦が飛び火する事も十分に想定されるし、レバノン国内の擾乱は、直接イスラエルへの脅威となる。

この為、イスラエル国防軍 (IDF:Israel Defense Force) は、シリア国境地帯を含むイスラエル北部に「See-Shoot」と呼ばれるセンシング戦闘コンセプトとシステムを展開した。これは、北部国境地帯を含む広域に多数のセンサーと無人偵察デバイスを投入展開させ、このセンシング・データを統合的かつ、高速に処理・分析し、瞬時に迫撃砲、火砲、ミサイル、歩兵戦闘車、メルカバ戦車などから、精緻な攻撃を可能とする。
「See-Shoot」は、捜索・偵察・分析・判断・攻撃・評価をシームレスに行える優れもの。ガザ・ギャップに次いで配備された。既に5月20日、シリア国境のBeer Ajamの機関銃陣地を「See-Shoot」で破壊しており、シリアもおいそれと国境は侵犯出来ない。

それとイスラエル空軍 (IAF:Israel Air Force)は、S-300供与問題への対応策の一環として、ミサイル部隊 (Experimental Missile Unit)へ新型レーダー "Horizon Ray" を配備した。飛来するロケット弾やミサイルの弾道追跡を精密に行え、同時複数目標追跡能力と通信機能とセキュリティも強化され、アイアン・ドームの性能向上が期待されている。