阿部ブログ

日々思うこと

グンパン ~パンツとパン~

2012年09月23日 | 日記
グンゼのパンツを「グンパン」と言う。
冷え性な女性に年齢を超えて愛用されているらしい。

また、別の「グンパン」がある。
ローソンが、今年1月17日からチャン・グンソクの顔が印刷されている“チャン・グンソク”パンの発売を開始しているが、これも「グンパン」。グンパンはモカコーヒーメロンパンとプルコギパンの2種類。

「グンパン」と言う言葉が会話に出てきたら確認する必要があるだろう。
パンツの「グンパン」か、パンの「グンパン」か~

イランの電力網に対する攻撃~核施設への電力供給施設が相次いで爆破~

2012年09月21日 | 日記
イランの核開発に対する対抗措置が第3フェーズに入った。

イランの核開発に対する阻止行動として、第1フェースは、核開発関連部品の入手妨害&破壊、核技術者の暗殺、心理戦が実施され、バルチ人反政府武装組織「ジュンダラ」など反イランのテロ組織による爆弾テロなどを展開。

第2フェーズでは、これらの手段に加えてサイバー攻撃による核施設破壊やロジック爆弾を仕掛けるなどサイバー空間での活動を実施している。米軍は2009年にイランの核施設関連送電網にサイバー攻撃に弱い箇所があることを発見しており「オリンピック・ゲーム」と呼ばれる工作を展開。

これが、いよいよ第3フェーズとして、イラン国民にも直接影響を及ぼす破壊活動が実施されている~電力網への攻撃だ。

8月17日にフォルドのウラン濃縮工場へ電力を供給する電力網の一部が爆薬で破壊された。このフォルドのウラン濃縮工場には2140台の遠心分離器が設置済みで、サイバー攻撃などの影響で、現在は696台が稼働するのみだが、今回の電力供給施設の破壊で、どの程度の影響があったのかは、現状では判然としない。

フォルドのウラン濃縮工場は、地下深部に設置されており、バンカーバスターでは破壊不可能であるので、電力網への攻撃は理にかなっている。現在、濃縮度20%のウランを製造しているとしているが、ナタンツの濃縮工場と併せると濃縮ウランは190kgを超える。原爆製造の為には90%以上の濃縮度が要求されるが、米英・イスラエルの様々な破壊・妨害活動に耐えつつ生産する事になろう。

イスラエルの核武装した潜水艦艦隊とエジプトのドイツ潜水艦購入

2012年09月19日 | 日記
沿岸警備隊から抑止戦略にシフトしつつあるイスラエル海軍は、ドイツからドルフィン級潜水艦を6隻購入する。既に3隻がイスラエルに引き渡しされ実戦配備に就いている。現状では4隻目は既に完成。2013年前半にイスラエルに到着する。この後、ドイツの造船所で建造中の5隻目は、2014年、6隻目も2017年にはイスラエル海軍に引き渡される。

財政規模が小さく、高価な最新鋭の潜水艦の購入のハードルは高いが、最初の2隻はドイツ連邦政府からの無償供与。3隻目はドイツ政府が半額を負担し、残りの3隻は費用の3分の1をドイツ連邦政府が負担する事となっており、未だホロコーストに起因する賠償対応措置が取られている。

最終的に、イスラエル海軍は最新鋭の潜水艦隊10隻体制を目指していると言われるが、静粛性に優れるドイツ製潜水艦に対抗するアラブ諸国海軍は、対潜水艦能力がそもそも無い為、このイスラエル潜水艦隊に太刀打ちが出来ない。
これら核武装したイスラエル潜水艦隊が地中海や紅海、及びペルシャ湾、インド洋などに展開するようになると本格的な核抑止能力を保有する事となり、イスラエルの安全保障に大きく貢献する枢要な戦力となる。

イスラエルの潜水艦隊に比較するとイランの潜水艦は老朽化しており、とても相手にはならないだろうが、近隣のアラブ諸国も対抗措置を講じつつある。
お隣のエジプトは、同じドイツから潜水艦製造ドックとドイツ製潜水艦2隻の完成売却について契約したと言われ、ことに対してイスラエル政府は強烈にドイツ政府に抗議している。

イスラエルの安全保障に関する事なので当然の事ながら批判し、契約解除を要求するだろうが、背景にはドイツと現イスラエル政府の関係が芳しくない事がありそうだ。
関係悪化のトリガーは、トルコのガザ向け非武装船舶をイスラエル海軍特殊部隊が攻撃・拘束したことによると言われるが本質では無い。ドイツは、様々な兵器をイスラエルだけに売却しているのではない。ビジネスだから当然の事ながらエジプトを始めとするアラブ諸国、サウジアラビア、カタール、アルジェリア輸出している。イスラエル駐独大使は、非公式ではあるが、強烈に批判的な発言を繰り返している。

ドイツは、アラブ諸国への武器輸出については、イスラエル軍の優位性を損なわないレベルの兵器提供にとどめているとの大人のコメント。エジプトへの潜水艦売却契約に関しても、ドイツ政府としては最終的な契約に調印した訳ではないと説明している。

最新鋭のドイツ潜水艦隊による核攻撃を抑止力する能力をイスラエルに付与するが、イスラエルの最大の脅威は、やはりアラブのミサイル/ロケット戦力の圧倒的な数の強化による潜在的脅威の増大だ。

イランの中距離戦術ミサイルについては、弾道弾迎撃ミサイル「アロー」で迎撃可能としているが、近隣諸国が配備する短距離ミサイルや10万発以上と推定されるロケット弾については、効果的な迎撃措置が難しい状況にある。特にレバノンのヒズボラは、6万発のミサイルとロケット弾を保有しているとしており、4000発がテルアビブなどイスラエルの人口密集地帯に到達可能であるとも。ガザ地区にも1万発を超えるミサイルが秘匿されており、これもテルアビブ郊外への到達する能力がある。

イスラエル国防軍は、イスラエル囲むアラブ諸国からの、協調連携して同時多発的にミサイル&ロケット攻撃をかける可能性に対する懸念を重大な脅威と受け止めている。アラブ諸国の18万発を超えると言われるミサイル&ロケット攻撃には、流石にイスラエルの潜水艦隊の抑止力も限定的だろう。

解体される大手町の 『旧三和銀行東京本店ビル』 ~大手町再開発1-1計画~ 

2012年09月18日 | 日記
旧三和銀行東京ビルが大手町再開発で解体される。8月までは、三菱東京UFJ銀行東京営業部が入っていたが既に退去し、三菱地所が地主として当該ビルを解体し、新しいビルを建てる。

この「三和銀行東京ビル」は、1973年11月に竣工しており、地上25階、地下4階、高さ約100m、敷地面積8,667㎡、建築面積4,716㎡、延床面積 94,541㎡。銀行建築は商業施設ではなく公共建築である、という日建設計のコンセプトにより、重厚な造りとなっており、1975年には「BCS賞(Building Contractors Society)」を受賞している。









解体されるのは三和銀行東京ビルだけではない。「りそなマルハビル」も同時に解体され「(仮称)大手町1-1計画」の名の下に一緒に再開発の対象となっている。
この「(仮称)大手町1-1計画」の敷地面積は約16,000㎡で、両ビル解体完了後、2013年~2016年にかけて2棟の高層ビルを建設する。総工費は700億~800億円で、建て替え後の両ビルの延床面積は約250,000㎡となると言う。これは旧2ビルの容積と比較して50%増える。
 
「りそなマルハビル」の解体跡に建設する「A棟」は、三菱地所とJXホールディングスが共同で開発する。
A棟は、地上22階、高さ115mとなり、完成後はJXホールディングスの本社機能が入居予定。既に「りそな銀行」は1626億円で三菱地所に譲渡済みで、江東区木場に移転している。
 
三和銀行東京ビルの解体跡に建設する「B棟」は「三菱地所」の単独開発となり、地上29階、高さ150mで、上層階には「サービスアパートメント」と呼ぶ高級賃貸住宅を設ける計画と言う。



しかし「(仮称)大手町1-1計画」は片手落ちである。シティバンクやマイクロソフトが入居する大手町センタービルがそのまま残るからだ。一体での再開発でないと意味はないだろう。

イラン革命防衛隊「アル・クッズ」部隊 ~イランがシリアでの活動を認める~

2012年09月17日 | 日記
イラン革命防衛隊「アル・クッズ旅団」ペルシャ語では نیرویقدس

シリアの動乱が収まらないが、反イスラム映画を契機とする反米デモの拡大というこのタイミングで、イラン政府が、イラン革命防衛隊の「アル・クッズ旅団」のシリア国内での活動を認めた。
シリアにいる「アル・クッズ旅団」の規模は不明であるが、軍事作戦には従事していないとしているようだが、それは嘘だろう。

「アル・クッズ旅団」は、革命防衛隊のエリート部隊で、特に隷下の第400部隊は、海外でのテロ活動を行うなど海外、特にイスラム圏での活動を積極展開している。

この「アル・クッズ旅団」は最高指導者アリ・ハメネイ師の直接隷下の軍事組織で、イラン大統領府情報部や情報省など、政府系の諜報機関と協働で、海外工作を実施しているが、部隊員は高度な訓練を施されており、海外でのテロ実行能力は、他の追随を許さない実力を有する。

「アル・クッズ旅団」は、イラン=イラク戦争時に新編された部隊で、危険な第一線に投入されイラク軍の攻撃を阻止する上で多大な貢献をした。その後は、レバノンにおけるヒズボラを支援、イラクにおいてはクルド民兵支援、アフガニスタンではアフマド・シャー・マスードのタジク人部隊を支援、またボスニアではイスラム教徒軍を支援し、海外での軍事工作とテロ活動に関する経験とノウハウ、世界各地で活動するテロ組織との人的ネットワークを着実に構築してきた。

「アル・クッズ旅団」は、不正規戦の訓練センターをスーダンとレバノンに保有していると言われる。特にスーダンのアル·ナスルキャンプでは、イラクのシーア派とクルド民兵の訓練施設があり、北西イランのマシュハド近くのキャンプには、アフガニスタンとタジキスタンの反政府活動家を支援・訓練する施設が確認されている。

イマーム·アリ大学には、イラン革命防衛隊の特別講座と訓練プログラムがある。コム、タブリーズ、マシュハドにも大規模な訓練キャンプがある。
バンダルアバスには、フログメンを養成する水中戦闘の訓練施設があるが、ここはホルムズ海峡の閉塞作戦を担当するイラン海軍とイラン革命防衛隊の中核である。

「アル・クッズ旅団」のテロ活動は「特殊作戦会議」で決定される。この会議メンバーは、ハメネイ師、大統領、イラン大統領府情報部長、外務大臣、情報大臣、国防最高評議会で構成される。
さて「アル・クッズ旅団」の部隊規模は、6000人から7000人と推定する向きが多いが、第400部隊などテロ活動の中核要員は500名~1000名の間と推測している。

このイラン革命防衛隊「アル・クッズ旅団」は、CIAやイスラエルのモサド、サウジアラビアの統合情報局が最大の主要敵と目されているが、今回のシリアでの活動を認めた事により、より公然と活動を展開する予兆ではないだろうか?
ハメネイ師は「特殊作戦会議」で、シリアなど海外での活動を積極的に展開するよう指示したが、反米活動の時期と同期している事から「アル・クッズ旅団」の活動には注意が必要だ。

ヒッグスメカニズムと超伝導現象

2012年09月11日 | 日記

科学界ではノーベル賞確実のヒッグス粒子の発見に沸いている最中の8月8日、理化学研究所(理研)と日本原子力研究開発機構(JAEA)は、ヒッグスメカニズムによりN極とS極が一種の超伝導を示唆する「強磁性状態」に変化する様子を観測したと共同で発表した。

ヒッグス粒子は、1964年に英国の物理学者P.W.ヒッグスが提唱したもので、素粒子理論において物質に質量を与える機構として理論化されたものであるが、同様に物性物理理論において、米国の物理学者P.W.アンダーソンが、超伝導現象がヒッグス粒子と同じ機構(以降、ヒッグスメカニズム)によって説明する理論を1963年に提唱している。

電子は、地球の自転に似た回転(スピン)運動を行っており、磁石の性質を持つ。これを電子スピンと言うが、通常の磁性体が極低温になると、これら多数のスピンは一定方向に揃う。但し電子スピンのN極とS極は、電気の+と-と違って分離不可の状態、即ち棒磁石のようにN極とS極が一体化している状態にある。

しかしながら、ある種の磁性体では、極低温になると電気の「+」と「-」のように電子スピンのN極とS極も単極子として独立して振る舞うようになる可能性がある事を理研の研究者が2010年に理論化し、この電子スピンの振る舞いを「量子スピンアイス」命名しており、この現象の解明を急いでいた。

この度の理研とJAEAの発見により、量子スピンアイス状態にある単極子が、ヒッグス機構と同じ原理により単極子自身が質量を持つようになり、極低温状態では、超伝導状態と同じ強磁性状態を作り出す事が実際に観測され理論を実証する事になった。

今回見出された量子スピンアイスにおける強磁性化は、エネルギーの損失させる事なく流すことが可能な物質状態であり、より室温に近い温度でヒッグスメカニズムによる強磁性状態、所謂「超伝導」状態を示す量子スピンアイス物質の開発に成功すれば、常温での超伝導が現出する事となり、電力ロスが無く安価な超伝導ケーブルによる基幹送電網など革新的な産業技術の様々な展開に貢献する事は間違いない。

重希土磁石を超えるフェライト磁石の開発に成功 ~電磁波吸収特性も抜群~

2012年09月10日 | 日記
英国科学雑誌「Nature Communications」オンライン版によれば、東京大学とDOWAエレクトロニクスとの共同研究で、保磁力がナント31kOeに達するフェライト磁石の開発に成功したと報じている。これは凄い!

フェライト磁石は、安価なモータや磁気記録媒体、電磁波フィルタなどとして、広く利用されている。ただ、フェライト磁石は、結晶磁気異方性が低いので、保磁力が小さいとの弱点があった。しかし、今回開発されたフェライト磁石は、希土類磁石の代表選手であるネオジム-鉄-ボロンの保磁力25kOe、最強のサマリウム-コバルトの30kOeを超える保磁力を達成しており、これでディスプロシウムなど重希土類を使用しない磁石の普及により中国への依存度を更に低減させる事が出来る。

東京大学とDOWAエレクトロニクスの共同研究チームは、メソポーラスシリカと呼ばれる物質の表面にナノオーダーの穴が無数にあいたガラスを鋳型として用い、これにイプシロン酸化鉄(ε-Fe203)という特殊な磁性ナノ粒子の鉄イオンの一部をロジウムイオン(Rh3+)で置換した『ロジウム置換型イプシロン酸化鉄(ε-RhxFe2-xO3)』を作製したと言う。

「Nature Communications」によれば、理由は定かでないが粒子サイズが30nm程度のナノ粒子状態で焼成する事が、通常のフェライト合成法では得られない保磁力を有する物質『ロジウム置換型イプシロン酸化鉄』を生み出したのではないか?と推測している。元々『ロジウム置換型イプシロン酸化鉄』は、結晶磁気異方性が発現する物質でもある。

また『ロジウム置換型イプシロン酸化鉄』の電磁波吸収特性を調べた結果、ミリ波領域で周波数選択的に電磁波を吸収を傾向を示しており、その共鳴周波数は209GHzに及ぶことが今回の研究で判明している。ミリ波のような高周波数を吸収する磁性材料は他にない。F22ラプターは機体表面をある種の高分子でコーディングしているが、これを今回の『ロジウム置換型イプシロン酸化鉄』と言うフェライト材にするとどのようなステルス性能を叩き出すのか?

よく知られるように磁石に電磁波を照射すると、電磁波を吸収する。この共鳴周波数は保磁力が大きいほど高くなる特性があり、今回開発された『ロジウム置換型イプシロン酸化鉄』の電磁波吸収特性が将にこれを証明している。日本のステルス実証機「心神」でその電磁波吸収特性を評価してみたいものだ。

しかしながら中国のレアアース禁輸措置が、契機となり日本における脱レアアース磁石の開発に拍車がかかっており、中国の重希土類への依存度は更に下がる事となる。

韓国のサイバー戦に対する対応 ~サイバー戦で北朝鮮は失うモノが無い~

2012年09月10日 | 日記
北朝鮮は1986年にサイバー攻撃能力育成を目的とした平壌自動化大学を設立したと言われ、毎年100人程度のハッカーを養成しており、これらの要員は偵察総局に配属されている。2011年4月12日に発生した韓国農協銀行に対するサイバー攻撃は、偵察総局配下の「6局」と呼ばれる技術局が行ったとしている。

韓国農協銀行に対するサイバー攻撃では、同行の金融サービスを完全に3日間停止した程、その攻撃は強烈だった。韓国国防研究院関係者によると、北朝鮮が今後イランで行われたようなスタックスネット型の攻撃能力を有し、更に高度化させ事態を憂慮しており、特に韓国版スマートグリッド構想の進展により容易に電力網が麻痺、若しくは破壊される事は国家の存亡に直結刷ると懸念を隠さない。
片やサイバー攻撃を仕掛ける北朝鮮側には、破壊されて困るような社会インフラや産業が韓国ほど存在しない為、後顧の憂い無く攻撃出来る点が、北朝鮮の実施するサイバー攻撃を特異なものとしており、その脅威を決して軽んずる事は出来ない。

韓国は、2004年に国家情報院の下に国家サイバー安全保障センターを設置。2009年には国家サイバー危機総合対策を策定して同センターの機能と役割を強化するとともに、2010年1月、国防部国防情報本部の下にサイバー司令部を設置するなど対策に余念がない。
2011年7月には、サイバー司令部を国防部長官直轄の「国軍サイバー司令部」に格上もしている。この部隊規模は、約400名と報じられている。前述のとおり、韓国では北朝鮮によると思われるサイバー攻撃が現実に発生しており、最近でも38度線地域一帯でのGPS妨害という事件も起きている。

特に韓国軍では、2008年には、初めて図上演習として米韓合同サイバー防衛訓練を実施するなど、サイバー防衛分野における米軍との連携も積極的に進めている。

2011年10月28日にソウルで開催された第43回SCMの共同コミュニケでの2国間協議の結果を踏まえて、将来的な地域・脅威特化型(tailored)の2国間抑止戦略の構築を目的とした拡大抑止政策委員会(EDPC)の複数年作業計画の策定、米韓統合防衛協議(KIDD)としての国防副長官/国防政策担当国防次官級の政策協議の新設、及び、拡大抑止机上演習(TTX)の実施などに並び、米韓でのサイバー安全保障に関する戦略的政策協議の開始が合意されており、新たな戦闘領域の重要性が高まっている。

政府としても、企業の情報保護を目的とするサイバー保安官と称される専門家3,000人を育成する方針である。

イスラエル国防軍の8200部隊

2012年09月08日 | 日記
8200部隊は、ヘブライ語:יחידה8200(Yehida Shmoneh-Matayim)で示され、イスラエル版NSA&GCHQに相当する部隊である。即ち電波傍受と暗号解読、及びサイバー攻撃&防御を主要任務にするSIGINT部隊でイスラエルにおけるインテリジェンス・コミュニティで最も重きが置かれている部隊である。

イスラエル国防軍には8200部隊以外に、偵察衛星や偵察機からの地理空間情報部隊である9200部隊、敵対アラブ諸国へ配置した諜報網を運用管理する504部隊、サイバー空間やメディア情報など公開情報からの情報分析・評価を行うハツァブ部隊(Hatzav:ヘブライ語:יחידתחצב)などがある。

8200部隊は最初、米軍の通信傍受装置を装備・使用して1952年に創隊。
創隊当時は、第515情報サービス部隊、その後は第2情報サービス部隊などの名称で呼ばれていた。

8200部隊の最大かつ最重要のSIGINT基地は、ベエルシェバから約30キロのネゲブ砂漠に位置しているウリム基地である。ウリム基地では、国際電話を中継するインテルサット衛星やインマルサットのデータを傍受していおり、ウリムはこれら衛星からの情報を傍受するのに最適地である。
但、このウリム基地の存在が国際社会に明らかになったのは2010年である。

ウリム基地は、中東全域、ヨーロッパ、アフリカ、南西アジアを監視しており、あらゆる電話、電子メールや及び様々な通信手段を傍受できる能力を保有する。この基地で感知された傍受データは、ヘルツェリアにある8200部隊本部に転送され、データ変換・解析・評価して後、軍情報部やモサドなど諜報部隊やシンベットなど対諜報部隊に伝達される。

因みに1992年2月、ヘルツェリアの8200部隊本部で、ヒズボラの爆弾が爆発し、部隊員2名が負傷する事件が発生している。アラブやテロ組織の標的にもなっている。この事件はイスラエルの情報収集や情報工作における8200部隊の重要さを示しているが、それは決して誇張ではない。

有名なのはイランの政府関連システムや原子力発電所、及び核開発関連システムに対しするサイバー攻撃がる。8200部隊は、2008年以降「スタックスネット」(Stuxnet)と「ドゥク」(Duqu)、最近では「フレーム」(Flame)というウィルスでイランの情報システムに攻撃を行っている。

これらのウィルスは8200部隊でコーディングされたもので、今年発見されたフレームは、20Mバイトも超える規模で、一般のウイルス感知プログラムは簡単にすり抜ける事が出来る。

8200部隊が開発した上記3種類のウィルスの内、スタックスネットはシステムの破壊を行うもので、フレームとドゥクは、侵入したシステム内の様々な情報、特に核開発などに関するPDFやマイクロソフトのOfficeデータをを盗み出し、かつシステム利用者やアドミン(システム管理者)がキーボードで何を打ち込んだかをモニタリングし、その情報をウリム基地や海外に密かに配置された8200部隊のデータセンターに転送される。

また、シリアの原子力施設を空爆した際には、シリアの防空システムを無効化し、偽りの防空データを表示装置に映し出す事で、シリアの監視をすり抜けで攻撃を行い、これを成功させた。勿論この防空システムへ偽りの防空データを表示させるなどは8200部隊が担当している。

最後に8200部隊OBが起業して、セキュリティ関連のベンチャー企業を輩出しているが、イスラエルや米国のセキュリティ関連製品の利用には細心の注意が必要である。既に「プロミス」事件と言う前科がある。

旧約の民の食事規定 ~カシュルート~

2012年09月04日 | 日記
ユダヤ人を母に持つ人が来訪した。
夕食時だったので、食事を勧めた。
彼曰く「普通の日本人は化学薬品満載の食材を食しているので、普段は食事を共にする事はない。だが、あなたの所は完全な日本食なので、喜んでいただきたいと思う」と~

家は、昔から玄米食で、味噌は田舎で造ったもの。特に醤油は「かめびし」の3年醸造物を愛好している。家で肉食はしないし、会社にも「日の丸弁当」1個を鞄に入れて出社する。これで特段問題なし。最近は昼飯を抜いても歳のせいか空腹に耐えられるようになったので、食べない事も多い。
同僚達は大手町界隈のナニが入っているか分からない代物に金を出して食べている。自分は食品業界の実態を知っているから、とても「外食」しようとは思わない。

個人的には化学薬品満載の食品が特に「不妊」を引き起こしていると感じているが、まあまあ、外れていないだろう。
しかし、今時の女性は、生まれた時に一生分の「卵」を抱えて生まれてきている事を理解していない人が多い。毎日新鮮な精子を製造する男性とは違い、卵子は年齢と共に「老化」するのだ。
歳を経ても人工授精など現代医学で簡単に受胎出来ると勘違いする女性が多いのは、これは悲劇のなにものでもない。
女性ならば子供を持ちたいと思うのは人情~いや、脱線した。

件の彼曰く、ユダヤ人は今でも厳格な食事規定を遵守しているとの事。それをカシュルートと言うらしい。
カシュルートとは“きよい”または“汚れている”という意味を併せ持つ言葉で、ユダヤの食事に冠する律法全体を表すと言う。
この食事に関する事は、申命記14章とレビ記11章に書かれているとも。流石に詳しい。しかしタルムードには言及しない。

このカシュルートに完全準拠した厳格な調理法、食材、組み合わせなどの基準をクリアした食品や日用品には「コーシャ―マーク」と言うものが付いているという。しかし、日本では「タカラミリン」や日本酒の「大関」なと極々一部の商品に限られている。
そんな日本にも「コーシャマーク」の認定をサポートする「Yama Mizrah OU 日本事務所」がある。場所は仙台だ。

しかし「コーシャマーク」は食品に限らないもので、生活全般に係わる。
コーシャは、勿論食品全般とその他の関連品、食品工場での食用油、大豆に由来する全ての商品、製薬・医療関係、これにはビタミン剤なども含まれ薬局での医療品も当然対象。それとベビーフード、化粧品、衛生用品、洗剤、掃除用品も含まれるというから、大変なものだ。

カシュルートで有名なのは、牛肉と鳥肉は、一定の作法に則り完全に血抜きされた肉以外は不可とされる点。
この作法をシェヒーターと言うらしい。
しかし、最近は動物保護法の観点から、シェヒターが問題視されている。動物保護の観点から食肉用の全ての動物は、安楽死できるように、殺す前に気絶させる事を規定する事があるようだが、シェヒターは、殺す前に気絶させることを許可していない。この法が法の精神に反すると理解されているようだ。

これは2010年にニュージーランドで動物保護法が制定された際、ユダヤ人社会から猛烈な反発を喰らったようだ。現在は、どうなっているのかわからないが・・・

まあ、イスラムの食事規定と言い、ユダヤの規定といい、旧約の民は、我々日本人では理解しがたい面があるのは確かだ。
 

韓国経済が不調だ

2012年09月04日 | 日記
韓国経済が不調だ。

韓国銀行と統計庁の発表によると、韓国の昨年の貿易依存度が過去最高となる110.3%に達したことしている。
貿易依存度が100%を上回るのは2010年に続き2年連続。
明らかに韓国の貿易依存度は異常だ。早急に是正が必要だが、対処は難しいだろう。国内需要が無い状況では貿易に依存せざる負えない。

特に最近の世界経済の景況悪化が、韓国経済を直撃している。貿易依存度が高い経済構造は、対外的要因の影響を受けやすいのだ。韓国は、EUの財政危機や米国景気回復の遅れと中国の経済成長率鈍化により世界の貿易量が低下し続けている影響をもろに受けている形となっている。

この影響で韓国のGDP第2四半期(4~6月)の伸び率が2.4%と33カ月ぶりに最低値を記録している。あるシンクタンカーに聞くと、彼は韓国の今年のGDP伸び率展望値は、2.9%と予測している。

特に気になるのが、韓国の家計債務は増加だ。昨年の数字だが家計債務が可処分所得に占める割合は164%に達している。この家計債務が、輸出依存度の低下を阻害する大きな要因となっているのは見過ごせない。
韓国中央銀行によると、2012年1~6月期の消費成長率が1.4%と言う低率に低迷したのは、過剰な家計債務が原因だと分析している。

家庭債務悪化の影響は、比較的自己資本が充実していると言われる銀行の破綻となって現れている。
既に、釜山貯蓄銀行、チェイル貯蓄銀行、第一2貯蓄銀行、プライム相互貯蓄銀行、トマト貯蓄銀行、パランセ貯蓄銀行が破綻しており、今後も銀行の破綻連鎖が懸念される。

経済が不調となり民心が動揺すると、反日傾向を高めガス抜きする韓国政府だが、今回の世界経済クライシスは韓国経済を壊滅させる可能性を否定出来ない。

韓国経済の状況を注視する必要がある。