阿部ブログ

日々思うこと

USSフィッツジェラルドで亡くなった乗員 冥福を祈ります

2017年06月19日 | 雑感
USSフィッツジェラルドと日本郵船コンテナ船衝突でなくなった方は以下であるが、19歳から37歳の7名である。冥福を祈る。

Gunner’s Mate Seaman Dakota Kyle Rigsby, 19, of Palmyra, Va.
Yeoman 3rd Class Shingo Alexander Douglass, 25, of San Diego, Calif.
Sonar Technician 3rd Class Ngoc T Truong Huynh, 25, of Oakville, Conn.
Gunner’s Mate 2nd Class Noe Hernandez, 26, of Weslaco, Texas
Fire Controlman 2nd Class Carlos Victor Ganzon Sibayan, 23, of Chula Vista, Calif.
Personnel Specialist 1st Class Xavier Alec Martin, 24, of Halethorpe, Md.
Fire Controlman 1st Class Gary Leo Rehm Jr., 37, of Elyria, Ohio

アンティータムに続きフィッツジェラルドが事故〜日本郵船のコンテナ船を横切ろうとしたが…

2017年06月18日 | 雑感
第七艦隊は、近頃事故だらけだ。1月には、アンティータム(Antietam)CG-54が横須賀沖で座礁し、艦長が更迭されている。
今回は、タイコンデロガ級のフィッツジェラルド(Fitzgerald)DDG-62で、日本郵船のコンテナ船と衝突した。トロトロ航行するコンテナ船の前を横切ろうとして失敗した訳だ。今の艦艇は、海上自衛隊も同じだがペラペラで大和や武蔵のような頑丈さを想像すると間違う。だから衝突で簡単に傾むくし、浸水し乗員も亡くなる訳だ。可哀想に、報われない。フィッツジェラルド救援の為、駆逐艦デューイ(DDG 105)とタグボート2隻が派遣され、横須賀基地12番バースに接岸した。米海軍は、現在、横須賀基地にイージス艦11隻を配備。海上自衛隊も6隻の体制で合計17隻で北朝鮮事案に対処している。

アンティータムのジョセフ・カリガン大佐同様、ブライス・ベンソン中佐も艦長は解任され捜査に協力することになる。まあ、この手の事故は、第七艦隊だけではない。海上自衛隊も非常に事故の多い組織であることはよく知られている。2008年にイージス艦「あたご」が千葉県の野島崎沖で漁船と衝突して漁師2人が亡くなっている。潜水艦部隊もそうだが、お前ら同胞民間人を殺してどうする?ぁ~
イージス艦は、フェーズドアレイレーダーで上空は良く視えて監視できるのだろうが、意外と自分の周囲は見えないのか。灯台下暗しの典型かね。

航空幕僚監部(空幕)にある宇宙監視班

2017年06月13日 | 雑感

防衛省の航空幕僚監部(空幕)に宇宙監視班がある。これは平成25年に締結された「日米宇宙状況監視(Space Situational Awareness:ssa)協力取極」を締結した事による。日本には、宇宙を監視する施設が2つある。それは日本宇宙フォーラム所有の上齋原スペースガードセンター(KSGC)のレーダと美星スペースガードセンター(BSGC)の望遠鏡である。これでスペースデブリを観測している。

さて、空幕は、要員養成の為、米国防総省戦略軍統合宇宙運用センター(Joint Space Operations Center:JSpOC)に隊員を派遣して教育を受けさせている。中味は、宇宙とは?など基礎的なレベルで、一般大学で教えている内容と左程変わらない。空幕は専門家から要員教育を国内で行う為、来年度の予算に計上する。

宇宙デブリなどを専門とする識者は、米国民間企業による超小型衛星ビジネスの展開には深く憂慮している。宇宙デブリが飛躍的に増えるからだ。今でも危険なのに・・・
OneWebやSpace-Xは数百、数千基と言う単位で小型衛星やCubesatコンステレーションをやろうとしている。米国政府も規制したいが、決め手がない。唯一条件を付けているのが「レーダーで観測できない超小型衛星(Chip Sat)は打ち上げないこと」ぐらい。FAAとFCCも規制の必要性を感じてはいるが、民間ビジネスに直接介入できないのが現実だ。

※過去ブログ:「日本の情報収集衛星が中国上空で機能停止と中国の宇宙戦能力
       「準天頂衛星のセンチメートルオーダー位置測位は無理らしい〜戦犯は三菱電機
       「米国の小型衛星革命イニシアティブ

安倍晋三を襲う今上天皇の呪い

2017年06月04日 | 雑感
天皇は呪う、安倍晋三を呪う。
「天皇の仕事は祈ることで、国民の前に姿を見せなくても任務を怠ることにはならない。陛下が心配されることはない。首相が陛下を説得すればよろしい」と発言した上智大学名誉教授で日本会議の渡部昇一は、天皇の呪いを受け寿命を全うせずに死んだ。小田部雄次氏などの皇室専門学者を排除して、渡辺や東京大学名誉教授の平川祐弘を有識者会議に入れたのは安倍首相自身である。

今上天皇陛下の退位に対する「お気持ち」は、圧倒的な国民の支持を得ており、そして安倍晋三はスキャンダルに巻き込まれている。これは偶然ではない。
学校法人加計学園をめぐる国家戦略特区での優遇疑惑を受け、安倍晋三は「気味が悪い」と漏らしている。それはそうだ、あなた呪われているのだから。
前文部科学事務次官の前川喜平氏、疑惑を受け正々堂々と記者会見を行い安倍晋三に反旗したのは、繰り返すが偶然ではない。
今後、今上陛下の退位に関する行事があり、また眞子さんの婚姻がある。これは安倍さんの政治日程を大きく狂わせ要因で無視できない。
何れ、皇太子と秋篠宮の対立が表面化し、これが天皇家の滅亡につながる。眞子さんの婚約については皇太子に事前には伝えられおらず、ニュースで知ったのが現実であり、秋篠宮の考えは明らか。彼は男子誕生の際に、直接天皇に電話で誕生を告げている。これはルール違反だ。侍従を通すのが通例。不安定要素は早期に対処して無効化するのが最善だと歴史は語る。
天皇家を持続不可能な状態にするのは安倍晋三と秋篠宮。

※過去ブログ:「昭和天皇とロッキード事件

準天頂衛星のセンチメートルオーダー位置測位は無理らしい〜戦犯は三菱電機

2017年06月02日 | 雑感

準天頂衛星(Quasi-Zenith Satellite System)2号機が6月1日、打ち上げられメディアではセンチメートルオーダーでの位置測位が実現すると報じているが、センチメートルオーダーの位置測位の目途は全く立っていないのが現状。「選択」など一部メディアでは準天頂衛星の地上局システムを担当するNECを槍玉に挙げているが、これは間違いだ。駄目なのは三菱電機。NECの宇宙事業も評判が芳しくないが、三菱電機もそれ以上にダメダメで、三菱自動車なみで最低。これじゃ準天頂衛星も浮かばれない・・・

準天頂衛星は、2号機に次いで3号機と4号機が年内に打ち上げられ、2018年からのサービス提供開始を目指している。まあ4基体制にはなるのだろうが、地上システムが思わしくない。地上システムは、特定目的会社、所謂SPCの準天頂衛星システムサービスが15年という運用期間、センチメートルオーダーに位置測位を可能とするシステムの運用を行う。前述の「選択」は、NECをけちょんけちょんに貶しているが、三菱電機関係者に取材しているのだから、そうなるわなー。杜撰な取材〜

さて、センチメートルオーダーの超精密な位置補正技術を担当するのは、三菱電気で開発は、完全に袋小路に入っている。三菱電機は、ドイツのGeo++と言う企業の補正技術を導入して対応しようとしているが、これが完全な目論見はずれ。きちんと技術評価したのかな?? 
Geo++は10人いない程の小世帯で、せいぜい5人から6人程度だろう。何れにせよ戦犯は三菱電気である。

三菱自動車なみの三菱電機を責めても、今更仕方ないが、センチメートルオーダーの精密位置測位は是非とも実現して欲しい。
三菱電気の技術が駄目なら、日立の「MADOKA」があるか。MADOCAは、精密な位置測位を行うために電子基準点を必要としないで単独での測位が可能な技術で、IGS(国際GNSSデータサービス)とJAXAのMGM-Net(Multi GNSS Monitoring Network)を用いてグローバルな位置測位補正情報を求める。しかし、難点はセンチメートルオーダーの測位精度を出すには、結構な時間を要する点。正直ビジネスで使うには現行厳しい。現在、日立は、電子基準点を使用して精密な測位補正を行うPPP-AR方式を開発中である。また、別の補正技術もある。それは準天頂衛星の搬送波を使う技術で、周波数が1.5Mhzなので理論上、搬送波の波長30cm程度で、1/100以下の精度までは出せる。現実はそういかないが、1.5m程度の精度は出せるだろう。

準天頂衛星は多事多難だが、JAXAの人材も払底している。1号機「みちびき」の打ち上げからはや6年。運用は10年、設計寿命は12年だが、1号機の後継機を検討せねばならないが人材がいない。この6年で準天頂衛星プロジェクトに係わった技術者らは定年退職や転職して、1号機の設計開発に携わった技術者らは3人ほどが在籍しているだけ。有為の人材は、内閣府の宇宙開発推進戦略事務局に出向しており、人材不足が深刻。そして、JAXAを所管する文部科学省は、準天頂衛星には完全に後ろ向きで、JAXAに圧力をかけ続けている。

繰り返すが、準天頂衛星は多事多難だが、最終的には防衛省が担任することで決着するのではないか?

※過去ブログ:「航空幕僚監部(空幕)の宇宙監視班
       「日本の情報収集衛星が中国上空で機能停止と中国の宇宙戦能力