今年の受験生の新傾向

2012-06-12 19:12:06 | 司法試験関連
1年1年で受験生の状況に対する変化が激しいこの業界ですが,今年目立つトレンドは,「動きが早い」です。「早い」の意味も色々ありますが,まずは純粋に動き出す時季が早いと言うこと。これは年々早くなる傾向があるように思います。

今年の新傾向は,「短答式試験」をクリアーしていても,この時期から論文突破等の受講を考えている人が多いという点です。これは昨年までは見られない現象でした(少なくとも,そういう話を直接聞いたことは無い)。1人や2人なら分かるんですけれども,ちょっと「想定外」でした。「万が一に備え,夏の間に勉強しておきたい」という趣旨だそうです。リスクヘッジのことを考えれば大正解でしょうが,思うのは簡単でも行動に移すのは中々しんどいと思うのです。非常に感銘を受けております。

年々,未修・既修問わず,自分の「論文力」に自信が無い人増えているような気がします。これは,既修の場合でも,旧司法試験組が居なくなってきており,論文を書いた経験量が絶対的に減少してきているのが大きいと思います。せいぜい大学4年次に論文答練を受講した,くらいの経験しかないため,問題研究等の読み込み体験が非常に少なくなってきていることの影響が大きいと思われます。

今後は,ロー入学後にL2レベルの論文力から鍛え上げる必要もあると思われます。「論文突破力」=「L2プロブレムメソッド→L3ケースメソッド」ということですね。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初夏の名京阪スペシャル | TOP | 水無月 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。