非常な現実

2012-05-25 17:49:52 | 司法試験関連
さて。10日もすれば短答式試験の正解とやらに続き,採点対象ラインなるものが示される。例年通りで行けば,合格率は68%前後,3人に2人が採点対象となり,3分の1の今季がここで終わる。シビアだが,やむを得ない。

ここで厳しい事を言うと,旧司法試験の時代は,択一に受かって初めて「1人前の司法試験受験生」とみなされると言う風潮があったのは事実だった。だとすると,新司法試験においても,最低ラインをクリアーしない以上,「採点されない」と言う意味では,従来の択一不合格者と同じポジションにあるとみるべきである。つまり,「勝負の土俵」にすら上がれていないのである。

この点の認識を強く持つ必要がある。司法試験を受けているから皆「司法試験受験生」というわけではない。現行はとりあえず論文は解かせて貰えるから勘違いしがちだが,以前ならば幾ら論文の勉強をしても論文を解くことすら許されない身分,それが択一不合格者だったのである。1年間勉強してきても腕試しすら出来ない,これは本当に切ないものである。

まして3分の2がクリアーできる関門を突破できないのでは,合格は覚束ないし,そもそも競争対象にすらなっていない。そこで,悔しいとは思うが,①基礎体力不足が甚だしいという自覚を持つこと。そして,②10月までに基礎体力不足を補うと言う不退転の決意をすること。これが出来ないようでは来年も同じ結果になる覚悟をしなければならない。
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