生存権に関する不安

受験生生活をしていると，ある日突然，ある瞬間，凄まじく将来に対する不安を感じる事がある。

当たり前のことだが，リアルにびびってしまう事もある。しかも自分の人生どうとか，どう生きたいとか高尚なレベルで悩むならまだよいが，それこそ「文化的に最低限度の生活を営む事ができるのか」というレベルで不安になることもざらである。かく言う我輩も受験生時代は，自分でも思い返すのが哀しくなるくらい情けないレベルで悩んでいた事がある。

家が裕福ならまだ良いが，ギリギリラインで受験生活をしている者にとってはそれこそ死活問題である。因みに吉野が，全額免除狙いでロー受験に臨んだのは，単に一番になりたいとか言う，ご気楽な理由からではない。ローに行くには絶対条件だったからである。選択肢はそれしかなかった。

合格して今は楽しそうな生活をしている者も，皆，大なり小なり「今そこにある不安との戦い」は一度は通って来た道である。ただ不幸話・苦労話も終わってしまうと，「それでも俺は頑張った，凄いんだ！」というただの「自慢話」になり，自慢するのはみっともないから言わないだけである。

中でも「生存権に関する不安」は，特に凄まじいプレッシャー要因になるが，ここは耐えて克服するしかない。来年一撃で決めるよう自分自身を鼓舞して欲しい。