合否を分けるポイント

2013-01-04 19:04:15 | 司法試験関連

採点実感等は超一級の文書であり,しかもかなり「本音ベース全開」で書いてくれています。数年分の蓄積もあり,大体試験委員が何を望み,何を欲していないかは分かるようになってきています。

では,何故毎年同じような答案が出てしまうのか。これが一番問題なわけです。その理由はいくつか考えられますが,一つは,そもそもまともに採点実感等を分析していない,という「論外」パターンです。まぁ,これはおいておきましょう。

恐らく一番多いパターンは,「分析はしている,何となく理解できる」,でも,「実践していない」ないし「実践しているつもりだが,実はできていない」,ではないかと思います。特に「しているつもりだが実は・・・」という人が圧倒的なのではないかと考えています。

これは,普段色々な話をしてみて感じていることでもあるからです。その場では理解している(少なくともそのようには見える)けれども,何度も同じ過ちを犯す人が多い。そしてまた同じ話をしたときに,初めて聞いたような顔をする,というパターンが顕著なのです。

この辺の原因はよく分からないのですが,「この話,もう何度目だろうか」と感じることは正直多々あります。他方で,1回で修整が効く人も居ます。この差が合否を分けているのは間違いない,というのが実感です。大事なことは「すぐ修整できるかどうか」です。情報戦に疎いのは話になりませんが,情報に触れただけでも結果は同じです。情報に基づいて修整しなければ意味がありません。「豚に真珠」になってしまっては無意味ですよね。

しかしながら,「修整しているつもりでも,実は修整できていない」,という大多数の層は,ある意味劇的な変化が期待できる層でもあります。諦めずに正しい試験対策を実践して欲しいと思います。結局は,「言われたことを,バイアスをかけずに素直に聞き,素直に実践する意識の強さ」が勝敗を決めている,という点を認識することだと思います。

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