「悔しさ」を忘れないようにすることはとても大切です。喉元すぎれば熱さ忘れるなどと言いますが、人間の脳はよくできたもので、嫌なこともすぐ忘れてしまいます。忘却は人間が精神的に安定するために不可欠な要素です。
しかし、こと受験生に関しては、「嫌なことをいつまでも忘れない」という方が望ましいと言えます。悔しい思いには爆発力があります。この爆発力を持続させることが、日々の勉強をよりハードにし、より貪欲な姿勢を生み出す原動力となります。
「来年までまた勉強だァ」、というのは非常に辛いですしょうし、落ちたことが恥ずかしいという思いは現時点では強いでしょう。しかし、恐ろしいことに「受験生としての日々」が瞬く間に「日常」になってしまうのです。これは非常にまずい。
来年5月まで、8ヶ月間、ストイックに生活できるかどうか、他人が羨ましいという思いを持続できるか。「受験生としての日々」を「非日常」として持続できるか。これは大きなポイントになると考えています。