行政法、あれだなな件

2015-09-21 23:47:42 | 司法試験関連

行政法が何だかあれだな、となりやすい理由はなんでしょう。他の科目は、その領域を支配するルールがあり(刑法やら民法やら)、条文に沿って、それに対応するような形で事件=判例が出てくる、という「体系性」があります。すなわち、「体系性のある条文」⇒「それに対応した判例・論点」、という理解ができます。

ところが行政法は、ある事件(=論文問題)を解くために、行政事件訴訟法、行政手続法、行政法総論的な論点などが個別に対応する形になります。事実のパーツ毎に適用すべき法令等が出てくる形になるので、その点が他の科目と違うわけです。これが「違和感」というか、なんだか行政法あれだな的な感じをもつ原因になるのではないかと最近思っています。

判例の勉強も、各判例がどのような事案におけるどのような論点なのか、を押さえないといけません。要は、「どの事例で使う判例か」を意識する必要があります。裁量逸脱の場面で、どの判例を使うか、処分性でどの判例を使うか、という感じですね。判例を単純に」「論点とその判例規範」という「知識」として知っていても論文試験では対応できないと思います。行政法は、条文からあの判例、あの論点という思考がしにくいので、事実からあの判例、あの論点、という押さえ方をしたほうが良いと思います。

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