攻めるディフェンス

2013-01-16 18:54:41 | 司法試験関連

印象に強く残るべく(残らないと困る),あえてかなりきつい語調で「解説」を加えるのが吉野コメントの通例である。印象に強く残れば何でもよい。むかつこうがなんだろうが構わない。重要なのは,「印象に残り,すべきことを実践すること」に尽きる。

さて,採点実感等を読む際に,一番重要なことは,「ご法度集」として読む,という意識である。司法試験のようにやたら難しい試験では,点を取りに行こうとか,攻めて行こうとするのは往々にして「(致命的な)作戦ミス」となることが多い。大体,平均点で全科目揃えれば合格できる試験なので,まずは「へこまないこと」が重要である。では何をすると凹むのか,というと,試験委員が「むかついている」「いらついている」ことをすると激しく凹むのである。したがって採点実感等で一番重要なポイントは,試験委員が「激怒しているところ」「呆れているところ」である。この部分はそのまま「べからず集」であり「ご法度集」になるのである。

やってはいけないことは絶対やらず,特殊性に気が付いたら気が付いたことだけでも示す。また,民事系などでは解釈論で攻められるときは攻めてみる。事実評価で攻められるときも攻める。これぞまさしく「攻めるディフェンス」である。マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズ黄金時代に,ブルズは「攻めるディフェンスをするチーム」と呼ばれていたことも知っておこう。一見派手な「ハイパー・オフェンス」チームは,往々にしてゴール前のどこかで派手にこけるものである。要は安定感がない。オフェンスに不調はあっても,ディフェンスに不調はない

司法試験で受かりやすいタイプは,「ダルビッシュ」タイプであり,落ちやすいのは「松坂」タイプである。防御率が悪い投手は駄目である。重要なのは安定感であり,失点をしないことである。

因みに,「やってはいけないこと」から派生して,「攻めのポイント」につながるのである。

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マイナーチェンジ

2013-01-16 17:27:59 | 司法試験関連

2月4日に開幕戦を迎える,「2013年吉野クラス」を構成する講座群ですが,実は一部マイナーチェンジがあります。

まず,基幹講座の「論文突破基礎力完成講義」は全7科目240時間から,249時間に講義時間を9時間増やしました。民法,刑法,商法の時間をそれぞれ3時間ずつ増やしたためです。その結果,憲法36時間,行政法30時間,民法51時間,刑法33時間,商法39時間,民事訴訟法30時間,刑事訴訟法30時間という構成になります。刑法は総論理論部分を,民法は親族相続を,商法は,手形法小切手法,商法総則・商行為を余裕を持って扱う為です。更に論文突破レジュメ集にプラスして,各科目適宜,補助レジュメを出します。昨年以上に「書き方・使い方」重視で行こうと思っています。

次にL2論文対策の要である,「論文突破実践力完成講義 講義編」は,7科目全63時間から66時間に増やしました。民法を12時間にしたためです。これは,扱う問題数を民法は増やしたい,という思惑があり,3時間増やすことにした次第です。やはり他の科目に比べ,民法は事例へのアプローチの仕方が多様なので,同じ9時間ってのはおかしいかなと(笑)

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