RELATIVITY/Walt Dickerson
(NEW JAZZ NJ8275)
(NEW JAZZ NJ8275)
さて、今晩もヴァイブです。なんかヴァイブラフォン特集ですね。
このタイトルでピンとこられた方は本当のヴァイブ好き!このDickersonの愛称ですが、本当にこんなニックネームがついてるのでしょうか。以外と 本人に聴いてみても"I don't Know"で、単に本邦のジャズ批評メディアが冠した名前なんじゃないかな?なんて思っているのは自分だけでしょうか。おそらく彼の硬質のサウンドと、彼 以前のヴァイブプレーヤーと一線を画したフリー的なスタイルをもってこの愛称がついたのではなんて想像します。
DickersonのアルバムではNEWJAZZの3枚。一番有名なのは、ワイフのポートレートをカバーに配した"TO MY QUEEN"だと思います。そしてこのLP。長らく入手できず、昨年オークションでやっと手に入れたアルバムです。"AUTUMN IN NEW YORK"や"I CAN'T GET STARTED", "IT AIN'T NECESSARILY SO"といったスタンダードも聴かれ、Dickersonの硬質サウンドと彼のスタンダード解釈を楽しめるアルバムに仕上がっています。MJQと同じ編成 vib-p-b-dsですがジャクソン、MJQとは全く異なるスタイルです。Austin Croweのピアノ、Andrew Cyrilleのドラムは固定メンバーでしょうがここでのベースのAhmed Abdul Malikの強烈なビートもいいですねぇ・・・
NEWJAZZのdeep groove, 紫レーベルでおそらくオリジナルと思います。カバーもややダメージがありますがモノクロでいかしていますよ!
「トシコとスティーブ・キューンとのアルバム」ですが正確には"The Country & Western Sound of Jazz Piano"というタイトルです。ご指摘の通り、C&Wの曲をジャズにアレンジして演っています。既にマニアック。こんなの普通はえさ箱にあっても見送りですよね。でもカバーの良さに惹かれて買ってしまうのです。B&Wの木目調のカバーで英文ロゴが効いてます。内容はaudio fidelityらしくピアノ2台、ベース2台、ギター、ドラムの編成です。自分のはDauntlessのモノラルなので、一度ステレオで左右の掛け合いなどきいてみたいですね。まあ、そういう風に録られているかどうかが問題ですが・・・
真っ赤なセンターレーベルにシルバーで"DAUNTLESS"とかかれたロゴが美しいですね。
昨夜このLP聴いてみました。唸り入りのdickersonのcoolなvibに絡むgrimesのhardなbが堪りません。
この盤、確か5年位前にDユニオンで1000円位で入手した憶えがあります。
探せば安価(?)でゲット出来ると思います。グライムズフリークのbassclefさん、頑張ってみてください。
"vibes in motion"はAudio Fidelityが原盤ですよね。この盤そのものは未聴ですがDauntlessの"Jazz Impression Lawrence of Arabia"とジャケは全く違うのですが内容は同じじゃないでしょうか???こっちは所有しています。多分ですが1963年の録音と思います。Dickerson(vib), Austin Crowe(p), Henry Grimes(b), Andew Cyrille(ds)です。映画”アラビアのロレンス”をモチーフにしたアルバムで確かにGrimesの怒濤のベースが聞き物です。曲が途中でfade outするような演奏もあり、ちょっと変わったアルバム作りがなされていますよね。
Dickersonの中でも異色のアルバムですね。
swanさんが挙げられた“vibes in motion/audio fiderity”の方も、ヘンリー・グライムスがベースと聞いたらもう・・・興味深深ですよ(笑)swanさん、その盤、何年の録音となってますでしょうか?よろしければまたお教え下さい。
dickerson・・名盤“ワイフ写真”も好きですが、もう1枚持ってました。
“vibes in motion/audio fiderity”というLP。(日本コロムビア 1800円とあります 笑)裏のライナーを読むと“・・dickersonはcoltraneがやった小節を微分する方法を用いて緻密なソロを繰り広げ、グライムズ(b)の活火山的なソロには言い難い迫力がある(悠 雅彦)”などと書いてあります。
67camperさんのお陰(?)で最近はvib盤ばかり聴いてますが、今夜はこのLP再聴してみます。