"The Book Cooks"/Booker Ervin
(Bethlehenm MP2400, jp. reissue)
ベツレヘムっていうのは個性的なレーベルで結構マイナーなアーチストの好盤をリリースしておりジャズファンの中でも人気の高いレーベルではないでしょうか?本日はアクの強い演奏スタイルで知られるBooker Ervinの初リーダー盤です。こういったプレイヤーのデビューに貢献したことでもこのレーベルの重要性がわかります。
アービンのデビューに備えて集めて来たサイドメンが素晴らしいの一言に尽きます。Booker Ervin, Zoot Sims(ts), Tommy Turrentine(tp) Tommy Flanagan(p), George Tucker(b), Danny Richmond(ds)という名手達です。デビューに際してレーベルがかなり力を注いだ点が伺える人選です。"Poor Butterfly"以外が全てアービンのオリジナルで固められている構成もアービンの意気込みがわかりますね。何と言ってもジョージ・タッカーの強靭なベースで始まるA-1のブルース"The Blue Book"が最高です。トミフラのブルースピアノがブルージーで超カッコいいですよね。B面のタイトル"The Book Cooks"ではズートとのバトルが聴きものになっています。ラストの”Poor Butterfly"の唄心もいいですね。
所有盤はポリドールが出した国内盤のプロモ盤です。ベツレヘムはジャケもいいモノが多いですが,この盤はやや・・・です。とはいえアービンのトレードマークとも言える黒ぶちボストンタイプの眼鏡はこの頃から健在ですね。
ご指摘通りで代表作はキャンディド,プレステッジの下記の2枚。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/1d81ae2505e0cbef6445113412a26290
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/f4e00f89eb76ee151d141731be9b2ada
これにつぐのが本盤であろうと思います。
ズートについては,2テナーですがバトル色は強くありません。やはりバトルはアル・コーンですよね!