The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook
(Prestige 7141)
(Prestige 7141)
Johnny Griffinとのテナーバトルで知られるEddie "Lockjaw" Davisはプレステッジにクックブックと称して同じメンバーで3枚の録音を行っています。この3枚とも同じメンバーで58年に録音され6月(vol.1), 9月(vol.3), 12月(vol.2)のセッションがそれぞれおさめられています。本日はトップに掲げたvol.1をアップしてみます。vol.2&3は下記です。基本的に演奏内容は似たりよったりと思って差し支えありませんが、このグループにこの時代に3枚も作らせたプレステッジ、相当本気で売り出すつもりだったのでしょうね。
The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook vol.2
(Prestige 7161)
The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook vol.3
(Prestige 7219)
(Prestige 7161)
The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook vol.3
(Prestige 7219)
さて、本題のcookbook vol.1の話です。メンバーは前述のように3つとも共通でEddie "Lockjaw" Davis(ts), Jerome Richardson(fl, ts), Shirley Scott(org), George Duvivier(b), Arthur Edgehill(ds)の五重奏団です。A面冒頭のfast blues、"Have Horn, Will Blow"と2曲目のmedium blues、"The Cliff"で早速全開のアーシーサウンドが楽しめます。ブローしまくるジョーズに絡むスコットのコンピングがいいし、スコット自身のシングルノートのソロが超ファンキーですよね。ややメローなリチャードソンもソツがないプレイで応戦です。通常オルガン奏者はベース奏者を抜きでプレイするのが常ですが、このスコットだけは例外でピアノ的にベースを入れますよね。こういうブルースでのDuvivierのWalking lineは絶品ですね。そしてAラスのバラード"But Beautiful"ではおごそかなスコットのオルガンにのったジョーズとリチャードソンのプレイが実に柔らかくていい感じです。2曲ブルース、1曲バラードのこのA面はこのコンボのコンセプトを凝縮した演奏でこのシリーズを集約したサイドと言っても過言ではないと思います。B面1曲目のDuvivierのピチカートで始まるslow blues、"In The Kitchen"もブルージーですし、ラストの"Three Deuces"ではリチャードソンがテナーに持ち替えてバトルを繰り広げます。
所有盤は、vol.1とvol.3が黄/黒ラベルBergenfield NJアドレスのモノ盤、vol.2がブルートライデントです。プレステッジらしいアーシーな雰囲気満点のセッションですよね。 ご存知かと思いますがプレステッジにはセカンドカバーが数多く存在し、アップしたvol.2はいわゆる2nd coverと思います。
自分もGriffinとのバトルから聴き始めたのですが、スコットとの共演が結構いいのでプレステッジひもといて行くうちにcookbookが3枚になりました。第1集がセカンド、第2集はブルー(ジャケがセカンド)、第3集がオリジナルで揃いました。他にもまだスコットとの共演はありますね。クックブックではやはり第一集がbestですね。コメントに挙げてくれたのはミントンズのライブですよね。リバーサイドとジャズランドにもありますから結構多いですよね!
クックブックのシリーズはvol.1しか持ってません(それもOJC)、camperさん仰るように、but beautifulはいいですね。
ロックジョー・・・ジーン・クルーパーのclef盤にも参加してたりして、かなり古い時代から活躍してるようですが、僕は60年代に入ってからのグリフィンと2人でやってるライブ盤(prestigeにたくさんある)が気に入ってます。いいテナー吹きですね!