Oscar Peterson Plays Cole Porter/Oscar Peterson
(Clef MGC-603)
初めてジャズを認識したのはNHK-FMのジャズフラッシュという番組だったかも知れません。此の中で取り上げられた「Please Request (原題We get Requests)」のドライブ感ありながら原曲のメロディに忠実なジャズ演奏は高校生の自分をグッとこの怪しい,泥沼ワールドに引き込む発端になったことはまぎれもない事実です。いわゆるラジカセでFMを聴いていた訳ですが,何とその心地よいピアノの響きに録音ボタンを押させていましたね。このTDKの白いカセットテープ、今はないですがポリドールが出していた1500円のLPを買うまで、ずっと聴いていたことを思い出します。やっぱり,原曲の美しさを確実に表現してくれるOP, 素晴らしいです。
だからクレフの時代から,各作曲家別の『Oscar Peterson Plays ~』という企画がある訳で,クレフ時代のこのシリーズ、「背中シリーズ」として知られてますよね。勿論,イラストはDSMです。今日の題材は,コール・ポーターです。本当にヒット曲が多いですよね。ここでも”What Is This Thing Called Love". "Begin The Beguine", "I've got You Under My Skin", "Love For Sale", "I Love You", "Just One Of Those Things", "In The Stlll Of The Night", "Every Time We Say Goodbye"等有名曲目白押しです。この時代ナットキングコールトリオ形式のピアノトリオでOp, Ray Brown, Barney Kesselです。
所有盤はトランぺッターのクレフ盤です。ドラムなしでもグイグイスウィングするトリオの演奏,気持ちいいです。グランツが裏解説で書いたように,OPのボーカルが聴けるとなお良いのですが・・・。
OP, やっぱり安心して聴けますね!唄心、ブルースフィーリング、どれをとっても一級品ですね。ボーカルも好きなんですけどね。
ケッセル、自分も大好きです。派手さはないですけど玄人っぽいところが最高ですね。