
Jazzmen Detroit/Kenny Clarke
(Savoy MG-12083 jp.reissue)
(Savoy MG-12083 jp.reissue)
ジャズメンを出身地から眺めてみると東海岸の大都市圏からその地域で認められて聖地NYに登るケースが多い事に気付きます。ハードバップ系ではフィラデルフィア、シカゴ、デトロイトが有名だし、他にもベイシー、パーカーを生んだカンザス、ブローテナーを多く輩出したテキサスなど地域特性を考えてみるのも面白いですよね。以前に"Motor City Scene"というデトロイト出身者のアルバムをアップしましたが、本日もデトロイトにスポットを当てたサボイのコンボセッションをアップいたします。
メンバーは、3人のデトロイト生まれのプレイヤー、Pepper Adams(bs), Kenny Burrell(g), Tommy Flanagan(p)にピッツバーグ出身のPaul Chambers(b), NY出身でMJQのオリジナルメンバーであったKenny Clarke(ds)からなるクインテットです。厳密な意味では全員がデトロイターという訳ではないですが、内蔵をえぐるような硬いサウンドのアダムス、ブルージーなバレル、格調高いピアニスティックなフレーズで同じデトロイトの先輩ハンク・ジョーンズに迫るプレイを繰り広げるトミフラと聴き所満載のソロを展開してくれます。A-1の"Afternoon In Paris"の聞き慣れたメロディが心地よいし、B-1のバレルの"Your Host"が熱くていいですね。B-2のエリントンの”コットンテイル”も各人の好調なソロが聴かれます。好き嫌いはあると思いますがチェンバースのアルコもいい味を出してますね。
所有盤はキングが出した国内盤再発です。学生時代を過ごした新潟のジャズフラッシュには確かオリジナルがあったような・・・?。赤いスーツのイラストに顔写真をレイアウトしたカバーも印象的ですね。