Modern Art/Art Pepper
(Intro ILP-606 jp, reissue)
(Intro ILP-606 jp, reissue)
白人アルトの雄、ペッパーを語る上で、ミートザリズムセクションと並んで名盤の誉れ高いのがイントロ盤「モダンアート」ではないでしょうか。個人的には「リズムセクション」ばかりを好んで聴いて来ましたが、久々にこのモダンアートを聴くと、ベン・タッカーのベースだけを相手に自分のアルトを慣らしきるオープニングトラック“Blues In"の素晴らしさに脱帽です。高音部を使ったペッパーらしい早いパッセージも良いですがふくよかな低音部のサウンドに驚愕です。今までボリュームを抑え気味にして聴いていたせいか、ペッパーの音色がこれほど生々しく伝わって来なかった気がします。
もうメンバーについては説明の余地はないですがPepper(as), Russ Freeman(p), Ben Tucker(b), Check Flores(ds)のカルテットです。一般的には、ペッパーの好演もさることながら"Bewitched"で聴かれるようなフリーマンの乾いたサウンドのピアノばかリが注目されてます。しかし、個人的にはタッカーのベースを敢えて一押しであげたいですね。特にブルースナンバーでの絶妙なタイム感覚、ブルースフィーリングは名盤を再認識させてくれるプレイと言っても良いのではと思います。
もちろん再発盤です。でも録音は良いですよね。コレクター垂涎のオリジって一体どんな音がするんでしょうね???