Keeping With The Joneses/The Jones Brothers
(MetroJazz MM2090 jp.reissue)
(MetroJazz MM2090 jp.reissue)
兄弟揃って一芸に秀でるというのはどの分野でも見られますが、やはり長兄(女)の影響が絶大ですよね。2番目以降は長兄のやる事を見て育って行く訳ですから無理もありません。ジャズ界でもいろんな一家が活躍してます。ボーカルでは「~シスターズ」てのが定番でたのしいコーラスを聴かせてくれます。これについてはまた別の機会にでもアップしましょう。さてジャズインスト界でも、「~ブラザーズ(以下bros.)」で活躍した有名な一家がありますね。本日アップのジョーンズbros.の3兄弟は最も有名なファミリーなのかも知れませんね。他にも思いつくままあげてみるとヒースbros.、モンゴメリーbros.、マンジョーネbros.、アジソン/アート・ファーマー、レイ/トミー・ブライアント、レッド/ホワイティ・ミッチェルなど・・・。恐らく他にもあるでしょうね。
本日のアップはLeonard Featherが企画したこのMetroJazz盤です。ジョーンズの3兄弟については、もはや説明不要ですね。Thad Jones(tp, flh), Hank Jones(p), Elvin Jones(ds)にベイシーバンドで活躍したEddie Jones(b)を加えたカルテットです。確かにジョーンズbros.という売り出し方ですが、見方を変えるとサドのワンホーンカルテットとも言えます。サドファンである管理人はどうしてもこの観点から聴いてしまいますね。サドのラッパは豊かな伸びのあるトーンが特徴的ですよね。ここではフリューゲルも駆使していてオープン、ミュートともに好調です。バッキングのハンクの端正なピアノは万人の認める所ですし、エルビンの柔らかいブラシを駆使した飛び跳ねるようなソロも抜群ですね。個人的にはB面がいいですね。B-1のブルースの各人のブルースプレイが良いし、B-2のミディアムバウンスの"It Had To Be You"の曲調はサドが最も得意とするタイプの曲です。続くミュートのサドとハンクのロングソロが聴ける"On The Alamo", ロングトーンのサドの唄心が光る"There Is No Greater Love"の2曲のスタンダードもリラックスしてていい出来です。
所有盤はポリドールが出した再発国内盤です。恐るべし3兄弟、絶好調のサドを捉えたアルバムです。サドファンは必聴ですよ!