67camper's Blog

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ピーターソンの背中シリーズ、第一弾

2009-11-07 06:50:21 | jazz & vocal
Oscar Peterson Palys Duke Ellington/Oscar Peterson
(Mercury MGC-606)


 恐らく、ジャズピアニストの中で多作のピアニストがOPことオスカー・ピーターソンだと思います。おしくも2007年12月に没しましたが、自分にジャズピアノの楽しさを教えてくれたカナダ/モントリオール出身の黒人ピアニストです。絢爛たるテクニック、抜群のドライブ感などピアニストとしての魅力を全て備えた言わずと知れた名手です。以前に有名なコンポーザーの作品を一枚のLP盤にまとめたソングブックシリーズ(いわゆる絵画シリーズ)を一括してアップしたことがありましたが、このときに少し話題になったDSMカバーの背中シリーズ(いつもコメントしてくれるbassclefさんが絵画シリーズとともに命名)コレクションが少しずつ溜まって行きました。本日は、第一弾ですがエリントン曲集をアップしてみます。


Oscar Peterson Palys Duke Ellington Song Book
(Verve MGVS-62055)

 この背中シリーズ、もう見ていただければジャズアナログファンならハッとするジャケットのインパクト、David Stone Martinのオートグラフが見られるカバーです。左手の動きのあるイラストレーションがスゴいですよね。この背景のピンクが他の作品集では色を変える訳です。一方、絵画シリーズ(上画像)はMERLE SHOREというアーチストのカバーデザインです。カラフルでこちらも捨て難い魅力がありますよね。「背中」と「絵画」、最も異なるのはトリオの構成です。背中ではOP/レイ/ケッセルのギター入りトリオ、絵画ではOP/レイ/シグペンのドラム入りトリオです。ともに12曲収録ですが、10曲がダブっています。フォーマットを換えての演奏が楽しめます。「背中」が53年、「絵画」は60年録音ですが、ピアノトリオの定番スタイルがギターからドラムに変わっていった時代の流れを感じます。演奏は好みでしょうね。レイのベースは「背中」でよりタイトで硬い印象です。「絵画」のトリオではもう円熟味さえ感じられる黄金のトリオのまとまりを感じますね。



 背中シリーズのこのエリントン集のセンターラベルがこれです。 "Goldmine Jazz Album Price Guide"によればクレフものとして10枚が知られていますが、このエリントン集ではマーキュリーとなっています。同資料ではポーター、バーリン、ガーシュウィンそしてこのエリントンの4枚だけはマーキュリーで発売されています。ともに53年のリリースですが、クレフとマーキュリーとどっちが先なんでしょうね?情報いただけるとありがたいです。もちろんこの背中はモノラル盤であることは言うまでもありませんね。