Groovin' At The Embers/Yugene Smith
(Gone LP-5002)
(Gone LP-5002)
昨日はEddie Thompsonをアップしましたが、こういったマイナーレーベルのちょっと気の利いたピアノトリオ盤というのは聞き流しには最高ですね。今日はGoneレーベルのYugene Smithです。このアルバムを知ったのは、ジャズ批評、平成5年の別冊「ピアノトリオ1600」でした。ここで紹介されていたのですが、スミスに対する記載はなく、このGoneレーベルには「ジョニー・マーテルのアルバムがあった。」と書かれているにすぎません。
スミスのスタイルはジャズクラブEmbersと契約していただけあってリラックスした楽しいスタイルでピーターソンやエロル・ガーナーなどからの影響を感じます。録音年月日も不明。パーソネルもJackie Williams(ds)は判明しているのですが、ベースはunknownです。サイドAではA-1"Flying Home"から乗りの良いピアノが聞けますよ。cha-chaリズムを駆使したA-3"Don't Go Home"やA-4"Cheek To Cheek"のリラックスしたピアノは彼の真骨頂でしょう!B面のやはりラテンフレイバーのB-3"Cottage For Sale"、ジェントルなB-4"Blue Moon"のピアノもいいですね。また、このドラマー、もちろん詳細不明ですがブラシン切れの良さと、華麗なラテンリズムをたたき出すスティックワークがすばらしいですよ。
Goneを代表するピアノトリオアルバムで、マルーンレーベル、シルバーロゴのステレオオリジナルです。スミスの華麗なピアノとゴムまりのようにはねるウィリアムスのドラムも瑞々しく捉えられている好録音盤です。