67camper's Blog

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ボビー・ジャスパーのフルート

2008-06-27 05:48:27 | jazz & vocal
Flute Flight/Herbie Mann & Bobby Jasper
(Prestige 7124)

 フルートプレイヤーとなると、真っ先に思い浮かぶのがハービー・マンですよね。マンもそうですが、フルートはマルチリードプレイヤーの一楽器のひととして重要であり、フランク・ウェス、バド・シャンク、バディ・コレットなどのフルートプレイもよく知られていますね。ベルギー出身のボビー・ジャスパーもハードバップファンには忘れられない名前ではないでしょうか。自分にとってはWynton Kellyの"Kelly Blue"でのフルートプレイが最も印象に残るプレイであり、彼の存在を強く認識したアルバムでもありました。今日はこのBobby Jasparにスポットを当ててみましょう。ジャスパーは1926年、ベルギーはLiege生まれで、フランスでHenri Renaudと共演しなをあげ、1956年に渡米します。アメリカではJJ.Johnsonのグループでの活躍が知られていますね。ブロッサム・ダイアリーの夫としても知られていますよね。

 本日はこのジャスパーのプレステッジ盤をアップします。A面はHerbie MannとのツインフルートでJoe Puma(g), Tommy Flanagan(p), Wendell Marshall(b), Bobby Donaldson(ds)です。A-1のウェンデル・マーシャルの重厚なWalking Bassで始まるブルース"Tutti Flutee"がいいですね。B面ははJaspar(fl), Eddie Costa(vib), Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Bobby Donaldson(ds)の五重奏団です。B-1の"Flute Bass Blues"がすばらしい出来です。この曲はWatkinsの曲ですが、ジャスパー、ワトキンスのユニゾンで始まりメタリックなコスタのバイブ、艶やかなピアノを聴かせるトミフラが出てくるくだりはゾクゾクしますね。ワトキンスの締まったWalking Bassのサウンドが印象的です。

 所有盤はBergenfield NJの黄/黒ラベルのモノラルですが、ベースの重厚さ、バイブの金属性、ピアノの艶やかな音、フルートの丸みが絶妙にブレンドされたRVG録音をすばらしさを味わえます。プレステッジの初期アルバムでもフルートということで敬遠されがちですが、中身はかなり濃いですよ!