Look To The Rainbow/Al Jarreau
(Warner Bros. P4568~9W)
(Warner Bros. P4568~9W)
昨日はマリガン~ブルーベック~デスモンドのベルリン録音のテイクファイブをアップしましたが,今日はテイクファイブそしてヨーロッパライブつながりと言うことで比較的年代的には新しいですがボーカリスト,アル・ジャロウのこの曲の大好きなボーカルバージョンをアップしますね。
アル・ジャロウはシカゴ生まれ、生年月日は明らかにされてないがこの録音が行われたとき(1977年)に35才ぐらいだったというので1940年前後の生まれだろうと思います。ここで聴けるジャロウのボーカルスタイルは黒人の伝統的スタイルに根ざしたボーカリーズにスキャット,あるいは肉声によるボイス・パーカッションともいえるスタイルを加味したもので、ブラックミュージックやファンクとして捉えられることもあったりで、当時はジャズボ-カルの曲芸的なスタイルともいわれていた記憶があります。この二枚組のサイド4の冒頭に収録されたテイクファイブがまさにそのスタイルを実践した圧倒的なノリを感じることが出来る好トラックです。イントロからジャロウのツバが飛んできそうな素晴らしいボイスパーカッションで始まります。1977年ということで電化サウンドがバックを務めますので、少し毛嫌いされる方がおられるかもしれませんが,その場合はこのトラックだけダウンロードしましょうね!テイクファイブ好きには是非一聴いただきたいシロモノです。
所有盤は国内盤再発ですが,当時つきあっていた彼女がとても好きなアルバムで良く彼女の家で聴かせてもらっていたことを思い出します。最近は,ジャロウの消息も良くわかりませんが,70年台後半にちょっと話題になったテイクファイブでした。