67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

洗練されたブルースフィーリングを聴いてくれ!

2007-11-26 04:32:05 | jazz & vocal
The Toast Of The Nation's Critic/Ernestine Anderson
(Mercury MG20400)


 エラ、サラ、カーメンの御三家に続く世代として代表的な黒人シンガーの一人が本日アップのアーネスティン・アンダーソンであろう。フュージョンの嵐がふきあれた70年代前半を経過し、75年頃からは徐々にメインストリーム復興の機運が盛り上がり、コンコードレーベルからローズマリー・クルーニーを筆頭に眠っていたシンガーがカムバックします。個人的にはカムバック第2作となった"LIVE FROM CONCORD TO LONDON"を初めて聴いて、そのジャジーなボーカルに見せられました。そうです超音速ジェット・コンコルドがジャケにあしらわれたアルバム(下図)です。そして、古い録音へと逆行する形でアーネスティンをDIGして行く形になりました。本日のアップは、マーキュリーに吹き込まれた一連のアーネスティンのアルバムの一つです。


Live From Concord to London/Ernestine Anderson
(Concord LCJ-2045, Jp, reissue)

 伴奏はマーキュリーではおなじみのピート・ルゴロのオケです。A面の"Runin' Wild" ~"Staradust"の流れでまずはまるでしょう。A-4の"My Ship"も好トラックです。 でも真骨調はB-1、Mel Torme作の"Welcome To The Club"でしょう。ギターのイントロに導かれて出てくるアーネスティンのバラードが最高です。黒人ながらさらりとした味わいは彼女ならではのボーカルで本アルバムのベストトラックです。B-2の"There's A Bost Dat's Leavin' Soon For New York", 彼女の名を高めたと言われるジジ・グライスのB-3"Social Call", B-4の"There will Never Be Another You", B-5"A Sleeping Bee"等のスタンダードでの好唱も聞き逃せませんね。

  所有盤はマーキュリーのブラックラベル、シルバーロゴのモノ盤です。彼女を知るには格好の一枚かもしれません。