67camper's Blog

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JMの隠れた名盤

2006-10-24 04:46:53 | jazz & vocal
The Freedom Rider/Art Blakey & The Jazz Messengers
(Blue Note ST-84156)


 ホレス・シルバーと始めたジャズメッセンジャーズは、常に若い力を入れながらブレイキーのタフで若々しいドラミングを背景に進化を続けていったコンボと言えると思います。そば屋の配達人までが口ずさんだというモーニンは一つの頂点でもありましょうが,このメンバーから新しく音楽監督兼テナーサックスプレーヤーをウェイン・ショーターに換えて吹き込まれたブルーノート盤です。1961年の録音であり、丁度日本公演を成功させた後の録音で各人の油の乗り切った演奏が聴かれます。

 メンバーの解説は不要かも知れませんが,モーガン,ショーター,ティモンズ,メリットそして御大ブレイキーの五重奏団です。モザイクよりレコードナンバーでは後になるのですが録音はそれよりも前で3管への移行前になりますね。内容が良かったから後になってプレスされたのかななんて想像します。全曲メンバーのオリジナルで構成され,タイトル曲は御大のソロプレイ、後の4曲はモーガン,ショーターが各2曲ずつオリジナルを提供しています。A-1の"Tell It Like It Is"はショーター作で冒頭を飾るにふさわしい演奏で,モーガンのダイナミックでイマジネイションあふれるソロが聞き物です。ティモンズも得意の3連符連発で小気味よいですね。これぞJMです。A-2はドラムソロですがスネアを多用したプレイが印象的ですがこれはどうもと言う方は多いかも・・・。B面はラテンリズムのEl Toroから始まります。作曲者ショーターのソロがfeatureされますが渦を巻くようなソロは彼ならではと思います。続く"Petty Larceny"と"Blue Lace"はモーガンのオリジナルでここでも好調なモーガンのテクニカルなソロがいいですね。

 NYCのステレオ盤です。あまり話題にのぼるアルバムではないですがこのグループの実力を示した隠れた名盤であろうと思います。