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1964年のクルーパ/ベンチュラ

2006-10-22 00:01:34 | jazz & vocal
The Great New Gene Krupa Quartet Featuring Charlie Ventura
(Verve V-8584)

  "To most adult Americans, drums mean Gene Krupa."
 ライナーノートの冒頭にこう書かれたように,1935年に参加したべニー・グッドマングループのドラマーとして名を挙げ,米国で絶大な評価を受けているようです。初期のノーグラン,クレフなどにも吹き込みが多く,バディ・リッチとともにこの時代のVERVEを代表するドラマーと言えると思います。

 さて本日のアップは,クルーパ64年の録音。彼の新しいグループによる録音です。 かつて1942年にクルーパのグループに入リ,1940年代中期にこのグループでソロを一手に引き受けたサックスプレーヤー,チャーリー・ベンチュラが再びメインソロイストとして共演しています。ピアノはジョン・バンチ,ベースはノービー・トター(Nabil Totah)のカルテットです。64年の録音であり音の悪さは一切ないですし,演奏時間も短めでスタイル的には古さは否めませんが良い選曲が素晴らしいですね。まずサイドAは魅惑のテーマではじまる"Tickle Toe"始まります。さらに"Come Back to Sorrento", "Undecided", "Sophisticated Lady"とベンチュラのテナーが冴え渡ります。ジュリー・ロンドンで有名な"Cry Me A River"ではアルト,そしてB面にうつり,"I Love You", "Misty", "I'm Getting Sentimental Over You"ではバリトンでの吹奏が聴かれます。

 VerveのMGM盤,T字レーベル,モノラル盤です。ベンチュラ/クルーパにとっては比較的新しい録音ですが,曲が短い事を除けばなかなか聴き応えのあるアルバムと思います。