『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

国会模様

2009年03月05日 16時58分44秒 | 航海日誌
今日の参院予算委質疑の国会中継で、民主党の森ゆうこ議員が問うた、未曾有の経済危機が及ぼす、生活困窮に対する政府姿勢に対して、「100年に一度といわれる事態を一体どうお考えなんですか」と声を強める場面があった。サブプラ問題の影響は幸い日本には大きな影響を与えていないとの総理発言に対してである。与謝野財務大臣のトーンはグッと低かったが同調答弁で、そう言わざるを得ないのだと、ひと言付け足してほしいものだ。

さらに、基軸通貨であるドルの信任維持のためには、米国債を買い支えなければならないとの総理発言だ。ええ! まだ米国債を買えって? そのために先日クリントンがヒラリ~と飛んできたのである。裏の話では60兆円分といわれる。次いでクリントンが中国を訪問したときに、元建てなら米国債を買ってもいいと発言があったという。なぜ、日本は円建てでなら、といえないのかと森議員が問い詰めたが、答えなどない。その金はどこから出る? 増税。我々国民からだ。サラリーマンは、毎月の給与から自動的に引き落とされるから有無をいわさずだが、その額がガンガン上がったら、もう黙っていられない。消費税も10%どころか、ある時点で30%も想定にあることをご存じですか?

未だに、失業率4.7%といった、まるで固定されたような数値での政策に対しても、こんなことで今後が対応できるのかと森議員が問い掛ける。1929年の世界大恐慌時の失業率は30%を超えた。それを想定していてもおかしくないのだと。私が一昨日、一部抜粋の小説を紹介したが、国会模様を眺めていると、全く冗談ではないといった感を強めるのだ。午後の中継では、長谷川憲正民主党議員の質疑で、かんぽの宿投げ売り問題について、「竹中平蔵・郵政民営化担当大臣が全部仕組んだことでしょ」との発言。最近の国会発言では、タブー枠が外れて、真実がどんどん明るみになっている。「なんちゃって小泉・竹中へんちょこ改革のお陰で」という田中康夫議員の発言が良かったね。今、国会はマジで真剣に面白い。


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2 コメント

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Unknown (yupon)
2009-03-06 20:02:52
僕も昨日ラジオで森ゆうこさんの国会質問を聞きました。ゆうでんさんもご覧になったのですね。久しぶりに目がさめるような、鋭い質問でしたね。
ここまで言えるんだ!って感動しました。

見逃した方はどうぞ↓
3月5日参議院予算委員会の中のライブラリーで調べてみてください。


参議院インターネット中継
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/consider.php
衆議院TV
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm?ex=HM

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言える自由 (ゆうでん)
2009-03-07 00:28:48
yuponさま
何時もありがとうございます。
そろそろ、言えることの自由を真剣に考える時期が来たようです。
そのピークは今でしょうか。しかし、このピークを維持して、もっともっと本音で語り合う人間社会を生み出しましょう。それが幸せの風景というものだと思います。
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