F-1は国際競技ですから、抗議もその規則に則って行われるのです。何でもかんでも抗議をされても困るので、しかるべきしっかりとした根拠を持っての抗議を受け付けるという意味でしょう。その抗議についてもお金が要るのです。その額驚くなかれ、2000USドル(約20万円超)です。これを高いと見るか、安いと見るか、皆さんの感想はどうですか??
F-1に速度制限があると言えば驚かれますか?F-1通の皆さんは「はっはん、あれだな」と感づかれるでしょう。そうですピットレーンでの速度です。フリー走行の時は60Km、その他の場合は100Kmの速度規定があります。ですから、すべての車がピットに入る手前で極端に減速してそれからピットに進入してくる所を見られると思います。速度制限ですからもちろん従わなければ罰金もあります。これもさすがに世界最高峰のF-1だけに高いです。1Km超過するごとに250ドルです。2度目のスピード違反を犯すと、ピットに入っても停止できなかったり、成績に10秒の加算をされたりです。もう、こうなると勝負になりません。ですから各チームのスタッフはピットインのラインから各自のピットまでの距離を念入りに測定して、違反をしないように何らかの設定をしているようです。一般社会と違い罰金を払えば済むというものでなく、死活問題ですから慎重ですよ。
日本でも最近いい加減になってきている、踏み切り一旦停止ですが、アメリカは堂々と停止せずに通過できます。日本みたいにきっちりと性格に電車が運行されているのですから、普通に考えれば遮断機が下りていないときは、そのまま停止せずに通過したほうが交通のスムーズな運行からは考えられるのですが、日本ではきっちりと停止しなければ見つかれば違反切符です。ところがアメリカの鉄道はかなり時間はルーズで正確ではありません。それなのに踏み切りは遮断機が下りていなければ何の躊躇もなく通過です。何か矛盾を感じますが、法規は法規、皆さんキチット守りましょうね。
アメリカコネティカット州のとある町では生徒からの訴えで始業時間を7:25分から8時半に遅らせたそうです。また、早朝テストを9時前に実施することを禁じる法案が通過したとか。若者は8.5時間から9.25時間の睡眠が必要と睡眠の専門家は述べています。そんなことからおよそ20州のいくつかの学区では生徒の要求に応じて時間割を変更しており、2005年の秋の新学期より実施する高校も出てきたとか。日本ならさしずめ「夜更かししないで、もっと早く起きろ」的に処理されるところを、法を作ってしまうところなんともアメリカ的です。日本でもこの動き伝染してくるかもしれません。
決勝が終わって2時間この頃には殆どの機材が梱包のケースに収まって回収されています。引き際が早いというか、手馴れているというか。ま、年間18回もこれを繰り返しているのですから、うなずけます。彼らに「仕事、大変ですね」と、問いかけると「仕事は簡単なのですが、国から国へ移動するのが大変です。」とのお返事でした。今回も彼らは一度イギリスへ戻りそれからブラジルへ向かうようです。時差もあるし、気温の差もあるし、確かにいろんな国を転戦して行くのは経験したものでした分からない苦労があるようです。そんな転戦生活でこの裏方の仕事を去っていく人も少なくないそうです。
2年前のF-1の時には大きな食堂のテントがあってそこでいつでも、なんでも食べ放題でした。空調がきっちりと効いていて快適な食堂テントでした。ところがリストラの続くFOM,今回は小さなテントとスーパーハウスが食堂でした。以前はシェフもイギリスから連れて来ていたのですが、今回は鈴鹿での調達でした。でも、さすがにF-1です、シェフはあのテレビ出演で有名なベイカリー、「ドミニクドーセ」のマスターでした。ムッシュドミニクさんはよくサーキットに顔を出して海外チームにおいしいヨーロッパの味を提供されています。私もいちどツインリンクでフレンチトーストをご馳走になったことがあります。ベンツで鈴鹿から栃木までお出ましでした。ま、そんなことで現地調達シェフの用意した食事を楽しまれたようです。さすがにFOMはヨーロッパの方です、きっちりティータイムは取って休まれていました。
F-1の裏方さんを見ていて、企業組織におけるマネージメントスタイルを考えさせられました。裏方さんはイギリス人を主体に多国籍ですが、ここのところの人員削減でマネージャーと言えども手足を動かさなければ成らない事になっています。なにしろ一昨年が400人位のスタッフが今年は60人位とその削減数は驚く程です。以前は無線機を持って様子を見て歩くだけで良かったマネージャーが率先して動いていました。今回の台風のときもマネージャーが先頭に立って雨の降る中を最悪の事態に備えるために動いていました。昔、日本の大将は敵陣に乗り込むときに先頭に立って戦いに臨んでいた、そんな対象の姿を思い浮かばせました。どこかの日本のマネージャーに見せてやりたい位でした。彼らの契約は1年単位です。さてさて来年も同じ顔の人たちに会えるかどうかは、わかりませんねぇ。
F-1の時には通常サーキットに掛かってある各社のコマーシャル看板が一斉に変わるのは語存知でしょう。何しろテレビで全世界に映像が流れるのですから、絶大なCM効果をもたらすのでしょう。いつもはチェッカーフラッグを振るオフィシャルがいるところのCMはNAMCOですが、それが今回はOLYMPUSでしたし、ゴール手前の鈴鹿サーキットの看板はMARLBOROでした。こんな風に画面で映されるところはいたるところで看板の付け替えが行われました。まして今回は台風の影響で金曜日の夕刻にそれを取り外し、そしてまたそれを取り付けるといった具合で大変な仕事量でした。聞くところによるとドライバーのヘルメットの全部につけるCMは?億円とか。ほとんどはレースカーのメイカーですが、最近はオンボードカメラでの映像も多くそれは大変な露出量で効果ありなのでしょうね。今年はコース周りでのTOYOTAの看板が昨年と比べ激減でしたが、レースの成績と何か関連があるのでしょうか?11,16位と振るわなかったのもその性だったかも??
本年最後のF-1GPはブラジルですが、今回の鈴鹿で仕事をした人(FOM)が大部分移動して準備にあたるのでしょうが、イギリスには控えの部隊もいます。日本は彼らにとっては極東です。遠すぎて日本での仕事を敬遠する人もいるようです、そこで日本GPはパスしてブラジルに行くとか順番を選んで転戦しているようです。これで富士スピードウェイでの開催がもし決まると、上海、鈴鹿、富士の3戦が極東での開催となり、彼らにとっては大変なことになりそうです。実は、今回の鈴鹿でのプレス会見で4チームの責任者を集めての会見でも、年間19戦の話が出て来ていました。チームにとっては費用のかさむ話ですから、経済的に苦しいチームはちょっと否定的に答えていましたが、一人トヨタチームの責任者だけは違っていました。これを見てもどうも富士スピードウェイでのF-1開催が水面下ではかなり動いているような感じを受けました。
鈴鹿サーキットのコース上にはポストと呼ばれるコースマーシャルがいるポイントがあります。全数でいくつあるのか、大会によっても多少の増減があるようで私は熟知しておりません。確かなのは4番ポストというのが存在しないということです。ゲンを担ぐというのでしょう。13番ポストはありますから、まさに4=死という日本的な発想です。なかには14.5番ポストというのまあって、後から追加されたのでしょうか?全部呼び直しが出来ない何かの理由があるのでしょうか?GP週の土曜日、レースは中止されたのですが、台風のコースが最悪は鈴鹿の直撃の可能性もあったのでFOM裏方集団は午後3時に静岡に上陸して鈴鹿への影響が免れたとわかるまで、その対応に大童でした。なにしろ情報処理の中枢はNパドック(別名ビレッジ)は仮設ですから、風速50Mが来たらひとたまりもありません。そうすると台風が過ぎ去っても商売になりませんから、急遽バックアップシステムを稼動させようと動いたのです。それも三重県地方の警報が解除されるや否や撤収の結末でありました。でも、鈴鹿は何を免れました、静岡の方の皆様、ご愁傷さまでした。
台風22号で土曜日のセッションがキャンセルされ日曜日に予選と決勝をやるようになった異例のF-1日本GPでしたが、結果はご存知のとおり佐藤琢磨選手は残念ながら表彰台には上がれず、来年に期待を残す結果でした。鈴鹿サーキットのまわりは、台風が過ぎ去ったあと午後5時に開園ということで入場をまつ人で大渋滞でした。レースの終了後はと言うとこれももちろんです。私の家は普通なら車で15分くらいなのですが、昨夜の終了後の帰宅は行くところいくところで大渋滞で、??時間かかったのです。写真はS字カーブにある観客席をメインスタンドから眺めたものです。綺麗な夕焼けがこれからの琢磨選手の活躍を輝かせているように想いました。
予定の公式予選は、キャンセルで遊園地ほかすべての施設が閉鎖される鈴鹿サーキットですが、裏方はそれでも仕事です。心配なネタはここあそこにあります。まずは、仮説の観客席です。雨で地盤が緩み、その上に満員の観客が乗れば崩壊なんてことも考えられます。フジテレビが大テント村を設置しているパドックは地盤が低く先週の水曜日の21号の時も水に使っています。水につかると全世界に向けての中継はできません。コースの周りにめぐらしたアンテナとPC(ノード)も水は大敵です。昨夜もS字の上り7番ポスト近くにあるノードが警報を発していて応急処置を施しています。そんなことでレースは中止でも裏方は仕事をするのであります。スケジュール変更後のレース予定はこちらで見れます。
F-1史上初めて?の事態発生です。東海地方に台風22号が直撃との予報がでました。土曜日に行われる予選が日曜日に順延です。この影響をうけるのはサポートレースのインテグラとFDです。それがどうなるのかは分かりませんが、とにかく明日の土曜日はレースなしです。それでもFOMの裏方スタッフは出動のようです。この大雨そして明日の風で準備した機材がどうなるのか出てメンテをするようです。予報では台風は明日中には通り去って行くのでしょうが、その後日曜日に無事にレースができるよう裏方は休めないのです。レースを心待ちにしていた皆さんにはお気の毒ですが観客が吹き飛ばされるような事態では安心して見ておられませんからね。
台風22号の影響で鈴鹿F-1の予測が難しくなりました。フリー走行と予選は間違いなく路面はウェットでしょうが、決勝の行われる時間帯は台風が通り過ぎているか、まだ影響を受けるかによって結果は大きく違ってくるでしょう。タイヤの選定は土曜日の朝までに決定しなければならず、各チームの天気予報担当は頭を悩ませるでしょう。各チームピットのコースから見えない裏側はすごい量のPCが持ち込まれ多くのスタッフがいろんなデーターを独自に解析していますから、結果が楽しみです。すべての準備は整っていよいよ本日より走行が開始で、鈴鹿サーキットにF-1サウンドが流れます。昨日も多くのファンがメインスタンドの中央通路脇に陣取って選手が通るたびにサインを求めていました。
今日よりセキュリティーチェックが始まりました。さすがに世界最高峰のレースでその厳しいチェック。写真はそのアクセルできるレベルに応じたパス(クレデンシャル)の一覧です。それも重要なところは顔写真付ですから、恐れ入ります。こんなところにも最先端の技術が使われています。日本的に考えると高々週末の4日になんでここまでと思ってしまいます。